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052天地見聞録
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流石にテントの中に居るのも飽きたので、昼食を食べると浩司と2人で遺跡に向かった。
ガラとレオはテントに残って荷物番と言っていたが、トランプに熱中していて動きたくない様だった。
遺跡には雨の中、壁を叩いたり、床に手をかざし魔力を放出している女性がいた。
集中している様で、こちらには全く気付いてない様だ
「こんにちは」
俺が声を掛けるとやっと気が付いてくれた。
「こんな所に子供?どうしたの。」
「僕は拓と言います。こっちは浩司。遺跡を見に来ました。」
「あら、遺跡を見に来たの。こんな子供が遺跡に興味を持っているとは実に素晴らしいわ。
申し遅れたました。私はポトリ、歴史学者をやっています。」
そう言うと、手を出してきたので握手を交わした。
長い黒髪の眼鏡の似合う美人教授だ。胸も大きくスタイルも良い
「学者ですか。先程、床に手をかざしていましたが、何をされていたんですか?」
「あれは探索魔法よ。この床の下に何かないか調べていたけど、何も発見できなかったわ。
調べ尽くされているから、今更なんだけどね。」
ポトリさんと遺跡を歩きながら色々な話を伺った。
「浩司君と拓君は遺跡の内側と外側の構造の違いをどう思う。」
俺は天地見聞録の書かれていた序章を思い出していた。
ガイアの門が開いた時、世界に沈黙に包まれた。
その暗き門の奥より、大いなる災いが訪れる。
大地は割れ、全てを破壊し
海が押し寄せ、全てを飲み込み
天より火が降りそそぎ、全てを焼き尽くす
稲妻が輝き、全ての生ある者を映し獣がそれを食らう。
終末的災いの中
生き残った人間たちは神に祈った。
神は3人の使者を遣わした。
天使は人々に新たな言葉を与え
魔人は人々に新たな力を与え
勇者は人々を安住の地へと導いた
「内側の遺跡はガイアの門が開く前、外側が災いが去った後の別時代の建物ですかね。」
「拓さんは天地見聞録を読んだことがあるのね。読んでどう考えたか聞かせてもらっても良いかしら。」
「ガイアの門が開くと言うのは何かのきっかけで、地震、津波、火山の噴火が起きたのではないかと。
そんな中、知恵と力で人々をまとめ、生きる為の場所を築いた人が居たという意味でしょうか。」
「では、きっかけと言うガイアの門とは?」
「昔、災いを表すのにガイアと言う言葉が使われていて、災害が発生するとガイアの門が開いたと表現したとか。
実際には、災害級の魔獣の同時発生や地殻変動による火山の一斉噴火、巨大隕石の衝突も有り得るか。」
「なかなか面白い意見ね。
他にも古代の秘術による魔力の暴走など色々な説があるけど、本当の所は何も分っていません。
全てが始まりし場所への道を探し出し全ての謎を解明するのが私の夢なのよ。」
天地見聞録には、勇者、天使、魔人が世界を回り荒廃した世界で人々を救う過程が書いてある。
しかし、勇者が救った人々を治めるが、勇者の厳しい統治に人々が不満を抱き始める。
徐々に溝が深くなり、勇者と人々は争う事にまでなり、天使と魔人は勇者と敵対する立場を取る。
争いの末、勇者は元の世界に追いやられ、天使と魔人もこの世界から姿を消す。
元の世界に戻った勇者の後を追ったとも解釈されているみたいだ。
そして、彼等の世界への帰る道を示す文が最後に書かれている。
柱が交わりし場所に星は輝き
光と闇が交わり、天と地が繋がり、全てが始まりし場所への道を示す
ここで示している場所が勇者達の世界であり、そこには勇者の遺産が有ると言われている。
遺産は、人々から奪った財産という説や、何千もの魔獣を倒す武器という説もある。
多くの人に「全てが始まりし場所への道」では無く、「勇者の遺産に続く道」と間違えて伝わっているほどだ。
ポトリ教授は遺跡に柱が存在していたかを調べるだけでなく
今まで調べてきた遺跡の分布状態、それぞれの壁画に描かれている勇者、天使、魔人の向きや差異、構造の規則性などを細かく調べていた。
しかし、そのどれからも勇者の遺産に続く道は見つけられない。
今回の遺跡調査にも同行し、改めて調べてはいるものの新しい手掛かりは無かった。
ガラとレオはテントに残って荷物番と言っていたが、トランプに熱中していて動きたくない様だった。
遺跡には雨の中、壁を叩いたり、床に手をかざし魔力を放出している女性がいた。
集中している様で、こちらには全く気付いてない様だ
「こんにちは」
俺が声を掛けるとやっと気が付いてくれた。
「こんな所に子供?どうしたの。」
「僕は拓と言います。こっちは浩司。遺跡を見に来ました。」
「あら、遺跡を見に来たの。こんな子供が遺跡に興味を持っているとは実に素晴らしいわ。
申し遅れたました。私はポトリ、歴史学者をやっています。」
そう言うと、手を出してきたので握手を交わした。
長い黒髪の眼鏡の似合う美人教授だ。胸も大きくスタイルも良い
「学者ですか。先程、床に手をかざしていましたが、何をされていたんですか?」
「あれは探索魔法よ。この床の下に何かないか調べていたけど、何も発見できなかったわ。
調べ尽くされているから、今更なんだけどね。」
ポトリさんと遺跡を歩きながら色々な話を伺った。
「浩司君と拓君は遺跡の内側と外側の構造の違いをどう思う。」
俺は天地見聞録の書かれていた序章を思い出していた。
ガイアの門が開いた時、世界に沈黙に包まれた。
その暗き門の奥より、大いなる災いが訪れる。
大地は割れ、全てを破壊し
海が押し寄せ、全てを飲み込み
天より火が降りそそぎ、全てを焼き尽くす
稲妻が輝き、全ての生ある者を映し獣がそれを食らう。
終末的災いの中
生き残った人間たちは神に祈った。
神は3人の使者を遣わした。
天使は人々に新たな言葉を与え
魔人は人々に新たな力を与え
勇者は人々を安住の地へと導いた
「内側の遺跡はガイアの門が開く前、外側が災いが去った後の別時代の建物ですかね。」
「拓さんは天地見聞録を読んだことがあるのね。読んでどう考えたか聞かせてもらっても良いかしら。」
「ガイアの門が開くと言うのは何かのきっかけで、地震、津波、火山の噴火が起きたのではないかと。
そんな中、知恵と力で人々をまとめ、生きる為の場所を築いた人が居たという意味でしょうか。」
「では、きっかけと言うガイアの門とは?」
「昔、災いを表すのにガイアと言う言葉が使われていて、災害が発生するとガイアの門が開いたと表現したとか。
実際には、災害級の魔獣の同時発生や地殻変動による火山の一斉噴火、巨大隕石の衝突も有り得るか。」
「なかなか面白い意見ね。
他にも古代の秘術による魔力の暴走など色々な説があるけど、本当の所は何も分っていません。
全てが始まりし場所への道を探し出し全ての謎を解明するのが私の夢なのよ。」
天地見聞録には、勇者、天使、魔人が世界を回り荒廃した世界で人々を救う過程が書いてある。
しかし、勇者が救った人々を治めるが、勇者の厳しい統治に人々が不満を抱き始める。
徐々に溝が深くなり、勇者と人々は争う事にまでなり、天使と魔人は勇者と敵対する立場を取る。
争いの末、勇者は元の世界に追いやられ、天使と魔人もこの世界から姿を消す。
元の世界に戻った勇者の後を追ったとも解釈されているみたいだ。
そして、彼等の世界への帰る道を示す文が最後に書かれている。
柱が交わりし場所に星は輝き
光と闇が交わり、天と地が繋がり、全てが始まりし場所への道を示す
ここで示している場所が勇者達の世界であり、そこには勇者の遺産が有ると言われている。
遺産は、人々から奪った財産という説や、何千もの魔獣を倒す武器という説もある。
多くの人に「全てが始まりし場所への道」では無く、「勇者の遺産に続く道」と間違えて伝わっているほどだ。
ポトリ教授は遺跡に柱が存在していたかを調べるだけでなく
今まで調べてきた遺跡の分布状態、それぞれの壁画に描かれている勇者、天使、魔人の向きや差異、構造の規則性などを細かく調べていた。
しかし、そのどれからも勇者の遺産に続く道は見つけられない。
今回の遺跡調査にも同行し、改めて調べてはいるものの新しい手掛かりは無かった。
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