欲にまみれた楽しい冒険者生活

小狸日

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051王都

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一気に場がしらけ皆が黙ってしまうと、拓は咳払いをして何事もなかった様に話し始めた。

「実は、探索魔法については魔導士に教えてもらった事が有って何度も試していたんですよ。
 2人の話を聞いて具体的にどう扱えば良いのかイメージが出来たので使えるようになったみたいです。」
「そうだったのね。私達って指導者としても優秀なのかしら。」
「流石に、話だけで使えるようになる訳ないわよね。
 前にも言ったけど、色々と使えるようにすると強力な魔法を使えなくなるから気を付けてね。」

拓の説明に、2人は納得してくれた。
ガラとレオも拓が魔力量だけでなく、魔導士としての素質が普通でないことを知った。
これは、落ち人としての特性なのかもしれない。後で、今後について拓と話した方が良いだろう。
ただ、なぜ拓は「謎の***」と言いたがるのだろうと不思議に思ってしまう。

その後の拓の特訓は、全員での攻撃に対するサポートを行うことになった。
今まではガラとレオ、もしくはクリームの男性陣3人だったが、これからは5人の同時サポートを行う。
ジェニファーとロビンは拓のサポート力不足の補助を続ける。
これは拓の周囲を把握する力の強化となるので、サポート力だけでなく、魔導士としての攻撃力強化にもなっている。
王都に近づいていくと魔獣の出現頻度が上がり、特訓は厳しいものとなっていた。

「俺の出番が無いな。ここまでやる事が無いのは初めてだ。」

アルは武器を構えて馬車を守っていたが、一度も魔獣と戦うことなく冒険者達の様子を見ているだけだった。

王都に近づくと村が存在し、宿に泊まれる様になったのだが

「拓、流石に壁が薄過ぎて、ここでやる訳にはいかないだろ。王都まで我慢しろよ。」

拓の性欲は満たされることは無かった。



無事に辿り着いた王都は大きな壁に囲まれ、それを見た拓は驚いていた。

「凄いな。さすが王都だ。」

王都に入るための検問を待っている間、エチゴやクリームのメンバーに王都の話を聞いていた。
そして検問の順番がやってきて馬車の荷物と顔の確認を行った後、水晶の球に手を乗せる様に指示される。
その様な対応は初めてで、エチゴが話を伺うと

「国からの指示で、人探しの一環だそうです。」

どの様な人かも指示されてなく、見つかった場合は丁重に扱うように指示されているらしい。
一人づつ手を置いていくと、拓の所で水晶が光った。

「えっ、本当に光った。我々と一緒に城まで同行してもらいたい。」

兵士は驚きながらも、拓に同行を求めるが

「犯罪者とかで疑われている訳では無いのですよね。
 今は、冒険者としての依頼を受けている最中です。依頼を完了してから対応させてもらいます。」

仕事中と説明すると、兵士が同行することになった。
兵士に詳しい話を伺うが、上から連れて来るように伝えられているだけだった。
エチゴの店に付くと、預かっていたガラス細工とガラ、レオの荷物をアイテムボックスから取り出し、ギルド会館に完了報告を行った。
ガラとレオには、後で通信魔道具で連絡をすると言って、拓はダイフクを抱いて兵士に付いて行った。

「ガラ、レオ。拓は大丈夫なのか?」
「兵士の様子を見る限り大丈夫だろう。後は連絡を待つしかない。」

ジークも心配するが、待つしか出来なかった。
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