人質同然だったのに何故か普通の私が一目惚れされて溺愛されてしまいました

ツヅミツヅ

文字の大きさ
138 / 200

138 ※

しおりを挟む
「アナバスさまっ……! おねがいっ……! あっ……! ゆ、ゆるしてっ……!」
 後ろ手に拘束されている手が勝手に動こうともがくが思う様には動かない。
 レイティアは貫かれながら、自分の失言がアナバスを深く傷つけた事に胸を痛めた。
「儂は許しておるぞ? ただ、躾はせねばいかんからな。レイティア、お前は耐えるしかない」
 先程から達しそうになると直前で止められる。
 昇り詰めては止められる、それを繰り返されてレイティアは気が触れそうな程だった。
「アナバスさまぁ~~! ホントにわたしっ……! あぅっ……もう…っ! ……あ……」
「その男は身を立ててお前に迫るつもりだったのだろうなぁ。だが、残念ながらお前はもう儂のものだ。決してマグダラスには帰してやらん」
「あっ! あぅ……っ! わ、たしっ! 帰ろうなんてっ……! あんっ!」
 レイティアが発言しようと懸命になればなる程、アナバスの嗜虐心を煽った。
 自分の誤解を解こうと必死に訴えかけるレイティアを見ている事は楽しくて仕方がない。
 快楽に身悶えながら、それでもアナバスへの想いを伝えようと必死になる様は、まるで普段のレイティアへの自身の想いを見ているようで何とも嬉しくなる。
「言ったであろう?儂の妻になるなど生き地獄だと。お前は今それを味わっている。どうだ?後悔しておるか?」
 レイティアは快楽の波の中で必死にアナバスに訴える。
「わ、わた、しっ、んっ! あんっ! こう……かいっ! ああんっ! し、してない……っ! です、……あ……っ! ひんっ!」
 レイティアは快楽を逃そうと腰をグラインドさせる。余計に良い処に当たって快楽が昇ってくる。
 昇り詰めそうになるとアナバスの腰の動きが止まり、また最初から……。
 それが切なくてもどかしくて苦しくて、アナバスにいつもの様に抱き止めて貰いたいが、今日はずっと指先と猛茎がレイティアを攻め立てる。
「ああぁぁぁん! アナバスさまっ……! おねがいっ! もうダメっ! ゆるして、おねがいっ! ……ああっ……!」
「さっきも言ったであろう?儂は許しておると。これは躾だ。お前は儂を満足させるまで耐えろ」
「はぁんっ! あ……! あっ……! ああぁぁんっ! そこ、またっ! もうっ……! おねがいぃ~! もうやめてっ! おわって……っ!」
 また達そうになり、止められる。
 もうレイティアにはなけなしの理性しか残ってなかった。
「アナバスさまぁ……っおねがいです……、もう、もう……切なくてどうにかなってしまいます……っ! もう……わたし…たっ……達したいです……っ」
「そうか。随分とはしたない事だな。躾だと言っておるのに、達したいのか?」
 もうレイティアはアナバスに縋り付くしか術がなかった。
 早くこの甘く苦しい時間が終わる事だけをただひたすらに願った。
「はいっ……はしたなくてごめんなさいっ……、でも、わたしっ、も、もう……」
 羞恥故か、快楽故か、レイティアの瞳からポロポロと涙が溢れ落ちる。
 こうしてレイティアから快楽を懇願したのは初めての事だった。
 レイティアの言葉とその表情はアナバスの心を大いに満足させた。
「そうか。ならば仕方ないな、そろそろ満足させてやろう」
 アナバスはレイティアを押し倒し、ベッドの上に頭を置かせて尻を突き出させる。
 後ろから良い処を突いてやるとレイティアは声にならない声で嬌声を上げた。
「ふっ! ……あんっ! ひっ! あぅっ! ~~~~~~っ!」
 拘束された両手を握ってやると、レイティアも握り返してくる。
 激しく腰を打ち付けるとレイティアもそれに合わせて腰を畝らせた。
「ああぁっ! あっ! あああぁっ! ~~~~~~っ! アナバスさまぁっ!」
 互いに握った手に力を込められる。レイティアの瞳からはとめどなく涙が溢れ出ていた。
 レイティアの蜜襞がキュンキュンとアナバスの精を求めて蠢動する。
 アナバスの猛茎もまたレイティアを求めて熱く滾る。
 二人は同時に昇り詰め、アナバスの精がレイティアの子宮に叩きつけられた。
「あああぁぁぁ~~っ!」

 レイティアはやっと達する事が出来てホッとした。
 しかし快楽の余韻の中、欲の満ちた心持ちで思い返すと自分の余りのはしたない痴態に羞恥で逃げ隠れたい気持ちになる。
 ベッドのシーツに顔を埋め、少しばかりその望みを満たした。
 アナバスはそんなレイティアの手首の拘束を解いて、腕を引き起こす。
「どうした? 何故顔を隠す? よく見せろ」
 後ろから抱き締めて顎を持ち上げてレイティアの泣き濡れた顔を眺める。
「ふ……」
 アナバスがレイティアの耳輪に沿って舌を這わせる。するとゾクリと快感が走り、思わず肩を竦める。
「はしたないお前も可愛いぞ? レイティア」
 レイティアはその言葉に羞恥を煽られ、ギュッと瞳を閉じる。アナバスはその瞼にキスをした。
「お前は儂のものだ。わかったな?」
 その言葉にレイティアは小さく囁く様に答えた。
「……はい……」
 まだ余韻に浸る表情で肯定するレイティアをアナバスは満足気に眺める。
 レイティアはまだ力の入らない両手を持ち上げて自身に回されたアナバスの腕に絡めた。
 それを受けてアナバスはレイティアの唇に口づけをし、そっとベッドにレイティアを寝かせて自身も横たわる。

 再び抱きしめ、二人は気怠い疲労の中、眠りに付いた……。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

贖罪の花嫁はいつわりの婚姻に溺れる

マチバリ
恋愛
 貴族令嬢エステルは姉の婚約者を誘惑したという冤罪で修道院に行くことになっていたが、突然ある男の花嫁になり子供を産めと命令されてしまう。夫となる男は稀有な魔力と尊い血統を持ちながらも辺境の屋敷で孤独に暮らす魔法使いアンデリック。  数奇な運命で結婚する事になった二人が呪いをとくように幸せになる物語。 書籍化作業にあたり本編を非公開にしました。

ヤンデレ王子を闇落ちから救ったら愛執まみれの独占欲に囚われました

大江戸ウメコ
恋愛
幼い頃に精霊の祝福である未来視の力が開花し、「夫である第二王子ナハルドに殺される」という己の運命を知った伯爵令嬢ツィーラ。この悲惨な未来を変えるべく、ツィーラは彼を避けようとしたが、ひょんなことから婚約者に選ばれてしまった! ならば、ナハルドが将来闇落ちしないよう、側で彼を支えることを決意する。そんな努力の甲斐あって、ツィーラへの好意を隠さず伝えてくるほど、ナハルドとの関係は良好になった。だけど、彼の並々ならぬ執着心のすべてを、ツィーラはまだ知らなくて――

ざまぁに失敗したけど辺境伯に溺愛されています

木漏れ日
恋愛
天才魔術師セディが自分の番である『異界渡りの姫』を召喚したとき、16歳の少女奈緒はそれに巻き込まれて、壁外という身分を持たない人々が住む場所に落ちました。 少女は自分を異世界トリップに巻き込んだ『異界渡り姫』に復讐しようとして失敗。なぜかロビン辺境伯は少女も『異界渡りの姫』だと言って溺愛するのですが…… 陰陽の姫シリーズ『図書館の幽霊って私のことですか?』と連動しています。 どちらからお読み頂いても話は通じます。

月の後宮~孤高の皇帝の寵姫~

真木
恋愛
新皇帝セルヴィウスが即位の日に閨に引きずり込んだのは、まだ十三歳の皇妹セシルだった。大好きだった兄皇帝の突然の行為に混乱し、心を閉ざすセシル。それから十年後、セシルの心が見えないまま、セルヴィウスはある決断をすることになるのだが……。

黒の神官と夜のお世話役

苺野 あん
恋愛
辺境の神殿で雑用係として慎ましく暮らしていたアンジェリアは、王都からやって来る上級神官の夜のお世話役に任命されてしまう。それも黒の神官という異名を持ち、様々な悪い噂に包まれた恐ろしい相手だ。ところが実際に現れたのは、アンジェリアの想像とは違っていて……。※完結しました

イケメンとテンネン

流月るる
恋愛
ある事情から、イケメンと天然女子を毛嫌いする咲希。彼らを避けて生活していた、ある日のこと。ずっと思い続けてきた男友達が、天然女子と結婚することに! しかもその直後、彼氏に別れを告げられてしまった。思わぬダブルショックに落ち込む咲希。そんな彼女に、犬猿の仲である同僚の朝陽が声をかけてきた。イケメンは嫌い! と思いつつ、気晴らしのため飲みに行くと、なぜかホテルに連れ込まれてしまい――!? 天邪鬼なOLとイケメン同僚の、恋の攻防戦勃発!

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される

奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。 けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。 そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。 2人の出会いを描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630 2人の誓約の儀を描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」 https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041

【完結・おまけ追加】期間限定の妻は夫にとろっとろに蕩けさせられて大変困惑しております

紬あおい
恋愛
病弱な妹リリスの代わりに嫁いだミルゼは、夫のラディアスと期間限定の夫婦となる。 二年後にはリリスと交代しなければならない。 そんなミルゼを閨で蕩かすラディアス。 普段も優しい良き夫に困惑を隠せないミルゼだった…

処理中です...