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第四章 魔女の国
058-2
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ギルドはラズロさんの提案を受け入れてくれたみたいで、さっそく殻を剥かれたエビや貝が売られるようになった。助かります……。
エビや貝が前よりも売れるようになって喜んでるって聞いた。
買ってるのは店が多くて、普通の家ではあまり買わないみたいだけど。少しずつ広まるといいなー。
今日はラズロさんが買ってきてくれた、殻が剥いてある貝と、タマネギ、トマトを炒めて、チーズをかけてこんがり焼いたものにしようという話になった。
でも、ラズロさんは気に入らないみたい。
「これだけだと他にパンを用意しなくちゃならないのがなぁ。それになんか、いつも同じ感じになるのがつまらん」
「オムライスにしますか?」
ふわふわの卵をスプーンで割ったら、中からたっぷりの貝やトマトが出てくる。嬉しいかも。
「それもいいんだがな、せっかくの貝を隠しちまうのは勿体ないだろ。
卵……卵…………いや、コメだな」
「コメ?」
「宵鍋で食う祝い鶏があるだろ? あんな風にコメと貝なんかを一緒に蒸し焼きすんだよ」
「美味しそう!」
「だろう?」
せっかくだから色んな具材を入れようということになった。
そのほうが見た目もいいし、色んなものを食べられたほうが心も身体も満たされる、ってラズロさんが。賛成です!
貝は殻を取らずにそのまま使ったほうがいいとギルドの人が教えてくれた。貝殻からも旨味がでるんだって。知らなかった! スープも作ってみようかな。寒いからスープはたくさんあってもすぐになくなってしまうし。
エビも買い足した。寒い中ラズロさんが買いに行ってくれた。……食べ物に対する行動力が前より上がった気がする。
さすがにエビの殻は剥こうということになった。貝の殻はすぐにはずして食べられるけど、エビのは剥きづらいし、手が汚れちゃうから。
「ギルドの奴ら、すっかり魚介類に詳しくなってたぞ」
エビの殻を剥きながらラズロさんが言う。
売れない魚貝を食べてるんだろうな。
「エビの頭の部分からも旨味が出るらしい」
「へぇーっ」
「だから、殻だけ剥けって言われたんだよ。頭は食わずに残せばいい。捨てるのは勿体ないぐらいの味が出るぞって脅すんだぜ?」
その話を聞いて、ますますスープが作りたくなってきた。
「次はスープを作りませんか。魚貝類たっぷりの」
「いいな、寒いし。もう一種類は野菜たっぷりスープにするのもいいな」
「両方食べたくなりそうです」
「両方食え」
チーズが中に入ったパンも焼いて、出来たら焼き立てを出したいな。
半分に割ったらとろりとチーズが出てきて、それをスープにつけて食べたい。
「チーズの入ったパンも作りたいです。とろっとしたチーズが食べたい」
「アシュリーさんはそうやって、オレの食欲を刺激するよなぁ……。明日はそれにしようぜ。たっぷり買ってきたからな、魚貝を!」
刻んだニンニクとオイルをフライパンに入れる。オイルが温まる前からニンニクを入れて、一緒に炒めるとオイルにニンニクの香りが移ってとても良い香りになる。
「よぉし、はじめるぞー」
「はーい!」
ニンニクの美味しそうな香りが出たところで、殻を剥いたエビをフライパンに入れる。ジュワッという音と、魚貝の香りがした。
白ワインのコルクをはずして渡すと、ラズロさんはフライパンの中にひとまわしかけ入れた。ワインの香りが湯気に混じる。大人の香り、と僕は思ってる。お酒は僕はまだ飲めないから。
塩、胡椒を入れ、軽くかきまぜたらエビをフライパンから出しておく。あんまり炒めすぎちゃうと固くなっちゃうんだって。
……ギルドの人たち、たくさん食べたんだろうな、魚貝類……。
野菜はネギぐらいしかないから、オイル漬けしていたキノコを入れることにした。
ニンニクやエビ、ワインの味が移ったオイルにキノコを入れて、炒める。これもちょっと炒めたら出す。ざく切りしたタマネギを入れて、炒める。
タマネギって火が通るとどうしてこんなに甘い香りになるんだろう。味もだけど。不思議。
タマネギが半透明になったところでコメを入れる。パチパチ、と弾けるような音がする。
このまま炒めちゃうとコメが固くなっちゃうから、塩を溶かし入れた湯を注ぐ。ジュワーッという音。
コメも少し火を通したところで止めて、釜に入れて焼き蒸すために、別のフライパンに移していく。
コメを平らにならしてさっき取り出したキノコやエビ、殻付きの貝、ざく切りにしたトマトをのせておく。
釜に入れる前に湯を足し入れてフタをして、蒸し焼きにする。フタをしてあるからカリカリに焼けたりはしないはず。
蒸し焼きにする前からいい匂いがして、僕とラズロさんのおなかが鳴った。
エビや貝が前よりも売れるようになって喜んでるって聞いた。
買ってるのは店が多くて、普通の家ではあまり買わないみたいだけど。少しずつ広まるといいなー。
今日はラズロさんが買ってきてくれた、殻が剥いてある貝と、タマネギ、トマトを炒めて、チーズをかけてこんがり焼いたものにしようという話になった。
でも、ラズロさんは気に入らないみたい。
「これだけだと他にパンを用意しなくちゃならないのがなぁ。それになんか、いつも同じ感じになるのがつまらん」
「オムライスにしますか?」
ふわふわの卵をスプーンで割ったら、中からたっぷりの貝やトマトが出てくる。嬉しいかも。
「それもいいんだがな、せっかくの貝を隠しちまうのは勿体ないだろ。
卵……卵…………いや、コメだな」
「コメ?」
「宵鍋で食う祝い鶏があるだろ? あんな風にコメと貝なんかを一緒に蒸し焼きすんだよ」
「美味しそう!」
「だろう?」
せっかくだから色んな具材を入れようということになった。
そのほうが見た目もいいし、色んなものを食べられたほうが心も身体も満たされる、ってラズロさんが。賛成です!
貝は殻を取らずにそのまま使ったほうがいいとギルドの人が教えてくれた。貝殻からも旨味がでるんだって。知らなかった! スープも作ってみようかな。寒いからスープはたくさんあってもすぐになくなってしまうし。
エビも買い足した。寒い中ラズロさんが買いに行ってくれた。……食べ物に対する行動力が前より上がった気がする。
さすがにエビの殻は剥こうということになった。貝の殻はすぐにはずして食べられるけど、エビのは剥きづらいし、手が汚れちゃうから。
「ギルドの奴ら、すっかり魚介類に詳しくなってたぞ」
エビの殻を剥きながらラズロさんが言う。
売れない魚貝を食べてるんだろうな。
「エビの頭の部分からも旨味が出るらしい」
「へぇーっ」
「だから、殻だけ剥けって言われたんだよ。頭は食わずに残せばいい。捨てるのは勿体ないぐらいの味が出るぞって脅すんだぜ?」
その話を聞いて、ますますスープが作りたくなってきた。
「次はスープを作りませんか。魚貝類たっぷりの」
「いいな、寒いし。もう一種類は野菜たっぷりスープにするのもいいな」
「両方食べたくなりそうです」
「両方食え」
チーズが中に入ったパンも焼いて、出来たら焼き立てを出したいな。
半分に割ったらとろりとチーズが出てきて、それをスープにつけて食べたい。
「チーズの入ったパンも作りたいです。とろっとしたチーズが食べたい」
「アシュリーさんはそうやって、オレの食欲を刺激するよなぁ……。明日はそれにしようぜ。たっぷり買ってきたからな、魚貝を!」
刻んだニンニクとオイルをフライパンに入れる。オイルが温まる前からニンニクを入れて、一緒に炒めるとオイルにニンニクの香りが移ってとても良い香りになる。
「よぉし、はじめるぞー」
「はーい!」
ニンニクの美味しそうな香りが出たところで、殻を剥いたエビをフライパンに入れる。ジュワッという音と、魚貝の香りがした。
白ワインのコルクをはずして渡すと、ラズロさんはフライパンの中にひとまわしかけ入れた。ワインの香りが湯気に混じる。大人の香り、と僕は思ってる。お酒は僕はまだ飲めないから。
塩、胡椒を入れ、軽くかきまぜたらエビをフライパンから出しておく。あんまり炒めすぎちゃうと固くなっちゃうんだって。
……ギルドの人たち、たくさん食べたんだろうな、魚貝類……。
野菜はネギぐらいしかないから、オイル漬けしていたキノコを入れることにした。
ニンニクやエビ、ワインの味が移ったオイルにキノコを入れて、炒める。これもちょっと炒めたら出す。ざく切りしたタマネギを入れて、炒める。
タマネギって火が通るとどうしてこんなに甘い香りになるんだろう。味もだけど。不思議。
タマネギが半透明になったところでコメを入れる。パチパチ、と弾けるような音がする。
このまま炒めちゃうとコメが固くなっちゃうから、塩を溶かし入れた湯を注ぐ。ジュワーッという音。
コメも少し火を通したところで止めて、釜に入れて焼き蒸すために、別のフライパンに移していく。
コメを平らにならしてさっき取り出したキノコやエビ、殻付きの貝、ざく切りにしたトマトをのせておく。
釜に入れる前に湯を足し入れてフタをして、蒸し焼きにする。フタをしてあるからカリカリに焼けたりはしないはず。
蒸し焼きにする前からいい匂いがして、僕とラズロさんのおなかが鳴った。
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