14 / 58
第二章 悪女復活!?
11
しおりを挟む
白い壁には金の燭台がかかり、精巧な彫刻が施された柱や天井の花の模様が目を引く。大きなテーブルには染み一つない白のテーブルクロスがかけられていて、上質な緑色の生地が張られた椅子は座り心地が良かった。
私は今、兄のヨルクと共に城の一室で待たされている。それもこれも王子達と直接取引をするため。ベルツ自慢のワインとレースを売り込むと張り切っているヨルクに対し、私はムスッとした表情だ。極力表に出るのは避けたかったのに、こんな目立つ場所で目立つ人達に会わなければならないなんて。
これで商談が成立しなかったら、ただじゃおかないわ。隠居後の暮らしと快適な老後のため、私の手当てをもう少し増やしてもらわないといけないから。
なぜか最近、私と一緒に田舎暮らしを望む人が続出している。使用人達の間でもスローライフが流行っているなんて、知らなかった。それなら彼らに出す給金分は、兄にしっかり稼いでもらわなくっちゃ。
緊張して椅子に浅く腰かける私を見て、ヨルクが心配そうな声を出す。
「ミレディア、ええっと……そこまで警戒しなくても、悪い人達ではないよ?」
「いいえ。良いか悪いかではなく、興味を失ってもらえるかどうか。地味過ぎたのは失敗だったけど、目に留まっても困るの」
「そんなことを言うのは、お前くらいのものだろうね? 普通の女性なら、王子達の気を惹きたいと思うのに」
「普通でなくて結構よ。いくら商売を円滑に進めるためでも、媚は売らないから」
「そんなこと、考えてもいないよ。可愛いミレディア、いい加減に機嫌を直しておくれ?」
弱り切った顔のヨルクに、少しだけ溜飲が下がる。私は普通ではないのだ。一般的な女性の振る舞い方を求められても、困ってしまう。
とはいえ、ある程度の妥協はしている。王子達と会うとわかっているのに三つ編みに眼鏡の野暮ったい恰好ではいけないと、今日は紺色に銀糸が控えめに入ったドレスを着ている。
フリルやリボンなどの装飾は一切なし。でも、浅いスクエアカットで首元がすっきり見えているので、この前の首まで隠れたクリーム色のドレスに比べたら、格段の進歩だ。前髪で顔を半分隠しているのは相変わらずだけど、髪は結ばず下ろしているし、伊達眼鏡もかけてはいない。顔だけ除けばきっと、他の貴族女性と同じように見えることだろう。
「ここに来るのは今日だけよ? 王室御用達の看板なんてなくても、この前提案したものでうちは十分やっていけるはず」
「葡萄の飲み物だね? お酒の弱い人のため、ワイン風味にするという。確かにあれは甘くて子供でもいけるが、大人は物足りない。いや、王族にだって子供はいるはずだから、却っていけるのか」
「まったくもう、ヨルクったら。そもそも王子達だって本気なわけじゃなく、きっと面白半分で……」
考え込む兄に文句を言いかけた時、戸口から笑みを含んだ声が響く。
「随分な言われようだな?」
「た、大変申し訳ございません」
兄と共に慌てて立ち上がった私は、クラウス王子に向かって即座に頭を下げる。私としたことが、失敗してしまったわ。商談だとわかっていながら、兄と二人きりでいたために、つい気が緩んでしまったのだ。王子なら、ノックもなく部屋に入ることができるのを忘れていた。ビジネスマナーとして、これではいけない。
悪い印象を持たれなければいいと思う。個人的に気に入られるのは嫌だけど、我が家が嫌われるのだけは避けないと。
「いや、いい。楽にしてくれ。後からアウロスも合流するだろう」
うつむいたまま、わからないようにため息をつく。クラウス王子だけでも気を遣うのに、アウロス王子も来るのか。一週間以上王都に滞在させられた上、ダブル王子の面会だとは何の拷問だろう?
「クラウス殿下だけでなく、アウロス殿下にもお越しいただけるとは。身に余る光栄です」
兄よ、だったら置いて帰ろうか?
だけどもちろん、そんなことを言えるはずもなく……
クラウス王子は兄に軽く頷くと、こちらに近づき話しかけて来た。
「先日の舞踏会以来だな。クラウスだ。ミレディア嬢、わざわざ呼び立ててすまない」
王子を前に、さすがに「はい、そうですね」とは言えない。それでなくても切れ者と評判の王子だから、怒らせたら後が怖いと思う。
「いえ、とんでもございません。ベルツ伯爵家の長女、ミレディア=ベルツにございます」
型通りに挨拶する。「お会いできて嬉しい」だとか「以後お見知りおきを」なんて、絶対口にしない。けれど、言うべきことはきちんと言っておこう。
「このような機会をいただき、ありがとうございます。何でも当家で扱うワインに、ご興味を示していただけたとか。兄ならきっと、ご満足いただける提案ができますわ」
出過ぎた真似かもしれないけれど、あくまでも商談で来たという姿勢を貫くことにした。興味があるのは私ではなく、うちで扱う商品の方でしょう? と。
「とりあえず座ってくれ。茶を飲みながら、話を聞こう」
良かったわ。取引する気はあるみたい。クラウス王子が正面に腰を下ろすのを見て、兄と私も椅子に腰かけた。彼が手を上げると、すぐに紅茶のセットが運ばれて来る。
お茶なんてまどろっこしいことはせず、本当はぱっぱと契約してさっさと帰ってしまいたい。だけど貴族の、ましてや王族が関わる話なら、それは無理なのだろう。それともアウロス王子が来るまで、仕事の話はお預けなの?
諦めて目の前のお茶に目を落とすと、香りがほんのり漂ってきた。
「遠慮せずにどうぞ。別の銘柄が良かったか?」
「いいえ。ここまでして下さって、感謝の念に堪えません。この度はお忙しい中、時間を作っていただき誠にありがとうございます。それでなくとも両殿下は……」
返事を兄に任せ、私は曖昧に微笑む。お茶なんてどうでもいいから早く帰りたい、というのが本音だ。けれど今日は、兄に協力すると決めたから。私は商談相手の王子をじっくり観察することにした。
紅茶を飲むクラウス王子の顔は、怖いくらいに整っている。すっと通った鼻筋に形の良い唇、切れ長の目は凛々しくて瞳は濃い青。額に黒髪のかかった容貌は、精悍という言葉がぴったり嵌る。確かにこれなら、政務の邪魔をされるほど女性に追いかけ回された、というのも納得できる話だ。
「……何だ。ミレディア嬢、気になることがあるなら聞いておこうか?」
カップから顔を上げたクラウス王子が、鋭い目で私をまっすぐ見つめた。
私は今、兄のヨルクと共に城の一室で待たされている。それもこれも王子達と直接取引をするため。ベルツ自慢のワインとレースを売り込むと張り切っているヨルクに対し、私はムスッとした表情だ。極力表に出るのは避けたかったのに、こんな目立つ場所で目立つ人達に会わなければならないなんて。
これで商談が成立しなかったら、ただじゃおかないわ。隠居後の暮らしと快適な老後のため、私の手当てをもう少し増やしてもらわないといけないから。
なぜか最近、私と一緒に田舎暮らしを望む人が続出している。使用人達の間でもスローライフが流行っているなんて、知らなかった。それなら彼らに出す給金分は、兄にしっかり稼いでもらわなくっちゃ。
緊張して椅子に浅く腰かける私を見て、ヨルクが心配そうな声を出す。
「ミレディア、ええっと……そこまで警戒しなくても、悪い人達ではないよ?」
「いいえ。良いか悪いかではなく、興味を失ってもらえるかどうか。地味過ぎたのは失敗だったけど、目に留まっても困るの」
「そんなことを言うのは、お前くらいのものだろうね? 普通の女性なら、王子達の気を惹きたいと思うのに」
「普通でなくて結構よ。いくら商売を円滑に進めるためでも、媚は売らないから」
「そんなこと、考えてもいないよ。可愛いミレディア、いい加減に機嫌を直しておくれ?」
弱り切った顔のヨルクに、少しだけ溜飲が下がる。私は普通ではないのだ。一般的な女性の振る舞い方を求められても、困ってしまう。
とはいえ、ある程度の妥協はしている。王子達と会うとわかっているのに三つ編みに眼鏡の野暮ったい恰好ではいけないと、今日は紺色に銀糸が控えめに入ったドレスを着ている。
フリルやリボンなどの装飾は一切なし。でも、浅いスクエアカットで首元がすっきり見えているので、この前の首まで隠れたクリーム色のドレスに比べたら、格段の進歩だ。前髪で顔を半分隠しているのは相変わらずだけど、髪は結ばず下ろしているし、伊達眼鏡もかけてはいない。顔だけ除けばきっと、他の貴族女性と同じように見えることだろう。
「ここに来るのは今日だけよ? 王室御用達の看板なんてなくても、この前提案したものでうちは十分やっていけるはず」
「葡萄の飲み物だね? お酒の弱い人のため、ワイン風味にするという。確かにあれは甘くて子供でもいけるが、大人は物足りない。いや、王族にだって子供はいるはずだから、却っていけるのか」
「まったくもう、ヨルクったら。そもそも王子達だって本気なわけじゃなく、きっと面白半分で……」
考え込む兄に文句を言いかけた時、戸口から笑みを含んだ声が響く。
「随分な言われようだな?」
「た、大変申し訳ございません」
兄と共に慌てて立ち上がった私は、クラウス王子に向かって即座に頭を下げる。私としたことが、失敗してしまったわ。商談だとわかっていながら、兄と二人きりでいたために、つい気が緩んでしまったのだ。王子なら、ノックもなく部屋に入ることができるのを忘れていた。ビジネスマナーとして、これではいけない。
悪い印象を持たれなければいいと思う。個人的に気に入られるのは嫌だけど、我が家が嫌われるのだけは避けないと。
「いや、いい。楽にしてくれ。後からアウロスも合流するだろう」
うつむいたまま、わからないようにため息をつく。クラウス王子だけでも気を遣うのに、アウロス王子も来るのか。一週間以上王都に滞在させられた上、ダブル王子の面会だとは何の拷問だろう?
「クラウス殿下だけでなく、アウロス殿下にもお越しいただけるとは。身に余る光栄です」
兄よ、だったら置いて帰ろうか?
だけどもちろん、そんなことを言えるはずもなく……
クラウス王子は兄に軽く頷くと、こちらに近づき話しかけて来た。
「先日の舞踏会以来だな。クラウスだ。ミレディア嬢、わざわざ呼び立ててすまない」
王子を前に、さすがに「はい、そうですね」とは言えない。それでなくても切れ者と評判の王子だから、怒らせたら後が怖いと思う。
「いえ、とんでもございません。ベルツ伯爵家の長女、ミレディア=ベルツにございます」
型通りに挨拶する。「お会いできて嬉しい」だとか「以後お見知りおきを」なんて、絶対口にしない。けれど、言うべきことはきちんと言っておこう。
「このような機会をいただき、ありがとうございます。何でも当家で扱うワインに、ご興味を示していただけたとか。兄ならきっと、ご満足いただける提案ができますわ」
出過ぎた真似かもしれないけれど、あくまでも商談で来たという姿勢を貫くことにした。興味があるのは私ではなく、うちで扱う商品の方でしょう? と。
「とりあえず座ってくれ。茶を飲みながら、話を聞こう」
良かったわ。取引する気はあるみたい。クラウス王子が正面に腰を下ろすのを見て、兄と私も椅子に腰かけた。彼が手を上げると、すぐに紅茶のセットが運ばれて来る。
お茶なんてまどろっこしいことはせず、本当はぱっぱと契約してさっさと帰ってしまいたい。だけど貴族の、ましてや王族が関わる話なら、それは無理なのだろう。それともアウロス王子が来るまで、仕事の話はお預けなの?
諦めて目の前のお茶に目を落とすと、香りがほんのり漂ってきた。
「遠慮せずにどうぞ。別の銘柄が良かったか?」
「いいえ。ここまでして下さって、感謝の念に堪えません。この度はお忙しい中、時間を作っていただき誠にありがとうございます。それでなくとも両殿下は……」
返事を兄に任せ、私は曖昧に微笑む。お茶なんてどうでもいいから早く帰りたい、というのが本音だ。けれど今日は、兄に協力すると決めたから。私は商談相手の王子をじっくり観察することにした。
紅茶を飲むクラウス王子の顔は、怖いくらいに整っている。すっと通った鼻筋に形の良い唇、切れ長の目は凛々しくて瞳は濃い青。額に黒髪のかかった容貌は、精悍という言葉がぴったり嵌る。確かにこれなら、政務の邪魔をされるほど女性に追いかけ回された、というのも納得できる話だ。
「……何だ。ミレディア嬢、気になることがあるなら聞いておこうか?」
カップから顔を上げたクラウス王子が、鋭い目で私をまっすぐ見つめた。
6
あなたにおすすめの小説
片想い婚〜今日、姉の婚約者と結婚します〜
橘しづき
恋愛
姉には幼い頃から婚約者がいた。両家が決めた相手だった。お互いの家の繁栄のための結婚だという。
私はその彼に、幼い頃からずっと恋心を抱いていた。叶わぬ恋に辟易し、秘めた想いは誰に言わず、二人の結婚式にのぞんだ。
だが当日、姉は結婚式に来なかった。 パニックに陥る両親たち、悲しげな愛しい人。そこで自分の口から声が出た。
「私が……蒼一さんと結婚します」
姉の身代わりに結婚した咲良。好きな人と夫婦になれるも、心も体も通じ合えない片想い。
【完結】御令嬢、あなたが私の本命です!
やまぐちこはる
恋愛
アルストロ王国では成人とともに結婚することが慣例、そして王太子に選ばれるための最低の条件だが、三人いる王子のうち最有力候補の第一王子エルロールはじきに19歳になるのに、まったく女性に興味がない。
焦る側近や王妃。
そんな中、視察先で一目惚れしたのは王族に迎えることはできない身分の男爵令嬢で。
優秀なのに奥手の拗らせ王子の恋を叶えようと、王子とその側近が奮闘する。
=========================
※完結にあたり、外伝にまとめていた
リリアンジェラ編を分離しました。
お立ち寄りありがとうございます。
くすりと笑いながら軽く読める作品・・
のつもりです。
どうぞよろしくおねがいします。
この婚約は白い結婚に繋がっていたはずですが? 〜深窓の令嬢は赤獅子騎士団長に溺愛される〜
氷雨そら
恋愛
婚約相手のいない婚約式。
通常であれば、この上なく惨めであろうその場所に、辺境伯令嬢ルナシェは、美しいベールをなびかせて、毅然とした姿で立っていた。
ベールから、こぼれ落ちるような髪は白銀にも見える。プラチナブロンドが、日差しに輝いて神々しい。
さすがは、白薔薇姫との呼び名高い辺境伯令嬢だという周囲の感嘆。
けれど、ルナシェの内心は、実はそれどころではなかった。
(まさかのやり直し……?)
先ほど確かに、ルナシェは断頭台に露と消えたのだ。しかし、この場所は確かに、あの日経験した、たった一人の婚約式だった。
ルナシェは、人生を変えるため、婚約式に現れなかった婚約者に、婚約破棄を告げるため、激戦の地へと足を向けるのだった。
小説家になろう様にも投稿しています。
【完結】消された第二王女は隣国の王妃に熱望される
風子
恋愛
ブルボマーナ国の第二王女アリアンは絶世の美女だった。
しかし側妃の娘だと嫌われて、正妃とその娘の第一王女から虐げられていた。
そんな時、隣国から王太子がやって来た。
王太子ヴィルドルフは、アリアンの美しさに一目惚れをしてしまう。
すぐに婚約を結び、結婚の準備を進める為に帰国したヴィルドルフに、突然の婚約解消の連絡が入る。
アリアンが王宮を追放され、修道院に送られたと知らされた。
そして、新しい婚約者に第一王女のローズが決まったと聞かされるのである。
アリアンを諦めきれないヴィルドルフは、お忍びでアリアンを探しにブルボマーナに乗り込んだ。
そしてある夜、2人は運命の再会を果たすのである。
赤貧令嬢の借金返済契約
夏菜しの
恋愛
大病を患った父の治療費がかさみ膨れ上がる借金。
いよいよ返す見込みが無くなった頃。父より爵位と領地を返還すれば借金は国が肩代わりしてくれると聞かされる。
クリスタは病床の父に代わり爵位を返還する為に一人で王都へ向かった。
王宮の中で会ったのは見た目は良いけど傍若無人な大貴族シリル。
彼は令嬢の過激なアプローチに困っていると言い、クリスタに婚約者のフリをしてくれるように依頼してきた。
それを条件に父の医療費に加えて、借金を肩代わりしてくれると言われてクリスタはその契約を承諾する。
赤貧令嬢クリスタと大貴族シリルのお話です。
別れたいようなので、別れることにします
天宮有
恋愛
伯爵令嬢のアリザは、両親が優秀な魔法使いという理由でルグド王子の婚約者になる。
魔法学園の入学前、ルグド王子は自分より優秀なアリザが嫌で「力を抑えろ」と命令していた。
命令のせいでアリザの成績は悪く、ルグドはクラスメイトに「アリザと別れたい」と何度も話している。
王子が婚約者でも別れてしまった方がいいと、アリザは考えるようになっていた。
断罪される前に市井で暮らそうとした悪役令嬢は幸せに酔いしれる
葉柚
恋愛
侯爵令嬢であるアマリアは、男爵家の養女であるアンナライラに婚約者のユースフェリア王子を盗られそうになる。
アンナライラに呪いをかけたのはアマリアだと言いアマリアを追い詰める。
アマリアは断罪される前に市井に溶け込み侯爵令嬢ではなく一市民として生きようとする。
市井ではどこかの王子が呪いにより猫になってしまったという噂がまことしやかに流れており……。
将来を誓い合った王子様は聖女と結ばれるそうです
きぬがやあきら
恋愛
「聖女になれなかったなりそこない。こんなところまで追って来るとはな。そんなに俺を忘れられないなら、一度くらい抱いてやろうか?」
5歳のオリヴィエは、神殿で出会ったアルディアの皇太子、ルーカスと恋に落ちた。アルディア王国では、皇太子が代々聖女を妻に迎える慣わしだ。しかし、13歳の選別式を迎えたオリヴィエは、聖女を落選してしまった。
その上盲目の知恵者オルガノに、若くして命を落とすと予言されたオリヴィエは、せめてルーカスの傍にいたいと、ルーカスが団長を務める聖騎士への道へと足を踏み入れる。しかし、やっとの思いで再開したルーカスは、昔の約束を忘れてしまったのではと錯覚するほど冷たい対応で――?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる