聖女のひ孫~婚約破棄されたのなら自由に生きます

青の雀

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 イチゴを食べては、始まり。お風呂に入って洗われ、イチゴを食べる。

 そんな生活が始まってから10日が経とうとしている。いくらイチゴ好きでも少々飽きてきた。

 グレゴリー様も最初は、指だけだったのが、今や筆?毛羽たきのようなもので、全身をくすぐりにくる。

 最初は、くすぐったくって、全身で身もだえしていたのが、やがて快感に変わっていく。特に細い筆状のもので大事な敏感なところを触れられると、のけ反ってしまうぐらい感じる。

 もうそれだけで、イってしまう。

 「アリエール、ずいぶんいやらしいカラダになってしまったね。」

 言葉でも責められて、懇願しないとグレゴリー様は、なかなか最後までしてくれなくなった。

 早い話が、グレゴリーは、毎日の営みに疲れ切ってしまったのだ。いくら美味しそうなカラダでも、今までのように征服感や探検の度を越えてしまうと、アリエールに飽きてしまったわけではないが、そそられなくなってきたことは事実。

 アリエールもグレゴリーを口でしてくれるが、性欲でいえば、男より女の方が果てしない。

 内心、早く子供でも孕んでくれないものかと、願っている。アリエールを満足させる行為、すなわち前戯にも、飽きてきたから、毛羽たきや筆を用いているのだ。

 これもすべて王太子となるものの責務だから、というわけでもないが、少なくともアリエールに関していえば、愛情以上のものを感じているからこそ、毛羽たきを用いてまで、アリエールを悦ばせている。

 アリエールの何十度目かの絶頂を待ち、グレゴリーはようやく重い腰を上げる。

 もうすでに、アリエールのカラダはヒクヒクしているが、そこにかまわずぶち込むと、なおも締め付けが強い。

 いったいどれほどの性欲が、強いのかと疑いたくなる。スライムに慰めさせることも考えたが、スライムで満足できるとなれば、グレゴリーは用済みとなり捨てられる可能性が出てくる。自慰もまた、しかりで、今のところグレゴリーでないと満足できないと思わせておく方が何かと便利なのだ。

 処女の印も滞りなく発表できて、後は世継ぎを待つばかりなのだ。もし、最初に女の子だったら、また同じことの繰り返しで、……と思うと、ぜひとも男の子が生まれてほしい。

 初夜の部屋で1か月を過ごし、それぞれの部屋に戻る日が来る。アリエールは、初夜の部屋を見渡し、名残り惜しいような気持ちで眺める。

 どれだけ大声で喘いでも、決してその声は、外に漏れることなく、すべてをグレゴリー様が受け止めてくれた。愛おしいような恥ずかしいような感謝の気持ちもある、複雑な思いが入り交ざっていると、そこに侍医が来た。

 そういえば、この部屋にこもって以来、女の子の日が来たことはなく、遅れているのかと思っていたのだ。

 予想通り、見立てでは、妊娠していることがわかる。侍医のどんな王族でも、この部屋にこもって朝から晩までやり続けていたら、誰でも妊娠するというご多分に漏れていなかったということ。

 アリエールご懐妊の知らせは、国王陛下と王太子殿下にすぐに知らされることになり、グレゴリー殿下は、父である国王陛下から、お褒めの言葉をもらう。

 生まれてくる子供の性別はわからないが、男の子であればお世継ぎ、女の子であっても聖女様の子供であるから、将来聖女様の後継となる子孫に恵まれる可能性が高いということで、縁談に不自由しない。

 国民に向けては、ご懐妊の事実は伏せられているが、ルクセンブルク国には、知らせられる。

 一方、アリエールが解任しても、セレナーデ様はまだだったようで、エドワードが焦る。

 セレナーデが不妊だった場合、次の王位継承権者がアリエールだということに変わりがないため、下手をすれば王位を追われることになりかねない。

 アリエールにたくさん産んでもらって、一人をルクセンブルク家の跡継ぎに据えることは十分アリの話になるが、そうなれば気を遣うのがセレナーデのこと。

 気をもんでいるうちに、あっという間に産み月になり、アリエールは元気な男の子を出産する。

 その後も毎年のように、男児を出産し続ける。もういい加減に産み止をしたいが、聖女魔法でカラダを何度でも再生できるから、生娘のような抱き心地を何度も味わえ、グレゴリーは夢中になる。         

 対して、セレナーデは、結婚3年目にして、ようやく懐妊するが生まれてきた子供は女児で、跡継ぎには及ばない。

 同じ兄弟でも明暗を分けることになる。それが結婚7年目にしてようやく男児が誕生したのも、つかの間セレナーデは産後の肥立ちが悪く他界されてしまったのだ。

 ルクセンブルク家に嫁いだ女性で長生きしたものは、祖母のジャクリーン様だけ。もっとも、王女殿下が降嫁されてきてルクセンブルク家が公爵となったのだから、嫁いだとは言えないかもしれない。

 ここでもまだ、フルーチェ聖女様の呪いは生きている。

 エドワード兄様は、セレナーデ様亡き後も独身を貫き、王位を息子に譲り、その生涯を閉じられたのである。
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