270 / 271
番外編
聖女アリッサ
しおりを挟む
僕宛に手紙が届いた。村からかと思ったら、アリッサからだった。
僕より先に王都に来てはいるけど、アリッサは聖女ということで、軽々しく会えない存在。元気にしてるといいなぁと思っていたけど、手紙がくるとは思ってもみなかった。
「アリッサか」
「うん」
「そういえばパフィはアリッサに会ってたんでしょ?」
「会ったな」
予知のスキルを持つアリッサ。
スキルの中でも希少とされて、スキルを持つ人が現れると、教会が手厚く保護する。
「ヴィヴィアンナ様の予知と、アリッサの予知って違うの?」
パフィは浮かんだ状態で寝転んでる。魔女にとって空に浮かぶのは簡単なことみたいで、パフィはよく浮かんでる。どうなってるんだろうって、いつも思う。
「ヴィヴィアンナの予知は魔力で己を未来に飛ばす頭のおかしな技だ。アリッサのは神から与えられるものだからな、好きなように見ることはできない」
「神様がくれるの? 凄いね」
スキルをもらうから、神様が存在してるってことを疑ったことはないけど、あまり身近に感じたことはなくって。でもアリッサは神様から予知を与えられるんだから、神様を近くに感じたりするのかな。
「で? なんて書いてきた?」
「あ、そうだった」
すっかり手紙のことを忘れてた。
蝋燭を固めたもので封がされてる。村からくる手紙は封筒に入ってない。たたまれて、なにかに括り付けられているのがほとんどだ。もしくは麻紐で閉じられていたりする。
やっぱり聖女様となると、手紙一つとっても違うみたい。蝋をこんな風に使うなんて。
"アシュリー
ごきげんよう。王都に来て何年も経つのに、私の元に挨拶に来ないなんて、薄情ね。
私は教会から出られないんだから、そっちが会いに来なさいよ"
……うん、アリッサってこういう子だった。
「会いに来いって書いてあったよ」
「聖女は教会から出られんからな」
「どうして出られないの?」
僕のダンジョンメーカーのスキルと違って、危険じゃないと思うんだけど。
「予知ができるだけで聖女と呼ばれるのをおかしいとは思わないのか?」
「言われてみれば、そうだね」
そういうものだと思っていたけど、確かに不思議……?
「神は純潔を好む」
「純潔?」
「純潔を散らすと同時に、予知のスキルは失われる。だから教会が手厚く保護する」
散らす?
守らなくちゃいけないってこと? 保護するって言ってるし。
純潔がなにかはあとでラズロさんに聞いてみよう。ノエルさんのほうがいいかな。物知りだし。
食堂に行くと、ノエルさんとラズロさん、ティール様がコーヒーを飲んでいた。
まだまだ大変なことは続いてるみたいだけど、ノエルさんもティール様も前より顔色がよくなった。
「アシュリーも飲むだろ?」
「ありがとうございます」
ノエルさんの隣に座る。
「ノエルさん」
「うん、どうしたの?」
「純潔を散らすってどういう意味ですか?」
厨房でなにかが落ちる音がした。
ノエルさんに両肩を掴まれる。
「……アシュリー、どこでそんな言葉を? 一番疑わしいのはラズロだけど慌てっぷりからそうじゃないみたいだね? ダグさんかな? ダグさんがそんな本をアシュリーに渡したのかな?」
振り返ってノエルさんがラズロさんを見る。ラズロさんは大きく首を振って否定する。
「あの、違います」
「純潔を散らすっていうのはですねー」
ノエルさんとしては僕にまだ知られたくない言葉みたい。説明しようとしたティール様は、厨房から走ってきたラズロさんに頭を叩かれた。
「男と女の中、深まる、そうなる」
ひょっこり現れたナインさんが言って、ノエルさんとラズロさんはがっくりと肩を落とした。
夫婦になるってことかな? ラズロさんとアナスタシア様みたいに。
「ありがとう、ナインさん」
「ん」
ナインさんはティール様の隣に座った。
ため息を吐きながらラズロさんは厨房に戻って行った。
「アシュリー、どうしてそんな質問を?」
「あ、はい。幼馴染みのアリッサ──聖女様から手紙がきたんです。聖女様は教会から出られないって聞いて」
「あー……なるほど」
ティール様とノエルさんが頷いた。ノエルさんはほっとしたように息を吐いた。
「予知のスキルは恋を知ると失われるって言いますからねぇ」
なんてことないようにティール様が言う。
「スキルを持つ者は教会が匿ってしまうから、基本的には生涯、教会から出られないんだよ」
「本人が出たいと思ってもですか?」
「残念ながらそうだね」
恋をさせないようにするってことみたい。
ラズロさんがミルクのたっぷり入ったコーヒーを持ってきてくれた。
僕の隣にいたフルールを抱き上げると、ラズロさんは厨房に戻っていった。
「恋をするとね、その人のためになにかしたくなるでしょう」
「はい」
僕はまだ誰かに恋をしたことはないけど、なんとなく知ってる。そういうものだって。
「偽りの予知をする者もいてね、大きな問題になることが多いから、教会が迎えて外の世界と切り離すんだよ。聖女、聖者として大切に扱う。実際予知は神の言葉だからね、ハズレることがない。崇拝の対象とされるんだよ」
好きな人のために嘘を吐いてしまう。
想像もつかないけど、恋って悩ましいものなんだろうな。
キルヒシュタフ様のことを思い出す。苦い気持ちがこみあげてきて、胸がちくちくする。でも、キルヒシュタフ様が恋をしたから、パフィがこの世界に生まれたんだとも思う。
恋とか嘘とか色々あると思うけど、予知のスキルを持つ人はつらくないのかな。
僕は王都から出られないけど、王都の中なら自由に動ける。でもアリッサはそうじゃない。
僕の知るアリッサはとても強い子だった。はきはきとして、好きなものは好き、嫌いなものは嫌いと言う。彼女と遊ぶ時はいつも身体を動かすことだった。
だから教会の中から出られない状態だなんて思いもよらなかった。嘘みたい。
「いくら幼馴染みとはいえ、男女だからね、聖女様が望んでも会えないんじゃないかな」
困ったようにノエルさんが言った。
あのアリッサが僕を好きになるなんて考えられないんだけどね。なんていうか僕、子分扱いだったし。
アリッサに、なんて返事を書こうか悩んでいたら、パフィが戻って来た。
「おかえり」
「アリッサに会ってきたぞ」
「あ、そうなの? 元気だった?」
「閉じ込められているからな、体力が有り余っていて暑苦しかった」
パフィは面倒くさがりだから、なにごとにもやる気に満ちあふれてるアリッサとは、なんていうか合わない。さすがにパフィにまで僕にするのと同じ態度はしないけど。
「アリッサはつらくないのかな。自分の意思と関係なく、閉じ込められてしまうんでしょう?」
「気にせず出ればいいと思うが、小賢しいことを考える者は多くいるからな」
具体的には分からないけど、第二王子達みたいな人たちってことだよね、きっと。
「神様も、純潔じゃなくても予知を与えてくれればいいのにね」
パフィは呆れた顔で僕を見る。
「そもそも与えんほうがいいと思うがな」
「でも、知っておいたほうがいいから、予知を与えてくれるんじゃないの?」
「神なんてものは魔女よりも気まぐれで自分勝手だぞ」
「そうなの?」
まるで会ったことがあるみたいに話すなぁ。
「会ったことあるの?」
「会えるわけがないだろう」
よく分からないけど、ダリア様が変えられない未来があるって言ってたな。神様が決めた未来は。
パフィもそういうのを見聞きしたことがあるのかもしれない。
「アリッサは教会から出たいのかな?」
「あの娘は、おまえの言うところの威張りんぼうだからな、今の環境を気に入っているようだ。なにをすればスキルを失うのかも分かっているしな、それもあるまい」
「じゃあ、なんで僕に会いに来いっていうんだろう?」
「託宣だ」
パフィはポンと音をたてて猫になると、僕の膝の上に座った。
『神からおまえに言葉があるそうだ』
「えっ? 神様?」
『どんな内容かはおまえにしか教えられないと言われた。まったく、余計なことばかりしおって……』
イライラしているのか、二股の尻尾でベンチを叩く。
神様が僕に?
なんだろう?
僕より先に王都に来てはいるけど、アリッサは聖女ということで、軽々しく会えない存在。元気にしてるといいなぁと思っていたけど、手紙がくるとは思ってもみなかった。
「アリッサか」
「うん」
「そういえばパフィはアリッサに会ってたんでしょ?」
「会ったな」
予知のスキルを持つアリッサ。
スキルの中でも希少とされて、スキルを持つ人が現れると、教会が手厚く保護する。
「ヴィヴィアンナ様の予知と、アリッサの予知って違うの?」
パフィは浮かんだ状態で寝転んでる。魔女にとって空に浮かぶのは簡単なことみたいで、パフィはよく浮かんでる。どうなってるんだろうって、いつも思う。
「ヴィヴィアンナの予知は魔力で己を未来に飛ばす頭のおかしな技だ。アリッサのは神から与えられるものだからな、好きなように見ることはできない」
「神様がくれるの? 凄いね」
スキルをもらうから、神様が存在してるってことを疑ったことはないけど、あまり身近に感じたことはなくって。でもアリッサは神様から予知を与えられるんだから、神様を近くに感じたりするのかな。
「で? なんて書いてきた?」
「あ、そうだった」
すっかり手紙のことを忘れてた。
蝋燭を固めたもので封がされてる。村からくる手紙は封筒に入ってない。たたまれて、なにかに括り付けられているのがほとんどだ。もしくは麻紐で閉じられていたりする。
やっぱり聖女様となると、手紙一つとっても違うみたい。蝋をこんな風に使うなんて。
"アシュリー
ごきげんよう。王都に来て何年も経つのに、私の元に挨拶に来ないなんて、薄情ね。
私は教会から出られないんだから、そっちが会いに来なさいよ"
……うん、アリッサってこういう子だった。
「会いに来いって書いてあったよ」
「聖女は教会から出られんからな」
「どうして出られないの?」
僕のダンジョンメーカーのスキルと違って、危険じゃないと思うんだけど。
「予知ができるだけで聖女と呼ばれるのをおかしいとは思わないのか?」
「言われてみれば、そうだね」
そういうものだと思っていたけど、確かに不思議……?
「神は純潔を好む」
「純潔?」
「純潔を散らすと同時に、予知のスキルは失われる。だから教会が手厚く保護する」
散らす?
守らなくちゃいけないってこと? 保護するって言ってるし。
純潔がなにかはあとでラズロさんに聞いてみよう。ノエルさんのほうがいいかな。物知りだし。
食堂に行くと、ノエルさんとラズロさん、ティール様がコーヒーを飲んでいた。
まだまだ大変なことは続いてるみたいだけど、ノエルさんもティール様も前より顔色がよくなった。
「アシュリーも飲むだろ?」
「ありがとうございます」
ノエルさんの隣に座る。
「ノエルさん」
「うん、どうしたの?」
「純潔を散らすってどういう意味ですか?」
厨房でなにかが落ちる音がした。
ノエルさんに両肩を掴まれる。
「……アシュリー、どこでそんな言葉を? 一番疑わしいのはラズロだけど慌てっぷりからそうじゃないみたいだね? ダグさんかな? ダグさんがそんな本をアシュリーに渡したのかな?」
振り返ってノエルさんがラズロさんを見る。ラズロさんは大きく首を振って否定する。
「あの、違います」
「純潔を散らすっていうのはですねー」
ノエルさんとしては僕にまだ知られたくない言葉みたい。説明しようとしたティール様は、厨房から走ってきたラズロさんに頭を叩かれた。
「男と女の中、深まる、そうなる」
ひょっこり現れたナインさんが言って、ノエルさんとラズロさんはがっくりと肩を落とした。
夫婦になるってことかな? ラズロさんとアナスタシア様みたいに。
「ありがとう、ナインさん」
「ん」
ナインさんはティール様の隣に座った。
ため息を吐きながらラズロさんは厨房に戻って行った。
「アシュリー、どうしてそんな質問を?」
「あ、はい。幼馴染みのアリッサ──聖女様から手紙がきたんです。聖女様は教会から出られないって聞いて」
「あー……なるほど」
ティール様とノエルさんが頷いた。ノエルさんはほっとしたように息を吐いた。
「予知のスキルは恋を知ると失われるって言いますからねぇ」
なんてことないようにティール様が言う。
「スキルを持つ者は教会が匿ってしまうから、基本的には生涯、教会から出られないんだよ」
「本人が出たいと思ってもですか?」
「残念ながらそうだね」
恋をさせないようにするってことみたい。
ラズロさんがミルクのたっぷり入ったコーヒーを持ってきてくれた。
僕の隣にいたフルールを抱き上げると、ラズロさんは厨房に戻っていった。
「恋をするとね、その人のためになにかしたくなるでしょう」
「はい」
僕はまだ誰かに恋をしたことはないけど、なんとなく知ってる。そういうものだって。
「偽りの予知をする者もいてね、大きな問題になることが多いから、教会が迎えて外の世界と切り離すんだよ。聖女、聖者として大切に扱う。実際予知は神の言葉だからね、ハズレることがない。崇拝の対象とされるんだよ」
好きな人のために嘘を吐いてしまう。
想像もつかないけど、恋って悩ましいものなんだろうな。
キルヒシュタフ様のことを思い出す。苦い気持ちがこみあげてきて、胸がちくちくする。でも、キルヒシュタフ様が恋をしたから、パフィがこの世界に生まれたんだとも思う。
恋とか嘘とか色々あると思うけど、予知のスキルを持つ人はつらくないのかな。
僕は王都から出られないけど、王都の中なら自由に動ける。でもアリッサはそうじゃない。
僕の知るアリッサはとても強い子だった。はきはきとして、好きなものは好き、嫌いなものは嫌いと言う。彼女と遊ぶ時はいつも身体を動かすことだった。
だから教会の中から出られない状態だなんて思いもよらなかった。嘘みたい。
「いくら幼馴染みとはいえ、男女だからね、聖女様が望んでも会えないんじゃないかな」
困ったようにノエルさんが言った。
あのアリッサが僕を好きになるなんて考えられないんだけどね。なんていうか僕、子分扱いだったし。
アリッサに、なんて返事を書こうか悩んでいたら、パフィが戻って来た。
「おかえり」
「アリッサに会ってきたぞ」
「あ、そうなの? 元気だった?」
「閉じ込められているからな、体力が有り余っていて暑苦しかった」
パフィは面倒くさがりだから、なにごとにもやる気に満ちあふれてるアリッサとは、なんていうか合わない。さすがにパフィにまで僕にするのと同じ態度はしないけど。
「アリッサはつらくないのかな。自分の意思と関係なく、閉じ込められてしまうんでしょう?」
「気にせず出ればいいと思うが、小賢しいことを考える者は多くいるからな」
具体的には分からないけど、第二王子達みたいな人たちってことだよね、きっと。
「神様も、純潔じゃなくても予知を与えてくれればいいのにね」
パフィは呆れた顔で僕を見る。
「そもそも与えんほうがいいと思うがな」
「でも、知っておいたほうがいいから、予知を与えてくれるんじゃないの?」
「神なんてものは魔女よりも気まぐれで自分勝手だぞ」
「そうなの?」
まるで会ったことがあるみたいに話すなぁ。
「会ったことあるの?」
「会えるわけがないだろう」
よく分からないけど、ダリア様が変えられない未来があるって言ってたな。神様が決めた未来は。
パフィもそういうのを見聞きしたことがあるのかもしれない。
「アリッサは教会から出たいのかな?」
「あの娘は、おまえの言うところの威張りんぼうだからな、今の環境を気に入っているようだ。なにをすればスキルを失うのかも分かっているしな、それもあるまい」
「じゃあ、なんで僕に会いに来いっていうんだろう?」
「託宣だ」
パフィはポンと音をたてて猫になると、僕の膝の上に座った。
『神からおまえに言葉があるそうだ』
「えっ? 神様?」
『どんな内容かはおまえにしか教えられないと言われた。まったく、余計なことばかりしおって……』
イライラしているのか、二股の尻尾でベンチを叩く。
神様が僕に?
なんだろう?
15
あなたにおすすめの小説
劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
転生したら神だった。どうすんの?
埼玉ポテチ
ファンタジー
転生した先は何と神様、しかも他の神にお前は神じゃ無いと天界から追放されてしまった。僕はこれからどうすれば良いの?
人間界に落とされた神が天界に戻るのかはたまた、地上でスローライフを送るのか?ちょっと変わった異世界ファンタジーです。
異世界ママ、今日も元気に無双中!
チャチャ
ファンタジー
> 地球で5人の子どもを育てていた明るく元気な主婦・春子。
ある日、建設現場の事故で命を落としたと思ったら――なんと剣と魔法の異世界に転生!?
目が覚めたら村の片隅、魔法も戦闘知識もゼロ……でも家事スキルは超一流!
「洗濯魔法? お掃除召喚? いえいえ、ただの生活の知恵です!」
おせっかい上等! お節介で世界を変える異世界ママ、今日も笑顔で大奮闘!
魔法も剣もぶっ飛ばせ♪ ほんわかテンポの“無双系ほんわかファンタジー”開幕!
目つきが悪いと仲間に捨てられてから、魔眼で全てを射貫くまで。
桐山じゃろ
ファンタジー
高校二年生の横伏藤太はある日突然、あまり接点のないクラスメイトと一緒に元いた世界からファンタジーな世界へ召喚された。初めのうちは同じ災難にあった者同士仲良くしていたが、横伏だけが強くならない。召喚した連中から「勇者の再来」と言われている不東に「目つきが怖い上に弱すぎる」という理由で、森で魔物にやられた後、そのまま捨てられた。……こんなところで死んでたまるか! 奮起と同時に意味不明理解不能だったスキル[魔眼]が覚醒し無双モードへ突入。その後は別の国で召喚されていた同じ学校の女の子たちに囲まれて一緒に暮らすことに。一方、捨てた連中はなんだか勝手に酷い目に遭っているようです。※小説家になろう、カクヨムにも同じものを掲載しています。
外れスキル【削除&復元】が実は最強でした~色んなものを消して相手に押し付けたり自分のものにしたりする能力を得た少年の成り上がり~
名無し
ファンタジー
突如パーティーから追放されてしまった主人公のカイン。彼のスキルは【削除&復元】といって、荷物係しかできない無能だと思われていたのだ。独りぼっちとなったカインは、ギルドで仲間を募るも意地悪な男にバカにされてしまうが、それがきっかけで頭痛や相手のスキルさえも削除できる力があると知る。カインは一流冒険者として名を馳せるという夢をかなえるべく、色んなものを削除、復元して自分ものにしていき、またたく間に最強の冒険者へと駆け上がっていくのだった……。
【完結】魔術師なのはヒミツで薬師になりました
すみ 小桜(sumitan)
ファンタジー
ティモシーは、魔術師の少年だった。人には知られてはいけないヒミツを隠し、薬師(くすし)の国と名高いエクランド国で薬師になる試験を受けるも、それは年に一度の王宮専属薬師になる試験だった。本当は普通の試験でよかったのだが、見事に合格を果たす。見た目が美少女のティモシーは、トラブルに合うもまだ平穏な方だった。魔術師の組織の影がちらつき、彼は次第に大きな運命に飲み込まれていく……。
神樹の里で暮らす創造魔法使い ~幻獣たちとののんびりライフ~
あきさけ
ファンタジー
貧乏な田舎村を追い出された少年〝シント〟は森の中をあてどなくさまよい一本の新木を発見する。
それは本当に小さな新木だったがかすかな光を帯びた不思議な木。
彼が不思議そうに新木を見つめているとそこから『私に魔法をかけてほしい』という声が聞こえた。
シントが唯一使えたのは〝創造魔法〟といういままでまともに使えた試しのないもの。
それでも森の中でこのまま死ぬよりはまだいいだろうと考え魔法をかける。
すると新木は一気に生長し、天をつくほどの巨木にまで変化しそこから新木に宿っていたという聖霊まで姿を現した。
〝この地はあなたが創造した聖地。あなたがこの地を去らない限りこの地を必要とするもの以外は誰も踏み入れませんよ〟
そんな言葉から始まるシントののんびりとした生活。
同じように行き場を失った少女や幻獣や精霊、妖精たちなど様々な面々が集まり織りなすスローライフの幕開けです。
※この小説はカクヨム様でも連載しています。アルファポリス様とカクヨム様以外の場所では公開しておりません。
神の加護を受けて異世界に
モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。
その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。
そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる