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036秘薬
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******(エチゴ)
自分でも信じられない光景だった。
目の前を光が覆いアンデットを浄化していく。
この広場全てを覆う程の広大な範囲全てだ。
魔力で直接魔法陣を描いて魔法を発動させたのか。
光が治まると、アンデットが消えた空間が広がっていた。
アルが全身血まみれで立っていたが、この状況を見て満足そうな表情をし倒れた。
「エチゴさん、早く拓をアルさんの所に。浩司は休んでいろ。」
ガラさんに言われ周りを見ると、強力な魔法を使い立っているのがやっとの浩司さんと、拓さんがいた。
あんな状態で何かできるのか。しかし…
すがる思いで急いで駆けつけ、アルが血まみれで倒れたと叫んでいた。
「俺をアルさんの所へ。立っているのがやっとなんです。」
私は拓さんに言われた通り、彼を抱きかかえてアルの所に連れて行った。
******(拓)
アルさんは瀕死の状態だった。エチゴさんに後ろから支えてもらって声をかける。
「アルさん、拓です。聞こえますか?」
うっすらと目を開けるが意識がはっきりせず何も見えていない。
傷も深くポーションで対応できる状態ではない。
エチゴさんの前だがアイテムボックスから秘薬を取り出す。
「エチゴさん、この薬を無理やりにでもアルさんに飲ませてください。」
意識がはっきりしていないアルさんは飲む事は出来ず
エチゴさんが秘薬を口に含むと、直接口移しでアルさんに流し込む。
見守る中、アルさんの体がうっすらと輝き苦しみ始めるが傷口が塞がっていく…
そして全ての傷口が塞がり、光が消えるとアルさんは気を失った。
「これは…拓さん、アルは助かったのですか」
「とりあえずは。しかし大変なのはこれからです。
今は体が麻痺していますが5、6時間後には麻痺がとれ全身に激痛が襲います。」
この秘薬をグリムから教わった時に、説明された話だ。
この激痛に耐えきれず、廃人になる可能性もある。
耐えられたとしても、後遺症が残る可能性も高い。
最後の手段として使うように何度も言われた。
これは今、アルさんを助ける事が出来る最後の手段だ。賭けと言ってもいい。
そこに、完全に討伐を終えたOZとダリウスさんが戻ってきたので、アルさんの状態を説明した。
OZのメンバーやエチゴさんとダリウスさんもかなりの怪我をしていたのでポーションを渡して飲んでもらった。
浩司は気を失い横になっている。強力な魔法を連発した影響で疲れただけで、大きな怪我は無い。
「エチゴさんとガラは寝て少しでも魔力の回復を。
気休め程度かも知れませんが、光魔法で痛みを和らげてあげてください。
ダリウスさんとレオは見張りをお願いします。」
俺はそれだけ伝えると、そのまま意識を失った。
叫び声で目が覚めたが、辺りを見ると真っ暗だ。
すぐ側で火が焚かれている。
少し離れた所で、アルさんが痛みで叫び声を上げていた。
動けるようになっていたが、まだ体がダルイ。
アルさんは、痛みで激しく動いても体を傷付けない様、シートの上に裸で横たえてある。
「アルさんにタオルを咥えさせて。エチゴさんとガラは交互に光魔法を。」
出来る指示なんてこの程度しか無い。
痛みが酷くなり、更に苦しむ姿。少しでも光魔法が痛みを和らげていると思いたい。
2人の魔力が切れかかった所で交代した。
「2人は休んで、少しでも魔力の回復をさせてください。」
直ぐに2人に代わり光魔法をかける。そして2人が回復した所で交代…
既に4時間、やっと痛みのピークは過ぎたかもしれない。
そして6時間後、痛みは有るが何とか話が出来る程に落ち着いてきた。
「俺は、まだ生きているのか。」
「当たり前だ。お前の様な奴を運ぶのは死神だって嫌がるだろ。」
泣きながらダリウスさんが嬉しそうに話しかける。
「落ち着いてきたみたいだな。後は俺達が見ているから休んだ方が良い。」
レオの言葉に、休もうと光魔法を止めるとアルさんが痛みで苦しみ始めたので急いで光魔法をかけ直した。
「光魔法は効いていたのか。痛みが酷いから疑心暗鬼だったよ。」
ガラの言葉に、やっと皆が笑った。
更に1時間後、アルさんの状態が落ち着いたのを確認して休むことにした。
「ぶっつけ本番で薬がどこまで効くか賭けだったけど、何とかなって良かった。」
後遺症など心配事は色々あるが、アルさんが助かって良かった。
自分でも信じられない光景だった。
目の前を光が覆いアンデットを浄化していく。
この広場全てを覆う程の広大な範囲全てだ。
魔力で直接魔法陣を描いて魔法を発動させたのか。
光が治まると、アンデットが消えた空間が広がっていた。
アルが全身血まみれで立っていたが、この状況を見て満足そうな表情をし倒れた。
「エチゴさん、早く拓をアルさんの所に。浩司は休んでいろ。」
ガラさんに言われ周りを見ると、強力な魔法を使い立っているのがやっとの浩司さんと、拓さんがいた。
あんな状態で何かできるのか。しかし…
すがる思いで急いで駆けつけ、アルが血まみれで倒れたと叫んでいた。
「俺をアルさんの所へ。立っているのがやっとなんです。」
私は拓さんに言われた通り、彼を抱きかかえてアルの所に連れて行った。
******(拓)
アルさんは瀕死の状態だった。エチゴさんに後ろから支えてもらって声をかける。
「アルさん、拓です。聞こえますか?」
うっすらと目を開けるが意識がはっきりせず何も見えていない。
傷も深くポーションで対応できる状態ではない。
エチゴさんの前だがアイテムボックスから秘薬を取り出す。
「エチゴさん、この薬を無理やりにでもアルさんに飲ませてください。」
意識がはっきりしていないアルさんは飲む事は出来ず
エチゴさんが秘薬を口に含むと、直接口移しでアルさんに流し込む。
見守る中、アルさんの体がうっすらと輝き苦しみ始めるが傷口が塞がっていく…
そして全ての傷口が塞がり、光が消えるとアルさんは気を失った。
「これは…拓さん、アルは助かったのですか」
「とりあえずは。しかし大変なのはこれからです。
今は体が麻痺していますが5、6時間後には麻痺がとれ全身に激痛が襲います。」
この秘薬をグリムから教わった時に、説明された話だ。
この激痛に耐えきれず、廃人になる可能性もある。
耐えられたとしても、後遺症が残る可能性も高い。
最後の手段として使うように何度も言われた。
これは今、アルさんを助ける事が出来る最後の手段だ。賭けと言ってもいい。
そこに、完全に討伐を終えたOZとダリウスさんが戻ってきたので、アルさんの状態を説明した。
OZのメンバーやエチゴさんとダリウスさんもかなりの怪我をしていたのでポーションを渡して飲んでもらった。
浩司は気を失い横になっている。強力な魔法を連発した影響で疲れただけで、大きな怪我は無い。
「エチゴさんとガラは寝て少しでも魔力の回復を。
気休め程度かも知れませんが、光魔法で痛みを和らげてあげてください。
ダリウスさんとレオは見張りをお願いします。」
俺はそれだけ伝えると、そのまま意識を失った。
叫び声で目が覚めたが、辺りを見ると真っ暗だ。
すぐ側で火が焚かれている。
少し離れた所で、アルさんが痛みで叫び声を上げていた。
動けるようになっていたが、まだ体がダルイ。
アルさんは、痛みで激しく動いても体を傷付けない様、シートの上に裸で横たえてある。
「アルさんにタオルを咥えさせて。エチゴさんとガラは交互に光魔法を。」
出来る指示なんてこの程度しか無い。
痛みが酷くなり、更に苦しむ姿。少しでも光魔法が痛みを和らげていると思いたい。
2人の魔力が切れかかった所で交代した。
「2人は休んで、少しでも魔力の回復をさせてください。」
直ぐに2人に代わり光魔法をかける。そして2人が回復した所で交代…
既に4時間、やっと痛みのピークは過ぎたかもしれない。
そして6時間後、痛みは有るが何とか話が出来る程に落ち着いてきた。
「俺は、まだ生きているのか。」
「当たり前だ。お前の様な奴を運ぶのは死神だって嫌がるだろ。」
泣きながらダリウスさんが嬉しそうに話しかける。
「落ち着いてきたみたいだな。後は俺達が見ているから休んだ方が良い。」
レオの言葉に、休もうと光魔法を止めるとアルさんが痛みで苦しみ始めたので急いで光魔法をかけ直した。
「光魔法は効いていたのか。痛みが酷いから疑心暗鬼だったよ。」
ガラの言葉に、やっと皆が笑った。
更に1時間後、アルさんの状態が落ち着いたのを確認して休むことにした。
「ぶっつけ本番で薬がどこまで効くか賭けだったけど、何とかなって良かった。」
後遺症など心配事は色々あるが、アルさんが助かって良かった。
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