394 / 600
第十八章 序曲の不協和音
第382話 修繕
しおりを挟む
「帰還~っ! 解散でいいぞ、タリウム」
「うっス」
遠征先から港に戻ってきたフリーデンとタリウムは、空陸両用車から降り、その場で別れる事としていた。
しかしフリーデンがラボに向け足を進めたその時、ふらりと足がもつれ前に倒れそうになったので、側にいたタリウムが慌てて肩を掴み、転倒を阻止する。
「大丈夫スか?」
「わ、悪い。昨日は徹夜だったし、流石に疲れが出てきちまったな……」
「フリーデンさんは人間なんスから、寝なきゃ駄目でしょう」
「そうだなぁ。ラボに報告書出したら仮眠取るかぁ」
そう言って伸びを始めるフリーデンの肩から、タリウムは手を離したものの、相変わらず彼の足の動きが覚束ないのを見てラボまで同行する事とした。
その途中で、ネグラの方からやってきたモーズと合流を果たす。
「フリーデン、タリウム。遠征帰りか、お疲れ様」
「どもッス」
偶然、会う事ができたモーズに向け、タリウムは軽く会釈をすると、隣のフリーデンをちょいちょいと指差す。
「モーズさん、よかったらフリーデンさんに肩貸してあげてくれません? この人ふらふらな状態でラボ行こうとしているんで」
「お安いご用意だ」
「んえっ!? いや自分で歩けるってば!」
「私も丁度ラボに行こうと思っていたところだ、遠慮するな」
フリーデンの体調不良を聞いたモーズは、迷わず距離を縮めてくる。
しかし足を痛めた訳でもないのに支えられるのは恥ずかしいと、フリーデンは全力で拒否。それから妥協点を求める話し合いの末、最終的に何かあった時の為にと、フリーデンはモーズとタリウムに挟まれる形でラボに向かう事となってしまった。
「俺もラボに入れたらよかったんスけどねぇ。貢献度? が足りないとか何とか」
「そこまで気ぃ使わなくていいけどな~。気持ちは嬉しいけどさ」
「私から見れば、タリウムの貢献度とやらは充分足りていると思うがな。ラボの基準はわからないも、の……」
そこでモーズは言葉を飲み込み、足を止めた。フリーデンもタリウムもまた、歩みを止め思考を停止する。
目的地であるラボ、そのエントランスの壁に大きな穴が空いていたのだから。人間一人余裕で通れる程の大きさの穴だ。ガラスや瓦礫は外に散らばっており、内側から破壊された事はわかる。
事故なのか故意なのか、故意ならば誰が何の為に、というのは全くわからないが。
「……。モーズ、俺がいない間に戦争でもあった?」
「い、いや、そんな記憶は……。しかし私も昨日から貧血が酷く、しばらくラボに寄れなくてな。その間の出来事は把握できていない」
「何で遠征に行ってないモーズが貧血になってんの?」
「聞きます? 屋内プール事件」
「タリウム、箝口令を出していいか?」
アイギスの暴走をフリーデンに知られたくないモーズは、タリウムにすかさず口止めをする。
そんな会話を交わしていると、ラボの大穴から誰かがひょっこりと顔を出した。
「あーもうっ! 無茶苦茶に壊してあの2人……!!」
その人物は、無惨な姿となったエントランスに怒るパウルであった。
「修繕費どれだけかかると思っているんだよ!!」
そう言ってわなわなと手を震わせる彼の後ろから、ビスクドールのような美貌を持つ幼い少年、アニリンが姿を現す。アニリンは大穴から外へぴょんと飛び出ると、散らばった瓦礫を持ってせっせと一箇所に集め始めた。
パウルもそれに続き、箒と塵取りで粉砕されたガラスをかき集める。その途中で彼はモーズらの視線に気付き、箒を振り回しながら大声で叫んだ。
「あっ! お前達! 暇なら手伝え~っ! 節約の為にもっ!」
「それ人件費が含まれてないやつぅ」
「フリーデン、ここは私がやるから君は休んでくれ」
「2人ともやるんだよ! 貧血がなんだってんだ! あっ、タリウムもだぞ? 逃げるなよ~っ!?」
「俺もッスか? えええ……」
◇
「フリードリヒにはもう構うな」
「そう言うと思ったよ」
同時刻。
