異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~

小狸日

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340護衛試験

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移動は馬車2台に、パウロさん以下店の方が3名。
そして護衛の冒険者が5名の所に俺達6人が加わり、かなりの大所帯だ。
護衛のまとめは、パウロさん直属の護衛を行っているエドガーさんが仕切っている。
護衛はCランクの冒険者が集まった『風雅』というパーティだった。
パウロさんの店とは繋がりが深いらしく、何度も護衛依頼を受けているそうだ。

風雅のメンバーが前方、俺達が後方を守る形で行動する。
天気の日が続き、歩くのには丁度いい。
エチゴさんの護衛を務めながら、初めて遺跡を見に行く時に通った道で、とても懐かしく感じる。

周辺には強い魔獣の気配も無いが、試験という事も有り真面目に警護をしている雰囲気を醸し出す。
食事は保存が利く固いパンの他に、暖かいスープが付いた。
初めの2日間はそれに野菜サラダが付き、ハックやリタ、アニスは豪華だと喜んでいた。

『どうやら、合宿の時よりは良い食事の様じゃな。
 皆が豪華な食事だというのなら、もっと嬉しそうな顔をしたらどうじゃ。
 相手の好意を喜んで受けるのも大切な事じゃぞ。』

食事の時にグリムに言われ、俺なりに喜んでいる様に振る舞っていたのだが駄目だっただろうか。
俺の様子を見て、浩司も苦笑いをしている。
俺の食事に対する気持ちは置いておいて、順調にエバの村へと進んでいく。

夜の警備は風雅と俺達のパーティから1人づつ出して2人体制で交代しながら行っている。
俺はアニスと交代してテントで寝ていると、俺達の野営場に近付く魔物の気配を感じた。
隣で寝ている浩司を起こすと

「どうした、何かの気配でも感じたのか。」

「多分、ダークウルフだ。13体気配を消して近付いてきている。」

見張りも気が付いていないみたいだ。
直ぐに外に出ると、全員を叩き起こす。

「起きろ、ダークウルフが囲むように近付いてきている。その数13。
 護衛は商人を中心にして守れ。」

誰も気づいていない以上、俺が皆に指示を出す。
アニスは風の魔力を周囲に這わしていたみたいだが、ダークウルフを気付けなかったみたいだ。
風雅のメンバー、ガラや浩司は直ぐに武器を構えてパウロさん達を囲むと
遅れて、ハック、リタ、アニスがそれに続いた。

「拓、ダークウルフの居場所は完全に把握できているか。」

エドガーさんの問いに俺が頷くと

「この戦闘は拓が仕切れ。」

俺に一任された。風雅が気配を消したダークウルフと戦えるか分からない為

「戦闘はガラとエドガーさんがメインで
 浩司と風雅のメンバーはダークウルフの牽制を。出来るなら打ち取って。
 残りはパウロさん達の警護を。」

全員が頷くのを見て、強化の魔法を掛け

「ダークウルフを焙り出す。・・・レイアロー。」

暗闇に隠れているダークウルフの後ろにレイアローを放つ。
おびき出されたのは、黒では無く灰色の狼だった。

『これは、グレイウルフじゃ。闇と光の魔法を使うぞ。
 気配を隠すのはダークウルフより劣るが、肉体強化を行う。』

出て来たグレイウルフにガラとエドガーさんが切り込んでいくが
想像以上にグレイウルフのスピードが速く、連携により思い通りに攻撃が出来ない。
エドガーさんが、そのスピードと力に押されている。
俺がシールドでグレイウルフを止めても、ガラの攻撃しか当たらない。

「俺に任せろ。フレイムアロー。」

浩司から大量の炎の矢が放たれた。
矢はグレイウルフの逃げ道を断ち目を潰す。
グリムに扱かれて魔法の調整が格段に上手くなり、この程度なら森を火事にする様な事はない。
そのタイミングでエドガーさんも確実に仕留める。
浩司が攻撃に回り風雅のメンバーが危険になるが、グリムの指示ででシールドを張って攻撃を防ぐ。
7体倒した所でグレイウルフが逃げ出し、戦いは終わった。
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