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来世:サザビー王女として
64.卒業式
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今日は女神さまが二人、卒業を迎えられるので、いつもは列席しない司祭様や教皇様までが、お見えになっているみたいだけど、一般の生徒には知らされていない。
ただ、あの衣装が目立ちすぎるという気もする。
貴賓席に両親と祖父母が居並び、その横に教皇様と司祭様がおられる。王都には、今日が卒業式のところも多く、両親と教皇、司祭様まではわかるが、祖父母まで、わざわざ臨席することはないだろうと思うが、やはりアイリーンがいつ、神界へ帰ろうとするかが、気がかりなのだろうか?
卒業式の後、最後に教室に入り、学びの舎を後にし、いったん制服を脱ぐため帰宅する。
ハリーにお城まで送ってもらい、その後、ハリーも着替えのため、侯爵邸へ戻っていく。
ハリーね。イイ人なんだけどね。なんと言えばいいかわからないけど、燃え盛るようなところがない。覇気がないというか?自分を殺して、アイリーンに尽くしているようなところ?
なんとなくハリーを見ていると、アイリーンは息苦しさを感じ得ない。
でも、もう少しの辛抱だからと自分に言い聞かせるしかない。
今世は王女の立場もあり、自由に恋愛ができなくて、それにデブだったから、モテない。ちょっと他人と見た目が違うというだけで、全然、モテないのだ。
アイリーンだって、今までは、瘴気の浄化の合間にイケメンだという理由だけで、安易に寝ていたのだから、他人のことをとやかく言う気はないが、ここまでモテないと、少々落ち込む気になってもしょうがないと思う。
それに、アイリーンもアフロディーテもダイエットに成功したというのに、ブスのまま。ブスは太っているからではなかったのだ。もともとブスがデブになっただけで、痩せても、美形とはいいがたい。
両親の顔を見ると、決して、ブサイクというわけではないのに、遺伝子の摩訶不思議なところとでも、いうのか?
ほんの少しの配列が違うだけで、どの遺伝子をチョイスするかによって、顔立ちや才能に歴然とした差が生じてしまう。
つくづく人間というものは、厄介な代物だと感じる。
まあ、ブスで幼いときはデブのアイリーンでも、もらってくださろうとする意志を表明してくださったハリーは立派だと思うことにする。
そして会えば、必ず「愛しています」を 口にしてくれることだけでも、ありがたい。
だからそれだけでも、十分に結婚するに値すると思うことにする。
学園長の挨拶が終わり、乾杯が終わるとそれぞれ歓談タイムが始まる。
人間界へ降臨する楽しみの一つが食事である。神は、基本的に食事を摂らない。栄養を摂取する必要がないからで、子供ができても、お腹の子のために、あえて食事を摂らなくても勝手に産み月が来ると生まれてくる。
だからアイリーンは、必要以上に人間界へ来ると食べてしまい、結果、ダイエットに勤しまなければならなくなるわけだが、今世の食事は特に美味しく感じてしまったのは、元々の王女殿下の胃袋の構造上、胃酸の分泌が多く早いことが原因だったように思われる。
それはともかく、宴もたけなわになった頃、お決まりの婚約破棄劇が会場のあちこちで始まる。
何のためにわざわざ卒業パーティでやる必要があるのかしら?と思うけど、明日が結婚式を控えているカップルにとっては、今日しか破棄できるときがないからだろうとは、思うけど、前日に破棄される令嬢の気持ちにもなれ、と言いたいところ。
結婚式のためにドレスを誂え、髪も肌も整え準備をし尽くしたところで、破棄されてみろ。今までの努力や苦労がすべて水の泡となってしまうのだぞ。
前日ではなく、せめて半年前に破棄してくれた方が、よっぽどありがたいというもの。
ああ、でも、そうなると、修道院、キズモノとかいろいろなことを前もって考えないといけないか?
そもそも婚約破棄するのなら、最初からそんな婚約をする必要があるか?と聞きたい。
将来、婚約を破棄されるかもという心配をしながら婚約するのか?それなら、婚約などしないで、年頃になって、好きな人と結婚した方がまだマシではないか?と思える。
つらつらとそんなことを考えていると、何やら見覚えがあるような男性が、アイリーンとアフロディーテの前に現れる。
ただ、あの衣装が目立ちすぎるという気もする。
貴賓席に両親と祖父母が居並び、その横に教皇様と司祭様がおられる。王都には、今日が卒業式のところも多く、両親と教皇、司祭様まではわかるが、祖父母まで、わざわざ臨席することはないだろうと思うが、やはりアイリーンがいつ、神界へ帰ろうとするかが、気がかりなのだろうか?
卒業式の後、最後に教室に入り、学びの舎を後にし、いったん制服を脱ぐため帰宅する。
ハリーにお城まで送ってもらい、その後、ハリーも着替えのため、侯爵邸へ戻っていく。
ハリーね。イイ人なんだけどね。なんと言えばいいかわからないけど、燃え盛るようなところがない。覇気がないというか?自分を殺して、アイリーンに尽くしているようなところ?
なんとなくハリーを見ていると、アイリーンは息苦しさを感じ得ない。
でも、もう少しの辛抱だからと自分に言い聞かせるしかない。
今世は王女の立場もあり、自由に恋愛ができなくて、それにデブだったから、モテない。ちょっと他人と見た目が違うというだけで、全然、モテないのだ。
アイリーンだって、今までは、瘴気の浄化の合間にイケメンだという理由だけで、安易に寝ていたのだから、他人のことをとやかく言う気はないが、ここまでモテないと、少々落ち込む気になってもしょうがないと思う。
それに、アイリーンもアフロディーテもダイエットに成功したというのに、ブスのまま。ブスは太っているからではなかったのだ。もともとブスがデブになっただけで、痩せても、美形とはいいがたい。
両親の顔を見ると、決して、ブサイクというわけではないのに、遺伝子の摩訶不思議なところとでも、いうのか?
ほんの少しの配列が違うだけで、どの遺伝子をチョイスするかによって、顔立ちや才能に歴然とした差が生じてしまう。
つくづく人間というものは、厄介な代物だと感じる。
まあ、ブスで幼いときはデブのアイリーンでも、もらってくださろうとする意志を表明してくださったハリーは立派だと思うことにする。
そして会えば、必ず「愛しています」を 口にしてくれることだけでも、ありがたい。
だからそれだけでも、十分に結婚するに値すると思うことにする。
学園長の挨拶が終わり、乾杯が終わるとそれぞれ歓談タイムが始まる。
人間界へ降臨する楽しみの一つが食事である。神は、基本的に食事を摂らない。栄養を摂取する必要がないからで、子供ができても、お腹の子のために、あえて食事を摂らなくても勝手に産み月が来ると生まれてくる。
だからアイリーンは、必要以上に人間界へ来ると食べてしまい、結果、ダイエットに勤しまなければならなくなるわけだが、今世の食事は特に美味しく感じてしまったのは、元々の王女殿下の胃袋の構造上、胃酸の分泌が多く早いことが原因だったように思われる。
それはともかく、宴もたけなわになった頃、お決まりの婚約破棄劇が会場のあちこちで始まる。
何のためにわざわざ卒業パーティでやる必要があるのかしら?と思うけど、明日が結婚式を控えているカップルにとっては、今日しか破棄できるときがないからだろうとは、思うけど、前日に破棄される令嬢の気持ちにもなれ、と言いたいところ。
結婚式のためにドレスを誂え、髪も肌も整え準備をし尽くしたところで、破棄されてみろ。今までの努力や苦労がすべて水の泡となってしまうのだぞ。
前日ではなく、せめて半年前に破棄してくれた方が、よっぽどありがたいというもの。
ああ、でも、そうなると、修道院、キズモノとかいろいろなことを前もって考えないといけないか?
そもそも婚約破棄するのなら、最初からそんな婚約をする必要があるか?と聞きたい。
将来、婚約を破棄されるかもという心配をしながら婚約するのか?それなら、婚約などしないで、年頃になって、好きな人と結婚した方がまだマシではないか?と思える。
つらつらとそんなことを考えていると、何やら見覚えがあるような男性が、アイリーンとアフロディーテの前に現れる。
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