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アトランティスまで、馬車を遣わず乗馬で行くことにした。護衛はエレモアとロバートと他数名だけ。
国教会からは、聖騎士もついて行くと言い張ったけど、エレモアとロバートがいれば、百人力ってものよ。
あの後、ロバートがアプリコット国より追いかけてきて、ロバートも死に戻ったみたいで、エレモアにプロポーズしたの。
はぁー。ロマンティックよね。エレモアはすぐOKして、クリントン伯爵家は大変な騒ぎになったみたい。
だって、騎士団長が「娘と結婚したいのなら、俺と決闘しろ!」なんて、言い出して。エレモアが泣いて止めて、決闘には至らなかったみたいだけど、木刀で手合わせはしたみたい。
ロバートは若くして、騎士団長になった腕前があるから負けはしなかったけど、その腕前を今度はクリントン伯爵に気に入られて、婿養子になることを勧められたみたい。
ロバートは侯爵令息だけど、次男坊だから、その申し出を受けたとか……?真偽はわからないけど、幸せそうにしているエレモアを見ていて、うらやましくなってしまう。
それで、お父様に頼んで、ロバートもティアラベルローゼ専属の騎士の一人に加えてもらったのよ。
だから今回のアトランティス行きは、二人にとって新婚旅行みたいなもの。まだ結婚式前だから、婚前旅行か。
でも、エレモアとロバートが幸せになってくれて、ありがとうの気持ちしかない。前世、アンドリューとの結婚のせいで、愛する二人が引き裂かれたのだから。
あ、また思い出したら、腹が立ってきちゃった。ティアラベルローゼが聖女様になったと聞いた途端、あの父子、見事に掌返ししたよね。本当、ムカつく。さんざんティアラベルローゼのことを性悪だの、意地悪だの、罵っていたくせに、何、あの態度。ああいう奴に限って、自己中で何かあっても責任逃れする奴が多いのよね。まったく大っ嫌い。
あーあ。また、イヤな気分になってきた。こういう時は、甘いものを食べるに限る。ティアラベルローゼは、まだ花も恥じらう15歳の乙女なんだから。中性脂肪だの、コレステロールなど、気にしなくてもいいお年頃なのよ。
そうだ!こういう時のための魔法を研究していたんだっけ?お茶を飲むためにエレモアに休憩を申し出る。
エレモアは、その申し出にニッコリ微笑み、すぐに馬を止めてくれた。大きな木のところまで来ると、すぐに敷物を敷き、お茶の準備を始めてくれる。
ティアラベルローゼは、お茶がしたいわけではなく、甘いものが食べたいだけなので、大きな木の根っこのところにしゃがみ込み、何やら一心不乱に祈ると……根っこの部分がポッカリと穴が開く。
ティアラベルローゼは、その穴の中に躊躇なく身を投げた。まるで不思議の国のアリスのように。
驚いたエレモアは、サっと顔色を変え、その穴に向かって突進する。
続いて、ロバートも何のためらいもなく、エレモアに続く。
他の騎士たちも同様に、皆、我先にとばかりに、穴の中に落ちていく。
その穴は、ティアラベルローゼが開発した転移の魔法陣。
「やったー!成功した!」
はしゃいでいるティアラベルローゼの後方から、エレモアの叱責の声が飛ぶ。
「王女様、ご無事ですか?お転婆にも程がありますわ。今後、このような勝手なこと、なさらないでくださいませ」
「えへへ。ごめんなさい」
落ちた先は、マーシャル国の王宮の庭園。侍女たちは、手際よく、ティアラベルローゼのためのお茶とお菓子を用意している。
エレモアとロバートは、言葉を失い。その場に呆然と立ち呆けている。後続の護衛騎士も、今朝、出てきたばかりの王宮が目の前にあることを知り、愕然としている。
「ちょうど、お花を摘みに行きたいと思っていたのよ」
「これなら、手ぶらで行って帰ってこられるでしょ?それに寮に入らなくても済むし」
「はぁもう。王女様ったら……」
本当は、前世、アトランティスに留学していたから、学園にいきなり転移して行けると思うが、前世のように、一人ではないから、今世は、エレモアやロバートと一緒だから、ちょっとばかり、遠乗りをしてみたくなっただけ。
「それならそうと、最初からおっしゃってくださいませ」
まさか、またエレモアに叱られるとは……。
国教会からは、聖騎士もついて行くと言い張ったけど、エレモアとロバートがいれば、百人力ってものよ。
あの後、ロバートがアプリコット国より追いかけてきて、ロバートも死に戻ったみたいで、エレモアにプロポーズしたの。
はぁー。ロマンティックよね。エレモアはすぐOKして、クリントン伯爵家は大変な騒ぎになったみたい。
だって、騎士団長が「娘と結婚したいのなら、俺と決闘しろ!」なんて、言い出して。エレモアが泣いて止めて、決闘には至らなかったみたいだけど、木刀で手合わせはしたみたい。
ロバートは若くして、騎士団長になった腕前があるから負けはしなかったけど、その腕前を今度はクリントン伯爵に気に入られて、婿養子になることを勧められたみたい。
ロバートは侯爵令息だけど、次男坊だから、その申し出を受けたとか……?真偽はわからないけど、幸せそうにしているエレモアを見ていて、うらやましくなってしまう。
それで、お父様に頼んで、ロバートもティアラベルローゼ専属の騎士の一人に加えてもらったのよ。
だから今回のアトランティス行きは、二人にとって新婚旅行みたいなもの。まだ結婚式前だから、婚前旅行か。
でも、エレモアとロバートが幸せになってくれて、ありがとうの気持ちしかない。前世、アンドリューとの結婚のせいで、愛する二人が引き裂かれたのだから。
あ、また思い出したら、腹が立ってきちゃった。ティアラベルローゼが聖女様になったと聞いた途端、あの父子、見事に掌返ししたよね。本当、ムカつく。さんざんティアラベルローゼのことを性悪だの、意地悪だの、罵っていたくせに、何、あの態度。ああいう奴に限って、自己中で何かあっても責任逃れする奴が多いのよね。まったく大っ嫌い。
あーあ。また、イヤな気分になってきた。こういう時は、甘いものを食べるに限る。ティアラベルローゼは、まだ花も恥じらう15歳の乙女なんだから。中性脂肪だの、コレステロールなど、気にしなくてもいいお年頃なのよ。
そうだ!こういう時のための魔法を研究していたんだっけ?お茶を飲むためにエレモアに休憩を申し出る。
エレモアは、その申し出にニッコリ微笑み、すぐに馬を止めてくれた。大きな木のところまで来ると、すぐに敷物を敷き、お茶の準備を始めてくれる。
ティアラベルローゼは、お茶がしたいわけではなく、甘いものが食べたいだけなので、大きな木の根っこのところにしゃがみ込み、何やら一心不乱に祈ると……根っこの部分がポッカリと穴が開く。
ティアラベルローゼは、その穴の中に躊躇なく身を投げた。まるで不思議の国のアリスのように。
驚いたエレモアは、サっと顔色を変え、その穴に向かって突進する。
続いて、ロバートも何のためらいもなく、エレモアに続く。
他の騎士たちも同様に、皆、我先にとばかりに、穴の中に落ちていく。
その穴は、ティアラベルローゼが開発した転移の魔法陣。
「やったー!成功した!」
はしゃいでいるティアラベルローゼの後方から、エレモアの叱責の声が飛ぶ。
「王女様、ご無事ですか?お転婆にも程がありますわ。今後、このような勝手なこと、なさらないでくださいませ」
「えへへ。ごめんなさい」
落ちた先は、マーシャル国の王宮の庭園。侍女たちは、手際よく、ティアラベルローゼのためのお茶とお菓子を用意している。
エレモアとロバートは、言葉を失い。その場に呆然と立ち呆けている。後続の護衛騎士も、今朝、出てきたばかりの王宮が目の前にあることを知り、愕然としている。
「ちょうど、お花を摘みに行きたいと思っていたのよ」
「これなら、手ぶらで行って帰ってこられるでしょ?それに寮に入らなくても済むし」
「はぁもう。王女様ったら……」
本当は、前世、アトランティスに留学していたから、学園にいきなり転移して行けると思うが、前世のように、一人ではないから、今世は、エレモアやロバートと一緒だから、ちょっとばかり、遠乗りをしてみたくなっただけ。
「それならそうと、最初からおっしゃってくださいませ」
まさか、またエレモアに叱られるとは……。
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