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第二十六章 交差する思惑
第542話 《珊瑚サマ》
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「モーズと別行動するのも不安で嫌だけど、どうしようもない。ラボはめちゃくちゃ。ベルリンも災害の真っ只中。国連本部はでかい顔をしている」
テオフラストゥスは冷静に状況を分析――しているようで、国連に対しては当たりの強い事を口にしている。
「あっちにもこっちにも地雷が敷かれているみたいで、動き難いったらありゃしない」
「その、所長。私が何処にいるのか把握されると、それほど不都合なのでしょうか?」
頭を悩ませているテオフラストゥスへ、モーズが問い掛けた。
トルコへ向かう道中も、フランスに滞在している現在も、モーズは過剰なまでに周囲から存在を秘匿するよう言い聞かされてきた。確かにモーズは何度かペガサス教団へ攫われそうになっていて、何の対策もなく往来を歩く事に対し、身の危険を感じてはいる。
しかし何故、自分が教団へ求められているのか。その理由は、未だに知らない。
「ペガサス教団はどうも私やジョン先生など、特定の人物を求めているようですが、それは一体……?」
「あぁ。ちゃんと説明された事がなかったか。ジョーさんの情報統制にも困ったものだね。えっとねぇ、これは『珊瑚』の生態に関係する話なんだけど――」
話しながら、テオフラストゥスはホログラム映像の一つを操作し、モーズの前へ移動させる。
そこには、一つ目の、赤い塔が映し出されていた。
天に届かんばかりの高さを持つ、ラボの白い塔にも劣らぬ高さの、巨大な赤い塔。そこから真っ赤な触手が幾つか生え、不気味に揺らいでいる。
いつだかカールが押収していた、ペガサス教団の使徒が所持していたというイコンに描かれていた異形、そのものだ。
それが絵から飛び出してきて、人工島アバトンを、強襲した。
現実味のない光景に、今までモーズの後ろで静かに控えていたセレンとテトラミックスからも、驚嘆と困惑の声が漏れた。
その中でブロムは一人、嫌悪感に満ちた顔でそれを睨み付けていた。
「これは『珊瑚』の本来の姿に近い」
「本来の……?」
この禍々しく巨大な異形が、『珊瑚』の本来の姿。
俄かに信じられず、モーズはマスクの下で頬を引き攣らせた。
「うん。『珊瑚』は元々、海底の原木『ケト』に寄生した真菌で、地上でもその原木にそったような形で増殖するのは知っているだろう?」
「はい。名前の由来である、珊瑚のような形になりますね」
「この真っ赤な塔みたいな形態は、その珊瑚を模った姿が巨大化しただけ。より縦長になっているのは重力の関係だろうけど」
天にも届きそうな赤い巨塔となった、『珊瑚』。姿形、特に大きさが違えど重量は依然と変わらず重い。
横に伸びるには支えが足りず、触手の形状をした菌糸を幾らか伸ばす事しかできなくなってしまっているのだ。
「海底ではね、モーズ。これとよく似た……いや更に大きな『珊瑚』が、いる」
多少、血の巡りがよくなってきたらしい。
テオフラストゥスはゆっくりと立ち上がった。
「《珊瑚サマ》と、教団の連中が呼んでいる存在だ」
モーズを真っ直ぐ見据えながら。
「(教団に潜入していた)ジョーさんが突き止めてくれたんだけど……。とんでもない物量だよ、《珊瑚サマ》は。海面から顔を出したら地上のほとんどを苗床にできてしまうだろう」
「それは、私達が抵抗してもですか?」
そこでセレンが口を挟む。
『珊瑚』の天敵たるウミヘビは苗床になり得ない。規模は違えど災害鎮圧ができれば危機など回避できる、と思ったのだろうが――
「残念だけど、無駄な足掻きになってしまうね。その証拠に、《珊瑚サマ》の赤子が暴れただけで、ウミヘビが壊れてしまったんだ。より大きな奴がやってきちゃ、死滅させられる前にウミヘビが壊される。それ以前にオレは、ウミヘビの手を借りずに解決したいと考えているけど」
これは基本的に、人間の問題なのだから。
ウミヘビは抵抗ではなく防衛に回り、集団で暮らしていれば『珊瑚』に蝕まれずに済むはずだ。『珊瑚』は生存本能を第一に増殖する真菌。
