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スカーレットが聖女様で、プリンセスオブジェミニになってからというもの。世界から縁談が殺到する。
外務大臣の秘書官を務められるぐらい語学に堪能なスカーレットは、通訳なしで原文をそのまま解読し、絵姿を見ていく。
世界情勢が不安定な時期なのに、外務大臣も、スカーレットの秘書として、釣り書きに目を通してくれるのを手伝ってくれているのは、ありがたいのだが、このままでは世界から取り残されてしまう。
外務大臣には、前世でご成婚の前日に亡くなられてしまったから、無理はさせたくない。
スカーレットは、外務大臣に癒しの魔法をかけ、少しでも長生きしてもらえるように尽力をする。それに前世、皮膚科医とはいえ、一応、医学の知識があるので、外務大臣の血圧管理をすることになった。
また耳聡い陛下からも、侍医を押しのけ直接、スカーレットのところへ診察に来られるようになったのも、言うまでもないこと。
いつにも増して賑やかなロッテンマイヤー家に新たなお客様が、それは外国から、聖女様の力を借り受けたいという病人や商売のタネを探している商人たち。
スカーレットも前々世の記憶を取り戻してから、何か仕事がしたいと思うようになっていた。
そう言えば、昏睡していた時の幽体離脱で出会った前々世の夫陽介と、また会うことができるのだろうか?
あの時、陽介は、皮膚科医としての本分を忘れないでくれ。と言っていたような??
皮膚科医の本分ってなんだ?今更、そんなこと誰にも聞けないし、聞く相手もこの世界にいない。
とりあえず手始めに使用人の手荒れがひどく見ていられなかったこともあり、スカーレットは軟膏を作ることにした。
材料は薬草を採取して、それに聖女様の力を添える。
使用人に渡したら、みんな大喜びして、中には軟膏なのに、顔に塗り出すものまで現れてきたから、ビックリする。
ちょうど前々世のヒルドイドローションみたいな感じ?
火傷、切り傷、かすり傷、手荒れ、肌荒れ、虫さされ、に効くという評判が立つけど、事実かどうかわからないことなので、他言無用で公爵家の使用人の間だけで流通させる。
薄荷オイルを数滴たらしたから、スースーするのはわかる。でも、それだけで筋肉痛やねんざ、打ち身に効くなんて、到底、信じがたい。
騎士団に渡したら、傷が治ったという。そんなバカな!?と思ったけど、どうやら本当のことみたいで、それからは、ロッテンマイヤー家総出で軟膏作りに精を出すことになった。
こんないいもの売らなきゃ損ということになり、商会を通さずに、「プリンセス・ケア」と称して、販売することになったのだ。
常備薬として使ってもらえればいい。
その後、スカーレットは大忙しになる。前々世のように、公爵邸の一画に研究所を作ってもらい、そこに籠って、檸檬の搾り汁を入れてみたり、バラの花びらを煮てエキスを抽出したりなど余念がなく働いている。
お母様が社交界で宣伝してくれたおかげで、貴婦人たちに大好評となり、香水や化粧品、ヘアケアの類まで注文が入るようになり、ますます繁盛していく。
ロッテンマイヤー家の中に新設の薬草採取部隊が出来上がり、最初は、ロッテンマイヤー家の庭で採取していたのだが、受注量が増えるにつれ、枯渇していき、今では王城の庭での採取許可を得ている。
また、領地では、手当たり次第に雑草を抜いていき、綺麗に水洗いした後、定期便に乗せ、王都まで運んできてもらっている。
化粧水程度なら、ただの水にスカーレットの聖女の力を注ぎこむだけで、出来上がるが、それではあまり値打がない。十分な効能があるが、スカーレットの気持ちの問題で、何かニセモノを作って売っているような気になってしまう。
それで化粧水にわざわざ、香料をつけて、販売しているというわけ。
スカーレットの「プリンス・ケア」は、陛下を裏切って、他の男の子供を産みながら王子の母として、君臨してきた王妃様はじめとする側妃の皆さまにも、大変好評で、注文の度に、ロッテンマイヤー公爵が呼び出されてしまう。
陛下も王妃様以下の側妃を斬り捨てることはなさらず、別宮に住まわせておられることから、父も渋々ながら御用聞きに走っている。
結局のところ、陛下はタネなしだったのかもしれない。王妃陛下まで浮気をしていたことは、衝撃的だったが、陛下がタネなしならば仕方がないこと。
それに今更、妃たちを追放したら、陛下の閨事が外に漏れてしまう危険性がある。
個人情報だからね。
実家に帰らせることもままならない。
いっそのこと、不義密通で処刑しちゃえば話は簡単なんだけど、陛下は長年連れ添った妃をその罪では、処刑なさらなかった。
今や金食い虫と成り下がった妃たちの老後を、見据えていらっしゃるということかもしれない。
しかし、そんな陛下の温情も思わぬところからほころびを見せ始める。
若い元王子たちが、別宮で大人しくしているわけがない。皆、王子には、高位貴族令嬢の元婚約者がいたが、あの騒動で全員、婚約が白紙撤回されている。
だが、下半身はそんな事情など関係ない。元婚約者の令嬢を呼びつけ、あるいは拉致した上で監禁して、淫らなことをしでかすものがいると聞く。
外務大臣の秘書官を務められるぐらい語学に堪能なスカーレットは、通訳なしで原文をそのまま解読し、絵姿を見ていく。
世界情勢が不安定な時期なのに、外務大臣も、スカーレットの秘書として、釣り書きに目を通してくれるのを手伝ってくれているのは、ありがたいのだが、このままでは世界から取り残されてしまう。
外務大臣には、前世でご成婚の前日に亡くなられてしまったから、無理はさせたくない。
スカーレットは、外務大臣に癒しの魔法をかけ、少しでも長生きしてもらえるように尽力をする。それに前世、皮膚科医とはいえ、一応、医学の知識があるので、外務大臣の血圧管理をすることになった。
また耳聡い陛下からも、侍医を押しのけ直接、スカーレットのところへ診察に来られるようになったのも、言うまでもないこと。
いつにも増して賑やかなロッテンマイヤー家に新たなお客様が、それは外国から、聖女様の力を借り受けたいという病人や商売のタネを探している商人たち。
スカーレットも前々世の記憶を取り戻してから、何か仕事がしたいと思うようになっていた。
そう言えば、昏睡していた時の幽体離脱で出会った前々世の夫陽介と、また会うことができるのだろうか?
あの時、陽介は、皮膚科医としての本分を忘れないでくれ。と言っていたような??
皮膚科医の本分ってなんだ?今更、そんなこと誰にも聞けないし、聞く相手もこの世界にいない。
とりあえず手始めに使用人の手荒れがひどく見ていられなかったこともあり、スカーレットは軟膏を作ることにした。
材料は薬草を採取して、それに聖女様の力を添える。
使用人に渡したら、みんな大喜びして、中には軟膏なのに、顔に塗り出すものまで現れてきたから、ビックリする。
ちょうど前々世のヒルドイドローションみたいな感じ?
火傷、切り傷、かすり傷、手荒れ、肌荒れ、虫さされ、に効くという評判が立つけど、事実かどうかわからないことなので、他言無用で公爵家の使用人の間だけで流通させる。
薄荷オイルを数滴たらしたから、スースーするのはわかる。でも、それだけで筋肉痛やねんざ、打ち身に効くなんて、到底、信じがたい。
騎士団に渡したら、傷が治ったという。そんなバカな!?と思ったけど、どうやら本当のことみたいで、それからは、ロッテンマイヤー家総出で軟膏作りに精を出すことになった。
こんないいもの売らなきゃ損ということになり、商会を通さずに、「プリンセス・ケア」と称して、販売することになったのだ。
常備薬として使ってもらえればいい。
その後、スカーレットは大忙しになる。前々世のように、公爵邸の一画に研究所を作ってもらい、そこに籠って、檸檬の搾り汁を入れてみたり、バラの花びらを煮てエキスを抽出したりなど余念がなく働いている。
お母様が社交界で宣伝してくれたおかげで、貴婦人たちに大好評となり、香水や化粧品、ヘアケアの類まで注文が入るようになり、ますます繁盛していく。
ロッテンマイヤー家の中に新設の薬草採取部隊が出来上がり、最初は、ロッテンマイヤー家の庭で採取していたのだが、受注量が増えるにつれ、枯渇していき、今では王城の庭での採取許可を得ている。
また、領地では、手当たり次第に雑草を抜いていき、綺麗に水洗いした後、定期便に乗せ、王都まで運んできてもらっている。
化粧水程度なら、ただの水にスカーレットの聖女の力を注ぎこむだけで、出来上がるが、それではあまり値打がない。十分な効能があるが、スカーレットの気持ちの問題で、何かニセモノを作って売っているような気になってしまう。
それで化粧水にわざわざ、香料をつけて、販売しているというわけ。
スカーレットの「プリンス・ケア」は、陛下を裏切って、他の男の子供を産みながら王子の母として、君臨してきた王妃様はじめとする側妃の皆さまにも、大変好評で、注文の度に、ロッテンマイヤー公爵が呼び出されてしまう。
陛下も王妃様以下の側妃を斬り捨てることはなさらず、別宮に住まわせておられることから、父も渋々ながら御用聞きに走っている。
結局のところ、陛下はタネなしだったのかもしれない。王妃陛下まで浮気をしていたことは、衝撃的だったが、陛下がタネなしならば仕方がないこと。
それに今更、妃たちを追放したら、陛下の閨事が外に漏れてしまう危険性がある。
個人情報だからね。
実家に帰らせることもままならない。
いっそのこと、不義密通で処刑しちゃえば話は簡単なんだけど、陛下は長年連れ添った妃をその罪では、処刑なさらなかった。
今や金食い虫と成り下がった妃たちの老後を、見据えていらっしゃるということかもしれない。
しかし、そんな陛下の温情も思わぬところからほころびを見せ始める。
若い元王子たちが、別宮で大人しくしているわけがない。皆、王子には、高位貴族令嬢の元婚約者がいたが、あの騒動で全員、婚約が白紙撤回されている。
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