387 / 586
387思い通りにならないのが世の中
しおりを挟む
ロダン侯爵のパーティでは、貴族達から拓が決闘で使った呪いやロッドについて色々と聞かれたが、冒険者としての手札を教える事は出来ないと笑って誤魔化していた。
しかし、拓に決闘を挑んだ貴族やワンガに対する敵対心が想像以上に強かった。
「もう終わった事なので、これ以上事を荒立てる気は有りません。」
「拓殿が優しいのは分かりますが、しっかりした態度で挑んだ方が良いでしょう。」
と注意をする貴族まで居る。
ここで何かを言っても無駄の様なので、拓は相手の意見に同調せずその場を流していた。
拓は貴族達とある程度話した後、ガラとレオの居る控室に顔を出すと、ガラとレオは他の貴族の護衛達に拓が使った呪いの魔法や、呪いのロッドについて質問攻めに合っていた。
「皆さん、その辺の追及は止めてもらえますか。
あれだけの観客の前で隠しておいた奥の手を見せてしまいました。
これ以上の詮索は今後の活動に影響が出てしまいますので。」
拓が断りを入れると、護衛の人達もそれ以上の詮索を止めた。
「それにしても、また抜け出してきたのか?」
「一応、挨拶は終えて来たから問題ないだろ。」
「お前は、何時もそうじゃねぇか。」
「会場は大変なんだよ。呪いに付いての質問やワンガさん達に対する敵対心が強くて少し疲れた。」
「まぁ、仕方ないんじゃないか?」
「ワンガさん達の場合、貴族としての面子みたいなのが有るみたい。
ただ、俺自身はワンガさんの悪口を言われるのは良い気はしない。
それに、色々と手伝ってもらうのに邪魔なだけだから。」
拓の話しを聞いていた護衛達は「自分に決闘を挑んで来た相手だというのに何故?」と思っていた。
そして、何をしようとしているのか気になりOZの会話を聞いていたが、それ以上の話は無かった。
「まぁ、貴族の方々の考えが有るだろうけど、俺は俺で勝手にやらせてもらうよ。」
「今のお前、良い顔しているぞ。」
「そうかな?俺に惚れたら、火傷するぜ。」
拓はガラとレオに突っ込まれ笑うと、今度は護衛に向かって話しかける。
「この中で、開拓地に行く序に休憩所に寄られた方は居ますか?
良ければ感想を聞かせて頂きたいのですが。」
殆どの方々が行かれていて、思った以上に好評の様だ。
強いて問題を上げれば、トイレの数だろうか。
下手をすると、朝はトイレの争奪戦が起きてしまうかもしれない。
設置や管理も有るので数については領主に任せるしかないのだが。
とりあえず、今回の改造をもって休憩所は完了として問題なさそうだった。
「拓殿はバラキエ公爵の派閥の地域にも休憩所を作るのですか?」
「こちらの提案を受け入れるのであれば作ります。」
「ですが、開拓地を功績を奪おうとしたのですよ。」
「本当に邪魔ですよね。ですが、それとこれは別です。
これ以上、彼に無駄な時間を掛けて関係ない人達が困るのを放置できません。」
拓の言葉に護衛達は黙ってしまった。
拓にとって貴族も派閥も邪魔なだけでしかない・・・それどころか見てもいないと理解した。
「先ほどワンガ達と何かをしようとしている様な話が聞こえたのですが、内容を伺えないでしょうか?」
「具体的な話しは決まっていませんが、彼等には護衛をしてもらいたいと考えています。」
「待ってください。拓殿に決闘を挑んだ男ですよ。」
「そうですが、ワンガさんは信頼できますから。彼、なかなか良い男ですよ。自分の背中を預けても問題ありませんので。」
護衛達には拓が信頼する理由が全く分からずにいた。
「とは言っても、思い通りにならないのが世の中です。
私の力だけではどうしようもない事が幾らでも有ります。
正しいことをしていると思った時には、力を貸して頂けないでしょうか。宜しくお願いします。」
拓が頭を下げると、ガラとレオも立ち上がって頭を下げる。
護衛達はOZの行動に戸惑っていたが「「「分かりました」」」そう言って拓に向かって頭を下げていた。
パーティが終わり、貴族達は護衛から待機所での拓ついて聞くと
ワンガに対する貴族が持つ敵意を、拓が良く思っていなかった事
これから何かを行なおうとしていて、その護衛をワンガに頼もうとしている事
バラキエ公爵に対し良い感情は持っていないが、派閥の地域に休憩所を作りたいと思っている事
拓が見ている物は、貴族とは全く異なる事
と話していた。
ただ、自分に決闘を挑んだワンガに対する気持ちが理解できず
拓が見ている物については、護衛も上手く説明できずにいた。
それでも、護衛は拓に力を貸す事は出来ないかという思いを込めて自分の主に話していた。
「我々は拓殿に多くの恩を受けているからな。免責札に関係なく力を貸すつもりだ。
しかし、お前は私の配下なのか、拓殿の使いなのか判断に苦しむぞ。」
貴族は笑いながらも、拓という魔導士について改めて考えていた。
しかし、拓に決闘を挑んだ貴族やワンガに対する敵対心が想像以上に強かった。
「もう終わった事なので、これ以上事を荒立てる気は有りません。」
「拓殿が優しいのは分かりますが、しっかりした態度で挑んだ方が良いでしょう。」
と注意をする貴族まで居る。
ここで何かを言っても無駄の様なので、拓は相手の意見に同調せずその場を流していた。
拓は貴族達とある程度話した後、ガラとレオの居る控室に顔を出すと、ガラとレオは他の貴族の護衛達に拓が使った呪いの魔法や、呪いのロッドについて質問攻めに合っていた。
「皆さん、その辺の追及は止めてもらえますか。
あれだけの観客の前で隠しておいた奥の手を見せてしまいました。
これ以上の詮索は今後の活動に影響が出てしまいますので。」
拓が断りを入れると、護衛の人達もそれ以上の詮索を止めた。
「それにしても、また抜け出してきたのか?」
「一応、挨拶は終えて来たから問題ないだろ。」
「お前は、何時もそうじゃねぇか。」
「会場は大変なんだよ。呪いに付いての質問やワンガさん達に対する敵対心が強くて少し疲れた。」
「まぁ、仕方ないんじゃないか?」
「ワンガさん達の場合、貴族としての面子みたいなのが有るみたい。
ただ、俺自身はワンガさんの悪口を言われるのは良い気はしない。
それに、色々と手伝ってもらうのに邪魔なだけだから。」
拓の話しを聞いていた護衛達は「自分に決闘を挑んで来た相手だというのに何故?」と思っていた。
そして、何をしようとしているのか気になりOZの会話を聞いていたが、それ以上の話は無かった。
「まぁ、貴族の方々の考えが有るだろうけど、俺は俺で勝手にやらせてもらうよ。」
「今のお前、良い顔しているぞ。」
「そうかな?俺に惚れたら、火傷するぜ。」
拓はガラとレオに突っ込まれ笑うと、今度は護衛に向かって話しかける。
「この中で、開拓地に行く序に休憩所に寄られた方は居ますか?
良ければ感想を聞かせて頂きたいのですが。」
殆どの方々が行かれていて、思った以上に好評の様だ。
強いて問題を上げれば、トイレの数だろうか。
下手をすると、朝はトイレの争奪戦が起きてしまうかもしれない。
設置や管理も有るので数については領主に任せるしかないのだが。
とりあえず、今回の改造をもって休憩所は完了として問題なさそうだった。
「拓殿はバラキエ公爵の派閥の地域にも休憩所を作るのですか?」
「こちらの提案を受け入れるのであれば作ります。」
「ですが、開拓地を功績を奪おうとしたのですよ。」
「本当に邪魔ですよね。ですが、それとこれは別です。
これ以上、彼に無駄な時間を掛けて関係ない人達が困るのを放置できません。」
拓の言葉に護衛達は黙ってしまった。
拓にとって貴族も派閥も邪魔なだけでしかない・・・それどころか見てもいないと理解した。
「先ほどワンガ達と何かをしようとしている様な話が聞こえたのですが、内容を伺えないでしょうか?」
「具体的な話しは決まっていませんが、彼等には護衛をしてもらいたいと考えています。」
「待ってください。拓殿に決闘を挑んだ男ですよ。」
「そうですが、ワンガさんは信頼できますから。彼、なかなか良い男ですよ。自分の背中を預けても問題ありませんので。」
護衛達には拓が信頼する理由が全く分からずにいた。
「とは言っても、思い通りにならないのが世の中です。
私の力だけではどうしようもない事が幾らでも有ります。
正しいことをしていると思った時には、力を貸して頂けないでしょうか。宜しくお願いします。」
拓が頭を下げると、ガラとレオも立ち上がって頭を下げる。
護衛達はOZの行動に戸惑っていたが「「「分かりました」」」そう言って拓に向かって頭を下げていた。
パーティが終わり、貴族達は護衛から待機所での拓ついて聞くと
ワンガに対する貴族が持つ敵意を、拓が良く思っていなかった事
これから何かを行なおうとしていて、その護衛をワンガに頼もうとしている事
バラキエ公爵に対し良い感情は持っていないが、派閥の地域に休憩所を作りたいと思っている事
拓が見ている物は、貴族とは全く異なる事
と話していた。
ただ、自分に決闘を挑んだワンガに対する気持ちが理解できず
拓が見ている物については、護衛も上手く説明できずにいた。
それでも、護衛は拓に力を貸す事は出来ないかという思いを込めて自分の主に話していた。
「我々は拓殿に多くの恩を受けているからな。免責札に関係なく力を貸すつもりだ。
しかし、お前は私の配下なのか、拓殿の使いなのか判断に苦しむぞ。」
貴族は笑いながらも、拓という魔導士について改めて考えていた。
33
あなたにおすすめの小説
黒に染まる
曙なつき
BL
“ライシャ事変”に巻き込まれ、命を落としたとされる美貌の前神官長のルーディス。
その親友の騎士団長ヴェルディは、彼の死後、長い間その死に囚われていた。
事変から一年後、神殿前に、一人の赤子が捨てられていた。
不吉な黒髪に黒い瞳の少年は、ルースと名付けられ、見習い神官として育てられることになった。
※疫病が流行るシーンがあります。時節柄、トラウマがある方はご注意ください。
異世界転移してΩになった俺(アラフォーリーマン)、庇護欲高めα騎士に身も心も溶かされる
ヨドミ
BL
もし生まれ変わったら、俺は思う存分甘やかされたい――。
アラフォーリーマン(社畜)である福沢裕介は、通勤途中、事故により異世界へ転移してしまう。
異世界ローリア王国皇太子の花嫁として召喚されたが、転移して早々、【災厄のΩ】と告げられ殺されそうになる。
【災厄のΩ】、それは複数のαを番にすることができるΩのことだった――。
αがハーレムを築くのが常識とされる異世界では、【災厄のΩ】は忌むべき存在。
負の烙印を押された裕介は、間一髪、銀髪のα騎士ジェイドに助けられ、彼の庇護のもと、騎士団施設で居候することに。
「αがΩを守るのは当然だ」とジェイドは裕介の世話を焼くようになって――。
庇護欲高め騎士(α)と甘やかされたいけどプライドが邪魔をして素直になれない中年リーマン(Ω)のすれ違いラブファンタジー。
※Rシーンには♡マークをつけます。
【完結】自称ヒロイン役を完遂した王家の影ですが、断罪パーティーをクリアした後に王太子がぐいぐい来ます。
竜鳴躍
BL
優秀過ぎる王太子×王家の影(失業)。
白い肌に黒髪黒瞳。小柄な体格で――そして両性具有。不出来な体ゆえ実の親に捨てられ、現在はその容姿を含め能力を買われて王家の影をしていたスノウ=ホワイト。男爵令嬢として王太子にハニトラを仕掛け、婚約者を悪役令嬢に仕向けて王太子への最終試験をしていたのだが、王太子は見事その試練を乗り越えた。これでお役御免。学園を退学して通常勤務に戻ろう――――――。
そう思っていたのに、婚約者と婚約解消した王太子がぐいぐい来ます!
王太子が身バレさせたせいで王家の影としてやっていけなくなり、『男子生徒』として学園に通うスノウとそんなスノウを妃にしたくてつきまとう王太子ジョエルの物語。
☆本編終了後にいちゃいちゃと別カップル話続きます。
☆エンディングはお兄ちゃんのおまけ+2ルートです。
獣のような男が入浴しているところに落っこちた結果
ひづき
BL
異界に落ちたら、獣のような男が入浴しているところだった。
そのまま美味しく頂かれて、流されるまま愛でられる。
2023/04/06 後日談追加
ボスルートがあるなんて聞いてない!
雪
BL
夜寝て、朝起きたらサブ垢の姿でゲームの世界に!?
キャラメイクを終え、明日から早速遊ぼうとベッドに入ったはず。
それがどうして外に!?しかも森!?ここどこだよ!
ゲームとは違う動きをするも、なんだかんだゲーム通りに進んでしまい....?
あれ?お前ボスキャラじゃなかったっけ?
不器用イケメン×楽観的イケメン(中身モブ)
※更新遅め
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
毎日19時に更新予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる