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第三章 ダンジョンメーカーのお仕事
044-2
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ラズロさんが作ってくれた料理を食べながら、パフィとアマーリアーナ様がダンジョンに向かうのを見送る。
面倒くさがりなパフィは、大蛇の上に座っていた。
「すっげぇ図だな……」
「本当にね……」
ラズロさんの感想にクリフさんが頷く。
「……で? その魔力水晶って奴を持ち運べるようになると、アシュリーが倒れなくなるんだな?」
「パシュパフィッツェ様がおっしゃるにはね。
実際、クロウリーが作成したダンジョンの階層は深い。都度都度魔力がアシュリーに流れ込んで昏睡状態になるのは危険を伴う。今回は近場だったからまだ良かったけど、遠く離れたダンジョンからここに戻るまで、ずっと眠り続けてアシュリーの身体に負担はないのか」
確かに。
トラスを持って行って、その場で僕の中に入ってしまった魔力を注げたなら、眠り続けなくて大丈夫そうだし。
後は、閉じた後にとてもおなかが空いてしまう事かな。
保存食だと持てる数も限られていると思うんだよね。
それから、馬車の中での時間の過ごし方。数時間でも皆する事がなくなってしまっていたから。
「アシュリー、改善したい事とか、気になる事があったら教えてくれる?」
ちょうど考えていた事を聞かれたので、食事について話した。三人とも頷く。
「そう、アシュリーが眠っている間にも話していたんだけど、食事は大事だよね。
アシュリーの村から王都に向かう途中、アシュリーは料理していただろう? 食器やら調理器具は馬車に積み込めるから良いとして、問題は食材だよね」
酢漬けの野菜なんかを持って行くとしても、沢山は持って行けないし、氷室に入れて保存するものだし……。
「ティールが物を転移させてる術符は使えないのか?」
クリフさんが尋ねる。
「あれは受け取る側を固定しなくてはいけないんですよ。送る側は大丈夫なんですけどねぇ。すみません、お役にたてず」
便利なものだけど、そんな簡単なものではないんだね。
「じゃあやっぱり、野生で食べられそうなのを見つけたら仕留めないとね」
ノエルさんの言葉にクリフさんの目が光った気がした。
飼育された家畜と違って、野生の動物は赤身が多い。
季節にもよるけど。
今から冬にかけてだと脂ののったものが多いだろうな。
血抜きをすぐにするとしても、仕留めた動物によっては大きくて食べ切れないだろうから、保管するなり置いて行くしかないのかなぁ。
「ティール様、氷室のような物は魔術で作れますか?」
僕の質問にティール様は笑顔で頷く。
「大丈夫ですよー。ここに魔力の宝庫みたいな人がいますし、氷魔法を使ってもらえば凍らせる事も可能です。
私も魔力ならノエル程ではありませんがありますから、安心して下さいねー」
ノエルさんがティール様を睨む。
「仕留めた動物の肉の保管をアシュリーは心配してるんだよね?」
「はい。もし氷室のようなものがあるなら大丈夫かと思います」
川があったら、そこで釣りをすれば魚が獲れるかな?
「野菜がどうしても足りないですよね」
「野菜は途中の村で買えるなら買いたいですが……」
これから冬に向けて、各村々は野菜を長期保存出来るように仕込んでいくはず。まったく買えない訳じゃないだろうけど。
酢漬けや塩漬けした野菜を持って行くしかないかなぁ、やっぱり。
「最悪の時はこれでも使え」
ラズロさんが僕達の前に本を投げた。
「おや、これは」
ぅわ、とノエルさんが嫌そうな声を出して、クリフさんが目を閉じた。
「持てるだけ持ってけば、役に立つかもしんねーぞ」
表紙には、美味しい魔法薬学と書かれていた。
書いた人は勿論レンレン様。
「本来なら拝みたくもない代物だけどな、それ、野草の事が書いてあんだよ」
野草。
そう言えばレンレン様の主食は野草だってラズロさん言ってたなぁ。
「前にまともなもんを食えって叱ったらな、それを寄越してきたんだよ……」
はぁ、とため息を吐くラズロさんを横目に、ちょっと本を見せてもらう。
中は野草の事が図解でびっしり書いてあった。
……うん、確かにこれ、役に立つかも。
あ、キノコのことまで書いてある。
ちょっと面白そう。
面倒くさがりなパフィは、大蛇の上に座っていた。
「すっげぇ図だな……」
「本当にね……」
ラズロさんの感想にクリフさんが頷く。
「……で? その魔力水晶って奴を持ち運べるようになると、アシュリーが倒れなくなるんだな?」
「パシュパフィッツェ様がおっしゃるにはね。
実際、クロウリーが作成したダンジョンの階層は深い。都度都度魔力がアシュリーに流れ込んで昏睡状態になるのは危険を伴う。今回は近場だったからまだ良かったけど、遠く離れたダンジョンからここに戻るまで、ずっと眠り続けてアシュリーの身体に負担はないのか」
確かに。
トラスを持って行って、その場で僕の中に入ってしまった魔力を注げたなら、眠り続けなくて大丈夫そうだし。
後は、閉じた後にとてもおなかが空いてしまう事かな。
保存食だと持てる数も限られていると思うんだよね。
それから、馬車の中での時間の過ごし方。数時間でも皆する事がなくなってしまっていたから。
「アシュリー、改善したい事とか、気になる事があったら教えてくれる?」
ちょうど考えていた事を聞かれたので、食事について話した。三人とも頷く。
「そう、アシュリーが眠っている間にも話していたんだけど、食事は大事だよね。
アシュリーの村から王都に向かう途中、アシュリーは料理していただろう? 食器やら調理器具は馬車に積み込めるから良いとして、問題は食材だよね」
酢漬けの野菜なんかを持って行くとしても、沢山は持って行けないし、氷室に入れて保存するものだし……。
「ティールが物を転移させてる術符は使えないのか?」
クリフさんが尋ねる。
「あれは受け取る側を固定しなくてはいけないんですよ。送る側は大丈夫なんですけどねぇ。すみません、お役にたてず」
便利なものだけど、そんな簡単なものではないんだね。
「じゃあやっぱり、野生で食べられそうなのを見つけたら仕留めないとね」
ノエルさんの言葉にクリフさんの目が光った気がした。
飼育された家畜と違って、野生の動物は赤身が多い。
季節にもよるけど。
今から冬にかけてだと脂ののったものが多いだろうな。
血抜きをすぐにするとしても、仕留めた動物によっては大きくて食べ切れないだろうから、保管するなり置いて行くしかないのかなぁ。
「ティール様、氷室のような物は魔術で作れますか?」
僕の質問にティール様は笑顔で頷く。
「大丈夫ですよー。ここに魔力の宝庫みたいな人がいますし、氷魔法を使ってもらえば凍らせる事も可能です。
私も魔力ならノエル程ではありませんがありますから、安心して下さいねー」
ノエルさんがティール様を睨む。
「仕留めた動物の肉の保管をアシュリーは心配してるんだよね?」
「はい。もし氷室のようなものがあるなら大丈夫かと思います」
川があったら、そこで釣りをすれば魚が獲れるかな?
「野菜がどうしても足りないですよね」
「野菜は途中の村で買えるなら買いたいですが……」
これから冬に向けて、各村々は野菜を長期保存出来るように仕込んでいくはず。まったく買えない訳じゃないだろうけど。
酢漬けや塩漬けした野菜を持って行くしかないかなぁ、やっぱり。
「最悪の時はこれでも使え」
ラズロさんが僕達の前に本を投げた。
「おや、これは」
ぅわ、とノエルさんが嫌そうな声を出して、クリフさんが目を閉じた。
「持てるだけ持ってけば、役に立つかもしんねーぞ」
表紙には、美味しい魔法薬学と書かれていた。
書いた人は勿論レンレン様。
「本来なら拝みたくもない代物だけどな、それ、野草の事が書いてあんだよ」
野草。
そう言えばレンレン様の主食は野草だってラズロさん言ってたなぁ。
「前にまともなもんを食えって叱ったらな、それを寄越してきたんだよ……」
はぁ、とため息を吐くラズロさんを横目に、ちょっと本を見せてもらう。
中は野草の事が図解でびっしり書いてあった。
……うん、確かにこれ、役に立つかも。
あ、キノコのことまで書いてある。
ちょっと面白そう。
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