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「はぁ~…」
私はおなかを撫でながら天井を仰ぎ、目を閉じながらぐったりとしていた。
魔力を回復させる方法は、よく遊び、よく寝て、よく食べる事。今日で3日目。私はグータラな毎日を謳歌していた。右目がぼやけるのはほぼ回復したし、髪の毛もまだ少し色素が薄いところはあるけども、もうほとんど元通り。この数日はルーシーちゃんの手厚い看病(主に美味しいご飯)のおかげで毎日幸せだ。
「今日も、よく食べたわね…。その細い躰のどこにいくのか毎回毎回不思議だわ…」
呆れた顔で苦笑いをするルーシーちゃんをチラッとみると、私は大きくなったお腹をポンっと叩くと、
「今は、栄養を取るときだからいいんです!たくさん蓄えて、早く元気にならないと!」
「元気に…蓄える時…ねぇ?」
彼女が送った視線の先には山積みになったお皿、ソファーでゴロゴロしていた後の枕やタオルケット、食べかけのお菓子やジュースの数々…。
さ、さすがにグータラしすぎたかもしれない…。
「ま、まぁほら!おかげで元気になってきたし!そろそろミルガナの事きこうと思ってたんだよ!」
「今のところ、なにか大きな変化はない見たいよ。レオや南町からの冒険者の話だとバクバウムたちもあれから姿を今のところ見せてないって」
『はぁ』と大きなため息をついてルーシーちゃんは食器の片付けをながら答えた。
「あれ?冒険者なんて来てるの?」
「言ってなかったっけ?バクバウムなんて大物が出てきたから村の警護も兼ねてきてくれてたんだよ。今はろうそく石の周囲を見張ってくれてるけど、この数日なにもおきてないみたい。」
レオさんは以前ちょっとお世話になった冒険者の人。中年のベテラン冒険者で、いろいろ知ってて頼りになるし、ミルガナの樹氷石の事を教えてくれたのもレオさんだったんだ。信用はできる人だから、見張りをしてくれているなら心強いな。
「あ、そう言えば…。エリーちゃんが凍らせたところ、溶けてきちゃってまた熱くなってきたらしいよ。もうすぐ完全に溶けそうって言ってた」
「溶けちゃいそうなんだ…。まぁ、そうだよね。ミルガナ山の根本的な理由を解決しないと…」
「その理由って、そんな難しいこととちゃうんやないかな?」
カランカラン、っとお店のドアをあけて、ラミリアさんとミーちゃんが帰ってきた。
「難しくないって、どうゆうこと?」
ルーシーちゃんは眉をひそめて皿洗いの手を止めてテーブルに戻ってきた。
「エリーちゃんは気が付いてるんとちゃう?あの山は噴火するんよ。だから地鳴りも多いし、そもそも周囲に炎の魔力が溢れてきてるからこんなことになってると思うけど」
「ふ、噴火・・・?」
ラミリアさんの言葉を聞いてルーシーちゃんは視線をこっちに向けてくる。私はその視線を見返すことができず、ただ黙ってうなずくだけだった。
「この村って、どうなるの?」
「まぁ、噴火に飲まれて跡形もなく消えてまうよね。だけど、出るものは出させてあげないと、このままじゃミルガナ以外にもなにか悪影響が出てきてまうかもしれんよ?」
ルーシーちゃんとミーちゃんは言葉を失ってしまう。当然だ。自分の故郷が火山で滅びるなんて想像ができない。
「え、エリナ、あんたはどうするの?」
「わ、私なんかが火山を相手にどうにかできるはずないし、ラミリアさんが言ってたように噴火させちゃって、私血はとりあえず巻き込まれないように一時的にでも南の町へ避難したりできることだけをー」
「1000枚」
ミーちゃんがボソっと呟いた。
「せ、せん?ミリアーメル?どうしたの?」
唐突になにか意味の分からないことを言いだしたミーちゃんに視線が集まる。少しの沈黙の後、不思議そうにルーシーちゃんが問いかけるも、ミーちゃんは私の目を見つめながら続けた。
「火山の噴火で消えちゃうのよ」
ミーちゃんは私をまっすぐ見て言い続ける。なにか心がモヤモヤするが、よく思い出せない。
「なんや、ミリーちゃんおかしくなっちゃったんか?」
「ミリーちゃん言うな!エリナ!わかんない!?金貨1000枚!この店!」
「…あ、…あぁ…あああああぁぁぁあ”あ”あ”!!」
思い出した。思い出したと同時に私は立ち上がり叫んでいた。そうだ、なぜ忘れてたんだ。最初の頃(15話)に師匠からこの店を金貨1000枚で安く売ってもらった、と思ったら相場の3倍以上も高い金額で吹っ掛けられて泣きながら、偽造紙幣まで作ろうかと後悔してた!あの時に『店の事は記憶から消そう』、忘れよう、と思い込んでたから、本当に忘れてた!
まだローンの返済すら終わっていないし、始まってもないのにこの店が焼け落ちてしまうのは困る!
