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その後もカシアスはわざわざ自分を付き合わせてレティシアと仲むつまじく過ごし、気配を消して2人を見守るミリアベルに気づくと”遠慮しないで仲良くしよう”と圧をかけてきた。
耐えかねたミリアベルは思いきってレティシアが苦手なこと、婚約者として2人で会いたいとやんわりと説得したが彼は「レティシアはあまり人付き合いをしてこなかったから口下手なんだ。本当は君と仲良くなりたいんだよ」とまったく聞き入れてくれず。カシアスの甘やかしにますます増長したレティシアは露骨にミリアベルを蔑むようになった。
ミリアベルは半ば諦めて付き合っていたが、嫌気がさして時々誘いを断るとカシアスはミリアベルが悪いことをしているかのように詰ってくる。そんなことが続きだんだんとカシアスと会うのが苦痛でしかなくなってきた。そちらは目ざとく感じとった彼もどんどんと不機嫌になっていく。
ある日「レティシアが君を怖がっているんだ。もっと優しくしてくれ」と言われて我慢の限界に達したミリアベルが「これ以上はレティシア様には付き合いきれません」と本音を言うと、カシアスは「君がそんな冷たい人だとは思わなかったよ。がっかりだ」と機嫌を損ねて露骨にミリアベルを避けるようになった。
(婚約者としては失格だけれど。あの2人から離れられてほっとするわ)
2人に気を遣わされることに疲れ果てたミリアベルもカシアスを避けると、拍子抜けするぐらい会わなくなった。
あの2人に煩わされなくなって心が軽くなったが、突然呼びつけてくる彼のために空けていた時間も余ってしまった。何をしようかと迷っていると親友のイリアベル・クフェア侯爵令嬢に家に誘われた。
「今度、孤児院でバザーを開くのだけれど出し物が足りなくて。ミリアは刺繍が得意でしょ。良かったら手を貸してくれない?」
「ええ、私で良かったら喜んで」
イリアベルは腰までまっすぐに伸びた黒髪と切れ長の緑色の瞳をしたクールな美人だ。情報通で面倒見の良い彼女には何かと相談に乗ってもらい、時にはねちねちとからんでくるレティシアを追い払ってもらっている。日ごろの恩返しになるならばとミリアベルは喜んで付き合うことにした。
案内されたクフェア侯爵家の一室には夫人を始めとした手先の器用な女性使用人たちと手芸の材料が集まっている。顔見知りの彼女たちに挨拶をしているとその中の1人に目を丸くした。
「シオン様?」
「やあ、ミリアベル嬢。こう見えて簡単な刺繍はできるから、少しでも力になればいいと思ってね」
隅の方で居心地悪そうにちんまりと座っていたのはイリアベルの3つ年上の兄シオンだった。くせのある黒髪と優し気な緑色の垂れ目をした彼は気の良い人で、こうした頼みごとに弱い。
イリアベルは下の兄の手元をじろりと見た。
「まあ、お兄様もいないよりはマシだけれど。ちょっと危なっかしいわね。ミリア、悪いけれど見張っておいてくれない?」
「え、ええ。シオン様、私で良かったら声をかけてくださいな」
「ああ、助かるよ。よろしくね」
ミリアベルはシオンの隣りに座って彼と同じミモザの刺繍にとりかかった。慣れてくると余裕が出てきたのかシオンがにこにこと話しかけてきた。
「ミリアベル嬢は細かいところまで丁寧に仕上げていてきれいだね。刺繍が好きなのかい?」
「ええ、幼い頃から母に教わってやっているからか自然と手が動くのです。それに刺繍は好きな絵を好きなように描けるので、楽しくて」
「ああ、わかる気がするよ。僕は鳥が好きでね。幼い頃は彼らの姿を追っては夢中になって絵を描いていたよ」
「まあ、ふふふっ。手先が器用なシオン様が描いた絵はとてもかわいらしかったでしょうね。私も見たかったですわ」
「そう言ってくれるとうれしいな。ミリアベル嬢はどんな絵が好きなんだい?」
「私は猫が好きです。昔……」
おどけるシオンにつられて笑いミリアベルもまた自分の思い出話をしようして、胸がつきりと痛んで口を閉ざした。
カシアスとレティシアはいつも自分たちの思い出話をして盛り上がっている。しかし、時々レティシアが無理やり聞き出してくるミリアベルの話には一切興味を示さない。レティシアの嫌がらせだとはわかっているが自分を否定されているようでミリアベルは自分の話をするのが苦手になってしまった。
人が好いシオンは妹の友人に気を遣ってくれているだけだ。こんな話を聞かされてもつまらないだろう。
不自然な間をミリアベルがとりつくろうように笑みを浮かべるとシオンはおっとりと笑った。
「そうだ。ちょうど仕上がったし、次はミリアベル嬢のおすすめの刺繍を教えてもらえないかな」
「ええ、もちろんですわ。そうですね。シオン様がお好きな鳥の絵はどうでしょうか」
「それはうれしいな。でも、せっかく教えてもらうのだし、ミリアベル嬢の好きなものが良いかな」
「ふふっ、でしたら猫が良いですわ。昔、家にいましたの。黒と白のふわふわした……」
気が緩んだミリアベルは先ほど口にしかけた昔話を話しだしてしまったことに気づいたが、シオンは目を細めて楽しそうに聞いてくれる。その姿にここ最近張りつめていた心がほぐれていくのを感じた。
いつしかシオンと気楽に話しあうこの時間がミリアベルの大切な時間になった。
*****
その後もイリアベルに誘われるままミリアベルは侯爵家に通った。
その日も教室を出ようとするとカシアスが立っていた。レティシアに会いに来たのだろうと会釈をして通り過ぎようとすると険しい声で呼びとめられる。心配するイリアベルに先に行くように伝えるとカシアスに連れられて人気のない場所に移動した。
「私に何かご用ですか?」
「なぜ会いに来ないんだ」
お互いに相手に会いたいと思わなかったからだろう。ミリアベルが困惑するとカシアスは苛立ったように言った。
「最近、クフェア侯爵家に遊びに行っているらしいな。侯爵家のご令嬢と交流を持つのは良いことだが、時々はこちらにも顔を出してもらわないと困る」
詰るような口調にミリアベルは内心むっとした。
顔を会わせなくなったのは元はと言えば機嫌を損ねたカシアスが自分を避けたことがきっかけだ。それに学園内でレティシアと2人楽しく過ごしている姿を何度も見かけているし、自分がいなくても何も困っていないとレティシアとその友人たちに嫌味を言われたこともある。
なぜ今さら無視していた自分を呼び戻そうとしているのかはわからないが、この嫌そうな口ぶりからするにろくでもない用事だろう。それに今はクフェア侯爵家の手伝いで忙しい。ミリアベルはそっけなく断った。
「申し訳ありませんが。クフェア侯爵家から手伝いを頼まれていて非常に忙しくしていますの。今度の定期交流会にはきちんと顔を出しますので、ご安心ください」
暗に「決められた交流の日以外には関わりたくない」と言うと、カシアスはますます険しい顔をしてこれ見よがしにため息をついた。
「はあ。ミリアベル。すねるのもいい加減にしてくれ。アベリア侯爵家と我が家は古くから親しくしているんだ。レティシアは私の一番の友人だし、君にも私の婚約者として彼女と良い付き合いをしてほしい」
(……そう。カシアス様は初恋の女性と今後も良いお付き合いをしたいから、私を利用しているのね)
カシアスの身勝手な本音にミリアベルは彼への情が消えていくのを感じた。
ミリアベルはこの2年間彼の婚約者として努力してきた。しかし、彼にとっては愛するレティシアと上手く付き合える女性ならば誰でも良かったのだろう。格下の伯爵家で2つの侯爵家に強く言われれば従わなければならない自分はまさにうってつけの存在だ。
不機嫌な顔をしたカシアスにミリアベルは平坦な声で返した。
「キオザリス家の恥にならぬように貴族としてのお付き合いはきちんといたしますわ。ごきげんよう」
ミリアベルの言葉に彼はなぜか傷ついた顔をしたが。ミリアベルはこれ以上付き合う気も失せて立ち尽くすカシアスを放って去った。
耐えかねたミリアベルは思いきってレティシアが苦手なこと、婚約者として2人で会いたいとやんわりと説得したが彼は「レティシアはあまり人付き合いをしてこなかったから口下手なんだ。本当は君と仲良くなりたいんだよ」とまったく聞き入れてくれず。カシアスの甘やかしにますます増長したレティシアは露骨にミリアベルを蔑むようになった。
ミリアベルは半ば諦めて付き合っていたが、嫌気がさして時々誘いを断るとカシアスはミリアベルが悪いことをしているかのように詰ってくる。そんなことが続きだんだんとカシアスと会うのが苦痛でしかなくなってきた。そちらは目ざとく感じとった彼もどんどんと不機嫌になっていく。
ある日「レティシアが君を怖がっているんだ。もっと優しくしてくれ」と言われて我慢の限界に達したミリアベルが「これ以上はレティシア様には付き合いきれません」と本音を言うと、カシアスは「君がそんな冷たい人だとは思わなかったよ。がっかりだ」と機嫌を損ねて露骨にミリアベルを避けるようになった。
(婚約者としては失格だけれど。あの2人から離れられてほっとするわ)
2人に気を遣わされることに疲れ果てたミリアベルもカシアスを避けると、拍子抜けするぐらい会わなくなった。
あの2人に煩わされなくなって心が軽くなったが、突然呼びつけてくる彼のために空けていた時間も余ってしまった。何をしようかと迷っていると親友のイリアベル・クフェア侯爵令嬢に家に誘われた。
「今度、孤児院でバザーを開くのだけれど出し物が足りなくて。ミリアは刺繍が得意でしょ。良かったら手を貸してくれない?」
「ええ、私で良かったら喜んで」
イリアベルは腰までまっすぐに伸びた黒髪と切れ長の緑色の瞳をしたクールな美人だ。情報通で面倒見の良い彼女には何かと相談に乗ってもらい、時にはねちねちとからんでくるレティシアを追い払ってもらっている。日ごろの恩返しになるならばとミリアベルは喜んで付き合うことにした。
案内されたクフェア侯爵家の一室には夫人を始めとした手先の器用な女性使用人たちと手芸の材料が集まっている。顔見知りの彼女たちに挨拶をしているとその中の1人に目を丸くした。
「シオン様?」
「やあ、ミリアベル嬢。こう見えて簡単な刺繍はできるから、少しでも力になればいいと思ってね」
隅の方で居心地悪そうにちんまりと座っていたのはイリアベルの3つ年上の兄シオンだった。くせのある黒髪と優し気な緑色の垂れ目をした彼は気の良い人で、こうした頼みごとに弱い。
イリアベルは下の兄の手元をじろりと見た。
「まあ、お兄様もいないよりはマシだけれど。ちょっと危なっかしいわね。ミリア、悪いけれど見張っておいてくれない?」
「え、ええ。シオン様、私で良かったら声をかけてくださいな」
「ああ、助かるよ。よろしくね」
ミリアベルはシオンの隣りに座って彼と同じミモザの刺繍にとりかかった。慣れてくると余裕が出てきたのかシオンがにこにこと話しかけてきた。
「ミリアベル嬢は細かいところまで丁寧に仕上げていてきれいだね。刺繍が好きなのかい?」
「ええ、幼い頃から母に教わってやっているからか自然と手が動くのです。それに刺繍は好きな絵を好きなように描けるので、楽しくて」
「ああ、わかる気がするよ。僕は鳥が好きでね。幼い頃は彼らの姿を追っては夢中になって絵を描いていたよ」
「まあ、ふふふっ。手先が器用なシオン様が描いた絵はとてもかわいらしかったでしょうね。私も見たかったですわ」
「そう言ってくれるとうれしいな。ミリアベル嬢はどんな絵が好きなんだい?」
「私は猫が好きです。昔……」
おどけるシオンにつられて笑いミリアベルもまた自分の思い出話をしようして、胸がつきりと痛んで口を閉ざした。
カシアスとレティシアはいつも自分たちの思い出話をして盛り上がっている。しかし、時々レティシアが無理やり聞き出してくるミリアベルの話には一切興味を示さない。レティシアの嫌がらせだとはわかっているが自分を否定されているようでミリアベルは自分の話をするのが苦手になってしまった。
人が好いシオンは妹の友人に気を遣ってくれているだけだ。こんな話を聞かされてもつまらないだろう。
不自然な間をミリアベルがとりつくろうように笑みを浮かべるとシオンはおっとりと笑った。
「そうだ。ちょうど仕上がったし、次はミリアベル嬢のおすすめの刺繍を教えてもらえないかな」
「ええ、もちろんですわ。そうですね。シオン様がお好きな鳥の絵はどうでしょうか」
「それはうれしいな。でも、せっかく教えてもらうのだし、ミリアベル嬢の好きなものが良いかな」
「ふふっ、でしたら猫が良いですわ。昔、家にいましたの。黒と白のふわふわした……」
気が緩んだミリアベルは先ほど口にしかけた昔話を話しだしてしまったことに気づいたが、シオンは目を細めて楽しそうに聞いてくれる。その姿にここ最近張りつめていた心がほぐれていくのを感じた。
いつしかシオンと気楽に話しあうこの時間がミリアベルの大切な時間になった。
*****
その後もイリアベルに誘われるままミリアベルは侯爵家に通った。
その日も教室を出ようとするとカシアスが立っていた。レティシアに会いに来たのだろうと会釈をして通り過ぎようとすると険しい声で呼びとめられる。心配するイリアベルに先に行くように伝えるとカシアスに連れられて人気のない場所に移動した。
「私に何かご用ですか?」
「なぜ会いに来ないんだ」
お互いに相手に会いたいと思わなかったからだろう。ミリアベルが困惑するとカシアスは苛立ったように言った。
「最近、クフェア侯爵家に遊びに行っているらしいな。侯爵家のご令嬢と交流を持つのは良いことだが、時々はこちらにも顔を出してもらわないと困る」
詰るような口調にミリアベルは内心むっとした。
顔を会わせなくなったのは元はと言えば機嫌を損ねたカシアスが自分を避けたことがきっかけだ。それに学園内でレティシアと2人楽しく過ごしている姿を何度も見かけているし、自分がいなくても何も困っていないとレティシアとその友人たちに嫌味を言われたこともある。
なぜ今さら無視していた自分を呼び戻そうとしているのかはわからないが、この嫌そうな口ぶりからするにろくでもない用事だろう。それに今はクフェア侯爵家の手伝いで忙しい。ミリアベルはそっけなく断った。
「申し訳ありませんが。クフェア侯爵家から手伝いを頼まれていて非常に忙しくしていますの。今度の定期交流会にはきちんと顔を出しますので、ご安心ください」
暗に「決められた交流の日以外には関わりたくない」と言うと、カシアスはますます険しい顔をしてこれ見よがしにため息をついた。
「はあ。ミリアベル。すねるのもいい加減にしてくれ。アベリア侯爵家と我が家は古くから親しくしているんだ。レティシアは私の一番の友人だし、君にも私の婚約者として彼女と良い付き合いをしてほしい」
(……そう。カシアス様は初恋の女性と今後も良いお付き合いをしたいから、私を利用しているのね)
カシアスの身勝手な本音にミリアベルは彼への情が消えていくのを感じた。
ミリアベルはこの2年間彼の婚約者として努力してきた。しかし、彼にとっては愛するレティシアと上手く付き合える女性ならば誰でも良かったのだろう。格下の伯爵家で2つの侯爵家に強く言われれば従わなければならない自分はまさにうってつけの存在だ。
不機嫌な顔をしたカシアスにミリアベルは平坦な声で返した。
「キオザリス家の恥にならぬように貴族としてのお付き合いはきちんといたしますわ。ごきげんよう」
ミリアベルの言葉に彼はなぜか傷ついた顔をしたが。ミリアベルはこれ以上付き合う気も失せて立ち尽くすカシアスを放って去った。
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