122 / 182
122
しおりを挟む
「まどかちゃん、よくやってくれたわ! 人がすごいわね……早いところ退散しましょう!」
花子はまどかを人混みから引っ張り出す。
興奮冷めやらぬ観衆から逃げるように車に駆け込み、4人は店長の店に避難した。
◇
「ふぅ……いやぁ、まどかちゃんお手柄だね!」
「いえ……ダンジョンでの戦いとは違って、能力アップアイテムの効力がないので、体が重くてなかなか動きづらかったですわ」
普段、ダンジョンで装備しているスピードアップ、攻撃力アップアイテムの無い、生身での戦いだった。
「……あぁっ!!!」
突然大声を上げるまどか。
「ど、どうしたの!?」
「た……大変……。わ、私……ヘルメット被ってませんでしたわ……」
青ざめるまどか。
「……あっ」
しまった、という表情のアキラと花子。
「ん? なんか問題あんのか??」
「店長……まどかちゃんの通う学校は超お嬢様学校で……ダンジョン禁止なんです……」
「……どうしましょう! みんなカメラで写真や動画を撮ってましたよね!?」
慌ててSNSやネット掲示板をチェックする。
トレンドワードはゴブリンやモンスター関連一色だった。
その中には美少女剣士というワードも……
SNSでは暴れるゴブリンを一刀両断するまどかの動画が大バズりしていた。
今までもモンスターの出現はあったが、山奥や田舎などだったため、SNSで話題になることは少なかった。
しかし、今回のモンスター出現は日中の駅前、大勢が目撃してしまった。
中には美少女剣士の華麗な剣さばきが、まどかチャンネルのまどかにソックリだった。
普段のヘルメットから少し見える素顔と似ているからまどかチャンネルではないか?
というコメントも多数あった。
さらには、まどかと同じ学校の生徒と思われるコメントには、『円山さんじゃないか?』というモノまであった。
「……やばいな」
「ひぃぃいい! ど、どうしましょう!? 私……退学!?」
パニックになるまどか。
「落ち着いて、まどかちゃん!」
SNSの怖さに慌てる3人に店長は言う。
「なあ……俺はSNSってのはよく分からねェが……虎石に相談してみたらどうだ? アイツ、ダンジョン省じゃそこそこ力を持ってる人間だろ?
なんとかしてくれるんじゃねェか?」
「虎石さんか……確かに……」
アキラはゴブリンの討伐報告とまどかの学校の件を相談してみようと、虎石に電話をかける。
◇
『よくやってくれた。一般人に被害は0だ。
SNSで話題になってる動画も見たよ。まどかさんにも感謝を伝えてくれ』
「はい……そのまどかちゃんの事なんですが……」
アキラはまどかの学校でダンジョン禁止のこと、SNSで名前や学校がバレてしまっていることを虎石に伝える。
『なるほど……我々も迂闊だったな。すまない。
すぐにまどかさんの学校へ連絡して、先手を打っておく』
「お願いします……あの……大丈夫ですかね? 退学とか……」
『ははは、アキラ君。政府の力を舐めてもらっちゃ困るよ。
君たちが冒険者の力を使って悪事でも働いたら容赦しないが、まどかさんが今回したのは人助けだ!』
そう言い、虎石は電話を切った。
まどかは返事が来るのを心配そうに待つ。
花子はまどかを人混みから引っ張り出す。
興奮冷めやらぬ観衆から逃げるように車に駆け込み、4人は店長の店に避難した。
◇
「ふぅ……いやぁ、まどかちゃんお手柄だね!」
「いえ……ダンジョンでの戦いとは違って、能力アップアイテムの効力がないので、体が重くてなかなか動きづらかったですわ」
普段、ダンジョンで装備しているスピードアップ、攻撃力アップアイテムの無い、生身での戦いだった。
「……あぁっ!!!」
突然大声を上げるまどか。
「ど、どうしたの!?」
「た……大変……。わ、私……ヘルメット被ってませんでしたわ……」
青ざめるまどか。
「……あっ」
しまった、という表情のアキラと花子。
「ん? なんか問題あんのか??」
「店長……まどかちゃんの通う学校は超お嬢様学校で……ダンジョン禁止なんです……」
「……どうしましょう! みんなカメラで写真や動画を撮ってましたよね!?」
慌ててSNSやネット掲示板をチェックする。
トレンドワードはゴブリンやモンスター関連一色だった。
その中には美少女剣士というワードも……
SNSでは暴れるゴブリンを一刀両断するまどかの動画が大バズりしていた。
今までもモンスターの出現はあったが、山奥や田舎などだったため、SNSで話題になることは少なかった。
しかし、今回のモンスター出現は日中の駅前、大勢が目撃してしまった。
中には美少女剣士の華麗な剣さばきが、まどかチャンネルのまどかにソックリだった。
普段のヘルメットから少し見える素顔と似ているからまどかチャンネルではないか?
というコメントも多数あった。
さらには、まどかと同じ学校の生徒と思われるコメントには、『円山さんじゃないか?』というモノまであった。
「……やばいな」
「ひぃぃいい! ど、どうしましょう!? 私……退学!?」
パニックになるまどか。
「落ち着いて、まどかちゃん!」
SNSの怖さに慌てる3人に店長は言う。
「なあ……俺はSNSってのはよく分からねェが……虎石に相談してみたらどうだ? アイツ、ダンジョン省じゃそこそこ力を持ってる人間だろ?
なんとかしてくれるんじゃねェか?」
「虎石さんか……確かに……」
アキラはゴブリンの討伐報告とまどかの学校の件を相談してみようと、虎石に電話をかける。
◇
『よくやってくれた。一般人に被害は0だ。
SNSで話題になってる動画も見たよ。まどかさんにも感謝を伝えてくれ』
「はい……そのまどかちゃんの事なんですが……」
アキラはまどかの学校でダンジョン禁止のこと、SNSで名前や学校がバレてしまっていることを虎石に伝える。
『なるほど……我々も迂闊だったな。すまない。
すぐにまどかさんの学校へ連絡して、先手を打っておく』
「お願いします……あの……大丈夫ですかね? 退学とか……」
『ははは、アキラ君。政府の力を舐めてもらっちゃ困るよ。
君たちが冒険者の力を使って悪事でも働いたら容赦しないが、まどかさんが今回したのは人助けだ!』
そう言い、虎石は電話を切った。
まどかは返事が来るのを心配そうに待つ。
22
あなたにおすすめの小説
最弱無双は【スキルを創るスキル】だった⁈~レベルを犠牲に【スキルクリエイター】起動!!レベルが低くて使えないってどういうこと⁈~
華音 楓
ファンタジー
『ハロ~~~~~~~~!!地球の諸君!!僕は~~~~~~~~~~!!神…………デス!!』
たったこの一言から、すべてが始まった。
ある日突然、自称神の手によって世界に配られたスキルという名の才能。
そして自称神は、さらにダンジョンという名の迷宮を世界各地に出現させた。
それを期に、世界各国で作物は不作が発生し、地下資源などが枯渇。
ついにはダンジョンから齎される資源に依存せざるを得ない状況となってしまったのだった。
スキルとは祝福か、呪いか……
ダンジョン探索に命を懸ける人々の物語が今始まる!!
主人公【中村 剣斗】はそんな大災害に巻き込まれた一人であった。
ダンジョンはケントが勤めていた会社を飲み込み、その日のうちに無職となってしまう。
ケントは就職を諦め、【探索者】と呼ばれるダンジョンの資源回収を生業とする職業に就くことを決心する。
しかしケントに授けられたスキルは、【スキルクリエイター】という謎のスキル。
一応戦えはするものの、戦闘では役に立たづ、ついには訓練の際に組んだパーティーからも追い出されてしまう。
途方に暮れるケントは一人でも【探索者】としてやっていくことにした。
その後明かされる【スキルクリエイター】の秘密。
そして、世界存亡の危機。
全てがケントへと帰結するとき、物語が動き出した……
※登場する人物・団体・名称はすべて現実世界とは全く関係がありません。この物語はフィクションでありファンタジーです。
スキルハンター~ぼっち&ひきこもり生活を配信し続けたら、【開眼】してスキルの覚え方を習得しちゃった件~
名無し
ファンタジー
主人公の時田カケルは、いつも同じダンジョンに一人でこもっていたため、《ひきこうもりハンター》と呼ばれていた。そんなカケルが動画の配信をしても当たり前のように登録者はほとんど集まらなかったが、彼は現状が楽だからと引きこもり続けていた。そんなある日、唯一見に来てくれていた視聴者がいなくなり、とうとう無の境地に達したカケル。そこで【開眼】という、スキルの覚え方がわかるというスキルを習得し、人生を大きく変えていくことになるのだった……。
レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。
玉ねぎサーモン
ファンタジー
絶望スキル× 害悪スキル=限界突破のユニークスキル…!?
成長できない主人公と存在するだけで周りを傷つける美少女が出会ったら、激レアユニークスキルに!
故郷を魔王に滅ぼされたむっつりスケベな主人公。
この世界ではおよそ1000人に1人がスキルを覚醒する。
持てるスキルは人によって決まっており、1つから最大5つまで。
主人公のロックは世界最高5つのスキルを持てるため将来を期待されたが、覚醒したのはハズレスキルばかり。レベルアップ時のステータス上昇値が半減する「成長抑制」を覚えたかと思えば、その次には経験値が一切入らなくなる「無駄骨」…。
期待を裏切ったため育ての親に殺されかける。
その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。
仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!?
美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。
この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。
異世界へ行って帰って来た
バルサック
ファンタジー
ダンジョンの出現した日本で、じいさんの形見となった指輪で異世界へ行ってしまった。
そして帰って来た。2つの世界を往来できる力で様々な体験をする神須勇だった。
スキル【収納】が実は無限チートだった件 ~追放されたけど、俺だけのダンジョンで伝説のアイテムを作りまくります~
みぃた
ファンタジー
地味なスキル**【収納】**しか持たないと馬鹿にされ、勇者パーティーを追放された主人公。しかし、その【収納】スキルは、ただのアイテム保管庫ではなかった!
無限にアイテムを保管できるだけでなく、内部の時間操作、さらには指定した素材から自動でアイテムを生成する機能まで備わった、規格外の無限チートスキルだったのだ。
追放された主人公は、このチートスキルを駆使し、収納空間の中に自分だけの理想のダンジョンを創造。そこで伝説級のアイテムを量産し、いずれ世界を驚かせる存在となる。そして、かつて自分を蔑み、追放した者たちへの爽快なざまぁが始まる。
支援魔術師の俺、美女だらけの仲間と世界を救う
yukataka
ファンタジー
── 最弱スキルが、世界を変える。
22歳、神谷蓮。
冴えない大学生だった彼は、ある日突然の事故で命を落とす。
気がつけば、そこは剣と魔法の異世界。
女神から授かったスキルは──「支援強化」。
攻撃もできず、防御もできない。
ただ仲間を"強くする"だけの最弱能力。
「こんなスキル、何の役に立つんだ……」
周囲から嘲笑され、孤独な旅を続ける蓮。
だが、彼の前に次々と現れる仲間たち──
誇り高き姫騎士、アリシア。
天才的だが孤独な魔導士、リリア。
天真爛漫な獣人少女、セラ。
戦いの中で、蓮は気づく。
仲間を支える力こそが、誰よりも強い──ということに。
世界を滅ぼそうとする魔王との戦い。
揺れ動く三人の少女たちの想い。
そして、蓮自身の成長と覚醒。
これは、最弱と呼ばれた青年が、
美女だらけの仲間と共に世界を救い、
真の強さと愛を手に入れる物語──
冒険・戦闘・恋愛が交錯する異世界ファンタジー、ここに開幕。
はずれスキル念動力(ただしレベルMAX)で無双する~手をかざすだけです。詠唱とか必殺技とかいりません。念じるだけで倒せます~
さとう
ファンタジー
10歳になると、誰もがもらえるスキル。
キネーシス公爵家の長男、エルクがもらったスキルは『念動力』……ちょっとした物を引き寄せるだけの、はずれスキルだった。
弟のロシュオは『剣聖』、妹のサリッサは『魔聖』とレアなスキルをもらい、エルクの居場所は失われてしまう。そんなある日、後継者を決めるため、ロシュオと決闘をすることになったエルク。だが……その決闘は、エルクを除いた公爵家が仕組んだ『処刑』だった。
偶然の『事故』により、エルクは生死の境をさまよう。死にかけたエルクの魂が向かったのは『生と死の狭間』という不思議な空間で、そこにいた『神様』の気まぐれにより、エルクは自分を鍛えなおすことに。
二千年という長い時間、エルクは『念動力』を鍛えまくる。
現世に戻ったエルクは、十六歳になって目を覚ました。
はずれスキル『念動力』……ただしレベルMAXの力で無双する!!
レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)
荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」
俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」
ハーデス 「では……」
俺 「だが断る!」
ハーデス 「むっ、今何と?」
俺 「断ると言ったんだ」
ハーデス 「なぜだ?」
俺 「……俺のレベルだ」
ハーデス 「……は?」
俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」
ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」
俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」
ハーデス 「……正気……なのか?」
俺 「もちろん」
異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。
たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる