欲にまみれた楽しい冒険者生活

小狸日

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153偽者

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「久しぶりだな。」

エチゴと拓が雑談をしているとクリームのメンバーがやって来た。
OZもクリームもエチゴの店には顔を出しているのだが、OZがテント生活を始めてからはすれ違いが続いてた。

「ホワイトジャックの噂を聞いているか。スラム街に仮面を付けて現れた後、偽物が出たらしいぞ。」

ジークの話では、ホワイトジャックを名乗る仮面を付けた白衣の男が現れ裕福層に金を取って治療を行ったが、痛みを麻痺させただけで治療にもなっていなかったらしい。

「で、実際の仮面はどんなのを使っているんだ?」

拓がアイテムボックスから取り出してクリームに見せた。

「センスの良い白い仮面を選んだのね。以前のより、ずっと良いわ。」
「これなら白衣にでも似合いそうね。偽物は黒い仮面を付けていたらしいわよ。」

多分、初めに使っていた魔除けの面が黒っぽいからだろう。
ジェニファーとロビンが褒めるので、拓が白衣と仮面を付けてポーズを取ったのだが

「そのポーズは止めた方が良いと思うわ。」「普通が一番よ。」

受け入れられることは無かった。

「それはともかく、サリナには本物の仮面を教えておいた方が良いな。」
「サリナ姫はホワイトジャックの事を知っているのか?」
「サリナっていうか、勇者3人かな。ホワイトジャックもアンディ・ジョーンズも落ち人だったら分かるよ。
 と言うか、上級魔法を使うために思い付きで名乗ったのに意外と俺だってバレないな。
 こうなってくると、今更お前だったのかと言われるのは恥ずかしいな。」

全員がその恰好をしてホワイトジャックを名乗り続ける方が恥ずかしいのではないかと思ったが、誰も口にはしなかった。
実際は、恥ずかしいで済む話ではないのだが・・・

「ガラ、レオ、今夜は宿に泊まっても良いかな。城の他にゴルゴさんにも忠告しておこうと思う。」
「分かった。3人分の部屋を取っておくから、一段落したら連絡をしてくれ。」

拓は、先ず登城してサリナ姫と勇者3人と会う事にした。
とりあえず、4人の前で拓はホワイトジャックの格好をしてみせる。

「これがホワイトジャックなのか。俺も何かやってみたいな。」
「白衣に仮面なんて聞いていたから、もっと変なのをイメージしていたわ。」
「ちょっと以外。マジでコスプレも良いかもしれない。」
「だろ。仮面は冒険者パーティを組んでいるガラとレオが用意してくれたんだ。」

とりあえず本物の姿を見せた後で、偽物が出てきた事を話した。

「その話は聞いています。既に何人もの貴族が被害に会っています。」
「本物は金を取って治療を行う事はないと伝えてもらうと言うのは・・・無理ですよね。」

拓としては、今更「ホワイトジャックは実は私です。」と言い出すのは止めておきたい。
サリナは、拓が高位の治癒魔法が使えると分かれば、面倒事に巻き込まれると考えていた。
結局本物のホワイトジャックが騙された貴族を治すしかないという結論になった。
ただ、ホワイトジャックを貴族が放置することは無いだろうと、サリナ姫と勇者3人も立ち合い近づく貴族を牽制を手伝う事にした。
後は、どうやってホワイトジャックを登場させるかだが・・・
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