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前から後ろからと、たっぷり時間をかけて愛されたアリエールは、まだ初夜の部屋で眠っている。
この世界では、新婚旅行に行かない代わりに、この初夜の部屋で1か月間ほど過ごし、それぞれの部屋へと戻っていき、日常を取り戻すことになっている。
グレゴリーは、アリエールが眠っている間に風呂に入り、軽い朝食を済ませている。激しく求めすぎたために、少々腰が痛む。
アリエールが目覚めたら、回復魔法を施してもらうつもりでいるが、そろそろアリエールには自慰を覚えさせるべきかと、思い悩んでいる。
恋人時代に、変態プレイに開発し調教してしまったことを、今では後悔している。
一人の女を満足させることは、甚だ重労働を伴う。正式に結婚式を迎えた今となっては、もう聖女様に逃げられる心配はなかろう。
あとは、聖女様に子供を産んでもらい、国の基盤が安泰することを見届けるまでのことだ。
ごそごそと物音がして、アリエールが目覚めたことがわかる。アリエールは、さすがにカラダが痛むのだろう。自分に回復魔法と清浄魔法をかけてから、続き部屋のグレゴリーのもとへ来た。
「アリエール。おはよう。カラダは大事ないか?フルーツでも食べるかい?」
「ええ。少しいただきますわ。」
グレゴリーは女官を呼び、アリエールの身支度をさせる。
続き部屋には、お風呂が併設されており、初夜の部屋を出なくても、生活できるすべての施設がある。
アリエールは、全裸にされ、お風呂に入らされる。目の前にグレゴリーがいようがいまいが関係はない。
昨夜、さんざん見られたカラダでも、素を見られるのは恥ずかしい。
アリエールの全身は、赤い花が散りばめられていたから、グレゴリーによって付けられたキスマークは、こんなところにまでと思える場所にまであった。赤い花がグレゴリーの所有物であると主張しているように、まるで、マーキングされているみたいに思える。
女官は、無表情のままアリエールのカラダを綺麗にしていく。
髪の毛もカラダも香油をまとい、ふんわりとしたいい匂いがアリエールのカラダを動かすたびに香る。
その香りを嗅ぐだけで、昨夜の淫靡な夢が甦るようで、顔を赤らめる。
お風呂から上がったアリエールは綺麗に髪をまとめて結われる。どうせまたすぐに、グチャグチャになるのだろうけど、少しでも綺麗になった姿をグレゴリーに見てもらいたい。
普段着とまではいかないけれど、宝石が飾りとしてついていないドレスを着る。
スケスケのネグリジェに着替えさせられるのかと思っていただけに、まともなドレスが着られることはうれしい。
すべての身支度が調い、グレゴリーの前に座ったアリエールは、やけにジロジロみられているグレゴリーの視線が恥ずかしくなってしまう。
「美しい、新妻だ。」
「いやですわ。グレゴリー様ったら。」
「美しいアリエールを独り占めできるとは、恐悦至極だ。愛しているよ。こっちへおいで。」
恥ずかしがって、グレゴリーの方へ行かないことに業を煮やしたグレゴリーがアリエールの傍に来て、イチゴを一口につまんで、口移しでアリエールに食べさせる。
「美味しい?」
アリエールは、コクコクと頷く。イチゴは大好物なので、もっと食べたいぐらい。好物を最初に食べてしまうか、後で残しておいて食べるか、という話になれば、アリエールは前者の方で、大好きなものは、お兄様にとられないためにも、最初に食べる。
一口、グレゴリー様からいただいたぐらいでは、満足できず、気づけば盛ってあったイチゴのほとんどを食べつくしていて、グレゴリー様は目を丸くしていらっしゃる。
「アリエールは、イチゴが好きだったのか?もっと持ってこさせよう。」
また山盛りのイチゴが目の前に置かれる。最後の1個を口に放り込んだ時、グレゴリー様が、また仕掛けをしてくる。
