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第1章 呼び出しは突然に
4. 謎の呼び出しリターンズ
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その週はそれから、片桐課長が接触してくることはなかった。
連絡先を交換させられたが、きっとなにかの間違いだったのだろうと済ませようとした次の週。
「……え」
お昼休み、開いた携帯にはSMSが届いていた。
【19時、駅前。
片桐】
現実になった嫌な予感に、ため息をつくしかできない。
……断るって、決めたんだし。
キーを打ちかけて手が止まる。
断ったら片桐課長はどうするんだろうか。
きっと、どうしてか私がちゃんと話すまで、追求するに違いない。
そうなったらうまく説明できる自信もないし、面倒だ。
なら、行った方がましな気がする。
それに、そうなったときはちゃんと断ればいい。
【わかりました】
それだけ打ち込んで送り、なぜか止めていた息を吐きだした。
営業部に戻ると片桐課長はいなかった。
ホワイトボードの予定は外出になっている。
時間的に出先でお昼を食べながらあれを打ったのかもしれない。
……とりあえず、なにも考えず仕事しよ。
パソコンのスリープを解除して、無心にキーを打っていく。
そうでもしていないとあれこれ考えてしまう。
終業時間少し前、片桐課長が帰ってきた。
ちらっとだけ視線を向けたけれど、反応はない。
三十分ほど残業して帰り支度をはじめようとしていたら、片桐課長はもう終わったのか、席を立った。
「じゃ、これで」
片桐課長がこっちに向かってくる。
「――早くしろよ」
ぼそっと囁かれた声に顔を上げるが、片桐課長はすでに部屋を出ていくところだった。
私も慌てて帰り支度を済ませて更衣室に向かい、制服を着替える。
……なんなんだろ、ほんと。
とにかく、片桐課長をお待たせするわけにはいかないので、急いで駅へと向かう。
「お待たせしました」
見ていた携帯から顔を上げた片桐課長は眼鏡の奥の目を細め、これ以上ないくらいいい顔で笑った。
「メシに行こう、メシに」
「……はい」
前回のことから、この人になにか聞こうとしても無駄なことは学習した。
たぶん今日も奢りだし。
なら、美味しい食事を楽しんだ方が、得。
連れてこられたところは、中華のお店だった。
今日も飲み物から全部、片桐課長が注文してくれる。
私はただ、曖昧な笑みで座っているだけ。
「そういや、本島さんが……あ、いや、なんでもない」
また愚痴を聞かされるのかと身構えたものの、片桐課長は言葉を切って苦笑いで紹興酒を口に運んだ。
「笹岡は休みの日、なにやってるんだ?」
「休みの日、ですか」
「そ、休みの日。
もしかしてグーグー寝てるのか」
意地悪く片桐課長の右の口端が上がり、かっと頬に熱が走る。
「グーグー寝てたりしませんよ!
……確かに少し遅い時間まで寝てて、母に嫌みを言われたりしますが」
「ほらやっぱり」
愉しそうに片桐課長はニヤニヤと笑っていて、酔いが一気に回ったかのように身体がぼっとさらに熱くなる。
「そ、そういう片桐課長はどうなんですか」
「んー、俺か」
眼鏡の奥の目が細くなり、目尻が僅かに下がった。
「まあ、いつもよりは遅くに起きるが、カフェでブランチ取りながら好きな本でも読んで、ゆっくり過ごすかな」
「はあ……」
見た目を裏切らない、百点満点の答えだとは思う。
でも返って完璧すぎて、やっぱり私としては遠慮したい。
「信じたのか?」
そんな、眉根を寄せて不機嫌そうに言われたって、困る。
「だって、らしいですし」
「らしいかー」
なぜか紹興酒のグラスを握ったまま、片桐課長はがっくりとあたまを落とした。
「ほんとは昼過ぎまでぐーすか寝てるし、メシも食いに行くのすら面倒臭くて、カップラーメンで済ませてる」
「そーですか」
無関心を装いながら、片桐課長もやっぱり人間だったんだってちょっとほっとした。
でも、こんなイメージを壊すような話をするのは、片桐課長にとってマイナスじゃないんだろうか。
「幻滅、しないのか」
上目で、ちらちら眼鏡の隙間からこっちをうかがってくるのはやめてほしい。
そういういつもと違う顔を見せられたら、心臓が勝手にダンスをはじめるから。
「……別に」
「よかった!」
ぱーっと片桐課長の顔が輝く。
そのままにこにことウェイターを呼んで、紹興酒のお代わりを頼んだ。
熱い顔をごまかすようにグラスを口に運ぶ。
甘く香る杏の匂いはさっきの片桐課長の顔のようで、ますます顔が熱くなった。
「……その。
秘書室の新海さんから告白されたって聞いたんですけど……」
その後、新海さんが振られたって話は聞いていない。
もし、付き合っているとしたら、私とこんなふうに食事をしている場合じゃないんじゃないだろうか。
「……それがどうした?」
なぜか紹興酒を苦そうに、片桐課長は一気に飲み干した。
「その、ええっと……」
振ったんですかとか、付き合っているんですかとか、聞きづらい。
言い淀む私を片桐課長が眼鏡の奥からじろっと睨んでくる。
「もし俺がそれで新海と付き合っているとしたら、笹岡はどうするんだ?」
どうする?
そんなの、答えはひとつに決まっている。
「困りますね」
うん、困る。
彼女持ちの男性とふたりで食事なんてどんな噂を立てられるかわからない。
それにもし、また二股されているんだとしたら、早々にこういうことはお断りしたいし。
……うん、ただそれだけだ。
「困る、か」
湧きあがる感情を抑えきれないかのように片桐課長の口もとは緩んでいる。
どうして私が困れば嬉しいのだろう。
「いや、新海には悪いが、丁重にお断りしたよ。
俺にはいま、……好きな女がいるからな」
嬉しそうに笑い、瓶から紹興酒をグラスに注ぐ。
「ならなんで、その人を誘わないんですか」
もっともな質問だと思う。
私じゃなくてその人を誘った方がいいに決まっている。
「それは……俺の勝手」
ぷいっと私から視線を逸らし、片桐課長は残っていた焼売をガツガツと食べだした。
「食わないなら俺が全部食ってしまうぞ。
ほら、そのエビチリも」
「食べますよ!」
箸を延ばしてくる片桐課長からエビチリを死守する。
結局この日もごまかされてしまった。
「今日はごちそうさまでした」
店を出て駅まで歩く。
片桐課長は自分のペースで歩くから、ついていくのが大変だ。
「ん。
これ、駅からのタクシー代」
財布の中から数枚の千円札を引き抜き、私の手を取って片桐課長はのせた。
「釣りは返さなくていい。
今度はどうせ、数百円しか残らないだろ」
「……はい、ありがとうございます」
断ってまた揉めるのも面倒だし、素直に受け取った。
それにやっぱり、ほんの少しの距離でも夜遅くに歩くのは怖い。
「ごちそうさまでした、ありがとうございます」
「気をつけて帰れよ」
今日も片桐課長に見送られて改札をくぐる。
外が見えなくなる直前、振り返ると片桐課長はまだそこに立っていた。
私の視線に気づいたのか、目尻を下げて笑う。
左手が頭上に上がって、バイバイと大きく振った。
途端にぼっと顔に火がついたかのように熱くなり、逃げるようにホームへと急ぐ。
……だからあれ、なに?
ドキドキと速い心臓の鼓動が落ち着かない。
前回といい今回といい、あの人はいったい、なにがしたいんだろう。
電車に乗ってふーっと息を吐くと、冷静になった。
けれど、窓に映る私は僅かに、嬉しそうに頬が緩んでいる。
……また、同じことを繰り返すの?
窓硝子の私に問いかける。
途端に私の顔は暗くなった。
連絡先を交換させられたが、きっとなにかの間違いだったのだろうと済ませようとした次の週。
「……え」
お昼休み、開いた携帯にはSMSが届いていた。
【19時、駅前。
片桐】
現実になった嫌な予感に、ため息をつくしかできない。
……断るって、決めたんだし。
キーを打ちかけて手が止まる。
断ったら片桐課長はどうするんだろうか。
きっと、どうしてか私がちゃんと話すまで、追求するに違いない。
そうなったらうまく説明できる自信もないし、面倒だ。
なら、行った方がましな気がする。
それに、そうなったときはちゃんと断ればいい。
【わかりました】
それだけ打ち込んで送り、なぜか止めていた息を吐きだした。
営業部に戻ると片桐課長はいなかった。
ホワイトボードの予定は外出になっている。
時間的に出先でお昼を食べながらあれを打ったのかもしれない。
……とりあえず、なにも考えず仕事しよ。
パソコンのスリープを解除して、無心にキーを打っていく。
そうでもしていないとあれこれ考えてしまう。
終業時間少し前、片桐課長が帰ってきた。
ちらっとだけ視線を向けたけれど、反応はない。
三十分ほど残業して帰り支度をはじめようとしていたら、片桐課長はもう終わったのか、席を立った。
「じゃ、これで」
片桐課長がこっちに向かってくる。
「――早くしろよ」
ぼそっと囁かれた声に顔を上げるが、片桐課長はすでに部屋を出ていくところだった。
私も慌てて帰り支度を済ませて更衣室に向かい、制服を着替える。
……なんなんだろ、ほんと。
とにかく、片桐課長をお待たせするわけにはいかないので、急いで駅へと向かう。
「お待たせしました」
見ていた携帯から顔を上げた片桐課長は眼鏡の奥の目を細め、これ以上ないくらいいい顔で笑った。
「メシに行こう、メシに」
「……はい」
前回のことから、この人になにか聞こうとしても無駄なことは学習した。
たぶん今日も奢りだし。
なら、美味しい食事を楽しんだ方が、得。
連れてこられたところは、中華のお店だった。
今日も飲み物から全部、片桐課長が注文してくれる。
私はただ、曖昧な笑みで座っているだけ。
「そういや、本島さんが……あ、いや、なんでもない」
また愚痴を聞かされるのかと身構えたものの、片桐課長は言葉を切って苦笑いで紹興酒を口に運んだ。
「笹岡は休みの日、なにやってるんだ?」
「休みの日、ですか」
「そ、休みの日。
もしかしてグーグー寝てるのか」
意地悪く片桐課長の右の口端が上がり、かっと頬に熱が走る。
「グーグー寝てたりしませんよ!
……確かに少し遅い時間まで寝てて、母に嫌みを言われたりしますが」
「ほらやっぱり」
愉しそうに片桐課長はニヤニヤと笑っていて、酔いが一気に回ったかのように身体がぼっとさらに熱くなる。
「そ、そういう片桐課長はどうなんですか」
「んー、俺か」
眼鏡の奥の目が細くなり、目尻が僅かに下がった。
「まあ、いつもよりは遅くに起きるが、カフェでブランチ取りながら好きな本でも読んで、ゆっくり過ごすかな」
「はあ……」
見た目を裏切らない、百点満点の答えだとは思う。
でも返って完璧すぎて、やっぱり私としては遠慮したい。
「信じたのか?」
そんな、眉根を寄せて不機嫌そうに言われたって、困る。
「だって、らしいですし」
「らしいかー」
なぜか紹興酒のグラスを握ったまま、片桐課長はがっくりとあたまを落とした。
「ほんとは昼過ぎまでぐーすか寝てるし、メシも食いに行くのすら面倒臭くて、カップラーメンで済ませてる」
「そーですか」
無関心を装いながら、片桐課長もやっぱり人間だったんだってちょっとほっとした。
でも、こんなイメージを壊すような話をするのは、片桐課長にとってマイナスじゃないんだろうか。
「幻滅、しないのか」
上目で、ちらちら眼鏡の隙間からこっちをうかがってくるのはやめてほしい。
そういういつもと違う顔を見せられたら、心臓が勝手にダンスをはじめるから。
「……別に」
「よかった!」
ぱーっと片桐課長の顔が輝く。
そのままにこにことウェイターを呼んで、紹興酒のお代わりを頼んだ。
熱い顔をごまかすようにグラスを口に運ぶ。
甘く香る杏の匂いはさっきの片桐課長の顔のようで、ますます顔が熱くなった。
「……その。
秘書室の新海さんから告白されたって聞いたんですけど……」
その後、新海さんが振られたって話は聞いていない。
もし、付き合っているとしたら、私とこんなふうに食事をしている場合じゃないんじゃないだろうか。
「……それがどうした?」
なぜか紹興酒を苦そうに、片桐課長は一気に飲み干した。
「その、ええっと……」
振ったんですかとか、付き合っているんですかとか、聞きづらい。
言い淀む私を片桐課長が眼鏡の奥からじろっと睨んでくる。
「もし俺がそれで新海と付き合っているとしたら、笹岡はどうするんだ?」
どうする?
そんなの、答えはひとつに決まっている。
「困りますね」
うん、困る。
彼女持ちの男性とふたりで食事なんてどんな噂を立てられるかわからない。
それにもし、また二股されているんだとしたら、早々にこういうことはお断りしたいし。
……うん、ただそれだけだ。
「困る、か」
湧きあがる感情を抑えきれないかのように片桐課長の口もとは緩んでいる。
どうして私が困れば嬉しいのだろう。
「いや、新海には悪いが、丁重にお断りしたよ。
俺にはいま、……好きな女がいるからな」
嬉しそうに笑い、瓶から紹興酒をグラスに注ぐ。
「ならなんで、その人を誘わないんですか」
もっともな質問だと思う。
私じゃなくてその人を誘った方がいいに決まっている。
「それは……俺の勝手」
ぷいっと私から視線を逸らし、片桐課長は残っていた焼売をガツガツと食べだした。
「食わないなら俺が全部食ってしまうぞ。
ほら、そのエビチリも」
「食べますよ!」
箸を延ばしてくる片桐課長からエビチリを死守する。
結局この日もごまかされてしまった。
「今日はごちそうさまでした」
店を出て駅まで歩く。
片桐課長は自分のペースで歩くから、ついていくのが大変だ。
「ん。
これ、駅からのタクシー代」
財布の中から数枚の千円札を引き抜き、私の手を取って片桐課長はのせた。
「釣りは返さなくていい。
今度はどうせ、数百円しか残らないだろ」
「……はい、ありがとうございます」
断ってまた揉めるのも面倒だし、素直に受け取った。
それにやっぱり、ほんの少しの距離でも夜遅くに歩くのは怖い。
「ごちそうさまでした、ありがとうございます」
「気をつけて帰れよ」
今日も片桐課長に見送られて改札をくぐる。
外が見えなくなる直前、振り返ると片桐課長はまだそこに立っていた。
私の視線に気づいたのか、目尻を下げて笑う。
左手が頭上に上がって、バイバイと大きく振った。
途端にぼっと顔に火がついたかのように熱くなり、逃げるようにホームへと急ぐ。
……だからあれ、なに?
ドキドキと速い心臓の鼓動が落ち着かない。
前回といい今回といい、あの人はいったい、なにがしたいんだろう。
電車に乗ってふーっと息を吐くと、冷静になった。
けれど、窓に映る私は僅かに、嬉しそうに頬が緩んでいる。
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