ある日、俺の部屋にダンジョンの入り口が！？ こうなったら配信者で天下を取ってやろう！

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　レベル90のダンジョンを軽々とクリアした3人。

「ふっふっふ。もう俺たちにはレベル90は楽勝みたいだね！　レベル91にあげようか？」
「そうですね。数カ月後にはレベル100をクリアしないといけないんですからね！」

　アキラたちは続けざまにレベル91のダンジョンに入ることにした。

　現在、人間がクリアしたダンジョンの最高レベルが90だ。
　それも50人の冒険者が集まった『世界冒険者連合』が何日もかけ、ようやくクリアした。
　そのレベル90をたった3人で1時間でクリアしたアキラたちは、現時点でぶっちぎりの最強パーティーだった。

　しかし、トップレベルのダンジョンは甘くなかった……

　たった1レベルしか変わらないのにレベル90とは段違いの強さのモンスターだった。
　花子の回復魔法使いつつ、なんとかダンジョンを進み、やっとの思いで91をクリアした3人だった。

「はぁはぁ……な、何とかクリアできたけど……危なかったね……」　
「はい……レベル90と91でこんなに違うと思ってませんでしたね……さすがトップレベルのダンジョンです。今までのダンジョンの常識は通用しませんね」
　改めて、レベル100に挑戦する恐ろしさを感じた3人だった。

「さて、これからどうしようか？　レベル92も……何とかクリアできないこともないかもしれないけど……？」
「うーん…… ダンジョンのレベルを上げるのは、一旦やめましょうか？」
　花子は言う。

「今の私たちの力とアイテムの力ではこの辺りが限界なんだと思います。
　レベル90が1時間、レベル91が3時間かかりましたよね？」

「うん。そんなもんだね……」

「だったら、レベル90のダンジョンでしばらくガチャをパスをしましょう！
　丸一日パスを続ければ、レア度★★★★★のアイテムもそう遠くないうちに取れると思います！
　レベル90で装備を揃えてから、ダンジョンの難易度を上げていくというのはどうでしょうか？」

「いいですわね！　花子姉さんの案に賛成ですわ」

「わかった！　しばらくはレベル90をクリアしまくろう！　3人とも全装備をレア度★★★★★で揃えられるくらいまで頑張ろうか！」

　こうして、3人はレベル90のダンジョンを拠点にすることにした。

　◇

　その頃、虎石と金剛寺も激しい冒険を続けていた。

　すでに現役を退いている2人。
　2人の装備は、金剛寺のアイテムショップの比較的まともなアイテムをかき集めた弱いアイテムだった。
　しかし、そこは伝説の冒険者の2人。
　レベル30のダンジョンからコツコツとパスを続け、ガチャを引き、すでに数百回クリアをしていた。

「ガッハッハ！　パス機能か！　こりゃすげえな！」
「ああ！　この調子で良い装備を揃えられれば、20年前より上のダンジョンも目指せるかもしれん」

　かつての最強冒険者もレベル100のダンジョンに向けての準備が整い始めていた。