515 / 761
515喜び
しおりを挟む
******(ソード)
拓殿の所で働く事が出来るとは有難い。
子供も独り立ちし、妻との2人生活なら今までの貯蓄と退職金で生活は出来るが、
何か仕事はしたいと思っていた所だった。
残念ながら、拓殿は俺達の事は覚えていなかった。
直接の接点は無かったから仕方がないか。
覚えていれば色々と礼を言いたかったが、退団した時点で拓殿達の事を話す事は禁止されているからな。
その分、仕事をしっかりさせて頂く。
しかし、ジーク殿とロウガ殿の剣術は凄かった。
騎士団の兵士達では敵わないだろう。
良い機会だ。俺も鍛錬に励むことにしよう。
その前に、妻に報告して今夜は祝い酒でも飲むか。
******(ルミナス)
何時からか、自分が男だということに違和感を感じる様になっていた。
そんな事を誰にも話す事も出来ずにいたけど、そんな状態に耐えきれず
仲の良い同僚に自分の心は女だと言ったら、次の日から全員から汚物の様な見られ方をした。
それも、店の人とは関係ない人にまで・・・
そんな中、ジャンだけは今まで通り接してくれ、今回の店を手伝わないかと声を掛けてくれた。
ジャンが食べさせてくれたカレーという料理を食べて衝撃を受けた。
こんな食べ物を出す店に、私なんかを誘っても良いのかと思ったけど
「ここのオーナーなら、きっと大丈夫。
逆に、会う時は素の姿で話した方が良い。自分を偽ると、変に疑われるよ。」
そうは言われたけど、怖かった。
ニックさんと先に会う事になり、自分の事を正直に話した。すると
「色々と大変だったでしょう。
そうですね、拓殿と会う時は普段通りの姿で会った方が良いかもしれません。
そうでないと、逆に変に思われてしまうかもしれませんので。」
ジャンと同じ事を言う。
それに、私を気持ち悪がる事も無く普通に受け入れてくれている。
一体、オーナーってどんな人なんだろう。
ジャンにもニックさんにも聞いてみたが、「会ってのお楽しみ」と言われてしまった。
暫くは仮契約と言う事で、寄宿舎の空いている部屋に泊めてもらうことになった。
事情を話し、そのまま女の子の格好で居たが特に偏見を持たれることは無かった。
子供達は「ルミナスおねえちゃん」と呼んでなついてくれた。
ただ、カーンさんは、私とどう接すれば良いのか分からなかったみたいだ。
「あんた、何を戸惑っているんだい。普通に女の子として接すれば良いだけじゃないか。」
「そうなんだけどよ。風呂とかどうするよ。」
「・・・そんなの1人で入れば良いだけじゃないか。」
「そっか、そうだよな。いや、一緒に入ったら問題かと思っちまってな。」
「何を馬鹿な事を言っているんだい。ルミナスちゃんゴメンね。暫くは共同生活だから基本的なルールを決めておこうかね。」
カーンさんの奥さんは赤くなっているカーンさんの背中を叩くと、私が問題なく過ごせるようにと気を使ってくれた。
奥さんは私の事を普通に女の子として扱ってくれ、カーンさんも私との接し方が分かると奥さんと同じ様に女の子として対応してくれた。
今日、拓さんと会った時、本当にこんな子供がオーナーなのかと思った。
そして私が男だと知って驚かれたけど、何の問題も無く受け入れてくれた。
それどころか、誰も私に嫌悪感を抱かないのに驚いた。
私を普通に受け入れてくれた皆の為にも絶対に店は成功させて見せるわ。
「私、頑張るわ。絶対に店を成功させて見せる。」
思わず、大きな声で叫んでしまい周りを見たけど、誰も居なくて良かった。
しかし、ガラさんの言う危険な変わり者って拓さんの事なのかしら?
あの年で、こんなに大きな店を構えるなんて変わっていると言うより凄いと思うけど、危険って何?
拓殿の所で働く事が出来るとは有難い。
子供も独り立ちし、妻との2人生活なら今までの貯蓄と退職金で生活は出来るが、
何か仕事はしたいと思っていた所だった。
残念ながら、拓殿は俺達の事は覚えていなかった。
直接の接点は無かったから仕方がないか。
覚えていれば色々と礼を言いたかったが、退団した時点で拓殿達の事を話す事は禁止されているからな。
その分、仕事をしっかりさせて頂く。
しかし、ジーク殿とロウガ殿の剣術は凄かった。
騎士団の兵士達では敵わないだろう。
良い機会だ。俺も鍛錬に励むことにしよう。
その前に、妻に報告して今夜は祝い酒でも飲むか。
******(ルミナス)
何時からか、自分が男だということに違和感を感じる様になっていた。
そんな事を誰にも話す事も出来ずにいたけど、そんな状態に耐えきれず
仲の良い同僚に自分の心は女だと言ったら、次の日から全員から汚物の様な見られ方をした。
それも、店の人とは関係ない人にまで・・・
そんな中、ジャンだけは今まで通り接してくれ、今回の店を手伝わないかと声を掛けてくれた。
ジャンが食べさせてくれたカレーという料理を食べて衝撃を受けた。
こんな食べ物を出す店に、私なんかを誘っても良いのかと思ったけど
「ここのオーナーなら、きっと大丈夫。
逆に、会う時は素の姿で話した方が良い。自分を偽ると、変に疑われるよ。」
そうは言われたけど、怖かった。
ニックさんと先に会う事になり、自分の事を正直に話した。すると
「色々と大変だったでしょう。
そうですね、拓殿と会う時は普段通りの姿で会った方が良いかもしれません。
そうでないと、逆に変に思われてしまうかもしれませんので。」
ジャンと同じ事を言う。
それに、私を気持ち悪がる事も無く普通に受け入れてくれている。
一体、オーナーってどんな人なんだろう。
ジャンにもニックさんにも聞いてみたが、「会ってのお楽しみ」と言われてしまった。
暫くは仮契約と言う事で、寄宿舎の空いている部屋に泊めてもらうことになった。
事情を話し、そのまま女の子の格好で居たが特に偏見を持たれることは無かった。
子供達は「ルミナスおねえちゃん」と呼んでなついてくれた。
ただ、カーンさんは、私とどう接すれば良いのか分からなかったみたいだ。
「あんた、何を戸惑っているんだい。普通に女の子として接すれば良いだけじゃないか。」
「そうなんだけどよ。風呂とかどうするよ。」
「・・・そんなの1人で入れば良いだけじゃないか。」
「そっか、そうだよな。いや、一緒に入ったら問題かと思っちまってな。」
「何を馬鹿な事を言っているんだい。ルミナスちゃんゴメンね。暫くは共同生活だから基本的なルールを決めておこうかね。」
カーンさんの奥さんは赤くなっているカーンさんの背中を叩くと、私が問題なく過ごせるようにと気を使ってくれた。
奥さんは私の事を普通に女の子として扱ってくれ、カーンさんも私との接し方が分かると奥さんと同じ様に女の子として対応してくれた。
今日、拓さんと会った時、本当にこんな子供がオーナーなのかと思った。
そして私が男だと知って驚かれたけど、何の問題も無く受け入れてくれた。
それどころか、誰も私に嫌悪感を抱かないのに驚いた。
私を普通に受け入れてくれた皆の為にも絶対に店は成功させて見せるわ。
「私、頑張るわ。絶対に店を成功させて見せる。」
思わず、大きな声で叫んでしまい周りを見たけど、誰も居なくて良かった。
しかし、ガラさんの言う危険な変わり者って拓さんの事なのかしら?
あの年で、こんなに大きな店を構えるなんて変わっていると言うより凄いと思うけど、危険って何?
23
あなたにおすすめの小説
称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~
しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」
病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?!
女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。
そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!?
そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?!
しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。
異世界転生の王道を行く最強無双劇!!!
ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!!
小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!
知識スキルで異世界らいふ
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
他の異世界の神様のやらかしで死んだ俺は、その神様の紹介で別の異世界に転生する事になった。地球の神様からもらった知識スキルを駆使して、異世界ライフ
転生チート薬師は巻き込まれやすいのか? ~スローライフと時々騒動~
志位斗 茂家波
ファンタジー
異世界転生という話は聞いたことがあるが、まさかそのような事を実際に経験するとは思わなかった。
けれども、よくあるチートとかで暴れるような事よりも、自由にかつのんびりと適当に過ごしたい。
そう思っていたけれども、そうはいかないのが現実である。
‥‥‥才能はあるのに、無駄遣いが多い、苦労人が増えやすいお話です。
「小説家になろう」でも公開中。興味があればそちらの方でもどうぞ。誤字は出来るだけ無いようにしたいですが、発見次第伝えていただければ幸いです。あと、案があればそれもある程度受け付けたいと思います。
【幸せスキル】は蜜の味 ハイハイしてたらレベルアップ
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕の名前はアーリー
不慮な事故で死んでしまった僕は転生することになりました
今度は幸せになってほしいという事でチートな能力を神様から授った
まさかの転生という事でチートを駆使して暮らしていきたいと思います
ーーーー
間違い召喚3巻発売記念として投稿いたします
アーリーは間違い召喚と同じ時期に生まれた作品です
読んでいただけると嬉しいです
23話で一時終了となります
【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。
インターネットで異世界無双!?
kryuaga
ファンタジー
世界アムパトリに転生した青年、南宮虹夜(ミナミヤコウヤ)は女神様にいくつものチート能力を授かった。
その中で彼の目を一番引いたのは〈電脳網接続〉というギフトだ。これを駆使し彼は、ネット通販で日本の製品を仕入れそれを売って大儲けしたり、日本の企業に建物の設計依頼を出して異世界で技術無双をしたりと、やりたい放題の異世界ライフを送るのだった。
これは剣と魔法の異世界アムパトリが、コウヤがもたらした日本文化によって徐々に浸食を受けていく変革の物語です。
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
令和日本では五十代、異世界では十代、この二つの人生を生きていきます。
越路遼介
ファンタジー
篠永俊樹、五十四歳は三十年以上務めた消防士を早期退職し、日本一周の旅に出た。失敗の人生を振り返っていた彼は東尋坊で不思議な老爺と出会い、歳の離れた友人となる。老爺はその後に他界するも、俊樹に手紙を残してあった。老爺は言った。『儂はセイラシアという世界で魔王で、勇者に討たれたあと魔王の記憶を持ったまま日本に転生した』と。信じがたい思いを秘めつつ俊樹は手紙にあった通り、老爺の自宅物置の扉に合言葉と同時に開けると、そこには見たこともない大草原が広がっていた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる