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今日もアクアオッジ家は平和です
29 ④破壊者
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領主館の馬車留まりならぬドラゴン留まりに行くと、すでにドラゴンたちが足置き場の付いた横鞍と通常の鞍をそれぞれ付けられて大人しく待機していた。
これでドレスで横乗りもばっちりだ。
行くメンバーは母アドリアナ・ウィルフレッド・メリル・王子そして執事のソル。
あからさまにアンドリュー第三王子がソルを見て顔をしかめる。
「なんでお前まで行くの」
いつもの愛想のいい王子面をどこに置いてきたのか。
せっかくの貴重な夏の陽射しも、この二人の前では用をなさない。
「そうは申しましても、護衛は必要ですから。私以上の手練れがいるとも思えません。それはアンドリュー第三王子殿下が一番ご存知でしょう」
「君のような優秀な執事が、わざわざ護衛に付いてくる必要はあるのかな?」
「私は執事であると同時に"メリルお嬢様専属の"護衛でもありますので……」
短い応酬を終えると、まだ夏なのに氷点下のような凍り付く空気がピンと張り詰めた。
【鑑定スキル】で僕のスキルの詳細は見ているんだろう?と威嚇も忘れない。
ソルに対しては王子も一歩も引かない。
「僕の護衛たちなら王都にもう到着しているし、護衛の実力なら充分な能力持ちのメリルも精霊たちもいるじゃないか……見えないけど」
"まあ、いいコト言うわね"
精霊たちはご満悦だ。
"よく分かってる。でも……メリルが護衛?"
"破壊者の間違いよね"
"絶対ソルを監視者としてメリルの側に置いてるよな"
"なんだそれ、メリルは怪獣かよ"
精霊は口が悪い。正直なだけともいう。
メリルは自由すぎる精霊たちの発言を聞き流せるくらい大人になった。
「精霊ならともかく、メリルお嬢様が王都で魔法を使用されたらと思うと、逆に恐ろしい気がしますが」
ソルも正直だった。
(ソルまで正直すぎる! みんなわたしのこと破壊者みたいに言うんだから)
あの純粋だったソルはどこにいっちゃったのかな。メリルはしょんぼりする。
「……」
正論だったので王子は黙り込んだ。
メリルの勢いは、火のない所に煙は立たぬどころか、灰も残らぬ勢いで焼き尽くしかねない。
そしてそれがフラグだなんて、その時は誰も思わなかったのだ……
これでドレスで横乗りもばっちりだ。
行くメンバーは母アドリアナ・ウィルフレッド・メリル・王子そして執事のソル。
あからさまにアンドリュー第三王子がソルを見て顔をしかめる。
「なんでお前まで行くの」
いつもの愛想のいい王子面をどこに置いてきたのか。
せっかくの貴重な夏の陽射しも、この二人の前では用をなさない。
「そうは申しましても、護衛は必要ですから。私以上の手練れがいるとも思えません。それはアンドリュー第三王子殿下が一番ご存知でしょう」
「君のような優秀な執事が、わざわざ護衛に付いてくる必要はあるのかな?」
「私は執事であると同時に"メリルお嬢様専属の"護衛でもありますので……」
短い応酬を終えると、まだ夏なのに氷点下のような凍り付く空気がピンと張り詰めた。
【鑑定スキル】で僕のスキルの詳細は見ているんだろう?と威嚇も忘れない。
ソルに対しては王子も一歩も引かない。
「僕の護衛たちなら王都にもう到着しているし、護衛の実力なら充分な能力持ちのメリルも精霊たちもいるじゃないか……見えないけど」
"まあ、いいコト言うわね"
精霊たちはご満悦だ。
"よく分かってる。でも……メリルが護衛?"
"破壊者の間違いよね"
"絶対ソルを監視者としてメリルの側に置いてるよな"
"なんだそれ、メリルは怪獣かよ"
精霊は口が悪い。正直なだけともいう。
メリルは自由すぎる精霊たちの発言を聞き流せるくらい大人になった。
「精霊ならともかく、メリルお嬢様が王都で魔法を使用されたらと思うと、逆に恐ろしい気がしますが」
ソルも正直だった。
(ソルまで正直すぎる! みんなわたしのこと破壊者みたいに言うんだから)
あの純粋だったソルはどこにいっちゃったのかな。メリルはしょんぼりする。
「……」
正論だったので王子は黙り込んだ。
メリルの勢いは、火のない所に煙は立たぬどころか、灰も残らぬ勢いで焼き尽くしかねない。
そしてそれがフラグだなんて、その時は誰も思わなかったのだ……
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