603 / 761
603調査準備
しおりを挟む
******(ガラ)
遺跡周辺の地理情報が欲しいとギルドの受け付けに伝えると奥の部屋に通され
詳細な地図だけでなく、薬草を手に入れようとした冒険者の報告をまとめた資料を見せてくれた。
「ガラどうだ。原因の調査は可能だと思うか。」
今、俺の前に居るのは、ここのギルドマスターだ。
Aランクの冒険者が遺跡周辺の地理について調べていると聞いて色々と配慮してくれている。
冒険者の報告をまとめた資料を調べると
数年前から徐々に闇の魔力が集まっていったのが分かる。
盆地状の地形の中心には遺跡がある。
もしかすると、この原因は遺跡に有るのかもしれない。しかし、
「遺跡は立ち入り禁止なのか。」
「神聖な場所としているので、正当な理由が無ければ立ち入り禁止だ。
原因が遺跡に有ると分かれば許可が降りると思う。」
遺跡は湖の中に浮かぶ小島にある。
問題は湖から禁足地帯に設定され、遺跡に渡らなければ原因かどうかも判断が付かないだろう。
この状態で調査を行っても、危険なだけで原因は分からないかも知れない。
せめて、遺跡に立ち入る許可だけでも出してもらいたいものだ。
俺が遺跡周辺の詳細な地図を見ながら悩んでいると
「今領主様より使いが来て、今なら原因を調査する目的なら遺跡に入る許可が下りた。」
とギルドマスターが伝えに来てくれた。
タイミングが良すぎる。これは拓が何かをしたな。
変なことをしていないか、心配になってくる。
皆の所に戻り遺跡調査の許可について聞いてみると、やはり拓が絡んでいた。
薬の製法が分かっていて無視できる拓ではないし、エチゴさんの判断で動いているのなら問題は無いだろう。
調べてきた情報を皆で共有することに
「冒険者が闇の魔力を持つ魔獣を見かけた記録を見ると、異常は数年前から始まっているみたいだ。
初めの頃は北の方で多く目撃されている。
これは南側にジャポの町があり、北側には深い森が有る為だと思うが、そこから調査を行ったほうが良いだろう。
後は、遺跡だな。拓のお陰で内部調査の許可が出たので問題ない。
正直、細かい事は現地で調べてみないと何とも言えないな。」
手に入れた気配を消す魔道具は5つしかないので5チームに分かれて気配を消して移動することにした。
拓と浩司、ヤマトは周囲の監視を行うために別行動をしてもらう。
出発は明日。皆が自分の武器の手入れをしていると
「ガラ殿。ガラ殿と話をしたいと獣人の方々が来られていますがどうしましょうか。」
馬車で囲った内側には入れたくないので外に出ると、獣人が7人集まっていたが、俺の知らない顔ぶれだった。
「俺に話が有るとの事だが何か用か。」
代表だろうネコ族の男が前に出た。
「俺はトウという。俺達は冒険者でパーティを組んでいる。
昨日、今日とギルド会館でガラさんが遺跡周辺の事を調べているのを見た。
遺跡周辺の調査を行うなら、俺達にも手伝わせて貰えないか。」
俺達に引っ付いて、手柄を上げたい訳では無さそうだな。
「俺が調査をするとして、何故お前達が手伝いを買って出るんだ。」
「俺達は、他の町で人間に嫌がらせを受けてこの町まで流れて来たが、この町の人達は普通に受け入れくれた。
町の人達に恩返しをしたいが、俺達の実力では調査なんて不可能だ。
だからガラさんが調査を行うなら、手伝わせて欲しい。」
理由は分かったが、かと言って彼等の実力では足手まといになりかねない。
どう答えれば良いかと悩んでいると
「手伝ってもらわないか。
但し、お前達では実際の調査だと足手まといになる。
遺跡のある湖までの道案内と、調査をしている間、馬車の警備を頼んでも良いか。」
そう言いながら、ジークが俺の所にやってくると小声で
「無下にするのも何だから、その程度なら皆、了解している。」
と後ろの方を指しながら教えてくれた。
やはり、気配を消して俺達の事を伺っていたのか。
「なら、各馬車に1名づつ付いてもらいたい。
今の内容で、この中の3人に手伝っても良いだろうか。
明日の朝、出発する。準備を整えて、出発までに来て欲しい。」
そう言うと、トウが
「恩に着る。明日の朝、準備をして来させてもらう。」
と言うと、全員が頭を下げ礼を言うと戻って行った。
「良い町だね。何とかして原因を突き止めないと。」
驚いた。いきなり隣に拓が立っていた。
ガゼルス将軍は、良く気配を消した拓を相手に戦えると思う。
ヨギ魔道師に新しい気配の消し方を教わってから、俺では気配を捉える事が難しくなった。
Aランク冒険者の肩書なんて、大した事が無いな。
俺は拓や浩司に追いつく事は出来るのだろうか。
遺跡周辺の地理情報が欲しいとギルドの受け付けに伝えると奥の部屋に通され
詳細な地図だけでなく、薬草を手に入れようとした冒険者の報告をまとめた資料を見せてくれた。
「ガラどうだ。原因の調査は可能だと思うか。」
今、俺の前に居るのは、ここのギルドマスターだ。
Aランクの冒険者が遺跡周辺の地理について調べていると聞いて色々と配慮してくれている。
冒険者の報告をまとめた資料を調べると
数年前から徐々に闇の魔力が集まっていったのが分かる。
盆地状の地形の中心には遺跡がある。
もしかすると、この原因は遺跡に有るのかもしれない。しかし、
「遺跡は立ち入り禁止なのか。」
「神聖な場所としているので、正当な理由が無ければ立ち入り禁止だ。
原因が遺跡に有ると分かれば許可が降りると思う。」
遺跡は湖の中に浮かぶ小島にある。
問題は湖から禁足地帯に設定され、遺跡に渡らなければ原因かどうかも判断が付かないだろう。
この状態で調査を行っても、危険なだけで原因は分からないかも知れない。
せめて、遺跡に立ち入る許可だけでも出してもらいたいものだ。
俺が遺跡周辺の詳細な地図を見ながら悩んでいると
「今領主様より使いが来て、今なら原因を調査する目的なら遺跡に入る許可が下りた。」
とギルドマスターが伝えに来てくれた。
タイミングが良すぎる。これは拓が何かをしたな。
変なことをしていないか、心配になってくる。
皆の所に戻り遺跡調査の許可について聞いてみると、やはり拓が絡んでいた。
薬の製法が分かっていて無視できる拓ではないし、エチゴさんの判断で動いているのなら問題は無いだろう。
調べてきた情報を皆で共有することに
「冒険者が闇の魔力を持つ魔獣を見かけた記録を見ると、異常は数年前から始まっているみたいだ。
初めの頃は北の方で多く目撃されている。
これは南側にジャポの町があり、北側には深い森が有る為だと思うが、そこから調査を行ったほうが良いだろう。
後は、遺跡だな。拓のお陰で内部調査の許可が出たので問題ない。
正直、細かい事は現地で調べてみないと何とも言えないな。」
手に入れた気配を消す魔道具は5つしかないので5チームに分かれて気配を消して移動することにした。
拓と浩司、ヤマトは周囲の監視を行うために別行動をしてもらう。
出発は明日。皆が自分の武器の手入れをしていると
「ガラ殿。ガラ殿と話をしたいと獣人の方々が来られていますがどうしましょうか。」
馬車で囲った内側には入れたくないので外に出ると、獣人が7人集まっていたが、俺の知らない顔ぶれだった。
「俺に話が有るとの事だが何か用か。」
代表だろうネコ族の男が前に出た。
「俺はトウという。俺達は冒険者でパーティを組んでいる。
昨日、今日とギルド会館でガラさんが遺跡周辺の事を調べているのを見た。
遺跡周辺の調査を行うなら、俺達にも手伝わせて貰えないか。」
俺達に引っ付いて、手柄を上げたい訳では無さそうだな。
「俺が調査をするとして、何故お前達が手伝いを買って出るんだ。」
「俺達は、他の町で人間に嫌がらせを受けてこの町まで流れて来たが、この町の人達は普通に受け入れくれた。
町の人達に恩返しをしたいが、俺達の実力では調査なんて不可能だ。
だからガラさんが調査を行うなら、手伝わせて欲しい。」
理由は分かったが、かと言って彼等の実力では足手まといになりかねない。
どう答えれば良いかと悩んでいると
「手伝ってもらわないか。
但し、お前達では実際の調査だと足手まといになる。
遺跡のある湖までの道案内と、調査をしている間、馬車の警備を頼んでも良いか。」
そう言いながら、ジークが俺の所にやってくると小声で
「無下にするのも何だから、その程度なら皆、了解している。」
と後ろの方を指しながら教えてくれた。
やはり、気配を消して俺達の事を伺っていたのか。
「なら、各馬車に1名づつ付いてもらいたい。
今の内容で、この中の3人に手伝っても良いだろうか。
明日の朝、出発する。準備を整えて、出発までに来て欲しい。」
そう言うと、トウが
「恩に着る。明日の朝、準備をして来させてもらう。」
と言うと、全員が頭を下げ礼を言うと戻って行った。
「良い町だね。何とかして原因を突き止めないと。」
驚いた。いきなり隣に拓が立っていた。
ガゼルス将軍は、良く気配を消した拓を相手に戦えると思う。
ヨギ魔道師に新しい気配の消し方を教わってから、俺では気配を捉える事が難しくなった。
Aランク冒険者の肩書なんて、大した事が無いな。
俺は拓や浩司に追いつく事は出来るのだろうか。
23
あなたにおすすめの小説
