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貴族達は建物へと移動を始め拓の手伝いもこれで終わりだったが、カメラマンが今回の演出をした魔導士に合わせて欲しいとズゲベ侯爵に頼み込んできた。
「あれ程の美しい魔法は見た事が無いです。
どうか、魔導士と話をさせて頂けないでしょうか。もっと美しく素晴らしい写真を撮りたいのです。」
貴族に頼み込むと言う事がどういう事かを知っていながらも、写真の為に頼む姿を見て拓は名乗る事にした。
その様子を見ていた貴族達は『やはり』と思いながら、事の成り行きを見守る事に。
「私はカメラマンのガメラです。この後、何かをされる予定は有るのでしょうか?」
「いえ、私の役目は終わりですが、何か面白い考えでも有るのですか?」
「はい。その前に拓殿は風、光、氷の魔法が使えるという事で合っているでしょうか?」
拓が頷くと、ガメラは自分のイメージを拓に伝える。
しかしズゲベ侯爵は拓にこれ以上の負担を掛ける訳にはいかないと断ろうとするので
「ズゲベ侯爵。魔法を提供する代わりにガメラさんがOZの写真を撮ってくれると言うのであれば受け入れたいのですが如何でしょうか。」
「拓殿が良ければ、こちらに異論は有りません。そちらはどうだ?」
ズゲベ侯爵がガメラに問うと「喜んで撮らせてもらいます。」と言う。
「実は夜にやってみたい事が有ります。勿論、ズゲベ侯爵が許可して頂ける範囲で行いますが少し話をしませんか。」
拓が嬉しそうにズゲベ侯爵とガメラと一緒に別の部屋へと移動するのを見ていた貴族達は、今回の件は拓が楽しんで行っている事を知った。
知ったのだが、凄まじい実力を持っていながら何をしているのだろうと思ってしまう。
夜の部まで時間が取られていて、休んだり展示されている祝いの品を眺めている。
ひと際人が集まっているのはクロイツ公爵とOZの品。
クロイツ公爵は結婚式には同じ剣を贈っているので見た事のある人も多い。
今回はその剣とOZの贈った品が並んでいる。
「疑っていたわけではないが、本当にOZはキラーアントの大群を倒したのだな。」
「そうですね。話では万を超える数だったとか。」
「しかし、クィーンアントの素材とは・・・OZは凄いものを贈ったものだな。」
誰も口にはしないが『侯爵家の結婚式にキラーアントクィーンの素材一式を贈るか?』と拓の感覚に疑問が残っていた。
クイーンも合わせて送ったキラーアントも無駄な傷が無い素晴らしいもので、王族や公爵家に贈る様な品だった。
今回のパーティにおける魔法もそうだが、もしかして変わっていた方が才能の有る魔導士になるのだろうか?
私兵の魔導士に色々と魔法で遊ばせてみようかと考えていた。
夜のパーティが始まり、衣装を変えたカーラとダリウスが来客の間を回り、挨拶を交わしている。
OZは初めに挨拶をした後は、会場から姿が見えなかった。
「皆様、新郎新婦より挨拶を頂きますので外への移動をお願い致します。」
外に出ると、昼間には無かった庭には巨大なプールが出来上がっていた。
そして、月明かりに氷で出来た中央のステージとそこまでの道が映っていた。
新郎新婦が氷の道の前まで来ると、道とステージが光の道となって浮かび上がった。
新郎新婦が光の道を通って中央のステージへと移動すると、周囲の水も光り水面に浮いた花弁が現れた。
誰もが、その美しい光景に目を奪われ、新郎新婦も例外ではなかった。
会場が落ち着いた所で新郎新婦からの挨拶が行われ、魔法による花火が上がり式は無事に終了。
この後、会場は夜中まで開かれ貴族達の情報交換の場となるのが一般的なのだが・・・
「ズゲベ侯爵、我々もあのステージでの写真を撮る事は可能だろうか?」
貴族達がこの光景を気に入ってしまいズゲベ侯爵に詰め寄るが、全ては拓の魔法による演出。
光だけでなく、この池も、ガメラの姿を隠していたのも全て拓が行っていた。
「流石にこれ以上は・・・」
「ガメラさんもノッていますし、せっかくなので撮影を行いましょう。但し1家族3分。順番はくじ引きで決めます。
子供が居る方々を先にお願いします。」
ズゲベ侯爵が断ろうとするのを、拓が遮り写真を撮る事になった。
くじ引きが用意される間、拓は光魔法を披露し空中に絵を描いていた。
「僕、魔獣と戦っている写真を撮りたい。」「私はキラキラのお星さまの中にいる写真。」
子供達が楽しそうに拓へ話しかけるのを親が止めようとするが、
「面白い考えだね。こんなでどうだ?」
拓が直ぐに光でドラゴンや、光の粒をばら撒いた星空を作り出して見せる。
「ガメラさん、これで行けますか?」「任せて下さい。これは楽しくなってきました。」
拓はズゲベ侯爵に写真用に剣等を用意してもらい、くじ引きで決まった順番に写真を撮る事に。
普通の立ち姿での写真、夫婦でダンスを踊ってみたり、子供と一緒に光の魔獣と戦ったりと貴族の方々も色々とポーズを考え皆が笑顔の写真が撮られていた。
「あのポーズは考えていなかった。」「なかなか良いな。私もやってみれば良かったか。」
会場では撮られた写真の上映が行われ会場は最後まで笑顔で包まれ、帰られる時にコピーを土産として配っていた。
「あれ程の美しい魔法は見た事が無いです。
どうか、魔導士と話をさせて頂けないでしょうか。もっと美しく素晴らしい写真を撮りたいのです。」
貴族に頼み込むと言う事がどういう事かを知っていながらも、写真の為に頼む姿を見て拓は名乗る事にした。
その様子を見ていた貴族達は『やはり』と思いながら、事の成り行きを見守る事に。
「私はカメラマンのガメラです。この後、何かをされる予定は有るのでしょうか?」
「いえ、私の役目は終わりですが、何か面白い考えでも有るのですか?」
「はい。その前に拓殿は風、光、氷の魔法が使えるという事で合っているでしょうか?」
拓が頷くと、ガメラは自分のイメージを拓に伝える。
しかしズゲベ侯爵は拓にこれ以上の負担を掛ける訳にはいかないと断ろうとするので
「ズゲベ侯爵。魔法を提供する代わりにガメラさんがOZの写真を撮ってくれると言うのであれば受け入れたいのですが如何でしょうか。」
「拓殿が良ければ、こちらに異論は有りません。そちらはどうだ?」
ズゲベ侯爵がガメラに問うと「喜んで撮らせてもらいます。」と言う。
「実は夜にやってみたい事が有ります。勿論、ズゲベ侯爵が許可して頂ける範囲で行いますが少し話をしませんか。」
拓が嬉しそうにズゲベ侯爵とガメラと一緒に別の部屋へと移動するのを見ていた貴族達は、今回の件は拓が楽しんで行っている事を知った。
知ったのだが、凄まじい実力を持っていながら何をしているのだろうと思ってしまう。
夜の部まで時間が取られていて、休んだり展示されている祝いの品を眺めている。
ひと際人が集まっているのはクロイツ公爵とOZの品。
クロイツ公爵は結婚式には同じ剣を贈っているので見た事のある人も多い。
今回はその剣とOZの贈った品が並んでいる。
「疑っていたわけではないが、本当にOZはキラーアントの大群を倒したのだな。」
「そうですね。話では万を超える数だったとか。」
「しかし、クィーンアントの素材とは・・・OZは凄いものを贈ったものだな。」
誰も口にはしないが『侯爵家の結婚式にキラーアントクィーンの素材一式を贈るか?』と拓の感覚に疑問が残っていた。
クイーンも合わせて送ったキラーアントも無駄な傷が無い素晴らしいもので、王族や公爵家に贈る様な品だった。
今回のパーティにおける魔法もそうだが、もしかして変わっていた方が才能の有る魔導士になるのだろうか?
私兵の魔導士に色々と魔法で遊ばせてみようかと考えていた。
夜のパーティが始まり、衣装を変えたカーラとダリウスが来客の間を回り、挨拶を交わしている。
OZは初めに挨拶をした後は、会場から姿が見えなかった。
「皆様、新郎新婦より挨拶を頂きますので外への移動をお願い致します。」
外に出ると、昼間には無かった庭には巨大なプールが出来上がっていた。
そして、月明かりに氷で出来た中央のステージとそこまでの道が映っていた。
新郎新婦が氷の道の前まで来ると、道とステージが光の道となって浮かび上がった。
新郎新婦が光の道を通って中央のステージへと移動すると、周囲の水も光り水面に浮いた花弁が現れた。
誰もが、その美しい光景に目を奪われ、新郎新婦も例外ではなかった。
会場が落ち着いた所で新郎新婦からの挨拶が行われ、魔法による花火が上がり式は無事に終了。
この後、会場は夜中まで開かれ貴族達の情報交換の場となるのが一般的なのだが・・・
「ズゲベ侯爵、我々もあのステージでの写真を撮る事は可能だろうか?」
貴族達がこの光景を気に入ってしまいズゲベ侯爵に詰め寄るが、全ては拓の魔法による演出。
光だけでなく、この池も、ガメラの姿を隠していたのも全て拓が行っていた。
「流石にこれ以上は・・・」
「ガメラさんもノッていますし、せっかくなので撮影を行いましょう。但し1家族3分。順番はくじ引きで決めます。
子供が居る方々を先にお願いします。」
ズゲベ侯爵が断ろうとするのを、拓が遮り写真を撮る事になった。
くじ引きが用意される間、拓は光魔法を披露し空中に絵を描いていた。
「僕、魔獣と戦っている写真を撮りたい。」「私はキラキラのお星さまの中にいる写真。」
子供達が楽しそうに拓へ話しかけるのを親が止めようとするが、
「面白い考えだね。こんなでどうだ?」
拓が直ぐに光でドラゴンや、光の粒をばら撒いた星空を作り出して見せる。
「ガメラさん、これで行けますか?」「任せて下さい。これは楽しくなってきました。」
拓はズゲベ侯爵に写真用に剣等を用意してもらい、くじ引きで決まった順番に写真を撮る事に。
普通の立ち姿での写真、夫婦でダンスを踊ってみたり、子供と一緒に光の魔獣と戦ったりと貴族の方々も色々とポーズを考え皆が笑顔の写真が撮られていた。
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