ある日、俺の部屋にダンジョンの入り口が!? こうなったら配信者で天下を取ってやろう!

さかいおさむ

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『ガチャ』

「り、凛!?」
「あ、お兄ちゃん。これなに?」
 引き出しの中……ダンジョンを覗き込む凜。

「そ、それは……」
 部屋のダンジョンの事はもちろん秘密だ。青ざめるアキラたち。

「ご、ごめんなさい。私が凛ちゃんを連れてきたばっかり……」
「いえ……私が凛ちゃんを1人にしちゃったから……」
 小声で謝るまどかと花子。しかし、

「これ……面白いね。ダンジョンみたいだね。すごいリアル。お兄ちゃん、そんなにダンジョン好きだったっけ!?」

「……え?」

「ほら。本物みたいなのに、引き出しの中に手を入れても、透明な壁に当たっちゃうんだね?」

 凛の言っている意味が分からないアキラ。
 引き出しに近づくと、手を伸ばすが、見えない壁のようなものに阻まれる凛の手。

「……壁!? ああ……こ、これは最新の合成動画みたいなもんなんだよ……すごいリアルだろ……?」
 戸惑うアキラ。とりあえず妹にはごまかすことにした。

「そうなんだ! ビックリしたよ。お家にダンジョンがあるのかと思った! あ、私の部屋見てこようかな! このお家久しぶりだし」
 凜は自分の部屋を見に行く。

「あの、アキラさん……? 見えない壁って? そのダンジョン入れないんですか!?」
 引き出しに駆け寄る花子。

「……いや。大丈夫みたいだ……」
 アキラは引き出しに手を突っ込む。
 いつも通り、ダンジョンに入れる。

「でも……さっき、凛が手を入れた時は確かに、透明な壁にぶつかってるみたいだったな……」
 いくら手を入れても、まるで引き出しの底に手がぶつかるようだった凛。

「……もしかして……私たちしかこのダンジョンに入れないとか……?」
「……」
 今まで、アキラの部屋のダンジョンに入ったことがあるのはアキラ、花子、まどかの3人だけだ。

「どうだろう……? 凛が冒険者じゃないから……?
 いや、俺も花子さんも最初は冒険者じゃなかったし……」

「もしこのダンジョンが3人しか入れないとなると……店長や虎石さんはここを使えないってことですか……?」
 新たな不安が出てきたアキラたち。

「……だ、誰かほかの冒険者にも試してもらいましょうか……?」
「……そうだね。どのみち、もう秘密にするつもりはなかったしね……でも、誰か知り合いの冒険者なんているの?」

「…………」
 黙る一同。

「あっ! アキラさん! 1人連絡先知ってるはないですか!」

「え……? 誰!?」
 全く覚えがないアキラ。

「ほら! 冒険者研修でアキラさんが戦ったイケメン君ですよ!」

「あー……いたね……あのイケメン剣士か。そういえば連絡先交換したな」

「そうです。彼をここに呼んでみましょうよ!
 アキラさんの部屋のダンジョンが他の冒険者も使えるのか? これは今後のレベル100クリアに向けて大きなポイントになりますよ?」
 熱弁する花子。

「……花子さん。イケメン君に会いたいだけでは……!?」

 アキラはイケメン剣士、御剣 流星に連絡をした。
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