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303セバスチャンのサプライズ
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「今年も、無事にイルミネーションを行う事が出来て嬉しく思う。
では、さっそくカウントダウンを10、9、8・・・・3、2、1、点灯」
至る所に光が満ちた。
流石のバラキエ侯爵も、この光景には驚いている。
「今回は、新しい企画も用意してあるので、音楽が聞こえたら広場に戻って来て欲しい。」
ブルネリ公爵の隣で、セバスチャンが嬉しそうな顔をして立っている。
庭を回って、皆でこの光景を楽しんでいると広場の方から音楽が聞えて来た。
皆が集まった所で、アップテンポの曲に替わった。
「良いぞ」「奇麗」「可愛い」
見ていた人達から、声が上がる。
建物の陰から音楽に合わせて踊りながら人が出てきた。それも、光る服を着て。
女性が裾の広がったドレスに妖精の様な可愛らしい姿で可憐に舞った後は、男性が剣を持ち演武を力強く舞っている。
一通りの舞いが終わると、皆から盛大な拍手が上がった。
セバスチャンが前に出てくると
「ロダン侯爵領の方々による、可憐で力強い舞いに今一度、盛大な拍手をお願いいたします。」
皆の拍手が治まるのを待って、セバスチャンに代わりロダン侯爵が話を続ける。
「今回の、イルミネーションパレードではロダン侯爵の方々に華を添えて頂きます。」
セバスチャンの言葉を聞いて、皆から改めて拍手が上がった。
セバスチャンが後ろに下がると、ロダン侯爵が
「この素晴らしい場に、我々の参加を認めて頂き感謝する。
皆さんには、心ばかりのプレゼントを用意させて頂いた。
我が領地の工芸品を是非記念に着けて頂けるとありがたい。」
ロダン侯爵にモーゼスさんが木工細工の腕輪を渡した。
ロダン侯爵が魔力を込めると、ほんのりと光った。光の魔道具を埋め込んであるのだろう上品な輝きだ。
「これは、なかなか良い手ですね。屋敷の方々が付けていれば良い宣伝になります。
それに、サリナ姫やブルネリ公爵が着けられるとなると貴族も目を向けるでしょう。」
エチゴさんが感心しているが、これは1番客を狙う俺としては問題ではないだろうか。
店の前に行列が出来ているイメージしか浮かばない。
俺が悩んでいる間に、ロダン侯爵がサリナ姫に腕輪を渡そうとしていた。
「これが、ロダン侯爵領の工芸品ですか。なかなか素晴らしい物ですな。」
そう言って、バラキエ侯爵がロダン侯爵とサリナ姫の間に入り、腕輪を受け取り魔力を流した後サリナ姫に渡していた。
言葉とは裏腹に、態度は工芸品を見下している様に感じる。
直ぐにサリナ姫が礼を言って場を収めたが、空気がピリピリしている。
ロダン侯爵も場を繕うとバラキエ侯爵にも腕輪を渡そうとしたが丁寧な言葉遣で断っていた。
「あれは何だよ。全く頭に来るな。一体何しに来たのかって感じだよな。」
浩司も、バラキエ侯爵の態度には完全に腹を立てている。
獣人だけでなく、獣人を擁護する貴族も気に入らないか。
しかし、それなら何故ブルネリ公爵領に来たのだろう。ここは嫌いな人の巣窟だと言うのに。
その後は、何も口をはさむ様な事はせず、腕輪を受け取り皆が喜び、楽しい雰囲気が戻ってきた。
俺も腕輪を受け取ったが、アイテムボックスとガリウム鉱石で造った魔力を蓄える腕輪型の魔道具を付けているのでイマイチな感じになってしまったが仕方が無い。
「拓様、今回のサプライズは如何でしたか。」
俺の所にセバスチャンが嬉しそうにやって来た。
「凄かったです。これでパレードを行えば領民の方々も驚きますよ。
これが、ブルネリさんと行った交渉結果ですか。」
「さようでございます。パレードを華やかにし、空いた時間で店を出す許可を頂きました。」
パレードは週1なので、それ以外は売り場に専念できる。
「全く、セバスチャンまでOZに感化されてしまうとは。正直、私に話を持ちかけてきた時は驚いたぞ。」
ブルネリ公爵が苦笑いをしながらやって来た。
「それは、俺達では無くサリナお姉さんとバラン将軍ですよ。
あの2人に影響を受けたに決まっています。ブルネリさんも影響を受けまくっているじゃないですか。」
ブルネリ公爵が苦笑いをしていると、いきなり脳天に一撃が。
後ろを見ると、話題のサリナ姫とバラン将軍。レムも一緒に居た。
「全く失礼ね。少しは自分の事を見直しなさい。
お淑やかな私が、こんな風になったのも拓ちゃん、貴方の所為よ。」
俺の事を指して何を言っているんだ。初めからお転婆だったくせに、サリナ姫こそ自分を見直した方が良いと思う。
そんな事を考えていたら、追加で姫チョップが脳天に直撃。
バラン将軍は、相変わらず横で笑っているだけだ。
何とも理不尽な、俺って可哀想。
では、さっそくカウントダウンを10、9、8・・・・3、2、1、点灯」
至る所に光が満ちた。
流石のバラキエ侯爵も、この光景には驚いている。
「今回は、新しい企画も用意してあるので、音楽が聞こえたら広場に戻って来て欲しい。」
ブルネリ公爵の隣で、セバスチャンが嬉しそうな顔をして立っている。
庭を回って、皆でこの光景を楽しんでいると広場の方から音楽が聞えて来た。
皆が集まった所で、アップテンポの曲に替わった。
「良いぞ」「奇麗」「可愛い」
見ていた人達から、声が上がる。
建物の陰から音楽に合わせて踊りながら人が出てきた。それも、光る服を着て。
女性が裾の広がったドレスに妖精の様な可愛らしい姿で可憐に舞った後は、男性が剣を持ち演武を力強く舞っている。
一通りの舞いが終わると、皆から盛大な拍手が上がった。
セバスチャンが前に出てくると
「ロダン侯爵領の方々による、可憐で力強い舞いに今一度、盛大な拍手をお願いいたします。」
皆の拍手が治まるのを待って、セバスチャンに代わりロダン侯爵が話を続ける。
「今回の、イルミネーションパレードではロダン侯爵の方々に華を添えて頂きます。」
セバスチャンの言葉を聞いて、皆から改めて拍手が上がった。
セバスチャンが後ろに下がると、ロダン侯爵が
「この素晴らしい場に、我々の参加を認めて頂き感謝する。
皆さんには、心ばかりのプレゼントを用意させて頂いた。
我が領地の工芸品を是非記念に着けて頂けるとありがたい。」
ロダン侯爵にモーゼスさんが木工細工の腕輪を渡した。
ロダン侯爵が魔力を込めると、ほんのりと光った。光の魔道具を埋め込んであるのだろう上品な輝きだ。
「これは、なかなか良い手ですね。屋敷の方々が付けていれば良い宣伝になります。
それに、サリナ姫やブルネリ公爵が着けられるとなると貴族も目を向けるでしょう。」
エチゴさんが感心しているが、これは1番客を狙う俺としては問題ではないだろうか。
店の前に行列が出来ているイメージしか浮かばない。
俺が悩んでいる間に、ロダン侯爵がサリナ姫に腕輪を渡そうとしていた。
「これが、ロダン侯爵領の工芸品ですか。なかなか素晴らしい物ですな。」
そう言って、バラキエ侯爵がロダン侯爵とサリナ姫の間に入り、腕輪を受け取り魔力を流した後サリナ姫に渡していた。
言葉とは裏腹に、態度は工芸品を見下している様に感じる。
直ぐにサリナ姫が礼を言って場を収めたが、空気がピリピリしている。
ロダン侯爵も場を繕うとバラキエ侯爵にも腕輪を渡そうとしたが丁寧な言葉遣で断っていた。
「あれは何だよ。全く頭に来るな。一体何しに来たのかって感じだよな。」
浩司も、バラキエ侯爵の態度には完全に腹を立てている。
獣人だけでなく、獣人を擁護する貴族も気に入らないか。
しかし、それなら何故ブルネリ公爵領に来たのだろう。ここは嫌いな人の巣窟だと言うのに。
その後は、何も口をはさむ様な事はせず、腕輪を受け取り皆が喜び、楽しい雰囲気が戻ってきた。
俺も腕輪を受け取ったが、アイテムボックスとガリウム鉱石で造った魔力を蓄える腕輪型の魔道具を付けているのでイマイチな感じになってしまったが仕方が無い。
「拓様、今回のサプライズは如何でしたか。」
俺の所にセバスチャンが嬉しそうにやって来た。
「凄かったです。これでパレードを行えば領民の方々も驚きますよ。
これが、ブルネリさんと行った交渉結果ですか。」
「さようでございます。パレードを華やかにし、空いた時間で店を出す許可を頂きました。」
パレードは週1なので、それ以外は売り場に専念できる。
「全く、セバスチャンまでOZに感化されてしまうとは。正直、私に話を持ちかけてきた時は驚いたぞ。」
ブルネリ公爵が苦笑いをしながらやって来た。
「それは、俺達では無くサリナお姉さんとバラン将軍ですよ。
あの2人に影響を受けたに決まっています。ブルネリさんも影響を受けまくっているじゃないですか。」
ブルネリ公爵が苦笑いをしていると、いきなり脳天に一撃が。
後ろを見ると、話題のサリナ姫とバラン将軍。レムも一緒に居た。
「全く失礼ね。少しは自分の事を見直しなさい。
お淑やかな私が、こんな風になったのも拓ちゃん、貴方の所為よ。」
俺の事を指して何を言っているんだ。初めからお転婆だったくせに、サリナ姫こそ自分を見直した方が良いと思う。
そんな事を考えていたら、追加で姫チョップが脳天に直撃。
バラン将軍は、相変わらず横で笑っているだけだ。
何とも理不尽な、俺って可哀想。
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