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第二十章 真っ赤な嘘
第416話 シャボン玉
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◇
よく晴れた空の下。
樹海と言って差し支えない、海の如き広大な森の上を、空陸両用車が一直線にに滑っていく。
運転席に座っているのはフリーデン。後部座席に座っているのはアコニチンとパラチオンであった。アコニチンは全開にした窓枠に腕を乗せ、気怠げな様子で隣のパラチオンへと視線を向ける。
「デカい方の面倒見ろとか、あたしは保育士じゃないんだけどねぇ」
「おい、まさか俺様が保育児だとでも……!?」
子供扱いされた事にパラチオンが即座に食ってかかるが、アコニチンは涼しい顔のまま続けた。
「あんた中身5歳じゃないか。ご・さ・いっ! 身体がデカくて力も強い分、チビよりよっぽど扱いが難しいよ」
「なんだと!?」
「あーあー! 落ち着け2人共!」
今にも車内で小競り合いが始まりそうな気配に、運転席から手を上げて制止するフリーデン。
「今回は特別任務って言っただろ!? 頼むぜ本当に……っ!」
その声は切実だった。
そこでアコニチンは窓枠に乗せていた腕を引っ込め、座席の背凭れに体重を預ける。
「わかっているよ。副所長直々の命だ、醜態は晒せない」
今回の遠征こと特別任務は、日頃請け負っている感染者処分や菌床処分ではない。
この森に巣食っている、『珊瑚』に感染した猿の群れを処分する。それが特別任務の概要であった。
更に言うとウミヘビの選出もフリーデンの意思ではなく、副所長によるものだ。戦闘力が高く場数も踏んできたアコニチンをフリーデンの護衛とし、戦闘経験が浅いパラチオンを見学者とし、同行を命じてきた。
恐らく副所長は、今後主戦力の一人になるパラチオンの成長を促したいのだろう。
「副所長……。知らん奴だな」
「あんたの居た【檻】には滅多に顔出さなかったからね、あの人。会った事も話した事もないと思うよ。はぁ~。しっかし残してきたチビが気掛かりだよ。ストリキニーネがちょっかい出してなきゃいいんだが」
唐突に遠征に駆り出されたアコニチンは勿論、アトロピンの世話役を任されている青洲も臨床試験の準備に入ってしまい、アトロピンを側に置けない。
つまり他の誰かに面倒を頼まなければならないのだが、アバトンで心身共に幼いアトロピンの相手を務められる者の顔が浮かばず、アコニチンは腕を組みそわそわと落ち着きなく身体を揺らした。
ふと、パラチオンがぽつりと漏らす。
「……。俺様は見学で戦力ではないのだろう? ならば居ても居なくても同じ事。アバトンに戻せ」
「いや駄目だって! そんなにアトロピン心配なのか!?」
フリーデンの突っ込みに、パラチオンはムキになって吠えた。
「べっ! 別に案じている訳では……!」
「大丈夫だってパラチオン! アトロピンにはモーズ推薦のシッター付けたんだ、気にする事ねぇよ!」
◇
その頃の人工島アバトン。ネグラの広場。そこに置かれたベンチの上には、足が届いていない幼いアトロピンと――テルルが、並んで座っていた。
「あ、う、ぅ……。はじ、はじめ、まして」
「……初めまして」
青洲より「今日は一緒にいられないから、彼と過ごして欲しい」と言われ、その言葉に従い側にいるものの、感情豊かなアコニチンとは違い、テルルは物静かかつ無表情で無口。
人見知りのケがあるアトロピンはどう接していいのかまるでわからず、おどおどと忙しなく紫色の目を揺らす。
「あこにち……。せしゅしぇんしぇ……」
つい口に出してしまうのは、いつも面倒を見てくれる2人の名前。けれどこの場にはいない。時間帯が悪いのか、食堂やプールで顔を合わせたウミヘビさえ周囲にいない。
いるのは2人に好奇の目を向けてくるウミヘビ達(※ネグラにまずいないテルルが居ることが物珍しい)。その視線もまた、アトロピンを居心地悪くしていく。
顔をうつむかせ、きゅっと服の裾を掴み、身体を強張らせるアトロピン。あまりにも萎縮している様子を横目で見たテルルは、不意にごそごそと、膝に置いていたポーチを漁り始める。アトロピンはその動きにもビクつき、目を潤ませ今にも泣きそうな顔を浮かべた。
テルルは構わず鞄からある物、とても小さなプラスチック瓶を取り出し、そこにストローを差し込む。
「……?」
一体何の飲み物が入っているなのかと、アトロピンが瓶とストローを覗き見ていると、テルルは無言のままストローに口を付けた。瓶から抜き、ストローの先端を正面に向けた状態で。
そして吸うのではなく、息を吹きかけた。
ふー……
その瞬間、ストローの先から、ぱっと、透明な球が弾けるように飛び出した。シャボン玉である。
光を受けて、虹色に揺らめくシャボン玉。小さなそれは宙を舞い、続けてまたひとつ、またひとつと浮かび上がり、柔らかな風に乗って、ふわりふわりと広場を彩る。
時に上下に波打ち、時にふらつきながらも、陽光を反射してきらきらと輝くそれらは、まるで小さな星のようだった。
「わ、わ、わ」
目の前に飛んできたひとつが、アトロピンの鼻先でぷつんと弾ける。紫の目が驚きで丸くなる。
テルルは何も言わず、もう一度ストローを瓶につけると、ふーっと息を吹いた。
またひとつ、またひとつ生まれていくシャボン玉。
「わぁ~っ!」
視界いっぱいに漂うそれを見たアトロピンは歓喜の声をあげ、縮こまっていた肩も徐々に緩んでいく。
好奇心のまま小さな手がそっと伸び、目の前でふわふわ浮かぶシャボン玉を捕まえようとする。
ぷしゅ
しかし指先が触れた瞬間、シャボン玉はかすかな音を立てて弾け、消えた。
「わぁっ」
石鹸の泡を彷彿とさせるあまりの柔らかさに、少しのけ反るアトロピン。その顔に恐怖や恐れ、悲しみはもうない。
あるのは満面の笑みだ。
「……ふふ」
それを見たテルルの表情もまた和らぎ、静かに微笑むのだった。
よく晴れた空の下。
樹海と言って差し支えない、海の如き広大な森の上を、空陸両用車が一直線にに滑っていく。
運転席に座っているのはフリーデン。後部座席に座っているのはアコニチンとパラチオンであった。アコニチンは全開にした窓枠に腕を乗せ、気怠げな様子で隣のパラチオンへと視線を向ける。
「デカい方の面倒見ろとか、あたしは保育士じゃないんだけどねぇ」
「おい、まさか俺様が保育児だとでも……!?」
子供扱いされた事にパラチオンが即座に食ってかかるが、アコニチンは涼しい顔のまま続けた。
「あんた中身5歳じゃないか。ご・さ・いっ! 身体がデカくて力も強い分、チビよりよっぽど扱いが難しいよ」
「なんだと!?」
「あーあー! 落ち着け2人共!」
今にも車内で小競り合いが始まりそうな気配に、運転席から手を上げて制止するフリーデン。
「今回は特別任務って言っただろ!? 頼むぜ本当に……っ!」
その声は切実だった。
そこでアコニチンは窓枠に乗せていた腕を引っ込め、座席の背凭れに体重を預ける。
「わかっているよ。副所長直々の命だ、醜態は晒せない」
今回の遠征こと特別任務は、日頃請け負っている感染者処分や菌床処分ではない。
この森に巣食っている、『珊瑚』に感染した猿の群れを処分する。それが特別任務の概要であった。
更に言うとウミヘビの選出もフリーデンの意思ではなく、副所長によるものだ。戦闘力が高く場数も踏んできたアコニチンをフリーデンの護衛とし、戦闘経験が浅いパラチオンを見学者とし、同行を命じてきた。
恐らく副所長は、今後主戦力の一人になるパラチオンの成長を促したいのだろう。
「副所長……。知らん奴だな」
「あんたの居た【檻】には滅多に顔出さなかったからね、あの人。会った事も話した事もないと思うよ。はぁ~。しっかし残してきたチビが気掛かりだよ。ストリキニーネがちょっかい出してなきゃいいんだが」
唐突に遠征に駆り出されたアコニチンは勿論、アトロピンの世話役を任されている青洲も臨床試験の準備に入ってしまい、アトロピンを側に置けない。
つまり他の誰かに面倒を頼まなければならないのだが、アバトンで心身共に幼いアトロピンの相手を務められる者の顔が浮かばず、アコニチンは腕を組みそわそわと落ち着きなく身体を揺らした。
ふと、パラチオンがぽつりと漏らす。
「……。俺様は見学で戦力ではないのだろう? ならば居ても居なくても同じ事。アバトンに戻せ」
「いや駄目だって! そんなにアトロピン心配なのか!?」
フリーデンの突っ込みに、パラチオンはムキになって吠えた。
「べっ! 別に案じている訳では……!」
「大丈夫だってパラチオン! アトロピンにはモーズ推薦のシッター付けたんだ、気にする事ねぇよ!」
◇
その頃の人工島アバトン。ネグラの広場。そこに置かれたベンチの上には、足が届いていない幼いアトロピンと――テルルが、並んで座っていた。
「あ、う、ぅ……。はじ、はじめ、まして」
「……初めまして」
青洲より「今日は一緒にいられないから、彼と過ごして欲しい」と言われ、その言葉に従い側にいるものの、感情豊かなアコニチンとは違い、テルルは物静かかつ無表情で無口。
人見知りのケがあるアトロピンはどう接していいのかまるでわからず、おどおどと忙しなく紫色の目を揺らす。
「あこにち……。せしゅしぇんしぇ……」
つい口に出してしまうのは、いつも面倒を見てくれる2人の名前。けれどこの場にはいない。時間帯が悪いのか、食堂やプールで顔を合わせたウミヘビさえ周囲にいない。
いるのは2人に好奇の目を向けてくるウミヘビ達(※ネグラにまずいないテルルが居ることが物珍しい)。その視線もまた、アトロピンを居心地悪くしていく。
顔をうつむかせ、きゅっと服の裾を掴み、身体を強張らせるアトロピン。あまりにも萎縮している様子を横目で見たテルルは、不意にごそごそと、膝に置いていたポーチを漁り始める。アトロピンはその動きにもビクつき、目を潤ませ今にも泣きそうな顔を浮かべた。
テルルは構わず鞄からある物、とても小さなプラスチック瓶を取り出し、そこにストローを差し込む。
「……?」
一体何の飲み物が入っているなのかと、アトロピンが瓶とストローを覗き見ていると、テルルは無言のままストローに口を付けた。瓶から抜き、ストローの先端を正面に向けた状態で。
そして吸うのではなく、息を吹きかけた。
ふー……
その瞬間、ストローの先から、ぱっと、透明な球が弾けるように飛び出した。シャボン玉である。
光を受けて、虹色に揺らめくシャボン玉。小さなそれは宙を舞い、続けてまたひとつ、またひとつと浮かび上がり、柔らかな風に乗って、ふわりふわりと広場を彩る。
時に上下に波打ち、時にふらつきながらも、陽光を反射してきらきらと輝くそれらは、まるで小さな星のようだった。
「わ、わ、わ」
目の前に飛んできたひとつが、アトロピンの鼻先でぷつんと弾ける。紫の目が驚きで丸くなる。
テルルは何も言わず、もう一度ストローを瓶につけると、ふーっと息を吹いた。
またひとつ、またひとつ生まれていくシャボン玉。
「わぁ~っ!」
視界いっぱいに漂うそれを見たアトロピンは歓喜の声をあげ、縮こまっていた肩も徐々に緩んでいく。
好奇心のまま小さな手がそっと伸び、目の前でふわふわ浮かぶシャボン玉を捕まえようとする。
ぷしゅ
しかし指先が触れた瞬間、シャボン玉はかすかな音を立てて弾け、消えた。
「わぁっ」
石鹸の泡を彷彿とさせるあまりの柔らかさに、少しのけ反るアトロピン。その顔に恐怖や恐れ、悲しみはもうない。
あるのは満面の笑みだ。
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