欲にまみれた楽しい冒険者生活

小狸日

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370ダンス

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会場は煌びやかだった。
国王、王族、勇者が入場すると大きな拍手で迎えられ、その後、拓とカーラが現れると更に大きな拍手が起きていた。

国王の挨拶が終わり、王子、勇者、拓、カーラが広間の中央へと進む。
拓の視界に心配そうなサリバン先生の姿が入っていた。

拓が自分に強化魔法を使うと、音楽が流れる。
無事に最後まで踊り終え、拓は内心ガッツポーズをして喜びながらカーラに向かい胸に手を当てお辞儀をする。
次に、今回初めて参加される貴族の女性が踊り始めるのだが

「本当は、私もこのタイミングで踊る予定でした。
 正直、王族の方々と初めに踊らせて頂けるなんて信じられない体験です。
 拓様、本当にありがとうございます。」

拓はカーラが未だ19歳だと言う事を忘れていた。

「では、次は初めて参加される女性として踊りましょうか。」

拓はカーラの手を引きフロアに出ると、もう一曲踊り始めた。
その後は、踊りたい方々が自由に参加できるようになっているのだが、
拓とカーラはフロアを外れ、サリバン先生に挨拶をすることに。

「サリバン先生、如何でしたでしょうか。」
「拓様、本当に素晴らしいダンスでした。良くぞここまで・・・おめでとうございます。」
「サリバン先生の指導のお陰です。今度、改めてお礼をさせてください。」

カーラはダンスの指導をして頂いた先生だと紹介されたが、少し涙目になるサリバン先生の姿と2人の会話の内容が理解できないでいた。
ダンスをしただけなのに、何故 涙目に?

その後はカーラが知り合いにダンスを申し込まれ拓から離れると、女性達がダンスの相手にと拓に声を掛けてくる。しかし、

「私はダリウス殿の代理としてカーラさんをエスコートしていますので、離れる訳にはいきません。」

全て断っていた。すると女性陣は次の獲物を求めて狩りを続ける。
親族にエスコートされて参加した女性や、エスコートする相手が居なく1人で参加した男性も多く
そういう人にとっては婚活パーティ会場になっていた。

その後、拓はカーラを何度かダンスをして、無事に舞踏会は終了。
拓はカーラを馬車に乗せると宿に向かう。

「カーラさん、今日は楽しめましたか?」
「とても楽しかったです。今日はありがとうございました。」
「それは良かったです。来年はダリウスさんと出席ですね。」

少しほほを染めるカーラを、可愛らしいと思う拓。
カーラを無事にダリウスの下へと送り届け、馬車をエチゴ屋に返し全てを終えることが出来た。

その日の夜は、他の貴族達が泊っている様な宿に宿泊する事にしたのだが

「拓様のお陰で、王都にも活気が出てきました。
 こちらは、サービスでございます。ゆっくりとお寛ぎ下さい。」

部屋に案内されると、支配人が自ら挨拶をしワインや軽食が用意され、部屋に設置された魔道具から静かな音楽が流れる。

「ありがとうございます。丁度軽く食べたいと思っていました。」

拓が礼を言うと、支配人は部屋を後にした。


「なぁ、ガラ、レオ。軽く食べる前に踊ってみないか?」

部屋に流れる音楽に合わせて、拓はガラとレオとダンスを楽しんだ。
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