欲にまみれた楽しい冒険者生活

小狸日

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417クィーン

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キラーアントクィーンがガラとレオに土の槍で攻撃をするが拓がシールドで庇うと、そのまま突進する。

「レオ、狙うは間接だ。」
「分かっている。任せろ。」

拓が火炎弾で攻撃を加えキラーアントクィーンの気を逸らすと、2人は左右に分かれ足の関節を切りつける。
遺跡から発掘された剣は簡単に足を切断する。
キラーアントクィーンは叫び声を上げ、巨大な体にも関わらず素早い動作で牙で攻撃を行うが武技の光波で食い止められる。
拓がシールドと火魔法で隙を作り、ガラとレオが剣での攻撃を続ける。
そして全ての足を切り落とし、ガラが眉間に剣を突き立てて止めを刺した。

「拓、大丈夫か?」
「魔力の使い過ぎで限界。2人は大丈夫か?」

2人とも「問題ない」と言って笑うが、その顔は汗だくだった。
拓が探索魔法で周囲を確認するが、近くに魔獣は居ないことを確認してその場に座り込んでしまった。
キラーアントの大移動で何処かに逃げたのだろう。
兵士の1人が討伐を終えた事を伝えに馬を走らせる事にし、残りはキラーアントの解体を行う事にした。
キラーアントの甲殻は防具の素材として使える。
とはいっても、使えるのは甲殻だけで残りは使い物にならない。

「拓はそのまま休んでいろ。解体は俺達の方で行う。」

ガラに言われ拓はそのまま目を閉じると、ガラとレオはキラーアントクィーンの解体を始めた。
クィーンも甲殻しか使い物にならないが、その甲羅の強度は普通のキラーアントより高くワイバーンなどの皮と同等の価値が有る。
全員で黙々と解体作業を行っていると、

「なんだこれは。これだけのキラーアントを全て倒したって言うのかよ。
 村人達が武器を持って戦おうとしていたからな。討伐されてなければ全滅するところだった。」

驚きと呆れるようなジークの声と共にエチゴ達や残りの兵士達がやって来た。

「キラーアントを退治したと聞いて来たのですが、これは想像以上ですね。」

座り込んでしまった拓を見ると寝ている。ガラが拓を横たえるが目を覚ます事も無い。
全員は拓を残して、静かに解体作業を行う事にした。
領主には兵士が持つ魔道具で退治した連絡をしたが、領主の方は解体と輸送を手伝う様にと兵士達に連絡を出していた。

拓が起きて土魔法で簡易的な休憩所を作ると、

「解体は我々で行いますので、無理せずに休んでいてください。それからキラーアントの素材について主から報告を受けています。」

拓としては手に入れた素材を領主と折半と考えていたが、全てOZの取り分として受け取っていいとの事。
そして今回の魔獣退治に対し、改めて報酬を支払うと報告を受けていた。
黙々とキラーアントの解体を続けていると貴族が増援した私兵が到着、更に王都からバラン将軍を先頭に第3騎士団まで。
全員が倒されたキラーアントの数に唖然としていたが、バラン将軍が状況を確認する。

「今回の討伐、ご苦労だった。怪我人は居ないな。」

バラン将軍は問題無い事を確認すると、拓に話しかける。

「拓殿、大丈夫か?立たなくていい。そのまま座っていてくれ。」
「バラン将軍お疲れ様です。正直、魔力を使い過ぎました。腕輪に貯めていた魔力も全て使い切ってしまいました。」
「これだけのキラーアントを倒せば当たり前だ・・・いや、逆に良く討伐させたと思う。正直、実際に見ても信じられない光景だ。」

バラン将軍は拓の状態が問題ない事を確認すると、兵士達に一休みしたら解体作業を行う様に指示を出す。
そして通信の魔道具を使い、王都へ討伐が終えられている連絡と、途中まで来ている魔導士団に解体したキラーアントの素材を運ぶ様に手配を行う。

「バラン将軍。そこまでしてもらって大丈夫ですか?」
「問題ない。本来なら怪我どころか死人が出てもおかしくない状態だった。この位の手伝いはさせて欲しい。
 素材については城の方で預かっておくので、王都に戻ってから取りに来てくれればいい。」

魔導士団が到着すると、馬車の空いている所へ素材を積めるだけ積んで明日の朝には王都へ引き返す。
合わせて第3騎士団のメンバーも自分達が乗って来た馬に素材を積んで、少しづつ引き上げ始める。
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