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最終章 結婚は突然に
2. 二歳の子に慰められてるってなに?
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ぼーっと日曜日を過ごした。
「あ……」
無意識に携帯をチェックしてしまって苦笑いしかできない。
自分から連絡を絶ったというのに。
あれから、父も母も片桐課長のことは話題に出さなかった。
そんな気遣いが嬉しい。
月曜日は普通に出社した。
でも、その席にいるはずの人がいない。
……遅刻なのかな。
気にしたくないのに気になってしまう。
結局、朝礼で今日は風邪で休みなのだと高来課長から告げられた。
……ひとりで大丈夫なのかな。
ううん、もう私には関係のないこと、だ。
夕方近くになって高来課長から部内の会議室に呼ばれた。
「片桐さんが今日、休んでるのは知ってるよね」
「はい」
「うちに来てるから、悪いけど迎えにきてくれないかな」
「……はい?」
なんでそんなことを言われなきゃいけないのかわからない。
だいたいなんで、高来課長の家にいるんだろう。
「笹岡さんに嫌われたって、めそめそ泣いて娘に慰められてるの。
鬱陶しいったらもう」
いや、片桐課長がめそめそ泣いているのが想像できない。
しかもさらに、二歳の女の子に慰められているとか。
「しかも会社辞めるとか言いだすし。
今日も行かないって仮病使ったんだよ」
ひぃーっ、もう無理!とか高来課長はゲラゲラ笑いだしたけれど。
私には彼の言っていることがさっぱり理解できない。
百歩、いや千歩譲って嫌われたって泣いているまでは認めるとする。
でもそれでどうして、会社を辞めるまでになる?
「その、言われている意味がわからないのですが」
「あー、そうなんだ」
ようやく笑い終わったのか、高来課長は椅子に座り直した。
「笹岡さんって意外と鈍いんだね」
高来課長から珍しく意地悪な発言をされ、さすがにいい気はしない。
「んと。
こういうのは僕から言うの、野暮ってもんだと思うし。
ヒントをあげるよ」
「ヒント、ですか?」
思わず、首が斜めになる。
そんな私を高来課長がおかしそうにくすりと笑った。
「笹岡さんが二課の配属になるのを、一番心配していたのが片桐さん。
二課はこの通り、酷い有様だろ?
情けないことに僕もほとほと手を焼いている。
そんな二課に新人なんて、って片桐さんは心配してたんだ」
「はぁ……」
だから、なんだっていうんだろう。
普通の感覚の人だったらそうなんじゃないかな。
だって配属された当時だっていまだって、一課と三課の人がときどき、慰めるみたいにお菓子くれたりするもん。
「しばらくしてさ。
弱音を吐かない笹岡さんに感心してたよ。
すぐ辞めると思ったけど、頑張ってるなって凄く嬉しそうだった」
それは私の頑張りを認めてくれていたと思っていいのかな。
そういうのはちょっと……嬉しい。
「それからも笹岡は頑張ってる、あんないい子はいない、絶対に泣かせるようなことはするなってもう、嬉しそうにいつも」
「えっと……」
やっぱり、私には高来課長が言っていることがわからない。
どうしてそこまで、片桐課長は私のことを、気にかけていたんだろう。
しかも、嬉しそうに話をするほどに。
「んー、まだわかんない?」
「……はい」
困ったように高来課長が笑う。
確かにこれなら、鈍いと言われても仕方ないかも。
「あとさ。
あの人、俺様の癖にメンタル弱いの。
だから今回も、笹岡さんに嫌われたから同じ会社になんかいられないから辞めるーって。
ま、それを説得するのは毎回、僕の役目なんだけど」
高来課長は意味深にパチンとウィンクしたものの。
信じろって言う方が無理。
あの片桐課長がメンタル弱いなんて。
「笹岡さんは片桐さんのこと、嫌い?」
さっきまで楽しそうに笑っていたのが嘘のように、高来課長は真剣な目で私を見た。
「……嫌いではないです」
好き、だからこんなに苦しい。
嫌えたら楽になれるのにと、何度思ったことだろう。
「うん。
ほんとは迎えにきてもらうのが一番いいんだけど。
無理なら明日、絶対に連れてくるから。
片桐さんと話してあげてくれる?」
「わかり、ました」
にっこりと笑った高来課長に、片桐課長は友人に恵まれていいなってちょっと羨ましくなった。
翌日、出勤すると片桐課長は席にいなかった。
……また今日もずる休み?
