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第1章 私と極悪上司
1.最悪の出会い
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鏡を見て、今日の自分をチェックする。
「よしっ!」
長い髪はゆるいお団子にして、当たり障りのないトップスにタイトスカート、なんて私は一人前にOLの顔をしてた。
昨日の入社式はリクルートスーツだったけれど、本格的に仕事がはじまる今日からは私服でいいらしい。
「頑張るぞー」
――とか、意気揚々と出社したのが六時間ほど前。
すでに、挫けそうになっています……。
そもそもが、出だしからなんとなくイヤな気はしていた。
「本日よりお世話になります、星谷桐子です。
なにかとご迷惑をおかけするかと思いますが、よろしくお願いします!」
朝礼で課長に紹介されて勢いよくあたまを下げる。
拍手が起きて顔を上げたら、眼鏡の男の人と目があった。
しかも彼はなぜか、私を睨んでいる。
……え。
私、なんかした……?
考えたけれどなにも思いつかなかった。
朝礼が終わり、下野課長が私の直属の上司になる人を紹介してくれたが、固まった。
だってさっきの、私を睨んでいた男だったから。
「彼が星谷くんの上司で仕事を教えてくれる、京塚主任だよ」
「……ども」
課長から紹介され、男が小さく頷く。
……私に会社員生活、終わったな。
瞬時に、そう悟った。
だって相手はツンツンあたまで目付き悪いし。
しかもその人相を悪さを強調するみたいな太めの黒縁眼鏡をかけているし。
さらになんか、ちかよんなオーラが出てるんだよ?
そんな人が私の、教育係?
いやいや、人選間違ってるって。
こちらの、温和なおじさんっぽい下野課長とチェンジできませんか?
……なーんて入社したての私が言えるはずもなく。
「ほ、星谷です。
よろしくお願いします……」
結局、引きつった笑顔を彼に向けた。
「じゃあ、早速はじめるけど……」
「あ、はい!」
慌てて、メモ帳を開く。
京塚主任は私のパソコンを操作して、画面を開いた。
「よしっ!」
長い髪はゆるいお団子にして、当たり障りのないトップスにタイトスカート、なんて私は一人前にOLの顔をしてた。
昨日の入社式はリクルートスーツだったけれど、本格的に仕事がはじまる今日からは私服でいいらしい。
「頑張るぞー」
――とか、意気揚々と出社したのが六時間ほど前。
すでに、挫けそうになっています……。
そもそもが、出だしからなんとなくイヤな気はしていた。
「本日よりお世話になります、星谷桐子です。
なにかとご迷惑をおかけするかと思いますが、よろしくお願いします!」
朝礼で課長に紹介されて勢いよくあたまを下げる。
拍手が起きて顔を上げたら、眼鏡の男の人と目があった。
しかも彼はなぜか、私を睨んでいる。
……え。
私、なんかした……?
考えたけれどなにも思いつかなかった。
朝礼が終わり、下野課長が私の直属の上司になる人を紹介してくれたが、固まった。
だってさっきの、私を睨んでいた男だったから。
「彼が星谷くんの上司で仕事を教えてくれる、京塚主任だよ」
「……ども」
課長から紹介され、男が小さく頷く。
……私に会社員生活、終わったな。
瞬時に、そう悟った。
だって相手はツンツンあたまで目付き悪いし。
しかもその人相を悪さを強調するみたいな太めの黒縁眼鏡をかけているし。
さらになんか、ちかよんなオーラが出てるんだよ?
そんな人が私の、教育係?
いやいや、人選間違ってるって。
こちらの、温和なおじさんっぽい下野課長とチェンジできませんか?
……なーんて入社したての私が言えるはずもなく。
「ほ、星谷です。
よろしくお願いします……」
結局、引きつった笑顔を彼に向けた。
「じゃあ、早速はじめるけど……」
「あ、はい!」
慌てて、メモ帳を開く。
京塚主任は私のパソコンを操作して、画面を開いた。
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