称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~
しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」
病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?!
女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。
そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!?
そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?!
しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。
異世界転生の王道を行く最強無双劇!!!
ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!!
小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!
知識スキルで異世界らいふ
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
他の異世界の神様のやらかしで死んだ俺は、その神様の紹介で別の異世界に転生する事になった。地球の神様からもらった知識スキルを駆使して、異世界ライフ
転生チート薬師は巻き込まれやすいのか? ~スローライフと時々騒動~
志位斗 茂家波
ファンタジー
異世界転生という話は聞いたことがあるが、まさかそのような事を実際に経験するとは思わなかった。
けれども、よくあるチートとかで暴れるような事よりも、自由にかつのんびりと適当に過ごしたい。
そう思っていたけれども、そうはいかないのが現実である。
‥‥‥才能はあるのに、無駄遣いが多い、苦労人が増えやすいお話です。
「小説家になろう」でも公開中。興味があればそちらの方でもどうぞ。誤字は出来るだけ無いようにしたいですが、発見次第伝えていただければ幸いです。あと、案があればそれもある程度受け付けたいと思います。
【幸せスキル】は蜜の味 ハイハイしてたらレベルアップ
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕の名前はアーリー
不慮な事故で死んでしまった僕は転生することになりました
今度は幸せになってほしいという事でチートな能力を神様から授った
まさかの転生という事でチートを駆使して暮らしていきたいと思います
ーーーー
間違い召喚3巻発売記念として投稿いたします
アーリーは間違い召喚と同じ時期に生まれた作品です
読んでいただけると嬉しいです
23話で一時終了となります
【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。
インターネットで異世界無双!?
kryuaga
ファンタジー
世界アムパトリに転生した青年、南宮虹夜(ミナミヤコウヤ)は女神様にいくつものチート能力を授かった。
その中で彼の目を一番引いたのは〈電脳網接続〉というギフトだ。これを駆使し彼は、ネット通販で日本の製品を仕入れそれを売って大儲けしたり、日本の企業に建物の設計依頼を出して異世界で技術無双をしたりと、やりたい放題の異世界ライフを送るのだった。
これは剣と魔法の異世界アムパトリが、コウヤがもたらした日本文化によって徐々に浸食を受けていく変革の物語です。
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
令和日本では五十代、異世界では十代、この二つの人生を生きていきます。
越路遼介
ファンタジー
篠永俊樹、五十四歳は三十年以上務めた消防士を早期退職し、日本一周の旅に出た。失敗の人生を振り返っていた彼は東尋坊で不思議な老爺と出会い、歳の離れた友人となる。老爺はその後に他界するも、俊樹に手紙を残してあった。老爺は言った。『儂はセイラシアという世界で魔王で、勇者に討たれたあと魔王の記憶を持ったまま日本に転生した』と。信じがたい思いを秘めつつ俊樹は手紙にあった通り、老爺の自宅物置の扉に合言葉と同時に開けると、そこには見たこともない大草原が広がっていた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる