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戻ったの?
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それから3年後。26歳になった私は、七海ちゃんと芳樹くんの結婚式に参加していた。2人は1年前から付き合い始めたらしい。本当はずっと両想いだったのに、お互い意地っ張りだからなかなか告白しなかったとか。でも、七海ちゃんが会社の後輩に付き纏われていたので、芳樹くんが『このままでは彼女が危ない』と思い、告白したのだとか。2人がずっと想いあっているのではないか、と思っていた私にはすごく嬉しい報告だった。
結婚式の会場で、悠人を見かけた。この3年間、悠人とは会わなかったし、芳樹くんにお願いしたおかげで悠人が私のことに触れることはなかったらしい。悠人のことは小さい頃からずっと好きだっだけれど、もう諦めないといけない。私のことを3年間も思い出さない元恋人をずっと想っていても意味ないもの。この結婚式で悠人の姿を目に焼き付けて終わりにする。せっかくの晴れ舞台に申し訳ないと思いつつ、恋を終わらせる決意をした。
そして、結婚式が始まった。七海ちゃんはすごく綺麗で、芳樹くんはすごく格好良かった。ムービーや親への手紙などを通して、彼らの今までのことを思い出して、これからもっと幸せになって欲しくて、私は嬉しくて泣いてしまった。そして、その日はすごく幸せな時間を過ごすことができた。
七海ちゃんと芳樹くんの結婚式が終わった半年後。私は悠人のことを少しずつ忘れていっていた。一緒に撮った写真は消した。連絡先も消した。そして今日、新しい恋をするために、同僚に誘われた合コンに初めて参加していた。でも。
つまらないな
男性たちは自慢ばかりで、女性たちが引き攣った笑いをしているのに気がつかない。ああ、つまらないな。ご飯が美味しいから来ては良かったけど、早く帰りたいな。ちらっと横を見たら同僚たちも同じ気持ちなのか、みんな同じ顔をしていた。だからなのか、予定より早めに解散になり、2次会もなくなった。
家に帰る途中で、知らない男性に急に話しかけられた。行きたいお店がどこか分からないから教えて欲しい、と。そのお店の前を通るので、ついでだから連れて行くことにした。数分でそのお店にたどり着いたので、そこで私は帰ろうとしたら急に首に腕をまわされた。
「ぐっ」
「さあ、来てもらおうか。そして井上七海と松山芳樹のことを洗いざらい吐いてもらおうか」
そう言って強引に近くに止めてある車に入れられそうになった。その時。
「やめろ」
ものすごく冷たい声とともにその男は倒され、私は助けてくれた人に抱きしめられていた。
「良かった、友恵」
「え、ゆ、うと?」
私を助けてくれたのは悠人だった。そして私に怪我がないことを確かめた彼は、警察、私の両親、そして七海ちゃんと芳樹くんに連絡をしてくれた。そして数分したら警察が到着して色々と話を聞かれ、その数十分後には七海ちゃんと芳樹くんが、1時間後には仕事終わりの両親が駆けつけてくれた。
その男は七海ちゃんに付き纏っていた男だそう。入社してからずっと七海ちゃんが好きだった彼は、アピールをたくさんしたのにも関わらず全く振り向いてくれず、付き纏いを始めた。それが原因で遠くの支社へ飛ばされ七海ちゃんと会えない間に、2人が結婚してしまったため、彼らへの復讐を考えていたらしい。そして、会社を辞めてこちらへ戻ってきて数日後に、私が七海ちゃんと芳樹くんと一緒にデパートにいる姿を見かけ、今日たまたま私を見つけたので、私を囮にすることで2人を誘き出そうと思ったということだった。
それが分かって、七海ちゃんと芳樹くんには何度も謝られた。『私たちのせいでごめんなさい』と。でも悪いのはその男だけなので、『大丈夫、気にしないで』と返事をした。だって、七海ちゃんが可愛いのは七海ちゃんのせいじゃないし、芳樹くんとラブラブなのは何も悪いことじゃないしね。
結婚式の会場で、悠人を見かけた。この3年間、悠人とは会わなかったし、芳樹くんにお願いしたおかげで悠人が私のことに触れることはなかったらしい。悠人のことは小さい頃からずっと好きだっだけれど、もう諦めないといけない。私のことを3年間も思い出さない元恋人をずっと想っていても意味ないもの。この結婚式で悠人の姿を目に焼き付けて終わりにする。せっかくの晴れ舞台に申し訳ないと思いつつ、恋を終わらせる決意をした。
そして、結婚式が始まった。七海ちゃんはすごく綺麗で、芳樹くんはすごく格好良かった。ムービーや親への手紙などを通して、彼らの今までのことを思い出して、これからもっと幸せになって欲しくて、私は嬉しくて泣いてしまった。そして、その日はすごく幸せな時間を過ごすことができた。
七海ちゃんと芳樹くんの結婚式が終わった半年後。私は悠人のことを少しずつ忘れていっていた。一緒に撮った写真は消した。連絡先も消した。そして今日、新しい恋をするために、同僚に誘われた合コンに初めて参加していた。でも。
つまらないな
男性たちは自慢ばかりで、女性たちが引き攣った笑いをしているのに気がつかない。ああ、つまらないな。ご飯が美味しいから来ては良かったけど、早く帰りたいな。ちらっと横を見たら同僚たちも同じ気持ちなのか、みんな同じ顔をしていた。だからなのか、予定より早めに解散になり、2次会もなくなった。
家に帰る途中で、知らない男性に急に話しかけられた。行きたいお店がどこか分からないから教えて欲しい、と。そのお店の前を通るので、ついでだから連れて行くことにした。数分でそのお店にたどり着いたので、そこで私は帰ろうとしたら急に首に腕をまわされた。
「ぐっ」
「さあ、来てもらおうか。そして井上七海と松山芳樹のことを洗いざらい吐いてもらおうか」
そう言って強引に近くに止めてある車に入れられそうになった。その時。
「やめろ」
ものすごく冷たい声とともにその男は倒され、私は助けてくれた人に抱きしめられていた。
「良かった、友恵」
「え、ゆ、うと?」
私を助けてくれたのは悠人だった。そして私に怪我がないことを確かめた彼は、警察、私の両親、そして七海ちゃんと芳樹くんに連絡をしてくれた。そして数分したら警察が到着して色々と話を聞かれ、その数十分後には七海ちゃんと芳樹くんが、1時間後には仕事終わりの両親が駆けつけてくれた。
その男は七海ちゃんに付き纏っていた男だそう。入社してからずっと七海ちゃんが好きだった彼は、アピールをたくさんしたのにも関わらず全く振り向いてくれず、付き纏いを始めた。それが原因で遠くの支社へ飛ばされ七海ちゃんと会えない間に、2人が結婚してしまったため、彼らへの復讐を考えていたらしい。そして、会社を辞めてこちらへ戻ってきて数日後に、私が七海ちゃんと芳樹くんと一緒にデパートにいる姿を見かけ、今日たまたま私を見つけたので、私を囮にすることで2人を誘き出そうと思ったということだった。
それが分かって、七海ちゃんと芳樹くんには何度も謝られた。『私たちのせいでごめんなさい』と。でも悪いのはその男だけなので、『大丈夫、気にしないで』と返事をした。だって、七海ちゃんが可愛いのは七海ちゃんのせいじゃないし、芳樹くんとラブラブなのは何も悪いことじゃないしね。
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