「ラミリアさん!!」
「は、はいっ!?」
私はテーブルをバン!っと両手で強く叩き付けると勢いよく立ち上がり、3人を見下ろす。
「見損ないました!この村が焼け落ちてもいい、だなんて、人間として最低です!助けるべきです!できることはなんでもして、この村で暮らしている皆さんの力になるべきです!」
「そ、そんなこと言うてもウチはもともと人間やなくて魔族なわけで」
「いいえ!あなたもここで生きていく以上人間です!仲間です!噴火させればいい、なんてそんな悪魔みたいなこと言うなんて、私は悲しいです!」
「せやから魔族なんて悪魔みたいなもので…」
「ルーシーちゃん!ミーちゃん!」
『は、はいっ?』
「故郷がなくなるなんて嫌だよね!?」
「そ、そりゃあまぁ…。ねぇ?」
「う、うん…」
驚いてあまり反論ができないふたりをみて、うんうん。と頷くとそのまま私はルーシーちゃん、ミーちゃん、ラミリアさんの順番にゆっくりと歩きながら肩をトントン、と叩きながら歩く。
「私たちは、絶対にあきらめない!大切な友達のミーちゃんやルーシーちゃんの為にも、最善を尽くすわ!このラミリアと一緒に!」
そしてラミリアさんの肩をつかむ。驚いて一瞬抵抗はしたものの、私も全力で押さえつける。嘘か本当かわからないけど、ラミリアが魔族、という種族なら人間のルーシーちゃんやミーちゃんよりもきっと何か知っているに違いない。と私のセンサーは言っている。今ここで逃がすわけには行かない。
「な、なんでなん!?なんでウチはエリーちゃんのおるこっちサイドなん!?」
「細かいところはいいの!人間と魔族が手を組んで解決、素晴らしいと思わない!?」
「んなむちゃくちゃなこと言ってただ単に自分が困るだけと違うの?」
「あぁーー!!悲しい!私がそんな自分の事だけを考えてるわけないじゃないですか!今も協力してくれてる冒険者の方やみんなの気持ちに応えたいんです!…ラミリアさん、まずは作戦を考えましょう!アトリエで話し合いませんか!」
私は半ば無理やりラミリアさんの腕をつかむと、何も言わせずそのままアトリエに引っ張っていった。
やばい…。ミルガナが噴火するとこの村が、私が1000枚の金貨で買うと言ってしまったこのお店がなくなってしまう!!ずっと忘れてたけど、いつかは師匠に返さないといけない金貨1000枚の現実を思い出してしまった今、この店を、この村を失うわけには行かない…。
私は村をなんとしてでも救う!という固い決意をもって相棒のラミリアと作戦会議に向かうのだった。
私はおなかを撫でながら天井を仰ぎ、目を閉じながらぐったりとしていた。
魔力を回復させる方法は、よく遊び、よく寝て、よく食べる事。今日で3日目。私はグータラな毎日を謳歌していた。右目がぼやけるのはほぼ回復したし、髪の毛もまだ少し色素が薄いところはあるけども、もうほとんど元通り。この数日はルーシーちゃんの手厚い看病(主に美味しいご飯)のおかげで毎日幸せだ。
「今日も、よく食べたわね…。その細い躰のどこにいくのか毎回毎回不思議だわ…」
呆れた顔で苦笑いをするルーシーちゃんをチラッとみると、私は大きくなったお腹をポンっと叩くと、
「今は、栄養を取るときだからいいんです!たくさん蓄えて、早く元気にならないと!」
「元気に…蓄える時…ねぇ?」
彼女が送った視線の先には山積みになったお皿、ソファーでゴロゴロしていた後の枕やタオルケット、食べかけのお菓子やジュースの数々…。
さ、さすがにグータラしすぎたかもしれない…。
「ま、まぁほら!おかげで元気になってきたし!そろそろミルガナの事きこうと思ってたんだよ!」
「今のところ、なにか大きな変化はない見たいよ。レオや南町からの冒険者の話だとバクバウムたちもあれから姿を今のところ見せてないって」
『はぁ』と大きなため息をついてルーシーちゃんは食器の片付けをながら答えた。
「あれ?冒険者なんて来てるの?」
「言ってなかったっけ?バクバウムなんて大物が出てきたから村の警護も兼ねてきてくれてたんだよ。今はろうそく石の周囲を見張ってくれてるけど、この数日なにもおきてないみたい。」
レオさんは以前ちょっとお世話になった冒険者の人。中年のベテラン冒険者で、いろいろ知ってて頼りになるし、ミルガナの樹氷石の事を教えてくれたのもレオさんだったんだ。信用はできる人だから、見張りをしてくれているなら心強いな。
「あ、そう言えば…。エリーちゃんが凍らせたところ、溶けてきちゃってまた熱くなってきたらしいよ。もうすぐ完全に溶けそうって言ってた」
「溶けちゃいそうなんだ…。まぁ、そうだよね。ミルガナ山の根本的な理由を解決しないと…」
「その理由って、そんな難しいこととちゃうんやないかな?」
カランカラン、っとお店のドアをあけて、ラミリアさんとミーちゃんが帰ってきた。
「難しくないって、どうゆうこと?」
ルーシーちゃんは眉をひそめて皿洗いの手を止めてテーブルに戻ってきた。
「エリーちゃんは気が付いてるんとちゃう?あの山は噴火するんよ。だから地鳴りも多いし、そもそも周囲に炎の魔力が溢れてきてるからこんなことになってると思うけど」
「ふ、噴火・・・?」
ラミリアさんの言葉を聞いてルーシーちゃんは視線をこっちに向けてくる。私はその視線を見返すことができず、ただ黙ってうなずくだけだった。
「この村って、どうなるの?」
「まぁ、噴火に飲まれて跡形もなく消えてまうよね。だけど、出るものは出させてあげないと、このままじゃミルガナ以外にもなにか悪影響が出てきてまうかもしれんよ?」
ルーシーちゃんとミーちゃんは言葉を失ってしまう。当然だ。自分の故郷が火山で滅びるなんて想像ができない。
「え、エリナ、あんたはどうするの?」
「わ、私なんかが火山を相手にどうにかできるはずないし、ラミリアさんが言ってたように噴火させちゃって、私血はとりあえず巻き込まれないように一時的にでも南の町へ避難したりできることだけをー」
「1000枚」
ミーちゃんがボソっと呟いた。
「せ、せん?ミリアーメル?どうしたの?」
唐突になにか意味の分からないことを言いだしたミーちゃんに視線が集まる。少しの沈黙の後、不思議そうにルーシーちゃんが問いかけるも、ミーちゃんは私の目を見つめながら続けた。
「火山の噴火で消えちゃうのよ」
ミーちゃんは私をまっすぐ見て言い続ける。なにか心がモヤモヤするが、よく思い出せない。
「なんや、ミリーちゃんおかしくなっちゃったんか?」
「ミリーちゃん言うな!エリナ!わかんない!?金貨1000枚!この店!」
「…あ、…あぁ…あああああぁぁぁあ”あ”あ”!!」
思い出した。思い出したと同時に私は立ち上がり叫んでいた。そうだ、なぜ忘れてたんだ。最初の頃(15話)に師匠からこの店を金貨1000枚で安く売ってもらった、と思ったら相場の3倍以上も高い金額で吹っ掛けられて泣きながら、偽造紙幣まで作ろうかと後悔してた!あの時に『店の事は記憶から消そう』、忘れよう、と思い込んでたから、本当に忘れてた!
まだローンの返済すら終わっていないし、始まってもないのにこの店が焼け落ちてしまうのは困る!
「ラミリアさん!!」
「は、はいっ!?」
私はテーブルをバン!っと両手で強く叩き付けると勢いよく立ち上がり、3人を見下ろす。
「見損ないました!この村が焼け落ちてもいい、だなんて、人間として最低です!助けるべきです!できることはなんでもして、この村で暮らしている皆さんの力になるべきです!」
「そ、そんなこと言うてもウチはもともと人間やなくて魔族なわけで」
「いいえ!あなたもここで生きていく以上人間です!仲間です!噴火させればいい、なんてそんな悪魔みたいなこと言うなんて、私は悲しいです!」
「せやから魔族なんて悪魔みたいなもので…」
「ルーシーちゃん!ミーちゃん!」
『は、はいっ?』
「故郷がなくなるなんて嫌だよね!?」
「そ、そりゃあまぁ…。ねぇ?」
「う、うん…」
驚いてあまり反論ができないふたりをみて、うんうん。と頷くとそのまま私はルーシーちゃん、ミーちゃん、ラミリアさんの順番にゆっくりと歩きながら肩をトントン、と叩きながら歩く。
「私たちは、絶対にあきらめない!大切な友達のミーちゃんやルーシーちゃんの為にも、最善を尽くすわ!このラミリアと一緒に!」
そしてラミリアさんの肩をつかむ。驚いて一瞬抵抗はしたものの、私も全力で押さえつける。嘘か本当かわからないけど、ラミリアが魔族、という種族なら人間のルーシーちゃんやミーちゃんよりもきっと何か知っているに違いない。と私のセンサーは言っている。今ここで逃がすわけには行かない。
「な、なんでなん!?なんでウチはエリーちゃんのおるこっちサイドなん!?」
「細かいところはいいの!人間と魔族が手を組んで解決、素晴らしいと思わない!?」
「んなむちゃくちゃなこと言ってただ単に自分が困るだけと違うの?」
「あぁーー!!悲しい!私がそんな自分の事だけを考えてるわけないじゃないですか!今も協力してくれてる冒険者の方やみんなの気持ちに応えたいんです!…ラミリアさん、まずは作戦を考えましょう!アトリエで話し合いませんか!」
私は半ば無理やりラミリアさんの腕をつかむと、何も言わせずそのままアトリエに引っ張っていった。
やばい…。ミルガナが噴火するとこの村が、私が1000枚の金貨で買うと言ってしまったこのお店がなくなってしまう!!ずっと忘れてたけど、いつかは師匠に返さないといけない金貨1000枚の現実を思い出してしまった今、この店を、この村を失うわけには行かない…。
私は村をなんとしてでも救う!という固い決意をもって相棒のラミリアと作戦会議に向かうのだった。
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