516 / 586
516受け渡し
しおりを挟む
拠点に戻ると、エチゴを筆頭に何人かの商人の馬車が止まっている。
そしてオリバー隊長とパウロ、ヨーゼフ達と言った第3騎士団の数人のメンバーが居た。
「皆さん、お疲れ様です。魔獣退治の状況は如何でしたか?」
エチゴが代表で拓に話しかけてくる。
騎士団は商人と行動を共にし、街道の安全を確認するらしい。
拠点の中に並べてあったグリフィンは既に運び出されていた。
拓はアイテムボックスから退治した魔獣を取り出すと、価格交渉を行い商人達に卸すことにする。
と言っても、エチゴの方でまとめてくれていたので交渉の必要も無く、食事の用意も行ってくれる。
拓はテントエリアの横に土魔法で壁を作り解体作業を行なえる場所を用意すると、今日得た魔獣を商人達に渡してしまう。
その中にはエチゴは含まれない。
何時も拓と行動を共にしているので、こういう時は他の商人だけで対応するように気を使っている。
それだけ、拓と行動して大きな利益を得られていた。
商人との話が終えた所でヨーゼフとパウロに状況を聞いてみると、戻るときに商人に同行し街道の安全を確認するらしい。
「色々と大変ですね。」
「大変なのは拓殿だろ。大丈夫か?」
「今回は俺はサポートだから。大変なのは勇者の3人。明日から猛特訓が始まるしね。」
「拓殿、何だか嬉しそうだな。」
今まで地獄の特訓を受けさせれられるばかりだったが、今回は指導する立場。
こんなに気楽で居られる特訓は初めてだった。
商人の方で用意してくれた夕食を終えた後、明日の特訓についての話をする。
と言っても、冒険者達は今まで通りの戦いをし、その後方で拓のサポートを受けて勇者3人が魔法攻撃を行うだけだ。
ワンガ達冒険者が分かれてパーティを組み、OZ、クリーム、金狼が指導を兼ねてそれぞれのパーティに入ってもらう。
討伐する場所と段取りだけ組んで終了する。
今日退治した魔獣と合わせて、今回退治する魔獣を売った分は冒険者達で等分する。
「ですので、皆さんは只魔獣を討伐するのではなく、急所を突いて無駄なく倒すように心がけてください。
怪我をした時の治療と、倒した魔獣の輸送は私が行います。
今回は勇者の特訓ですが、しっかりと稼ぎましょう。」
「「「おう」」」
拓の掛け声で打ち合わせは終了した。
最後にエチゴと話をさせて貰う。
「手紙に他の商人とは別に解体依頼をしたいと有りましたが、捌ききれなかった魔獣というのはグリフィンですか?」
「良く分かりましたね。アイテムボックスが一杯になってしまったので国に卸したのですが、結構残ってしまっているんですよね。」
既に商人の間で軍が大量のグリフィンが運ばれるとの話が持ち上がっていた。
今回のエチゴへの依頼は解体だけで、素材は拓の方で受け取る事にする。
「珍しいですね。了解しました。
事前に受け取った魔獣を考えると、こちらとしてもその方が目立たなくて助かります。
アル、拓殿を馬車へ案内してくれ。私は他の商人達と話をしてくる。」
アルに案内されたのは、何時もより大きな馬車だった。
それでも、解体せずに運ぶとなれば7,8体が限界だろう。ここでの討伐の間、何度も往復してもらうしかなさそうだ。
「それにしても、グリフィンなんて流石だな。」
「勇者3人が一緒だったからね。でも、他の商人も俺がエチゴさんに何か依頼をしているのに気付いているよね。」
「当たり前だろ。だが、知らない振りをしてくれるだろうな。」
拓はエチゴの商人としての力のお陰だと考えていたが、多くは拓に対する配慮からだった。
グリフィンは素材としてワイバーン等と同等、もしくはそれ以上の価値が有る。
事前に確認をしている際、ガラとレオから教えてもらった事だった。
そして、肉はワイバーン等と同じくらい美味らしい。
素材分の金は4人で分けるが、拓の報酬として肉を手に入れる位の贅沢は許されても良いだろう。
拓がアイテムボックスに保管していれば、皆も食べる事になるのだが・・・
そしてオリバー隊長とパウロ、ヨーゼフ達と言った第3騎士団の数人のメンバーが居た。
「皆さん、お疲れ様です。魔獣退治の状況は如何でしたか?」
エチゴが代表で拓に話しかけてくる。
騎士団は商人と行動を共にし、街道の安全を確認するらしい。
拠点の中に並べてあったグリフィンは既に運び出されていた。
拓はアイテムボックスから退治した魔獣を取り出すと、価格交渉を行い商人達に卸すことにする。
と言っても、エチゴの方でまとめてくれていたので交渉の必要も無く、食事の用意も行ってくれる。
拓はテントエリアの横に土魔法で壁を作り解体作業を行なえる場所を用意すると、今日得た魔獣を商人達に渡してしまう。
その中にはエチゴは含まれない。
何時も拓と行動を共にしているので、こういう時は他の商人だけで対応するように気を使っている。
それだけ、拓と行動して大きな利益を得られていた。
商人との話が終えた所でヨーゼフとパウロに状況を聞いてみると、戻るときに商人に同行し街道の安全を確認するらしい。
「色々と大変ですね。」
「大変なのは拓殿だろ。大丈夫か?」
「今回は俺はサポートだから。大変なのは勇者の3人。明日から猛特訓が始まるしね。」
「拓殿、何だか嬉しそうだな。」
今まで地獄の特訓を受けさせれられるばかりだったが、今回は指導する立場。
こんなに気楽で居られる特訓は初めてだった。
商人の方で用意してくれた夕食を終えた後、明日の特訓についての話をする。
と言っても、冒険者達は今まで通りの戦いをし、その後方で拓のサポートを受けて勇者3人が魔法攻撃を行うだけだ。
ワンガ達冒険者が分かれてパーティを組み、OZ、クリーム、金狼が指導を兼ねてそれぞれのパーティに入ってもらう。
討伐する場所と段取りだけ組んで終了する。
今日退治した魔獣と合わせて、今回退治する魔獣を売った分は冒険者達で等分する。
「ですので、皆さんは只魔獣を討伐するのではなく、急所を突いて無駄なく倒すように心がけてください。
怪我をした時の治療と、倒した魔獣の輸送は私が行います。
今回は勇者の特訓ですが、しっかりと稼ぎましょう。」
「「「おう」」」
拓の掛け声で打ち合わせは終了した。
最後にエチゴと話をさせて貰う。
「手紙に他の商人とは別に解体依頼をしたいと有りましたが、捌ききれなかった魔獣というのはグリフィンですか?」
「良く分かりましたね。アイテムボックスが一杯になってしまったので国に卸したのですが、結構残ってしまっているんですよね。」
既に商人の間で軍が大量のグリフィンが運ばれるとの話が持ち上がっていた。
今回のエチゴへの依頼は解体だけで、素材は拓の方で受け取る事にする。
「珍しいですね。了解しました。
事前に受け取った魔獣を考えると、こちらとしてもその方が目立たなくて助かります。
アル、拓殿を馬車へ案内してくれ。私は他の商人達と話をしてくる。」
アルに案内されたのは、何時もより大きな馬車だった。
それでも、解体せずに運ぶとなれば7,8体が限界だろう。ここでの討伐の間、何度も往復してもらうしかなさそうだ。
「それにしても、グリフィンなんて流石だな。」
「勇者3人が一緒だったからね。でも、他の商人も俺がエチゴさんに何か依頼をしているのに気付いているよね。」
「当たり前だろ。だが、知らない振りをしてくれるだろうな。」
拓はエチゴの商人としての力のお陰だと考えていたが、多くは拓に対する配慮からだった。
グリフィンは素材としてワイバーン等と同等、もしくはそれ以上の価値が有る。
事前に確認をしている際、ガラとレオから教えてもらった事だった。
そして、肉はワイバーン等と同じくらい美味らしい。
素材分の金は4人で分けるが、拓の報酬として肉を手に入れる位の贅沢は許されても良いだろう。
拓がアイテムボックスに保管していれば、皆も食べる事になるのだが・・・
33
あなたにおすすめの小説
男だって愛されたい!
朝顔
BL
レオンは雑貨店を営みながら、真面目にひっそりと暮らしていた。
仕事と家のことで忙しく、恋とは無縁の日々を送ってきた。
ある日父に呼び出されて、妹に王立学園への入学の誘いが届いたことを知らされる。
自分には関係のないことだと思ったのに、なぜだか、父に関係あると言われてしまう。
それには、ある事情があった。
そしてその事から、レオンが妹の代わりとなって学園に入学して、しかも貴族の男性を落として、婚約にまで持ちこまないといけないはめに。
父の言うとおりの相手を見つけようとするが、全然対象外の人に振り回されて、困りながらもなぜだか気になってしまい…。
苦労人レオンが、愛と幸せを見つけるために奮闘するお話です。
黒に染まる
曙なつき
BL
“ライシャ事変”に巻き込まれ、命を落としたとされる美貌の前神官長のルーディス。
その親友の騎士団長ヴェルディは、彼の死後、長い間その死に囚われていた。
事変から一年後、神殿前に、一人の赤子が捨てられていた。
不吉な黒髪に黒い瞳の少年は、ルースと名付けられ、見習い神官として育てられることになった。
※疫病が流行るシーンがあります。時節柄、トラウマがある方はご注意ください。
突然の花嫁宣告を受け溺愛されました
やらぎはら響
BL
暁尚里(あかつきなおり)は赤貧ながらバイト先の黒崎(くろさき)の元で細々と働いていた。
黒崎はアルバナハルという、マナという世界人口の六割が使えるといわれる自然を操る超常能力者を多く輩出している南国の島に憧れていた。
その影響でアルバナハル語を話せる尚里。
ある日お使いを頼まれた本屋で、アルバナハルの軍事総司令官であるルキアージュに出会い、突然自分の花嫁だと告げられる。
さらに彼には今までの前世の記憶があると言われ、うさん臭さを感じる尚里。
他サイトでも発表しています。
異世界転移してΩになった俺(アラフォーリーマン)、庇護欲高めα騎士に身も心も溶かされる
ヨドミ
BL
もし生まれ変わったら、俺は思う存分甘やかされたい――。
アラフォーリーマン(社畜)である福沢裕介は、通勤途中、事故により異世界へ転移してしまう。
異世界ローリア王国皇太子の花嫁として召喚されたが、転移して早々、【災厄のΩ】と告げられ殺されそうになる。
【災厄のΩ】、それは複数のαを番にすることができるΩのことだった――。
αがハーレムを築くのが常識とされる異世界では、【災厄のΩ】は忌むべき存在。
負の烙印を押された裕介は、間一髪、銀髪のα騎士ジェイドに助けられ、彼の庇護のもと、騎士団施設で居候することに。
「αがΩを守るのは当然だ」とジェイドは裕介の世話を焼くようになって――。
庇護欲高め騎士(α)と甘やかされたいけどプライドが邪魔をして素直になれない中年リーマン(Ω)のすれ違いラブファンタジー。
※Rシーンには♡マークをつけます。
エリート上司に完全に落とされるまで
琴音
BL
大手食品会社営業の楠木 智也(26)はある日会社の上司一ノ瀬 和樹(34)に告白されて付き合うことになった。
彼は会社ではよくわかんない、掴みどころのない不思議な人だった。スペックは申し分なく有能。いつもニコニコしててチームの空気はいい。俺はそんな彼が分からなくて距離を置いていたんだ。まあ、俺は問題児と会社では思われてるから、変にみんなと仲良くなりたいとも思ってはいなかった。その事情は一ノ瀬は知っている。なのに告白してくるとはいい度胸だと思う。
そんな彼と俺は上手くやれるのか不安の中スタート。俺は彼との付き合いの中で苦悩し、愛されて溺れていったんだ。
社会人同士の年の差カップルのお話です。智也は優柔不断で行き当たりばったり。自分の心すらよくわかってない。そんな智也を和樹は溺愛する。自分の男の本能をくすぐる智也が愛しくて堪らなくて、自分を知って欲しいが先行し過ぎていた。結果智也が不安に思っていることを見落とし、智也去ってしまう結果に。この後和樹は智也を取り戻せるのか。
【完結】僕は、メタルスライムに転生しちゃった。2
そば太郎
BL
僕は、平凡な男子高校生だったんだ。あの日までは・・・。
気がついたら、森の中にいて、何故かメタルスライムになっていた・・・。
え?
そんな僕が、三白眼のガチムチな冒険者のお嫁さんを手に入れた!さぁ、頑張って、可愛がるぞぉ♡♡♡⬅️今は、ここから少し先に進んだ未来♡♡ぐへへ、赤ちゃん出来ちゃった♡♡もちろん、スライム♡♡
※メタルスライムとは、攻撃が1しか入らず、しかもヒットの確率は限りなく低い。運良く倒すと。経験値が爆上がり!なスライム。しかし、主人公はちょっと特殊みたいで・・・。
⚠️赤ちゃんスライム産みましたし、現在進行形で孕んでいます♡♡
⚠️スライム×ガチムチ冒険者
ムーンさんでも投稿しています。少し題名変えてますけど。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる