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そいつらは突然やって来た。
いつも通りの朝で、窓の外はまだ薄暗かった。
俺の仕事は朝が早いから家族の誰よりも早起きして、静かに身支度を整える。
朝食はいつも食べない。ギリギリまで寝ていたいし、作業が落ち着けばまかないが食べられる。
いつも使っている肩掛けカバンを手に取り、玄関を開けた。
と、警備隊の制服を着た三人の男が目の前に立っていた。
「うわ! なに?」
驚いて、思わず大きな声が出てしまった。
「以前、アラン商会に勤めていたエリオットだな?」
「……そう……ですが、なにか」
三人のうち、真ん中にいる男が俺のことを上から下までじろじろ見ながら言う。絡みつくような視線が気持ち悪い。
「聞きたいことがある。来てもらおう」
残りの二人が無言のまま、それぞれ俺の腕を掴む。その力の強さから、抵抗は許さないという意思を感じる。
「あ、の……。これから仕事」
「来てもらおう」
聞く耳はないようだ。俺の腕を持つ二人の手にさらに力が入る。
警備隊に捕まるようなことをした覚えは全くないのだが、反抗したら力尽くで連れて行かれるだけなので、ここはおとなしく従うしかない。
ただ家族には何かしら伝えておきたいのでとっさに振り返ると、戸の隙間から顔を覗かせている兄貴がいた。目を真ん丸にして、口もポカンと開いてしまっている。寝起きと相まって、脳の処理が追い付いていないようだ。
「俺、何もやってないから!」
そんな兄貴と目を合わせて、それだけを叫ぶ。
とたんに腕を強く引かれて、そのまま引きずられるように連れて行かれる。視界の端で兄貴は何度も頷いていた。
貴族だったり何かしらの地位にあって、権力を振りかざす人間は嫌いだ。
それで誰かが死んだり大変な目にあうことを仕方のないことだと当たり前のような顔をするヤツらが嫌いだ。
だから、こいつらは大っ嫌いだ。
王国警備隊の建物内にある取調室は半地下の薄暗くじめじめした部屋だった。
いや。ここ本当に取調室?
椅子と小さいテーブルがあるのは分かるよ。でもさ、黄ばんだシーツのかかった寝台とか、部屋の隅にポツンとある悪臭を放つ便器とか、半地下のせいですごく高い位置にある窓は開閉できない嵌め殺しとか、極めつけは壁の中途半端な位置から垂れ下がる鎖だよ!
あれって逃げ出さないようにするための道具だよね?
逃げないよ?
逃げられるわけないだろ。鉄の扉に鍵かかってるんだぞ? 無理だよ。
え? それともあの鎖、拷問するときに使うやつ?
部屋に押し込まれて俺はひたすら立ち尽くしていた。
もっとまともな部屋はないのか?
違う。そうじゃない。
俺が、何をした?
まったく意味が分からない。
「おいっ! ボケッとするな。座れ!」
背後から軽く怒鳴られて我に返る。
そうだ。とりあえず座ろう。自分を落ち着かせるためにも。と思って座った椅子はガタガタとして安定が悪かった。
向かいに腰かけた男はやっぱり警備隊の制服を着ていて、目玉がギョロリとした中年だった。さっき家に来たヤツとは違う。
頭髪がちょっと寂しいのか、不自然なくらい前髪を右から左に流している。そしてそのグリグリと動く目玉で俺のことをじっとりと見てくる。
ちなみに出るときに持っていたカバンは早々に取り上げられた。中身を全部調べる気だろう。特におかしなものは入れてないが、ひとつだけ気がかりなのはジルからの手紙が入っていることだ。
女々しくも、俺はその手紙をお守りよろしく常に持ち歩いていた。
前回のお見舞いメッセージとは違い、今回の手紙は名前がフルネームで書いてあった。内容も、戦況の記述はないが砦の様子は書いてある。
それを見て、こいつらがどう思うのか……。
本当に、なんでこんなことになってるんだよ。
「お前……。あの団長と良い仲なんだろ? 盛り場を出入りしてるのを見てる連中がいるからな。少し調べればすぐに分かったぜ。良かったか? 逞しい団長に抱かれるのは。アッチの方すごそうだよな。ずいぶん鳴かされたんじゃないのか?」
顔をニヤけさせてうっすらハゲのギョロ目が言う。
こんな下卑た話に答えてやるつもりはないが、俺の身辺調査をしてるってことはジル絡みでここに連れて来られたのか?
意識して無表情を装うが、その実、冷たい水をかけられたみたいに心臓辺りがヒヤリとした。
もしかして、ジルになにかあった?
「お前、アラン商会のレオンって知ってるだろ?」
「レオン? はい、まあ。元同僚なので」
予想してなかったヤツの名前を言われて俺は面食らってしまった。
すっかり忘れてた。ジルのこと考えるのに忙しくて。
そんな俺を探るようにギョロ目は見てくる。
何だ?
「仲が良かったんだろ? 組んで仕事をしてたって報告が上がってる」
そりゃ二人一組で仕事をするからで、特別仲が良かったわけじゃない。あくまでも同僚としての付き合いで、個人的に会ってどこかに遊びに行ったり飲みに行くような間柄ではなかった。
迫られたことは隠してギョロ目にそう伝える。
俺の身辺調査してるなら分かるだろうに。
ギョロ目は何かを考えるように俺から視線をそらして、テーブルを指先でトントン叩きだした。
「……仕事中、どんな話してた。どんな話題が多かった?」
「どんなって言われても……」
そういえば、貴族や王族のゴシップが多かったな。あと、貴族の派閥とか。どこぞの令嬢が嫁いだ先の伯爵家は裏で何かやってるとか、ジルの見合いにしてもそうだが、そういうのにやたら詳しかった。
別に隠すことでもないので、これもそのまま伝える。噂好きな庶民の範疇だと思うのだが、不敬罪になるとでも言うのだろうか。
「おかしいと思わなかったか?」
「え、なにがですか?」
「詳しすぎると思わないか?」
「よく知ってるとは思いましたが、別に……」
俺がここに連れて来られたのって、ジルじゃなくてレオン絡み? なんだよー。俺は全く関係ないだろう。知ってること全部話すから帰らせてほしい。知ってることもう無いけど。
「どこから聞いたとか、情報源も気にならなかったか?」
「はい。その手の話題が好きなのだろうとしか思ってなかったので。僕自身がそういうことに興味がないですし」
「団長とヤッてても?」
「っ! ……はい……」
「団長以外は眼中になかったようだな」
ギョロ目が笑みを浮かべた。
そこになにか不穏なものを感じる。なんだろう。なにか気持ち悪い。
本当のことしか言ってないのに、相手の望む答えを言わされてる気がする。
警備隊にとって、都合の良い答えを。
「不安そうな顔だな。自分の立ち位置なら捕まらないと思っていたのか?」
「は?」
「ふん。そんな何も知らないようなふりしても無駄だ。レオンもお前と同じように捕まって別の部屋で取り調べ中だ。もう時間の問題だな」
「あの、なんのこと……」
「まだとぼけるつもりか? だったらハッキリ言ってやろう」
全く話が読めない俺に、ギョロ目は顔をぐっと突き出してきた。
「お前はジェラルド騎士団長殺害未遂の共犯者で、反貴族運動のメンバーだろ?」
「殺……害?」
「だから、もうとぼけても――」
「どういうことだ!!」
一瞬だけ頭の中が真っ白になった俺は、気づけばギョロ目の胸倉を掴んで揺さぶっていた。
殺害? 誰が? 誰を?
ジルを!?
「おい! どうなってんだよ! 何があったんだよ!!」
いつも通りの朝で、窓の外はまだ薄暗かった。
俺の仕事は朝が早いから家族の誰よりも早起きして、静かに身支度を整える。
朝食はいつも食べない。ギリギリまで寝ていたいし、作業が落ち着けばまかないが食べられる。
いつも使っている肩掛けカバンを手に取り、玄関を開けた。
と、警備隊の制服を着た三人の男が目の前に立っていた。
「うわ! なに?」
驚いて、思わず大きな声が出てしまった。
「以前、アラン商会に勤めていたエリオットだな?」
「……そう……ですが、なにか」
三人のうち、真ん中にいる男が俺のことを上から下までじろじろ見ながら言う。絡みつくような視線が気持ち悪い。
「聞きたいことがある。来てもらおう」
残りの二人が無言のまま、それぞれ俺の腕を掴む。その力の強さから、抵抗は許さないという意思を感じる。
「あ、の……。これから仕事」
「来てもらおう」
聞く耳はないようだ。俺の腕を持つ二人の手にさらに力が入る。
警備隊に捕まるようなことをした覚えは全くないのだが、反抗したら力尽くで連れて行かれるだけなので、ここはおとなしく従うしかない。
ただ家族には何かしら伝えておきたいのでとっさに振り返ると、戸の隙間から顔を覗かせている兄貴がいた。目を真ん丸にして、口もポカンと開いてしまっている。寝起きと相まって、脳の処理が追い付いていないようだ。
「俺、何もやってないから!」
そんな兄貴と目を合わせて、それだけを叫ぶ。
とたんに腕を強く引かれて、そのまま引きずられるように連れて行かれる。視界の端で兄貴は何度も頷いていた。
貴族だったり何かしらの地位にあって、権力を振りかざす人間は嫌いだ。
それで誰かが死んだり大変な目にあうことを仕方のないことだと当たり前のような顔をするヤツらが嫌いだ。
だから、こいつらは大っ嫌いだ。
王国警備隊の建物内にある取調室は半地下の薄暗くじめじめした部屋だった。
いや。ここ本当に取調室?
椅子と小さいテーブルがあるのは分かるよ。でもさ、黄ばんだシーツのかかった寝台とか、部屋の隅にポツンとある悪臭を放つ便器とか、半地下のせいですごく高い位置にある窓は開閉できない嵌め殺しとか、極めつけは壁の中途半端な位置から垂れ下がる鎖だよ!
あれって逃げ出さないようにするための道具だよね?
逃げないよ?
逃げられるわけないだろ。鉄の扉に鍵かかってるんだぞ? 無理だよ。
え? それともあの鎖、拷問するときに使うやつ?
部屋に押し込まれて俺はひたすら立ち尽くしていた。
もっとまともな部屋はないのか?
違う。そうじゃない。
俺が、何をした?
まったく意味が分からない。
「おいっ! ボケッとするな。座れ!」
背後から軽く怒鳴られて我に返る。
そうだ。とりあえず座ろう。自分を落ち着かせるためにも。と思って座った椅子はガタガタとして安定が悪かった。
向かいに腰かけた男はやっぱり警備隊の制服を着ていて、目玉がギョロリとした中年だった。さっき家に来たヤツとは違う。
頭髪がちょっと寂しいのか、不自然なくらい前髪を右から左に流している。そしてそのグリグリと動く目玉で俺のことをじっとりと見てくる。
ちなみに出るときに持っていたカバンは早々に取り上げられた。中身を全部調べる気だろう。特におかしなものは入れてないが、ひとつだけ気がかりなのはジルからの手紙が入っていることだ。
女々しくも、俺はその手紙をお守りよろしく常に持ち歩いていた。
前回のお見舞いメッセージとは違い、今回の手紙は名前がフルネームで書いてあった。内容も、戦況の記述はないが砦の様子は書いてある。
それを見て、こいつらがどう思うのか……。
本当に、なんでこんなことになってるんだよ。
「お前……。あの団長と良い仲なんだろ? 盛り場を出入りしてるのを見てる連中がいるからな。少し調べればすぐに分かったぜ。良かったか? 逞しい団長に抱かれるのは。アッチの方すごそうだよな。ずいぶん鳴かされたんじゃないのか?」
顔をニヤけさせてうっすらハゲのギョロ目が言う。
こんな下卑た話に答えてやるつもりはないが、俺の身辺調査をしてるってことはジル絡みでここに連れて来られたのか?
意識して無表情を装うが、その実、冷たい水をかけられたみたいに心臓辺りがヒヤリとした。
もしかして、ジルになにかあった?
「お前、アラン商会のレオンって知ってるだろ?」
「レオン? はい、まあ。元同僚なので」
予想してなかったヤツの名前を言われて俺は面食らってしまった。
すっかり忘れてた。ジルのこと考えるのに忙しくて。
そんな俺を探るようにギョロ目は見てくる。
何だ?
「仲が良かったんだろ? 組んで仕事をしてたって報告が上がってる」
そりゃ二人一組で仕事をするからで、特別仲が良かったわけじゃない。あくまでも同僚としての付き合いで、個人的に会ってどこかに遊びに行ったり飲みに行くような間柄ではなかった。
迫られたことは隠してギョロ目にそう伝える。
俺の身辺調査してるなら分かるだろうに。
ギョロ目は何かを考えるように俺から視線をそらして、テーブルを指先でトントン叩きだした。
「……仕事中、どんな話してた。どんな話題が多かった?」
「どんなって言われても……」
そういえば、貴族や王族のゴシップが多かったな。あと、貴族の派閥とか。どこぞの令嬢が嫁いだ先の伯爵家は裏で何かやってるとか、ジルの見合いにしてもそうだが、そういうのにやたら詳しかった。
別に隠すことでもないので、これもそのまま伝える。噂好きな庶民の範疇だと思うのだが、不敬罪になるとでも言うのだろうか。
「おかしいと思わなかったか?」
「え、なにがですか?」
「詳しすぎると思わないか?」
「よく知ってるとは思いましたが、別に……」
俺がここに連れて来られたのって、ジルじゃなくてレオン絡み? なんだよー。俺は全く関係ないだろう。知ってること全部話すから帰らせてほしい。知ってることもう無いけど。
「どこから聞いたとか、情報源も気にならなかったか?」
「はい。その手の話題が好きなのだろうとしか思ってなかったので。僕自身がそういうことに興味がないですし」
「団長とヤッてても?」
「っ! ……はい……」
「団長以外は眼中になかったようだな」
ギョロ目が笑みを浮かべた。
そこになにか不穏なものを感じる。なんだろう。なにか気持ち悪い。
本当のことしか言ってないのに、相手の望む答えを言わされてる気がする。
警備隊にとって、都合の良い答えを。
「不安そうな顔だな。自分の立ち位置なら捕まらないと思っていたのか?」
「は?」
「ふん。そんな何も知らないようなふりしても無駄だ。レオンもお前と同じように捕まって別の部屋で取り調べ中だ。もう時間の問題だな」
「あの、なんのこと……」
「まだとぼけるつもりか? だったらハッキリ言ってやろう」
全く話が読めない俺に、ギョロ目は顔をぐっと突き出してきた。
「お前はジェラルド騎士団長殺害未遂の共犯者で、反貴族運動のメンバーだろ?」
「殺……害?」
「だから、もうとぼけても――」
「どういうことだ!!」
一瞬だけ頭の中が真っ白になった俺は、気づけばギョロ目の胸倉を掴んで揺さぶっていた。
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