異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~

小狸日

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617冒険者への指導

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2日後、町を上げて賢者の告別式が行われる事になった。
俺達も式に呼ばれ、賢者が安らかに眠れるように祈らせてもらった。
賢者が行ってきた研究については、この町の練成術師が受け継ぐらしい。
俺が薬のレシピを教えたときの代表者らしき貫禄のある練成術師が改めて挨拶に来て教えてくれた。

「我々が賢者様の意思を継いで薬を完成させます。
 本当にありがとうございました。」

賢者の意思と研究が次の世代に引き継がれたことに安心した。
これで本当に安らかに眠ることが出来るだろう。


礼を言いに来る人は落ち着き、俺は魔道具作りに勤しんでいるのだが

「何だか、ここの空き地は訓練場になっているよね。」

馬車を境に、手前は俺達のテントがあり、向こう側では、アーク、クリームがジャバの町の冒険者相手に訓練を行っている。
ちなみに、レオは教えて頂いたレシピをまとめ、エチゴさんとアルは写真を撮った賢者のノートの内容をまとめている。
サリナ姫は言うまでも無くクリスティーヌさんに捕まって勉強中。
浩司とヨハン王子、ガゼルス将軍は、冒険者に混じらず別に特訓を行っている。
ガラも浩司達の特訓に入ろうとしたが、

『人に教えることで、自分が学ぶ事も有る。冒険者の指導をしてみるのも良いじゃろう。』

グリムがそう言うので、ジャバの冒険者を鍛える方に回っている。

『ガラは拓と浩司を意識し過ぎじゃ。
 気持ちは分からなくもないが、パーティを組んでいる意味を考えた方が良いじゃろう。』

ガラが俺達の事を意識し過ぎている?
もしかして、俺と浩司との仲に焼餅を焼いているのか。ガラが気にするのは俺と浩司どっちだ。
確かに、恋愛感情の縺れはパーティにとって問題になる。
それで戦闘にまで影響を及ぼしていたのか・・・この際、3人で付き合う事も検討した方が良いだろうか。
しかし、浩司とガラの2人に責められたら、俺の体が持つのか心配だな。

『お主の考えているのとは違うと思うぞ。
 しかし、バランやガゼルスではなく拓と浩司だったとは。
 面倒な相手を選んだものじゃな。』

グリムが言っている事は理解できないが、残念ながら俺の考えとは違う事は分かる。
ここは任せた方が良さそうだ。


冒険者に対する訓練だが、何故かユーケル侯爵が混ざっている。
初めは、サリナ姫やヨハン王子を気にして来ていたが
ガラ達が冒険者に稽古を付ける様になると

「Aランク冒険者の実力を試してみたい。」

そう言って、冒険者に混じって打ち合い始めた。
驚いたのはその剣術。ガラやジークさん、ロウガさんと互角だった。
丁度いい訓練相手が居るとばかりに、時間が有ればここに来て打ち合いをしている。
挙句の果てには、ユーケル侯爵の部下まで訓練に加わる始末だ。
その代わり、冒険者の指導を手伝ってくれるので助かっているのだが、ジャバの町を管理する人達がここに集まってしまって大丈夫なのだろうか。
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