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異世界へ下宿屋と共に。前半
しおりを挟む山に囲まれた小さな村で下宿屋を営んでる倉科 静。29歳で独身。
昨日泊めた外国人を玄関の前で見送り家の中へ入ると、疲労が溜まってたのか急に眠くなり玄関の前で倒れてしまった。
ここは高齢者しか住民がいない見放された村で、山に囲まれ交通が不便で国は村人に移住を進めたが村人は「僅かな時間を移住してまで生き延びたくない」と拒否。ならばと観光地として復興するとの事で山の暮らしを体験などを謳い文句にし村人たちは観光客を迎え入れたり自分の家を下宿屋として貸したりして活気溢れていった。
山の恵みは偉大で山菜などは沢山とれ、川には魚が泳ぎ、そこで釣りを楽しむ事もできる。空気は澄んでいて夜には満点の星空が天然で眺められ海外の来客も多かった。今の時代、とても便利で通訳機という物もありトラブルもなく平和そのものだった。
俺が12歳の時、天災で土砂崩れがおき避難を言い渡され唯一ある学校へと逃げ込む途中、倒れてきた大木の下敷きになり両親は他界。それから祖父母に育てられていたが2人とも80を越える長寿で人生全うして亡くなってしまった。今は俺一人で後を継ぎ下宿屋を営んでいる。
料理は祖母に教わり山菜などの取り方は祖父に教わり一通りできる。兄弟は2人いる。だが皆は都会の方へと引っ越し長男である俺が残った。祖父は俺が20歳の時、祖母は俺が25歳の時に亡くなった。その時は兄弟たちは帰ってきたが学校もあり帰ってくる事はなかった。兄弟たちは寮に住んでるので友達と助け合ったりして今の所不自由なく生活しているらしい。
そんなある日の事だった。
よほど疲れてたのか玄関で踞るように倒れて眠っていたらしい。辺りは真っ暗でかなり時間が経っている事に気付く。外国人を見送ったのは午前中。朝御飯を食べてから出ていったので、そう考えるとかなり長い時間、玄関で眠っていたようだ。
部屋に入り時計を確認すると4時を回ったところだった。・・・ん?それにしては辺りが暗すぎるような気がするんだが。季節が冬ならまだしも今は夏が終わり秋に入ったところだ。4時にしては暗すぎる。・・・もしかして深夜なのか?そんなに寝過ごしてしまったのだろうか。だが体は少し怠いが腰痛や体が軋むような事にはなっていない。
何故か電気が付かない。時計が読めたのは針と数字が蓄光で色付けされてるので難なく読めた。・・・とにかく明かり・・・明かり・・・あ、懐中電灯発見。とにかく周りを確認。
うん、いつもの見慣れた部屋だ。あーお客さんの部屋がそのままに・・・うーん布団を天日干ししたいが今は夜?らしいから無理だな。
あ、とりあえず外へでてみようか。今の時期は豊作で助かる。ちょっとだけ近場の森へと入って軽く摘まめる程度をもぎ取ってこようか。
カラカラカラ・・・
「え・・・」
な、なんだ?近所が全て森になっている。・・・そして空を見上げると無数の星と・・・3つの月?が見えた。赤色と黄色と紫色の円が少し欠けてる月が空にあった。
そんなバカな。月は当たり前だが1つだ。しかも今日は綺麗な三日月が見えるはずだ。・・・目を擦り再び空を見上げる。やはり月は3つある。
ふと後ろを振り向く。そこには住み慣れた下宿屋がある。俺の家で働いている所だ。部屋は至って変わらない。だが下宿屋から出れば見慣れない森が広がっている。・・・これはどうゆう事なのだろうか。
とにかく家に戻り予備電源、ソーラーパネルで溜めた電気を家中に巡らせる。小さな物しか設置してないため電力はそんなに貯まらず予備として貯めているのだ。それがこんな形で使うことになるとは・・・
とにかく玄関を照らす。・・・うん、やはり見慣れた玄関だ。そして辺りも変わらず。とりあえず節電の為すぐ玄関の電気を消し懐中電灯で台所へと足を運ぶ。
・・・うん、昼飯の下ごしらえしたままだね。電気を付けると調理途中の食材に目がいく。鮭の生臭さを取るために塩を振ったままになっていた。あーこれ塩が染み込みすぎてしょっぱくなっちゃってるよ。ムニエルにしようとしてたんだけど・・・仕方ない。塩焼きにしようか。ご飯は・・・うん、朝の残りがあって良かった。
とにかく腹ごしらえ。うん現実逃避。どーすればいいかわからない。そーいえば今日も2組のお客さんが来る予定だったのに・・・どうしよう。
お腹を満たし、とにかく今の状況を整理する。
まず今現在、ここは我が家で合っているようだ。あの玄関で睡魔に襲われる前のままだ。まずは一安心。これでまだ俺は生きていけるらしい。
次に外。少しずつ明るくなってるので、やはり深夜4時に目が覚めたらしい。今は6時。朝日が昇り始めているらしく黄色い光が辺りを照らしている。・・・だがやはり何度見ても月は3つある。周りは木・木・木・無限に木が連なっている。森だろう。当たり前だが。
結論。どうやら俺は住み慣れた下宿屋と共にどこかへ飛ばされた?らしい。・・・これからどうすればいいのやら。
_________
とにかくいつもの様に行動を取る。まずは布団を干す。二階の物干し竿に布団をかけ軽く誇りを払うようパンパンと叩く。次にシーツを洗濯機へ。日が出ればなんとかソーラーパネルが電気を充電できるので一気に洗い物を済ませる。少量なら川で手洗いできるが、この森の中に川があるのか、そもそも俺が食べれる山菜があるかすら分からない状況なので、まず家で出来ることをやる。
掃除機を使わずホウキで埃を取り除き水拭きをする。・・・あ、水やお湯はでました。ご飯作る時に使って確かめた。凄く有難い。飲み水は大切だからね。
家の掃除を終わらせ、山菜採りの準備を始める。まずはツナギを着用。次に腰カゴ。本当は竹製の背負いカゴが良いのだが外は未知の領域な為、身軽にしたいため腰カゴにした。あとは山菜採りナイフにキッチンばさみ、皮手袋に帽子にタオルを2枚。
そしてトレッキングポールにスパイクシューズ。うん完璧装備。熊とか出没しない限りは多分平気。そして一応迷子にならないように玄関だけ電気を付け、ナイフの他に懐中電灯と弁当と水筒を持っていく。
では、いざ行かん!未知の森へ!
__________
タラの芽・フキノトウ・青ミズ・青コゴミ・ゼンマイ・山わさび・・・そして木苺に栗、更に筍まで見つけた。
「季節、関係なく生えてるのか・・・?それにしても生き物が少ない?何故だ?鳥一匹もいないなんて・・・ここは一体?」
季節感が全くない。それにポカポカ陽気。だが所々湿気を帯びた場所や雪でも降りそうな冷たい風の吹く場所もあった。そして何より山菜が多彩ある。怖いほどに豊富にある。
日が傾き空が夕焼けに染まりだしたので家へと帰る。・・・ん?人影が4つ玄関の前に?
「あの・・・ヒッ!」
玄関に立ち塞がってる4つの影を見て驚愕した。金髪碧眼の外人、赤髪金目の外人、そして頭に大きな三角のケモミミに太く長い尻尾をつけた人に、丸い小さなケモミミに丸い尻尾をつけた人がいた。服装が武装、鎧を身に纏って長剣、双剣、弓、槍をそれぞれ持っていた。そして・・・そして皆赤黒い液体を身に纏っていた。な、何者だよ?
「・・・怪しい建物を見つけたので寄ったまで。この建物はそなたのか?」
「え、あ、はい。俺の家です。」
「こんな危険区域になんつーもんを建てやがったんだ!今すぐ取り壊せ!」
「・・・は?」
「それより貴方一人ですか?他に仲間は・・・」
「それよりそちらの方、大丈夫ですか?」
どう見てもぐったりしている人が1人いる。それにも関わらず3人がキツい目をこちらに向けながら話しかけてきた。
「お前には関係な」
「あなた方は、その、各地を回ってる冒険者でしょうか。それなら仲間が1人でも脱落してしまえば大変なのでは?」
「・・・お前」
「俺はこの家で下宿屋をやっています。その方を手当てくらいはできますがどうしますか。俺は長年この家で生活してますので取り壊せと言われましても困ります。更に言えばあなた方の立ってる場所、そこは玄関になります。積もる話はとりあえず中へ入ってからでも良いでしょうか。」
「・・・」
反論を認めずマシンガントークで攻め混み、とにかく中へと入ってもらった。そして「汚い!」の一言を浴びせ大浴場へと追いやった。部屋中電気を付け、まずぐったりしている人を布団に寝かせた。正確には寝かせてもらった。どう見ても4人は俺より頭一個分背が高くマッチョさんばかりだったのだ。唯一ぐったりしている人は大きな耳に大きな尻尾を持った4人の中で華奢な方だったが、俺からしても大男に見え1人じゃ移動させられなかった。
俺だって華奢ではない。身長175あって体重も70近い。山登りだってするから筋肉だって体力だってある。・・・にも関わらずあの4人と比べたら一番弱いだろう。なんだか腑に落ちない。
とにかく鎧を脱がせ・・・うん重く取り外しがめちゃ大変だった。鎧の中は黒のポロシャツで黒にも関わらずシミが付いてるのがわかった。
「な、なんだよこれ・・・!」
服を捲ると脇腹に何かで切られたのか大きなキズがあり、そこからまだ血が流れていた。とにかく応急処置!大量のガーゼを用意し傷の下にタオルを敷き消毒液をバシャッ!と大胆にぶっかけた。意識がないのか「うっ・・・」と唸り顔を歪めたがそんなの気にしてられない。とにかくガーゼをキズの上に乗せ圧迫止血を心掛ける。木の枝で引っ掻けてもこんな深い傷なんて付かないのに何をしたらこんなキズを作るんだ?
それから数十分圧迫させたが、やはりそんな簡単には傷口は塞がらず・・・仕方ないが独自で勉強した傷口を縫う手当てをしようと準備する。
ガーゼを除け消毒液をかけキシロ○インを塗りつける。つねって反応がないのを確認してから縫合手術で使うような縫合針と糸を使い下手ながら傷口が塞がるように縫い付ける。・・・あー抜糸の時痛そう。すまんね。
そしてガーゼをあて包帯で巻き付ける。くっ・・・ガタイの良い美ボディで!う、羨ましくはない!だが俺だってシックスパックには憧れるんだぞ!何故か腹筋は割れないのだが・・・
「ふぅ・・・」
「・・・すまなかった。」
「っ!?」
包帯を巻き付け終わり一息つくと後ろから声がかけられた。び、びっくりした・・・
そして更に驚き!風呂に上がった3人は超がつくイケメンだった。今まで顔の整った外国人を泊めたりしてたが、こんなに均等にパーツの整ったイケメンを見たのは初めてだった。
「あんな豪華な風呂に入ったのは初めてだった。それにこの服、肌触りが良く着心地がいい。」
「あーさっきは怒鳴って悪かったな。俺はガイってゆーんだ。ミールを手当てしてもらって助かった。」
「私はシュー。先程は失礼な態度をとってしまい申し訳ない。風呂に着替えまですみません。」
「俺はラン。危険区域の様子がおかしいと調査にきたら明かりが見えて、それを目印に来たらこの建物にたどり着いたんだ。・・・こんな建物、初めて見た。」
「あ・・・俺は静といいます。この家で下宿屋をしています。・・・では宜しければ食事も召し上がりますか?」
「!」
ご飯を食べるかと聞くとガイと名乗った赤髪の男性が食いついた。金色の目がギラギラしてます。ちょ、ちょっと怖い。
「・・・いいのか?こんな見ず知らずの俺たちの・・・」
「下宿屋で働けば見ず知らずの人との出会いは当たり前です。それに俺は見る目があると自負してます。あなた方は悪い人でないと直感が訴えてるのでそれに従ってます。」
「へぇ~自信満々だなぁ?実はさっき殺人を犯したと言ってもお前は俺達をここに置くのか?」
「少なくともこの方、えっとミールさん?が回復するまで俺を殺さないでしょう?これだけは自信もって言える。」
「・・・チッ。とんだお人好しって事か。」
「ガイの挑発を軽く流すとは・・・シズカさん、とても素晴らしいですね。」
クスクス笑ってるのは丸い耳が付いてるシューさん。見た目はゴツイのに言葉と表情が淑やかでギャップが凄いです。そして挑発してたんだガイさん。赤髪の印象が強くイメージ通り強気なんだな。金髪のランさんは静かに様子を観察してる感じ?
とりあえず食卓へと案内し緑茶を用意する。・・・なんだろう、初めて見たかのようにマジマジ緑茶を観察しているんですが・・・もしや?
「・・・これは何だ?」
「え?緑茶ですが。調理している間それとお菓子を摘まんで待っててもらえますか。」
「緑の飲み物・・・魔物の血のようだ・・・」
「・・・は?」
魔物って・・・てか緑茶を知らないってどんだけ遠い所から来たんだこの人たちは・・・しかも名前、フルネームじゃないよな。ハンドルネームかな?なにか訳ありか?
とにかく熱いうちに飲まないと味が落ちちゃうので自分の茶器に注いで息を吹き掛け一口飲む。・・・それを凝視してくる3人。おう、イケメンは驚いた、てか呆気にとられてる顔がなんともシュールだ。
「毒も入ってません。えっと、魔物の血?でもありませんよ。これは葉を粉末にしてお湯を注いで飲むお茶です。」
「・・・リョクチャと言ってたな。どんな物だ?」
「これです。」
そういって急須をランさんの前に持っていき蓋を開ける。湯気がランさんの顔にかかり少し訝しげったが葉の匂いに気付き驚いた顔をした。
「これは薬草か?」
「?・・・まぁ緑茶には色々と効果はあります。様々な病気の予防や食中毒、花粉症とかにも効くと聞いた事があります。」
「そうか。・・・いただくとする。」
「!・・・っ、ラン!」
「私も飲みます。いただきます。」
「・・・」
ガイさんは物凄く警戒してるようだけど何が気に入らないんだ?・・・とりあえずお菓子を用意する。
すると
「・・・うまい。」
「!」
「ええ・・・暖かくて独特な葉の味がして、とても美味しいです。」
「・・・ッチ。お前ら味覚は大丈夫か?お世辞でも言ってるんじゃねーか?」
「ならガイも飲むといい。」
「・・・・・・・・・うめぇ。」
「お菓子もどうぞ。煎餅といいます。」
「いただこう。」
ガイさんが緑茶を一口飲んだのち険しい顔が綻び美味しいと言ってくれた。ふぅ、一安心だな。
それから下ごしらえしていた味付け前の肉じゃがが入った鍋に火を付けクツクツと煮込む。少しずつ醤油など調味料を入れながら味を確かめながら煮込む。・・・・・・その間に後ろからバリバリと煎餅を砕く音が響いている。・・・うん、ご愛嬌という事で。
他にもコゴミやゼンマイなど山菜ミックスを使った炊き込みご飯を作り、あとは山菜の天ぷらを揚げる。・・・あ、ビールとかあったかな?瓶が確か何本か・・・じゃあ摘まみになりそうな物をもっと・・・
「おい」
「ん?あ、なんでしょうかランさん。」
「もっとないか?あの・・・センベーって食べ物」
「へ?」
そう言われて食卓へと行くと木皿に乗せてた煎餅が空になっていた。うーん・・・2袋程入れたはずなんだけどなぁ?どんだけ食べるんだ?
「ああシズカさん忙しい所すみません。あのリョクチャという物をまた飲みたいのですが」
「あ、気に入ってもらえましたか?」
「ええ。なんだか疲労も回復したような感じです。本当に薬草のようですね。」
「・・・疑って悪かったな。俺にもリョクチャをくれ。」
「っはは!気に入って頂けて結構です。準備しますね。」
ばつの悪そうな顔をして謝ってくるガイさんを見て思わず笑ってしまった。するとガイさんが眉間に皺を寄せて不機嫌になってしまった。ああ、悪いことをしたかな。
それから緑茶とまた煎餅を渡した。・・・てかそんなに食べて夕食食べれるのか?
それは杞憂に終わった。・・・体格通りに良く食べていた。ってかもう俺が出した物に警戒心はなくなったのかな?
いろいろと質問されたが一つ一つ答えていくとカルチャーショックの如く驚愕していた。
まずこの森で取れた山菜だと説明から驚かれ魔物と一度も会わなかった事に驚かれ、更にこの料理を作ったのは俺1人だと言ったら驚かれ、俺が話す事全てに驚かれた。
そして・・・とんでもない事実を突きつけられた。
「・・・え?ここ日本じゃない?」
「ニホン?という国は聞いた事がない。ここはアルマスカッド国の危険区域の森だ。」
「・・・ある、ますかっと?」
「貴方はこの国、いやこの世界では珍しい毛色をしていたので、始めは人型の魔物かと思ったが雰囲気や言動から様子を見る事になってな。・・・今ではちゃんとお前の事を人間だと認識しているよ。」
「・・・そうですか」
「悪かったなぁ。この中じゃ一番柄が悪かったよな。怖がらせていたなら謝るぞ。」
「あ、いいえ。慣れてますので。」
「慣れてる・・・?」
ランさんが疑問を持ったようで今までの過去の話をする。下宿屋をするにあたり文化や言語が違う人達を最大限でおもてなしをして、最後には気持ち良く帰っていただけるよう心がけて人と接触していた事。でもその中には俺に突っ掛けてくる人も何人かいた。同じ日本人でも俺を下に見て嫌がらせをしてきたりする者もいた。
だが立場上言い返す事など以ての外。そんな事をしたら下宿屋をやる事はできない。下宿屋のプライドってのもある。どんな客でも最大限のおもてなしをする。
・・・俺の話を聞き第一に反応したのはガイさんだった。髪だけでなく情熱家だったらしく男泣きし始めていた。ランさんとシューさんはガイさんを慰めも咎める事もせず感心していた。・・・ガイさんが男泣きするのはいつもの事なのかな?
でも話をまとめると・・・もしかして?
「・・・ここは異世界なのか」
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