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第16話 新婚旅行へゴー!
7.これを着て
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チロリロリン!
鳴った通知音に思わず、目を開いてしまう。
「誰?
こんなときに。
朋香、無視してたらいいよ」
はぁーっ、深いため息を落とした尚一郎に携帯を奪われた。
「それより、続き……」
チロリロリン!
チロリロリン!
チロ、チロリロ、チロリロリン!
そこらに携帯を放り投げようとした尚一郎だったが、邪魔するように鳴り続ける通知音に再びはぁーっと深いため息を落とすと、あきらめて朋香に渡す。
「ほんと誰?
うるさい」
「あー、……侑岐さんからです。
写真、送ってたから。
おめでとうって」
「どうして侑岐は邪魔してくるかなー?
返信なんかしなくていいよ。
既読スルーにしとけばいい」
再び尚一郎から携帯を奪われそうになったが、気になるメッセージを見つけて死守した。
「あの、運び込まれた荷物の中に、こういう箱が入ってるはずだから絶対に夜、開けるようにって」
「箱?
そんなもの……」
携帯の画面を見せると、ごそごそと尚一郎が荷物を漁り始める。
フランスからドイツへ来るときは自分たちで荷造りをしたが、そんなものはなかった。
昨日のホテルから今日の城へはカーテが荷物を運んでおくと云っていたから、紛れ込ませるとしたらそのとき。
「……あった」
華やかにリボンを結ばれたそれに、ふたりで顔を見合わせてしまう。
挟まれていたメッセージカードを開いた瞬間、尚一郎はグシャグシャに丸めて投げ捨ててしまった。
「だから!
僕は甲斐性なしじゃないって!」
顔を炎のように赤く染めて尚一郎は怒っているが、いったいなにが書いてあったんだろうか。
押しつけるように差し出された箱に、戸惑いながらリボンをほどいていく。
「これ……」
「なに?」
昨日の夕食に飲んだ赤ワインのようになって黙ってしまった朋香に、尚一郎が箱の中を覗いてくる。
「侑岐もたまには、気の利いたものを贈ってくるね」
「えっ、あっ」
尚一郎が持ち上げたそれに朋香の頬の赤みがさらに増す。
ウェディングドレスを模した白のベビードールは総レースだった。
さらにはお揃いの下着も。
「朋香。
着てくれるかい?」
あんなにさっきは怒っていたのに、尚一郎は大好物のおやつをもらった子犬のように笑っている。
しかし、着てくれと頼まれても、あれを着る度胸は朋香にはない。
「これを着てさらに可愛い朋香と愛し合いたい」
耳元で囁くとちゅっと耳たぶに口付けをして離れた尚一郎に、最終的に押し切られてしまった。
鳴った通知音に思わず、目を開いてしまう。
「誰?
こんなときに。
朋香、無視してたらいいよ」
はぁーっ、深いため息を落とした尚一郎に携帯を奪われた。
「それより、続き……」
チロリロリン!
チロリロリン!
チロ、チロリロ、チロリロリン!
そこらに携帯を放り投げようとした尚一郎だったが、邪魔するように鳴り続ける通知音に再びはぁーっと深いため息を落とすと、あきらめて朋香に渡す。
「ほんと誰?
うるさい」
「あー、……侑岐さんからです。
写真、送ってたから。
おめでとうって」
「どうして侑岐は邪魔してくるかなー?
返信なんかしなくていいよ。
既読スルーにしとけばいい」
再び尚一郎から携帯を奪われそうになったが、気になるメッセージを見つけて死守した。
「あの、運び込まれた荷物の中に、こういう箱が入ってるはずだから絶対に夜、開けるようにって」
「箱?
そんなもの……」
携帯の画面を見せると、ごそごそと尚一郎が荷物を漁り始める。
フランスからドイツへ来るときは自分たちで荷造りをしたが、そんなものはなかった。
昨日のホテルから今日の城へはカーテが荷物を運んでおくと云っていたから、紛れ込ませるとしたらそのとき。
「……あった」
華やかにリボンを結ばれたそれに、ふたりで顔を見合わせてしまう。
挟まれていたメッセージカードを開いた瞬間、尚一郎はグシャグシャに丸めて投げ捨ててしまった。
「だから!
僕は甲斐性なしじゃないって!」
顔を炎のように赤く染めて尚一郎は怒っているが、いったいなにが書いてあったんだろうか。
押しつけるように差し出された箱に、戸惑いながらリボンをほどいていく。
「これ……」
「なに?」
昨日の夕食に飲んだ赤ワインのようになって黙ってしまった朋香に、尚一郎が箱の中を覗いてくる。
「侑岐もたまには、気の利いたものを贈ってくるね」
「えっ、あっ」
尚一郎が持ち上げたそれに朋香の頬の赤みがさらに増す。
ウェディングドレスを模した白のベビードールは総レースだった。
さらにはお揃いの下着も。
「朋香。
着てくれるかい?」
あんなにさっきは怒っていたのに、尚一郎は大好物のおやつをもらった子犬のように笑っている。
しかし、着てくれと頼まれても、あれを着る度胸は朋香にはない。
「これを着てさらに可愛い朋香と愛し合いたい」
耳元で囁くとちゅっと耳たぶに口付けをして離れた尚一郎に、最終的に押し切られてしまった。
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