異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~

小狸日

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久しぶりに服屋に来ていた。

「本当に、面白い事を頼むお客様だよ。
 これが噂の義手と義足なのね。
 貴族の前に出ても問題無く、そして義手や義足は説明の時に見える服・・・良いわ、任せて頂戴。」

スラム街で医者をしているダリアさん、通称ドクさんと義手、義足を使っている人達に貴族の前で義手、義足を説明する手伝いをお願いしに行った。
見世物になる様な感じなので断られても仕方が無いと思っていたが、全員が引き受けてくれるという。
義手、義足をしている方、それぞれ2名づつに来てもらうことになったのだが
流石に貴族の人達の前で何時もの普段着だと問題になるので、服を新調しにやって来た。

店主が提案してくれたのは、上着の腕の部分やズボンの裾の部分にジッパーを付けて開けられる形状だった。
そしてめくった時にボタンで留めて露出させられる様にする。
特に問題無い様なので、今回来てくれる4人分の依頼をお願いした。
ブルネリ公爵領へ向かう準備が済んだので、残る気がかりな点はカレー販売だ。


今日は大工達への昼のカレー販売日
今日から、ソードさんとバックラさんがお客様の整理等を手伝ってくれる。
話しは聞いているものの、現状どんな感じになっているのか確認させてもらう事にした。
ご飯やカレーの入った大鍋を台車を引いて所定の場所まで行くと、大工達が集まり台車を取り囲む。
ソードさんとバックらさんが手際よく1列に並ばせてくれた。
身分証明書を確認して、部外者が入り込んでいる場合は2人が有無を言わせず列から放り出す。
何時もはこの作業が大変だったみたいだが、2人のお蔭でスムーズに作業が進められている。
ソードさんとバックラさんが居れば、俺達の建物の対応をしてくれている大工の分は孤児院の子供に任せても問題無いだろう。
しかし、この大工達

「ルミナスちゃん、今日も可愛いね。」
「美味しい店を見つけたんだ。今度の休みに行ってみない。」
「それよりも、町を案内してあげるよ。」

とカレーを受け取る際、ルミナスさんに声をかけまくっている。
声をかけるだけで、ルミナスさんも笑って流しているので問題は無いのだが、ルミナスさんが男だと知らないのだろうか。
大工達の様子を見ている棟梁にそれとなく聞いてみると

「ルミナスさんが男だって事は皆知っているんだが、うちの若い連中は『可愛さは性別を超える』と言っていやがる。
 確かに、俺から見てもルミナスさんは可愛いとは思うからな。
 声を掛けるくらいならと放置しておいたが、邪魔なら止めさせるぞ。」

ルミナスさんの仕事の邪魔にならない様に声を掛けているみたいなので、そこまでする必要は無いと答えておいた。
しかし、これは

「まるで、アイドルだな。」

浩司も同じことを思っていたみたいだ。
これなら、歌って踊れて、料理も作れるアイドルとして店の宣伝をしてみるのはどうだろうか。
握手会の場を用意すれば、一気に客の呼び込みにならないだろうか。
ついでに、フィギュアを作っても面白いかも知れない。

「変な事を考えているみたいだけど、何もしないで良いと思うよ。」

どうやら、浩司は俺の考えを間違えて推測しているみたいだ。
ここで、俺達がやる事は無さそうなので、少し離れてガラスでルミナスさんのフィギュアを作る事にした。
胸を膨らませ、ウェストはキュット絞る。
膝丈のメイド服にエプロンを着させてお玉と鍋を持たせてみた。
顔は輪郭だけだが、髪型でルミナスさんだと分かるだろう。
練成術で見た通りに形作れるので、素人のフィギュアとしては良い出来だと思う。

「やっぱり、変な事を考えているよな。
 でも、良い出来なんじゃないか。マニアに受けそうだよ。」

浩司の『良い出来。』という言葉以外はスルーさせてもらう。
販売の片づけも終わったルミナスさん達が俺の所に近付いてきたのでフィギュアはアイテムボックスにしまった。
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