31 / 33
31.
しおりを挟む
瞬く間にアリエールの結婚式が近づいてきた。当初の予定では、もっと早かったのであるが、どうせなら、とセレナーデ王女との結婚式も合同でやることになり、遅れてしまったのだ。
同じ日に道穴を通り、ルクセンブルク国とハーバムルト国の両方で、結婚式を行う。両国の強い結びつきを世界に発信するとともに、両国民に知らしめるため。
両国の空には、大きなスクリーン状のもので、それぞれの結婚式の様子を映し出す。
国民からの拍手喝さいが聞こえるようである。
滞りなく両方の結婚式は無事終わる。列席者には、引き出物がふるまわれ、それぞれ帰るのに便利なように港まで、あるいは国境付近まで道穴を通し、送ることにした。
その道穴は一度限りの道穴で、再びはない。
道穴造りは、アリエールの作業が中心で、今夜初夜だというのに、ギリギリまで道穴造りに奔走している。
各国の賓客のための道穴づくりは、まだ半分しかできていないというのに、もうそろそろ初夜の部屋に入る時間が来てしまう。
廊下側の部屋と奥の部屋、真ん中にも部屋があり、それぞれキングサイズのベッドが置かれている。
これは、初夜のためにだけ、第1位王位継承権者が結婚した際に使われる部屋であり、普段の夫婦の営みは別の部屋ということになる。
ルクセンブルクのあの王宮にも、こんな部屋が用意されていたのかどうかはわからない。
第1王子妃の処女性、純潔が重んじられていた国であったからこそすれ、ひいお婆様が呪いのような誓約魔法をかけられたのだろう。
お妃教育では閨の決まり事として、すべて殿下のなさりたいように身を任せなさいとある。
決して、抵抗したり、嫌がったり、泣いたり、声を上げてはいけません。といわれたけれど、コレって、ほとんどマグロじゃないの?と思う。
また男性を悦ばせるために、というか妃となる者のカラダがお気に召さない場合、離縁封じのため、性技を覚えさせられる。これさえマスターしておけば、側妃を娶った後でも離縁されずに済むらしい。
実物は使えないから、張り子で練習させられるのだが、張り子には、あらかじめ蜂蜜が塗ってあり、それをすべて舐めとらなければならない。
張り子を手でほぐすというやり方も教わったが、男性は口でした方が喜ぶので、どうしても口に入りきらないサイズの場合は、舌で舐め上げ、手でマッサージするというやり方を練習させられたのだ。
そのお妃教育の成果をやっと発揮することができる。今までグレゴリー相手にいくら手を伸ばしたところで、決して触らせてもらえなかった。
いつも、いつも、一方的にアリエールだけが満足させてもらい申し訳ないと思っていたからだ。だから馬車デートの時、グレゴリーだけがパイ擦りしてイってしまったときでも、不満ではあったけれど、内心ホっとしたことも事実だったのだ。
あの時は、思いっきり顔にぶっかけられビックリしたわ。
今日は、顔にではなくちゃんと口で受け止めるつもりでいる。
-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
「アっ……アっ……、んん……。」
結局、いつものようにグレゴリーに転がされている。
どうして!? こうなっちゃうの?
ただ、いつもと違うところがあるとすれば、今夜純潔を奪われるということだけ。
厳密にいえば、聖女として再生した純潔か?死んで生まれ変わるときにステファニー女神さまの手により、修復後のカラダなので、アソコも新品になった?ものをグレゴリーに捧げる。
そのお印を国民に発表しなければならないことが、超恥ずかしい。
少なくともアリエールの生まれ故郷では、そんな習わしを聴いたことがない。ジークフリートも、知らなかったことなのだろうから、きっとハーバムルト独特の習わしなのだろう。
それぐらいハーバムルトは聖女様を待ち望んでいたということ。
アリエールのひいお婆様フルーチェ聖女様をハーバムルトの王家に迎え入れることができなかったことへの焦心が、純潔志向へと導いたのであろう。
同じ日に道穴を通り、ルクセンブルク国とハーバムルト国の両方で、結婚式を行う。両国の強い結びつきを世界に発信するとともに、両国民に知らしめるため。
両国の空には、大きなスクリーン状のもので、それぞれの結婚式の様子を映し出す。
国民からの拍手喝さいが聞こえるようである。
滞りなく両方の結婚式は無事終わる。列席者には、引き出物がふるまわれ、それぞれ帰るのに便利なように港まで、あるいは国境付近まで道穴を通し、送ることにした。
その道穴は一度限りの道穴で、再びはない。
道穴造りは、アリエールの作業が中心で、今夜初夜だというのに、ギリギリまで道穴造りに奔走している。
各国の賓客のための道穴づくりは、まだ半分しかできていないというのに、もうそろそろ初夜の部屋に入る時間が来てしまう。
廊下側の部屋と奥の部屋、真ん中にも部屋があり、それぞれキングサイズのベッドが置かれている。
これは、初夜のためにだけ、第1位王位継承権者が結婚した際に使われる部屋であり、普段の夫婦の営みは別の部屋ということになる。
ルクセンブルクのあの王宮にも、こんな部屋が用意されていたのかどうかはわからない。
第1王子妃の処女性、純潔が重んじられていた国であったからこそすれ、ひいお婆様が呪いのような誓約魔法をかけられたのだろう。
お妃教育では閨の決まり事として、すべて殿下のなさりたいように身を任せなさいとある。
決して、抵抗したり、嫌がったり、泣いたり、声を上げてはいけません。といわれたけれど、コレって、ほとんどマグロじゃないの?と思う。
また男性を悦ばせるために、というか妃となる者のカラダがお気に召さない場合、離縁封じのため、性技を覚えさせられる。これさえマスターしておけば、側妃を娶った後でも離縁されずに済むらしい。
実物は使えないから、張り子で練習させられるのだが、張り子には、あらかじめ蜂蜜が塗ってあり、それをすべて舐めとらなければならない。
張り子を手でほぐすというやり方も教わったが、男性は口でした方が喜ぶので、どうしても口に入りきらないサイズの場合は、舌で舐め上げ、手でマッサージするというやり方を練習させられたのだ。
そのお妃教育の成果をやっと発揮することができる。今までグレゴリー相手にいくら手を伸ばしたところで、決して触らせてもらえなかった。
いつも、いつも、一方的にアリエールだけが満足させてもらい申し訳ないと思っていたからだ。だから馬車デートの時、グレゴリーだけがパイ擦りしてイってしまったときでも、不満ではあったけれど、内心ホっとしたことも事実だったのだ。
あの時は、思いっきり顔にぶっかけられビックリしたわ。
今日は、顔にではなくちゃんと口で受け止めるつもりでいる。
-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
「アっ……アっ……、んん……。」
結局、いつものようにグレゴリーに転がされている。
どうして!? こうなっちゃうの?
ただ、いつもと違うところがあるとすれば、今夜純潔を奪われるということだけ。
厳密にいえば、聖女として再生した純潔か?死んで生まれ変わるときにステファニー女神さまの手により、修復後のカラダなので、アソコも新品になった?ものをグレゴリーに捧げる。
そのお印を国民に発表しなければならないことが、超恥ずかしい。
少なくともアリエールの生まれ故郷では、そんな習わしを聴いたことがない。ジークフリートも、知らなかったことなのだろうから、きっとハーバムルト独特の習わしなのだろう。
それぐらいハーバムルトは聖女様を待ち望んでいたということ。
アリエールのひいお婆様フルーチェ聖女様をハーバムルトの王家に迎え入れることができなかったことへの焦心が、純潔志向へと導いたのであろう。
1
あなたにおすすめの小説
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
結婚初夜、「何故彼女が死んでお前が生きているんだ」と夫に言われました
ましゅぺちーの
恋愛
侯爵令嬢のアリサは婚約者だった王太子テオドールと結婚した。
ちょうどその半年前、アリサの腹違いの妹のシアは不慮の事故で帰らぬ人となっていた。
王太子が婚約者の妹のシアを愛していたのは周知の事実だった。
そんな彼は、結婚初夜、アリサに冷たく言い放った。
「何故彼女が死んでお前が生きているんだ」と。
【完結】氷の令嬢は愛を請わない - 捨て子の『義妹』に愛も家族も奪われたマリーローズの逆襲
恋せよ恋
恋愛
銀髪紫眼の美貌の侯爵令嬢、マリーローズ。
完璧な淑女に育った彼女だったが、母は捨て子ジュリエットを寵愛。
婚約者の公爵家嫡男アレックスも、友人も、次々に奪われる――。
家族に裏切られ、すべてを失った彼女が下した決断は、
家族を見かぎり、国を捨て、自らの人生を取り戻すこと。
理不尽な悲恋を力に変え、運命をひっくり返す令嬢の逆転劇!
🔶登場人物・設定は筆者の創作によるものです。
🔶不快に感じられる表現がありましたらお詫び申し上げます。
🔶誤字脱字・文の調整は、投稿後にも随時行います。
🔶今後もこの世界観で物語を続けてまいります。
🔶 『エール📣』『いいね❤️』励みになります!
つまらない妃と呼ばれた日
柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。
舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。
さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。
リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。
――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
婚約者チェンジ? 義理の妹は公爵令嬢の地位もチェンジされました』 ~三日で破談、家ごと褫奪の末路です~
ふわふわ
恋愛
「お姉様の婚約者、私がいただきますわ。だって“公爵令嬢”ですもの」
義理の妹コンキュはそう言って、王太子との婚約を奪いました。
父はそれを容認し、私は静かに受け入れます。
けれど――
公爵令嬢とは“地位”ではなく、“責任”の継承者。
王宮で礼儀も実務も拒み、「未来の王太子妃」を名乗った義妹は、わずか三日で婚約破棄。
さらに王家への不敬と統治能力の欠如が問題視され、父の監督責任が問われます。
そして下されたのは――家ごとの褫奪。
一方で私は、領地を守り、帳簿を整え、静かに家を支え続ける。
欲しがったのは肩書。
継いだのは責任。
正統は叫びません。
ただ、残るだけ。
これは、婚約を奪われた公爵令嬢が
“本当に継がれるべきもの”を証明する物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる