異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~

小狸日

文字の大きさ
103 / 761

103帰宅

しおりを挟む
サリナ姫が城に帰るのに合わせて、俺達もラグテルの町に帰る事を告げると
ブルネリ公爵から支払いを行いたいと言われ部屋に呼ばれた。

支払額の内訳を見せてもらうと

 ブローチの売り上げ:金貨1枚
 餅つき大会の開催費用、及び道具一式:金貨5枚
 イルミネーションの準備、及び魔道具一式:白金貨3枚
 レンド、ベルチェの捕獲:白金貨1枚

「イルミネーションとレンドとベルチェの捕獲が高すぎるかと思いますが。」

白金貨3枚なんて、日本円で3千万だぞ。何でそんな金額がポンと出て来る?

「そんな事は無い。イルミネーションによる経済効果を考えたら当然の金額だ。
 ベルチェの捕獲も、OZが居なければ次の犠牲者が出ていた。
 4人で分けられる様に両替しよう。」

「待って頂きたい。分けるのはベルチェの捕獲の賞金だけでお願いします。後は、拓が受け取ります。」

ガラの言葉に2人が頷いている。

「何言ってるの。全部皆でやった事だよ。等分にすべきだろ。」
「皆で決めていたんだ。俺達じゃもらい過ぎだ。」

結局、押し切られる形で俺が受け取った。
その後、ピース医師とトリス錬成術師に呼ばれて土水風火木の魔道結晶を1個づつ渡された。

「拓殿から託された水晶の玉の製造技術のお礼です。」
「あれは私が普段使っても問題ないように広めて欲しいだけですから。」
「分かっています。しかし、水晶の玉でどれだけの人が助かるか分かりません。
 それだけの技術を無料という訳にはいかないでしょう。」
「それに、私より拓殿の方が素晴らしい魔道具を作れるでしょうから。」

何で2人とも、こんなにも真直ぐに俺を見るんだ。買いかぶり過ぎだ。
さすがに、これだけの物を受け取るのは気が引ける。

「魔道結晶に比べたら大したこと無いですが、早く広めて頂く為に手持ちの水晶を渡します。
 大した量ではありませんが、役立てて頂ければ良いかと思います。」

自分様に3個残して、訓練で作っていた水晶の玉のストックをテーブルに置く。


出発の日の朝、先にサリナ姫、バラン将軍を見送る。
2人の胸には作り直したブローチを着けてくれている。
出来る限り丁寧に、拘って作り上げた納得の出来だ。
自画自賛だが、2人に似合っていると思う。

「OZの皆さん、アークの皆さん色々とありがとうございました。
 じゃあ拓ちゃん、また会うのを楽しみにしてるわ。今度何かする時は私を必ず呼んでよね。」
「サリナお姉さん、これ餅のお菓子。良ければ帰りに食べて。」

サリナ姫に揚げ餅を渡すと1つ口に入れる。

「これ、美味しいわね。ついつい食べてしまいそう。ありがとう。」
「気に入ってくれて良かった。
 後これ、ブルネリさんの本を読んで作った作品。馬車の中で見てね。」

そう言いながら、小箱を渡す。

「サリナ様、そろそろ出発します。
 皆様、この度は本当にありがとうございました。
 4本指について分かりましたら、連絡させてもらいます。」

バラン将軍のキリッとした姿がかっこいい。
こうしてると、優秀な将軍に見える。いや、優秀だから将軍なんだろう。
これってギャップ萌え・・・

「拓殿、少しは見直しましたか。」

ウィンクしてくるバラン将軍に思わず笑ってしまった。

「サリナお姉さん、バラン将軍、道中気を付けて。」
「拓ちゃんも、皆さんも気を付けて。また会えるのを楽しみにしています。」

馬車から身を乗り出して手を振るサリナ姫。その姿が見えなくなるまで手を振り続けた。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~

しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」 病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?! 女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。 そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!? そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?! しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。 異世界転生の王道を行く最強無双劇!!! ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!! 小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!

知識スキルで異世界らいふ

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
他の異世界の神様のやらかしで死んだ俺は、その神様の紹介で別の異世界に転生する事になった。地球の神様からもらった知識スキルを駆使して、異世界ライフ

転生チート薬師は巻き込まれやすいのか? ~スローライフと時々騒動~ 

志位斗 茂家波
ファンタジー
異世界転生という話は聞いたことがあるが、まさかそのような事を実際に経験するとは思わなかった。 けれども、よくあるチートとかで暴れるような事よりも、自由にかつのんびりと適当に過ごしたい。 そう思っていたけれども、そうはいかないのが現実である。 ‥‥‥才能はあるのに、無駄遣いが多い、苦労人が増えやすいお話です。 「小説家になろう」でも公開中。興味があればそちらの方でもどうぞ。誤字は出来るだけ無いようにしたいですが、発見次第伝えていただければ幸いです。あと、案があればそれもある程度受け付けたいと思います。

【幸せスキル】は蜜の味 ハイハイしてたらレベルアップ

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕の名前はアーリー 不慮な事故で死んでしまった僕は転生することになりました 今度は幸せになってほしいという事でチートな能力を神様から授った まさかの転生という事でチートを駆使して暮らしていきたいと思います ーーーー 間違い召喚3巻発売記念として投稿いたします アーリーは間違い召喚と同じ時期に生まれた作品です 読んでいただけると嬉しいです 23話で一時終了となります

【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~

石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。 ありがとうございます 主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。 転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。 ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。 『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。 ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする 「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。

インターネットで異世界無双!?

kryuaga
ファンタジー
世界アムパトリに転生した青年、南宮虹夜(ミナミヤコウヤ)は女神様にいくつものチート能力を授かった。  その中で彼の目を一番引いたのは〈電脳網接続〉というギフトだ。これを駆使し彼は、ネット通販で日本の製品を仕入れそれを売って大儲けしたり、日本の企業に建物の設計依頼を出して異世界で技術無双をしたりと、やりたい放題の異世界ライフを送るのだった。  これは剣と魔法の異世界アムパトリが、コウヤがもたらした日本文化によって徐々に浸食を受けていく変革の物語です。

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~

宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。 転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。 良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。 例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。 けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。 同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。 彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!? ※小説家になろう様にも掲載しています。

令和日本では五十代、異世界では十代、この二つの人生を生きていきます。

越路遼介
ファンタジー
篠永俊樹、五十四歳は三十年以上務めた消防士を早期退職し、日本一周の旅に出た。失敗の人生を振り返っていた彼は東尋坊で不思議な老爺と出会い、歳の離れた友人となる。老爺はその後に他界するも、俊樹に手紙を残してあった。老爺は言った。『儂はセイラシアという世界で魔王で、勇者に討たれたあと魔王の記憶を持ったまま日本に転生した』と。信じがたい思いを秘めつつ俊樹は手紙にあった通り、老爺の自宅物置の扉に合言葉と同時に開けると、そこには見たこともない大草原が広がっていた。

処理中です...