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第四章 魔女の国
061-2
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ノエルさんと一緒に医務室に向かうと、眠るナインさんの横にティール様がいた。
「先程目覚めたんですが、興奮状態だったので薬を飲ませて眠らせています」
「そう」
僕のほうを見て、ティール様が言う。
「ラズロは食堂に帰りました。ナインがなにを話したかもラズロから聞きました」
ノエル様が頷く。
「後は任せて、少し話をしよう。確認がしたいから」
「そうですね」
僕も食堂に戻ろうとしたら、二人は僕と一緒に食堂にやって来た。
誰もいない食堂で、僕たち四人で座る。
「コーヒーでいいか」
「ありがとう」
「ミルクたっぷりでお願いします」
「うるせぇ、今日はなしだ」
ティール様のお願いをすげなく断るラズロさん。
ここだけ見ると、いつも通り。
「これっていうのは、なんのことだと思う?」
「うーん、幾つか考えられますね。
クロウリー自身を指してる場合、またはクロウリーが作っていたものの場合」
「……クロウリーが作ってたものに思えるね」
「ですねぇ」
二人が無言になる。
少ししてラズロさんがコーヒーを持ってきてくれた。僕のとティール様のはミルクたっぷりだった。
「魔力水晶か」
「恐らく」
「今回、北の国が我らを襲う理由は、アシュリーが作った魔力水晶をキルヒシュタフ様に渡すため……」
「そんなところかと。ただ、守るものがよく分かりませんねぇ」
皆、頷いて、無言になる。
「キルヒシュタフ様が守るものの為に魔力水晶が必要で、それを阻止するためにダリア様がクロウリーを殺した?」
「ダリア様とキルヒシュタフ様が敵なのか味方なのかがさっぱり分かりませんね」
「何言ってんだ、敵だろ」
ラズロさんが言い切る。
「アシュリーが作ったもんを欲しがってんだから。アマーリアーナ様は頼みに来たのに、キルヒシュタフ様は来ない。手下の北の国は来た。それが全てだろ」
「じゃあ、ダリア様は味方ですか?」
「知らねぇよ。魔女ってのはオレたちと倫理観が違うんだろ? だったらオレたちの思いもよらない理由かも知れないだろ」
「確かにそうですね」
ずっと黙っていたノエルさんが呟く。
「アシュリーが行くの、予想以上に危険なんじゃないかな」
「冬の王を誘き寄せるためですが、アシュリー君を見て北の国の奴らが火事場のなんとかを発揮する可能性はありますね」
たぶん、それもパフィは分かってる。
「パフィが来いと言ったなら、僕は行きます」
「アシュリー」
「パフィはきっとそれも分かってると思うんです。キルヒシュタフ様のことを、この中で一番知ってるはずです」
キルヒシュタフ様のことも、ダリア様のことも。
その上で僕に冬の王を誘き寄せる囮になれとパフィは言ったんだろうから。
「先程目覚めたんですが、興奮状態だったので薬を飲ませて眠らせています」
「そう」
僕のほうを見て、ティール様が言う。
「ラズロは食堂に帰りました。ナインがなにを話したかもラズロから聞きました」
ノエル様が頷く。
「後は任せて、少し話をしよう。確認がしたいから」
「そうですね」
僕も食堂に戻ろうとしたら、二人は僕と一緒に食堂にやって来た。
誰もいない食堂で、僕たち四人で座る。
「コーヒーでいいか」
「ありがとう」
「ミルクたっぷりでお願いします」
「うるせぇ、今日はなしだ」
ティール様のお願いをすげなく断るラズロさん。
ここだけ見ると、いつも通り。
「これっていうのは、なんのことだと思う?」
「うーん、幾つか考えられますね。
クロウリー自身を指してる場合、またはクロウリーが作っていたものの場合」
「……クロウリーが作ってたものに思えるね」
「ですねぇ」
二人が無言になる。
少ししてラズロさんがコーヒーを持ってきてくれた。僕のとティール様のはミルクたっぷりだった。
「魔力水晶か」
「恐らく」
「今回、北の国が我らを襲う理由は、アシュリーが作った魔力水晶をキルヒシュタフ様に渡すため……」
「そんなところかと。ただ、守るものがよく分かりませんねぇ」
皆、頷いて、無言になる。
「キルヒシュタフ様が守るものの為に魔力水晶が必要で、それを阻止するためにダリア様がクロウリーを殺した?」
「ダリア様とキルヒシュタフ様が敵なのか味方なのかがさっぱり分かりませんね」
「何言ってんだ、敵だろ」
ラズロさんが言い切る。
「アシュリーが作ったもんを欲しがってんだから。アマーリアーナ様は頼みに来たのに、キルヒシュタフ様は来ない。手下の北の国は来た。それが全てだろ」
「じゃあ、ダリア様は味方ですか?」
「知らねぇよ。魔女ってのはオレたちと倫理観が違うんだろ? だったらオレたちの思いもよらない理由かも知れないだろ」
「確かにそうですね」
ずっと黙っていたノエルさんが呟く。
「アシュリーが行くの、予想以上に危険なんじゃないかな」
「冬の王を誘き寄せるためですが、アシュリー君を見て北の国の奴らが火事場のなんとかを発揮する可能性はありますね」
たぶん、それもパフィは分かってる。
「パフィが来いと言ったなら、僕は行きます」
「アシュリー」
「パフィはきっとそれも分かってると思うんです。キルヒシュタフ様のことを、この中で一番知ってるはずです」
キルヒシュタフ様のことも、ダリア様のことも。
その上で僕に冬の王を誘き寄せる囮になれとパフィは言ったんだろうから。
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