昨日一晩、片桐課長となにを話すのか整理した。
ちゃんと彼の気持ちを確認して、それが私にいい結果でも悪い結果でも、きちんと私の気持ちを聞いてもらおうって。
なのに出社していないとなると、逃げたとしか思えなくなってくる。
「いや、よかった、よかった」
「はあ……」
朝礼少し前、片桐課長は奥川部長と一緒に会議室から出てきた。
妙に奥川部長が上機嫌なのが非常に気になる。
朝礼が終わって業務がはじまる。
片桐課長がこっちをちらちらとうかがってくるが、完全に無視した。
話したいことがあるのなら、あっちから言ってくるべきだ。
あの件で悪いのは片桐課長のわけなんだし。
昨日、予定外に休んでしまったせいで溜まった仕事を、片桐課長は黙々と捌いている。
が、どことなく様子がおかしい。
「あっ!」
突然、片桐課長が大声を上げ、部内の視線が集まった。
「いや、なんでもないから」
完璧なスマイルを浮かべ、片桐課長は颯爽と部屋を出ていった。
でもあきらかに不審な行動に、どうしても気になって後をつける。
部屋を出てきょろきょろと見渡すと、休憩所の隅で壁に向かって立っている片桐課長を発見した。
「その。
いまメールで送りました見積書を破棄していただけないでしょうか」
誰にも聞かれたくないのか、小さな小さな声で、携帯で話しているのがかろうじて聞こえる。
「はい、このようなことが二度とないように気をつけますので」
ゴン、片桐課長が下げたあたまが壁にぶつかり、鈍い音が辺りに響いた。
「はい、大変申し訳ございませんでした」
ペコペコと片桐課長があたまを下げる度に、ゴン、ゴン、と鈍い音がするが、あれは痛くないんだろうか。
「はい、誠に申し訳ございませんでした。
では、失礼いたします」
携帯を切って、片桐課長ははぁーっとらしくない大きなため息をついた。
ゆっくりと彼が振り返り、私は慌てて近くの自販機の影に隠れた。
「取引先間違えて送るとか、初歩的なミスするか……?」
は、はははと片桐課長の口から乾いた笑いが落ちる。
「やっぱ、帰りてー。
笹岡からも無視されてるし」
はぁーっと魂が抜け落ちそうなため息を吐き、がっくりとあたまを落として、とぼとぼと戻っていった。
……あれ、本当に片桐課長?
自分の見たものが信じられない。
いつも完璧な片桐課長が見積書の送付ミスなんて初歩的な間違いをするなんて考えられないし、そのうえ俺様で威張っている彼のあんな気弱な姿なんて。
私が戻ったときにはすでに、片桐課長はなんでもないように仕事をしていた。
けれどさっき何度も壁に打ち付けたせいか、額がうっすらと赤くなっている。
しかも、よく見るとどことなく元気がない。
……もしかして昨日、高来課長が言っていたのって本当だったのかな。
今度は私の方が気になって気になって、仕事が手につかなくなっていた。
「あ……」
無意識に携帯をチェックしてしまって苦笑いしかできない。
自分から連絡を絶ったというのに。
あれから、父も母も片桐課長のことは話題に出さなかった。
そんな気遣いが嬉しい。
月曜日は普通に出社した。
でも、その席にいるはずの人がいない。
……遅刻なのかな。
気にしたくないのに気になってしまう。
結局、朝礼で今日は風邪で休みなのだと高来課長から告げられた。
……ひとりで大丈夫なのかな。
ううん、もう私には関係のないこと、だ。
夕方近くになって高来課長から部内の会議室に呼ばれた。
「片桐さんが今日、休んでるのは知ってるよね」
「はい」
「うちに来てるから、悪いけど迎えにきてくれないかな」
「……はい?」
なんでそんなことを言われなきゃいけないのかわからない。
だいたいなんで、高来課長の家にいるんだろう。
「笹岡さんに嫌われたって、めそめそ泣いて娘に慰められてるの。
鬱陶しいったらもう」
いや、片桐課長がめそめそ泣いているのが想像できない。
しかもさらに、二歳の女の子に慰められているとか。
「しかも会社辞めるとか言いだすし。
今日も行かないって仮病使ったんだよ」
ひぃーっ、もう無理!とか高来課長はゲラゲラ笑いだしたけれど。
私には彼の言っていることがさっぱり理解できない。
百歩、いや千歩譲って嫌われたって泣いているまでは認めるとする。
でもそれでどうして、会社を辞めるまでになる?
「その、言われている意味がわからないのですが」
「あー、そうなんだ」
ようやく笑い終わったのか、高来課長は椅子に座り直した。
「笹岡さんって意外と鈍いんだね」
高来課長から珍しく意地悪な発言をされ、さすがにいい気はしない。
「んと。
こういうのは僕から言うの、野暮ってもんだと思うし。
ヒントをあげるよ」
「ヒント、ですか?」
思わず、首が斜めになる。
そんな私を高来課長がおかしそうにくすりと笑った。
「笹岡さんが二課の配属になるのを、一番心配していたのが片桐さん。
二課はこの通り、酷い有様だろ?
情けないことに僕もほとほと手を焼いている。
そんな二課に新人なんて、って片桐さんは心配してたんだ」
「はぁ……」
だから、なんだっていうんだろう。
普通の感覚の人だったらそうなんじゃないかな。
だって配属された当時だっていまだって、一課と三課の人がときどき、慰めるみたいにお菓子くれたりするもん。
「しばらくしてさ。
弱音を吐かない笹岡さんに感心してたよ。
すぐ辞めると思ったけど、頑張ってるなって凄く嬉しそうだった」
それは私の頑張りを認めてくれていたと思っていいのかな。
そういうのはちょっと……嬉しい。
「それからも笹岡は頑張ってる、あんないい子はいない、絶対に泣かせるようなことはするなってもう、嬉しそうにいつも」
「えっと……」
やっぱり、私には高来課長が言っていることがわからない。
どうしてそこまで、片桐課長は私のことを、気にかけていたんだろう。
しかも、嬉しそうに話をするほどに。
「んー、まだわかんない?」
「……はい」
困ったように高来課長が笑う。
確かにこれなら、鈍いと言われても仕方ないかも。
「あとさ。
あの人、俺様の癖にメンタル弱いの。
だから今回も、笹岡さんに嫌われたから同じ会社になんかいられないから辞めるーって。
ま、それを説得するのは毎回、僕の役目なんだけど」
高来課長は意味深にパチンとウィンクしたものの。
信じろって言う方が無理。
あの片桐課長がメンタル弱いなんて。
「笹岡さんは片桐さんのこと、嫌い?」
さっきまで楽しそうに笑っていたのが嘘のように、高来課長は真剣な目で私を見た。
「……嫌いではないです」
好き、だからこんなに苦しい。
嫌えたら楽になれるのにと、何度思ったことだろう。
「うん。
ほんとは迎えにきてもらうのが一番いいんだけど。
無理なら明日、絶対に連れてくるから。
片桐さんと話してあげてくれる?」
「わかり、ました」
にっこりと笑った高来課長に、片桐課長は友人に恵まれていいなってちょっと羨ましくなった。
翌日、出勤すると片桐課長は席にいなかった。
……また今日もずる休み?
昨日一晩、片桐課長となにを話すのか整理した。
ちゃんと彼の気持ちを確認して、それが私にいい結果でも悪い結果でも、きちんと私の気持ちを聞いてもらおうって。
なのに出社していないとなると、逃げたとしか思えなくなってくる。
「いや、よかった、よかった」
「はあ……」
朝礼少し前、片桐課長は奥川部長と一緒に会議室から出てきた。
妙に奥川部長が上機嫌なのが非常に気になる。
朝礼が終わって業務がはじまる。
片桐課長がこっちをちらちらとうかがってくるが、完全に無視した。
話したいことがあるのなら、あっちから言ってくるべきだ。
あの件で悪いのは片桐課長のわけなんだし。
昨日、予定外に休んでしまったせいで溜まった仕事を、片桐課長は黙々と捌いている。
が、どことなく様子がおかしい。
「あっ!」
突然、片桐課長が大声を上げ、部内の視線が集まった。
「いや、なんでもないから」
完璧なスマイルを浮かべ、片桐課長は颯爽と部屋を出ていった。
でもあきらかに不審な行動に、どうしても気になって後をつける。
部屋を出てきょろきょろと見渡すと、休憩所の隅で壁に向かって立っている片桐課長を発見した。
「その。
いまメールで送りました見積書を破棄していただけないでしょうか」
誰にも聞かれたくないのか、小さな小さな声で、携帯で話しているのがかろうじて聞こえる。
「はい、このようなことが二度とないように気をつけますので」
ゴン、片桐課長が下げたあたまが壁にぶつかり、鈍い音が辺りに響いた。
「はい、大変申し訳ございませんでした」
ペコペコと片桐課長があたまを下げる度に、ゴン、ゴン、と鈍い音がするが、あれは痛くないんだろうか。
「はい、誠に申し訳ございませんでした。
では、失礼いたします」
携帯を切って、片桐課長ははぁーっとらしくない大きなため息をついた。
ゆっくりと彼が振り返り、私は慌てて近くの自販機の影に隠れた。
「取引先間違えて送るとか、初歩的なミスするか……?」
は、はははと片桐課長の口から乾いた笑いが落ちる。
「やっぱ、帰りてー。
笹岡からも無視されてるし」
はぁーっと魂が抜け落ちそうなため息を吐き、がっくりとあたまを落として、とぼとぼと戻っていった。
……あれ、本当に片桐課長?
自分の見たものが信じられない。
いつも完璧な片桐課長が見積書の送付ミスなんて初歩的な間違いをするなんて考えられないし、そのうえ俺様で威張っている彼のあんな気弱な姿なんて。
私が戻ったときにはすでに、片桐課長はなんでもないように仕事をしていた。
けれどさっき何度も壁に打ち付けたせいか、額がうっすらと赤くなっている。
しかも、よく見るとどことなく元気がない。
……もしかして昨日、高来課長が言っていたのって本当だったのかな。
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