それを両手で懸命に阻止するも、あっという間にドレスを全部脱がされてしまう。
この世界では、新婚旅行に行かない代わりに、この初夜の部屋で1か月間ほど過ごし、それぞれの部屋へと戻っていき、日常を取り戻すことになっている。
グレゴリーは、アリエールが眠っている間に風呂に入り、軽い朝食を済ませている。激しく求めすぎたために、少々腰が痛む。
アリエールが目覚めたら、回復魔法を施してもらうつもりでいるが、そろそろアリエールには自慰を覚えさせるべきかと、思い悩んでいる。
恋人時代に、変態プレイに開発し調教してしまったことを、今では後悔している。
一人の女を満足させることは、甚だ重労働を伴う。正式に結婚式を迎えた今となっては、もう聖女様に逃げられる心配はなかろう。
あとは、聖女様に子供を産んでもらい、国の基盤が安泰することを見届けるまでのことだ。
ごそごそと物音がして、アリエールが目覚めたことがわかる。アリエールは、さすがにカラダが痛むのだろう。自分に回復魔法と清浄魔法をかけてから、続き部屋のグレゴリーのもとへ来た。
「アリエール。おはよう。カラダは大事ないか?フルーツでも食べるかい?」
「ええ。少しいただきますわ。」
グレゴリーは女官を呼び、アリエールの身支度をさせる。
続き部屋には、お風呂が併設されており、初夜の部屋を出なくても、生活できるすべての施設がある。
アリエールは、全裸にされ、お風呂に入らされる。目の前にグレゴリーがいようがいまいが関係はない。
昨夜、さんざん見られたカラダでも、素を見られるのは恥ずかしい。
アリエールの全身は、赤い花が散りばめられていたから、グレゴリーによって付けられたキスマークは、こんなところにまでと思える場所にまであった。赤い花がグレゴリーの所有物であると主張しているように、まるで、マーキングされているみたいに思える。
女官は、無表情のままアリエールのカラダを綺麗にしていく。
髪の毛もカラダも香油をまとい、ふんわりとしたいい匂いがアリエールのカラダを動かすたびに香る。
その香りを嗅ぐだけで、昨夜の淫靡な夢が甦るようで、顔を赤らめる。
お風呂から上がったアリエールは綺麗に髪をまとめて結われる。どうせまたすぐに、グチャグチャになるのだろうけど、少しでも綺麗になった姿をグレゴリーに見てもらいたい。
普段着とまではいかないけれど、宝石が飾りとしてついていないドレスを着る。
スケスケのネグリジェに着替えさせられるのかと思っていただけに、まともなドレスが着られることはうれしい。
すべての身支度が調い、グレゴリーの前に座ったアリエールは、やけにジロジロみられているグレゴリーの視線が恥ずかしくなってしまう。
「美しい、新妻だ。」
「いやですわ。グレゴリー様ったら。」
「美しいアリエールを独り占めできるとは、恐悦至極だ。愛しているよ。こっちへおいで。」
恥ずかしがって、グレゴリーの方へ行かないことに業を煮やしたグレゴリーがアリエールの傍に来て、イチゴを一口につまんで、口移しでアリエールに食べさせる。
「美味しい?」
アリエールは、コクコクと頷く。イチゴは大好物なので、もっと食べたいぐらい。好物を最初に食べてしまうか、後で残しておいて食べるか、という話になれば、アリエールは前者の方で、大好きなものは、お兄様にとられないためにも、最初に食べる。
一口、グレゴリー様からいただいたぐらいでは、満足できず、気づけば盛ってあったイチゴのほとんどを食べつくしていて、グレゴリー様は目を丸くしていらっしゃる。
「アリエールは、イチゴが好きだったのか?もっと持ってこさせよう。」
また山盛りのイチゴが目の前に置かれる。最後の1個を口に放り込んだ時、グレゴリー様が、また仕掛けをしてくる。
それを両手で懸命に阻止するも、あっという間にドレスを全部脱がされてしまう。
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