下手に刺激をしなければ、わざわざ天敵を相手にする事はないだろう。
人工島アバトンでウミヘビを排除しようとした強襲は、人間が元となっているステージ6が起因で、『珊瑚』の本能ではなく脳を用いた理性が優先された時だけ。
「まぁ単に大きいだけだったら、《珊瑚サマ》の処分はできる。どれだけ犠牲を払う事になるかは別として。《珊瑚サマ》もそれを理解しているようだ。このまま地上へ出ても滅ぶだけだと。そこで、ただ反射で動く本能ではなく理性を求めている。それこそが、人間の脳だ」
尤も闇雲に人間の脳を取り込んだ所で、生存戦略にはつながらない。そもそも人間にも体質がある。一律、取り込める訳ではない。
まず重視されるのは『珊瑚』に馴染む――置換が円滑に進む身体。
適合者。ステージ6。御使い。
そこから更に、卓越した頭脳を持つ人間こそが、《珊瑚サマ》の求める『理性』。
「モーズ。君がその重要なパーツ、その一つだ」
『珊瑚』の意思が内臓されたペガサス教団から、執拗に狙われる理由。
「リスク分散と多面的な思考を得る為に、《珊瑚サマ》は3つの脳を欲しているらしい。モーズと、ジョン。それからもう一人」
「もう一人……」
「あぁ。でも三人揃わなくっても、一人でも《珊瑚サマ》に飲まれたら終わりだろうね。手の付けられない終末装置の完成だ」
本能と反射で際限なく増殖する真菌が、理性と意思を得た結果。
それが、《珊瑚サマ》。
「けど海底で増殖し続けている《珊瑚サマ》は、いずれ必ず地上へ出てくる。しかもその時は近いって、オレは読んでいるよ」
「……どの情報も初めて聞きますが、事実ならばどうして秘匿されているのでしょうか? 世界規模の災害が控えているだなんて、早急に手を打たなければ……っ!」
「水面下では動いているよ。でも一般人には語られていない。《珊瑚サマ》は浮上したら地上を全部覆えてしまうと予想されている以上、普通の人にはどうにもならないからね」
「しかし、何も伝えないと言うのは不誠実では……!?」
「下手に伝えて教団の信徒が増えても、モーズはそう思うかい?」
その指摘に、モーズはぐっと言葉を飲み込んだ。
大災害が、死が差し迫っているかもしれない。ちっぽけな人間一人では手も足もでない、逃げる事も抵抗する事も難しい。
それを知った時、人は――
『ワタクシは――諦めてしまった、だけです』
美術館で聞いたルチルの言葉が、脳裏を過った。
テオフラストゥスは冷静に状況を分析――しているようで、国連に対しては当たりの強い事を口にしている。
「あっちにもこっちにも地雷が敷かれているみたいで、動き難いったらありゃしない」
「その、所長。私が何処にいるのか把握されると、それほど不都合なのでしょうか?」
頭を悩ませているテオフラストゥスへ、モーズが問い掛けた。
トルコへ向かう道中も、フランスに滞在している現在も、モーズは過剰なまでに周囲から存在を秘匿するよう言い聞かされてきた。確かにモーズは何度かペガサス教団へ攫われそうになっていて、何の対策もなく往来を歩く事に対し、身の危険を感じてはいる。
しかし何故、自分が教団へ求められているのか。その理由は、未だに知らない。
「ペガサス教団はどうも私やジョン先生など、特定の人物を求めているようですが、それは一体……?」
「あぁ。ちゃんと説明された事がなかったか。ジョーさんの情報統制にも困ったものだね。えっとねぇ、これは『珊瑚』の生態に関係する話なんだけど――」
話しながら、テオフラストゥスはホログラム映像の一つを操作し、モーズの前へ移動させる。
そこには、一つ目の、赤い塔が映し出されていた。
天に届かんばかりの高さを持つ、ラボの白い塔にも劣らぬ高さの、巨大な赤い塔。そこから真っ赤な触手が幾つか生え、不気味に揺らいでいる。
いつだかカールが押収していた、ペガサス教団の使徒が所持していたというイコンに描かれていた異形、そのものだ。
それが絵から飛び出してきて、人工島アバトンを、強襲した。
現実味のない光景に、今までモーズの後ろで静かに控えていたセレンとテトラミックスからも、驚嘆と困惑の声が漏れた。
その中でブロムは一人、嫌悪感に満ちた顔でそれを睨み付けていた。
「これは『珊瑚』の本来の姿に近い」
「本来の……?」
この禍々しく巨大な異形が、『珊瑚』の本来の姿。
俄かに信じられず、モーズはマスクの下で頬を引き攣らせた。
「うん。『珊瑚』は元々、海底の原木『ケト』に寄生した真菌で、地上でもその原木にそったような形で増殖するのは知っているだろう?」
「はい。名前の由来である、珊瑚のような形になりますね」
「この真っ赤な塔みたいな形態は、その珊瑚を模った姿が巨大化しただけ。より縦長になっているのは重力の関係だろうけど」
天にも届きそうな赤い巨塔となった、『珊瑚』。姿形、特に大きさが違えど重量は依然と変わらず重い。
横に伸びるには支えが足りず、触手の形状をした菌糸を幾らか伸ばす事しかできなくなってしまっているのだ。
「海底ではね、モーズ。これとよく似た……いや更に大きな『珊瑚』が、いる」
多少、血の巡りがよくなってきたらしい。
テオフラストゥスはゆっくりと立ち上がった。
「《珊瑚サマ》と、教団の連中が呼んでいる存在だ」
モーズを真っ直ぐ見据えながら。
「(教団に潜入していた)ジョーさんが突き止めてくれたんだけど……。とんでもない物量だよ、《珊瑚サマ》は。海面から顔を出したら地上のほとんどを苗床にできてしまうだろう」
「それは、私達が抵抗してもですか?」
そこでセレンが口を挟む。
『珊瑚』の天敵たるウミヘビは苗床になり得ない。規模は違えど災害鎮圧ができれば危機など回避できる、と思ったのだろうが――
「残念だけど、無駄な足掻きになってしまうね。その証拠に、《珊瑚サマ》の赤子が暴れただけで、ウミヘビが壊れてしまったんだ。より大きな奴がやってきちゃ、死滅させられる前にウミヘビが壊される。それ以前にオレは、ウミヘビの手を借りずに解決したいと考えているけど」
これは基本的に、人間の問題なのだから。
ウミヘビは抵抗ではなく防衛に回り、集団で暮らしていれば『珊瑚』に蝕まれずに済むはずだ。『珊瑚』は生存本能を第一に増殖する真菌。
下手に刺激をしなければ、わざわざ天敵を相手にする事はないだろう。
人工島アバトンでウミヘビを排除しようとした強襲は、人間が元となっているステージ6が起因で、『珊瑚』の本能ではなく脳を用いた理性が優先された時だけ。
「まぁ単に大きいだけだったら、《珊瑚サマ》の処分はできる。どれだけ犠牲を払う事になるかは別として。《珊瑚サマ》もそれを理解しているようだ。このまま地上へ出ても滅ぶだけだと。そこで、ただ反射で動く本能ではなく理性を求めている。それこそが、人間の脳だ」
尤も闇雲に人間の脳を取り込んだ所で、生存戦略にはつながらない。そもそも人間にも体質がある。一律、取り込める訳ではない。
まず重視されるのは『珊瑚』に馴染む――置換が円滑に進む身体。
適合者。ステージ6。御使い。
そこから更に、卓越した頭脳を持つ人間こそが、《珊瑚サマ》の求める『理性』。
「モーズ。君がその重要なパーツ、その一つだ」
『珊瑚』の意思が内臓されたペガサス教団から、執拗に狙われる理由。
「リスク分散と多面的な思考を得る為に、《珊瑚サマ》は3つの脳を欲しているらしい。モーズと、ジョン。それからもう一人」
「もう一人……」
「あぁ。でも三人揃わなくっても、一人でも《珊瑚サマ》に飲まれたら終わりだろうね。手の付けられない終末装置の完成だ」
本能と反射で際限なく増殖する真菌が、理性と意思を得た結果。
それが、《珊瑚サマ》。
「けど海底で増殖し続けている《珊瑚サマ》は、いずれ必ず地上へ出てくる。しかもその時は近いって、オレは読んでいるよ」
「……どの情報も初めて聞きますが、事実ならばどうして秘匿されているのでしょうか? 世界規模の災害が控えているだなんて、早急に手を打たなければ……っ!」
「水面下では動いているよ。でも一般人には語られていない。《珊瑚サマ》は浮上したら地上を全部覆えてしまうと予想されている以上、普通の人にはどうにもならないからね」
「しかし、何も伝えないと言うのは不誠実では……!?」
「下手に伝えて教団の信徒が増えても、モーズはそう思うかい?」
その指摘に、モーズはぐっと言葉を飲み込んだ。
大災害が、死が差し迫っているかもしれない。ちっぽけな人間一人では手も足もでない、逃げる事も抵抗する事も難しい。
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