ある日、俺の部屋にダンジョンの入り口が!? こうなったら配信者で天下を取ってやろう!

さかいおさむ

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 資料によると、モンスターが現れたのはここから2キロほど離れた駅前と言うことだ。

「駅前って……人が大勢いるんじゃないですか!?」
「ああ……そうだろうな。急ぐぞ!」
 アキラ、花子、まどか、そして店長の4人は、アキラの運転する車で現場に向かう。

「本当にモンスターが現れるなんて……」
「ええ、でも近くに私たちがいたと言うのは不幸中の幸いです! 急ぎましょう」
 普段のダンジョン冒険とは違う緊張感が走る。

 現場に近づくと、人だかりがあり、これ以上は車で進めないようだ。

「くそ! なんだこの人だかりは? モンスターを見てるギャラリーか? お前ら、車を降りろ! ここからは走っていくぞ!」

「すごい人の数だ……なかなか進めない!」
 人ごみをかき分け、モンスターの方へと進んでいく4人。

 やっとモンスターの姿が見えてきた。
 モンスターはゴブリンのようだ。
 ダンジョンでは対して強くないゴブリンだが、防具も防御力アップアイテムもつけていない一般人に攻撃したら、大怪我じゃ済まないだろう。

「くそっ! 道を開けてくれ!」
 スマートフォンのカメラで撮影している人だかりをなかなか抜けられないでいるアキラたち。

「うぅ……炎魔法が使えれば、ここからでも攻撃できるんですけどね……」
 人間界では魔法は使えない。それに今は『炎帝のブレスレット』は錬成師に預けてしまっている。
「は、早くモンスターを倒さないといけないっていうのに!」

 平和ボケしている一般人は、アキラたちのことなど気にも止めず、モンスターを見ている。

「キャーーーッ!」
 ゴブリンが人混みに向かって動き出した。
「に、逃げろぉぉお!」
 立ち止まっていた人だかりが一斉に逃げ出す。

「うっ……くそ!」
 人混みに飲まれ、身動きが取れないアキラ。
 ゴブリンは今にも一般人に殴りかかろうとしている。

 その時、人混みの上をひとっ飛びし、ゴブリンに向かっていく人影。

「ま、まどかちゃん!?」
 まどかは持ち前の身体能力の高さで、あっという間にゴブリンへと飛びかかる。

「はぁっ!」
『ザンッ!』
 店長からの店から借りた鉄の剣でゴブリンを真っ二つに斬るまどか。
 2つに割れたゴブリンはダンジョンでやられた時と同じように砂に姿を変えた。

「ふぅ……ギリギリ間に合いましたわ」


「す、すげぇ!!」
「なんだあの子!」
「よかった! 助かった!」
「誰だ? あの美少女剣士!?」
「あの子、なんかで見たことあるような……」

 颯爽と現れたヒーローに民衆は大盛り上がりだった。
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