ラボの医務室のベッドにはユストゥスが横たわり、ベッドの側の丸椅子にはフリッツが座っていた。
昨日、フリードリヒがフリッツに危害を加えている場面に遭遇してしまったユストゥスは、怒りのままアイギスを分離。
ユストゥスの激情に共鳴したアイギスは、ほとんど暴走した状態でフリードリヒに触手を伸ばし毒素を注ごうとしたが、その触手はフリードリヒの頭に乗っていたアイギスに防がれ、次いでフリードリヒがぶん投げてきた別のアイギスによって、ユストゥスはエントランスの壁へ激突。その衝撃は強力で、ガラスは割れ壁材は亀裂が入った後に粉砕、大穴が空いた。
それでも怒りが収まらず、手首から触手を生やしフリードリヒへ反撃をしかけようとしたものの、投げ付けられたアイギスの毒が身体に回り昏倒。意識を飛ばしてしまった。
そして今日この時間になって、ようやくユストゥスは目を覚ましたのである。
「だから君にバレないよう気を付けていたのだけれど、失敗してしまったね」
フリッツは申し訳なさそうに頭を下げる。
だが直ぐに顔をあげ、確固たる意思を感じる声で言葉を続けた。
「ユストゥス。君が僕の事を本気で心配してくれているのはわかる。……でも、ごめん。聞けない」
「フリッツ!」
「僕らにはあの人の力が必要だ。どうにかして協力を申し込む。今までのアプローチでは駄目だとわかったら、他の手を考えないといけないけど……」
「駄目だ! 奴は例え己が死の危機に瀕しても従わないぞ!? 悪戯に君の傷が増えるだけだ!!」
「ユストゥス」
激昂するユストゥスの言葉を遮るように、フリッツは淡々と彼の呼ぶ。
「もう少しで……シャルルを助けられた世界を、作れるんだよ? 僕の精一杯の贖罪が、叶うんだ」
「……、……っ!」
次いで、故意ではなかったとはいえフリッツが殺めてしまった学友を、ユストゥスの教え子の名前を出されてしまえば、ユストゥスは何も言えなくなる。
ままならない現状を前に、ユストゥスは腕でマスクを付けていない目元を覆い、無力な己を呪うと共に、悔しさから唇を噛み締めた。
医務室に重苦しい空気が漂う。
「はぁ~い! お取り込み中失礼しっま~す!」
その直後、場違いなほどに底抜けに明るい声が響いた。
元気よく引き戸を開けて入室してきた、カールの声である。
「今朝の世界ニュース見てないっしょ~? 共有しようかと思って!」
「カール、今はそれどころでは……!!」
ユストゥスの怒りなど無視し、カールはつかつかと医務室を歩き、ユストゥスとフリッツの前でタブレットを掲げる。
「何と! この度、モーズちゃんがペガサス教団の司祭になっりまっしたっ!」
そしてタブレット画面全面に表示された、『ペガサス教団の司祭、モーズ』に関する世界ニュース記事を見せびらかしてきたのだった。
「……は?」
「……えっ?」
「うっス」
遠征先から港に戻ってきたフリーデンとタリウムは、空陸両用車から降り、その場で別れる事としていた。
しかしフリーデンがラボに向け足を進めたその時、ふらりと足がもつれ前に倒れそうになったので、側にいたタリウムが慌てて肩を掴み、転倒を阻止する。
「大丈夫スか?」
「わ、悪い。昨日は徹夜だったし、流石に疲れが出てきちまったな……」
「フリーデンさんは人間なんスから、寝なきゃ駄目でしょう」
「そうだなぁ。ラボに報告書出したら仮眠取るかぁ」
そう言って伸びを始めるフリーデンの肩から、タリウムは手を離したものの、相変わらず彼の足の動きが覚束ないのを見てラボまで同行する事とした。
その途中で、ネグラの方からやってきたモーズと合流を果たす。
「フリーデン、タリウム。遠征帰りか、お疲れ様」
「どもッス」
偶然、会う事ができたモーズに向け、タリウムは軽く会釈をすると、隣のフリーデンをちょいちょいと指差す。
「モーズさん、よかったらフリーデンさんに肩貸してあげてくれません? この人ふらふらな状態でラボ行こうとしているんで」
「お安いご用意だ」
「んえっ!? いや自分で歩けるってば!」
「私も丁度ラボに行こうと思っていたところだ、遠慮するな」
フリーデンの体調不良を聞いたモーズは、迷わず距離を縮めてくる。
しかし足を痛めた訳でもないのに支えられるのは恥ずかしいと、フリーデンは全力で拒否。それから妥協点を求める話し合いの末、最終的に何かあった時の為にと、フリーデンはモーズとタリウムに挟まれる形でラボに向かう事となってしまった。
「俺もラボに入れたらよかったんスけどねぇ。貢献度? が足りないとか何とか」
「そこまで気ぃ使わなくていいけどな~。気持ちは嬉しいけどさ」
「私から見れば、タリウムの貢献度とやらは充分足りていると思うがな。ラボの基準はわからないも、の……」
そこでモーズは言葉を飲み込み、足を止めた。フリーデンもタリウムもまた、歩みを止め思考を停止する。
目的地であるラボ、そのエントランスの壁に大きな穴が空いていたのだから。人間一人余裕で通れる程の大きさの穴だ。ガラスや瓦礫は外に散らばっており、内側から破壊された事はわかる。
事故なのか故意なのか、故意ならば誰が何の為に、というのは全くわからないが。
「……。モーズ、俺がいない間に戦争でもあった?」
「い、いや、そんな記憶は……。しかし私も昨日から貧血が酷く、しばらくラボに寄れなくてな。その間の出来事は把握できていない」
「何で遠征に行ってないモーズが貧血になってんの?」
「聞きます? 屋内プール事件」
「タリウム、箝口令を出していいか?」
アイギスの暴走をフリーデンに知られたくないモーズは、タリウムにすかさず口止めをする。
そんな会話を交わしていると、ラボの大穴から誰かがひょっこりと顔を出した。
「あーもうっ! 無茶苦茶に壊してあの2人……!!」
その人物は、無惨な姿となったエントランスに怒るパウルであった。
「修繕費どれだけかかると思っているんだよ!!」
そう言ってわなわなと手を震わせる彼の後ろから、ビスクドールのような美貌を持つ幼い少年、アニリンが姿を現す。アニリンは大穴から外へぴょんと飛び出ると、散らばった瓦礫を持ってせっせと一箇所に集め始めた。
パウルもそれに続き、箒と塵取りで粉砕されたガラスをかき集める。その途中で彼はモーズらの視線に気付き、箒を振り回しながら大声で叫んだ。
「あっ! お前達! 暇なら手伝え~っ! 節約の為にもっ!」
「それ人件費が含まれてないやつぅ」
「フリーデン、ここは私がやるから君は休んでくれ」
「2人ともやるんだよ! 貧血がなんだってんだ! あっ、タリウムもだぞ? 逃げるなよ~っ!?」
「俺もッスか? えええ……」
◇
「フリードリヒにはもう構うな」
「そう言うと思ったよ」
同時刻。
ラボの医務室のベッドにはユストゥスが横たわり、ベッドの側の丸椅子にはフリッツが座っていた。
昨日、フリードリヒがフリッツに危害を加えている場面に遭遇してしまったユストゥスは、怒りのままアイギスを分離。
ユストゥスの激情に共鳴したアイギスは、ほとんど暴走した状態でフリードリヒに触手を伸ばし毒素を注ごうとしたが、その触手はフリードリヒの頭に乗っていたアイギスに防がれ、次いでフリードリヒがぶん投げてきた別のアイギスによって、ユストゥスはエントランスの壁へ激突。その衝撃は強力で、ガラスは割れ壁材は亀裂が入った後に粉砕、大穴が空いた。
それでも怒りが収まらず、手首から触手を生やしフリードリヒへ反撃をしかけようとしたものの、投げ付けられたアイギスの毒が身体に回り昏倒。意識を飛ばしてしまった。
そして今日この時間になって、ようやくユストゥスは目を覚ましたのである。
「だから君にバレないよう気を付けていたのだけれど、失敗してしまったね」
フリッツは申し訳なさそうに頭を下げる。
だが直ぐに顔をあげ、確固たる意思を感じる声で言葉を続けた。
「ユストゥス。君が僕の事を本気で心配してくれているのはわかる。……でも、ごめん。聞けない」
「フリッツ!」
「僕らにはあの人の力が必要だ。どうにかして協力を申し込む。今までのアプローチでは駄目だとわかったら、他の手を考えないといけないけど……」
「駄目だ! 奴は例え己が死の危機に瀕しても従わないぞ!? 悪戯に君の傷が増えるだけだ!!」
「ユストゥス」
激昂するユストゥスの言葉を遮るように、フリッツは淡々と彼の呼ぶ。
「もう少しで……シャルルを助けられた世界を、作れるんだよ? 僕の精一杯の贖罪が、叶うんだ」
「……、……っ!」
次いで、故意ではなかったとはいえフリッツが殺めてしまった学友を、ユストゥスの教え子の名前を出されてしまえば、ユストゥスは何も言えなくなる。
ままならない現状を前に、ユストゥスは腕でマスクを付けていない目元を覆い、無力な己を呪うと共に、悔しさから唇を噛み締めた。
医務室に重苦しい空気が漂う。
「はぁ~い! お取り込み中失礼しっま~す!」
その直後、場違いなほどに底抜けに明るい声が響いた。
元気よく引き戸を開けて入室してきた、カールの声である。
「今朝の世界ニュース見てないっしょ~? 共有しようかと思って!」
「カール、今はそれどころでは……!!」
ユストゥスの怒りなど無視し、カールはつかつかと医務室を歩き、ユストゥスとフリッツの前でタブレットを掲げる。
「何と! この度、モーズちゃんがペガサス教団の司祭になっりまっしたっ!」
そしてタブレット画面全面に表示された、『ペガサス教団の司祭、モーズ』に関する世界ニュース記事を見せびらかしてきたのだった。
「……は?」
「……えっ?」
20
あなたにおすすめの小説
女神の白刃
玉椿 沢
ファンタジー
どこかの世界の、いつかの時代。
その世界の戦争は、ある遺跡群から出現した剣により、大きく姿を変えた。
女の身体を鞘とする剣は、魔力を収束、発振する兵器。
剣は瞬く間に戦を大戦へ進歩させた。数々の大戦を経た世界は、権威を西の皇帝が、権力を東の大帝が握る世になり、終息した。
大戦より数年後、まだ治まったとはいえない世界で、未だ剣士は剣を求め、奪い合っていた。
魔物が出ようと、町も村も知った事かと剣を求める愚かな世界で、赤茶けた大地を畑や町に、煤けた顔を笑顔に変えたいという脳天気な一団が現れる。
*表紙絵は五月七日ヤマネコさん(@yamanekolynx_2)の作品です*
忘却の艦隊
KeyBow
SF
新設された超弩級砲艦を旗艦とし新造艦と老朽艦の入れ替え任務に就いていたが、駐留基地に入るには数が多く、月の1つにて物資と人員の入れ替えを行っていた。
大型輸送艦は工作艦を兼ねた。
総勢250艦の航宙艦は退役艦が110艦、入れ替え用が同数。
残り30艦は増強に伴い新規配備される艦だった。
輸送任務の最先任士官は大佐。
新造砲艦の設計にも関わり、旗艦の引き渡しのついでに他の艦の指揮も執り行っていた。
本来艦隊の指揮は少将以上だが、輸送任務の為、設計に関わった大佐が任命された。
他に星系防衛の指揮官として少将と、退役間近の大将とその副官や副長が視察の為便乗していた。
公安に近い監査だった。
しかし、この2名とその側近はこの艦隊及び駐留艦隊の指揮系統から外れている。
そんな人員の載せ替えが半分ほど行われた時に中緊急警報が鳴り、ライナン星系第3惑星より緊急の救援要請が入る。
機転を利かせ砲艦で敵の大半を仕留めるも、苦し紛れに敵は主系列星を人口ブラックホールにしてしまった。
完全にブラックホールに成長し、その重力から逃れられないようになるまで数分しか猶予が無かった。
意図しない戦闘の影響から士気はだだ下がり。そのブラックホールから逃れる為、禁止されている重力ジャンプを敢行する。
恒星から近い距離では禁止されているし、システム的にも不可だった。
なんとか制限内に解除し、重力ジャンプを敢行した。
しかし、禁止されているその理由通りの状況に陥った。
艦隊ごとセットした座標からズレ、恒星から数光年離れた所にジャンプし【ワープのような架空の移動方法】、再び重力ジャンプ可能な所まで移動するのに33年程掛かる。
そんな中忘れ去られた艦隊が33年の月日の後、本星へと帰還を目指す。
果たして彼らは帰還できるのか?
帰還出来たとして彼らに待ち受ける運命は?
ネクスト・ステージ~チートなニートが迷宮探索。スキル【ドロップ★5】は、武器防具が装備不可!?
武蔵野純平
ファンタジー
現代ファンタジー(ローファンタジー)です。ニート主人公のスキルは【ドロップ★5】――ドロップ確率が大幅上昇し、ドロップアイテムの品質も大幅上昇するチートスキルだった。だが、剣や盾などの装備品が装備出来ない欠陥があり、攻撃力、防御力に問題を残す。
ダンジョン探索をする為に冒険者となりパーティーメンバーを募集するが、なぜか【ワケあり】女性ばかり集まってくる。
初恋♡リベンジャーズ
遊馬友仁
青春
【第五部開始】
高校一年生の春休み直前、クラスメートの紅野アザミに告白し、華々しい玉砕を遂げた黒田竜司は、憂鬱な気持ちのまま、新学期を迎えていた。そんな竜司のクラスに、SNSなどでカリスマ的人気を誇る白草四葉が転入してきた。
眉目秀麗、容姿端麗、美の化身を具現化したような四葉は、性格も明るく、休み時間のたびに、竜司と親友の壮馬に気さくに話しかけてくるのだが――――――。
転入早々、竜司に絡みだす、彼女の真の目的とは!?
◯ンスタグラム、ユ◯チューブ、◯イッターなどを駆使して繰り広げられる、SNS世代の新感覚復讐系ラブコメディ、ここに開幕!
第二部からは、さらに登場人物たちも増え、コメディ要素が多めとなります(予定)
【完結】大量焼死体遺棄事件まとめサイト/裏サイド
まみ夜
ホラー
ここは、2008年2月09日朝に報道された、全国十ケ所総数六十体以上の「大量焼死体遺棄事件」のまとめサイトです。
事件の上澄みでしかない、ニュース報道とネット情報が序章であり終章。
一年以上も前に、偶然「写本」のネット検索から、オカルトな事件に巻き込まれた女性のブログ。
その家族が、彼女を探すことで、日常を踏み越える恐怖を、誰かに相談したかったブログまでが第一章。
そして、事件の、悪意の裏側が第二章です。
ホラーもミステリーと同じで、ラストがないと評価しづらいため、短編集でない長編はweb掲載には向かないジャンルです。
そのため、第一章にて、表向きのラストを用意しました。
第二章では、その裏側が明らかになり、予想を裏切れれば、とも思いますので、お付き合いください。
表紙イラストは、lllust ACより、乾大和様の「お嬢さん」を使用させていただいております。
プライベート・スペクタル
点一
ファンタジー
【星】(スターズ)。それは山河を変えるほどの膂力、千里を駆ける脚力、そして異形の術や能力を有する超人・怪人達。
この物語はそんな連中のひどく…ひどく個人的な物語群。
その中の一部、『龍王』と呼ばれた一人の男に焦点を当てたお話。
(※基本 隔週土曜日に更新予定)
日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
やっちん先生
壺の蓋政五郎
大衆娯楽
昔は小使いさんて呼ばれていました。今は技能員です。学校ではやっちん先生と呼ばれています。
鎌倉八幡高校で技能員をしている徳田安男29歳。生徒からはやっちん先生と慕われている。夏休み前に屋上の防水工事が始まる。業者の案内に屋上に上がる。二か所ある屋上出口は常時施錠している。鍵を開けて屋上に出る。フェンスの破れた所がある。それは悲しい事件の傷口である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる