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俺の師匠①
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剣の師匠ことアダム。ザビエルはげで、カイザル髭のマッチョじじい。彫りが深く暑苦しい顔立ちの多分(てか自称)元美青年。
魔法の師匠ことセドリック。長い白髪を三つ編みにした、線の細い繊細で端正な顔立ちの美ジジイ。(剣の師匠と違って、老いてなお美貌が現役な希少じじいだ)
まあ、俺はどっちも単に師匠と読んでるし、心の声は以降剣じじい、魔法じじいと呼ぶことにする。剣の師匠、魔法の師匠と心の中までいちいち呼ぶのは長くて面倒だし。
まあ、そんなわけで二人のじじいと一緒に、俺の部屋に来たわけだが。
「…………」
「おい、エド坊。さっきから何黙りこくってやがる」
「さっさと身体強化を弱体化する方法について説明しなさい。エド」
何も話すことはできないまま、Wじじいに詰め寄られているなう。
こいつらが二人同時にやって来たからな!
「その……」
「あん?」
「なんだ?」
「え、と……敬語とそうじゃないの、どっちで……」
前にも言ったが、俺が敬語を使うと剣じじいは取り繕っているようで気持ち悪いとボコボコにしてくる。
しかし、立場関係なく師となる相手には敬語を使うべきと教育してきたのは、他でもない魔法じじいだ。
絶対に敬語を使わせたくないじじいVS絶対に敬語を使わせたいじじい。ファイっつ!
「敬語なんか使うな。気持ちわりぃ」「師匠に敬語を使うのは当然だろう?」
「「はあ?」」
にらみ合うじじい共。待て、ここは俺の部屋だ。実力行使で互いを黙らせようとするんじゃねぇ。お前らが本気でやりあったら、屋敷が崩壊するわ。
方針の違いで勝手に争う分にはいいが、頼むから俺を巻き込まないで欲しい。
「取り合えず、間を取って。説明は崩した感じの敬語でいいっすかね。ちゃんと個別には普段通りの言葉遣いでいくんで」
らちが明かないので、勝手にそういうことで進めさせてもらう。
目指すは、やたら馴れ馴れしい後輩が先輩に使うような崩した敬語だ。なんかちゃらいのは許して欲しい。
Wじじい共は不満げだったが、お互い譲らないのはわかってるのか、しぶしぶ了承してくれた。実に面倒くさいじじい共である。
「じゃ、そういうことで。えーと、取り合えず森で修行ている最中に、獣人みたいに無自覚で身体強化しているタイプの魔物を見つけたんすけど。これは聞いてるっすよね?」
「ああ」
「あの森で今までそういう類いの魔物に遭遇したことがないから、にわかに信じがたいがな。お前の魔力探知能力の正確性を考えたら信じざるを得ないだろう。何らかの原因で別大陸から流れてきたのかもしれんしな」
まあ、そもそも魔力探知できなきゃ、身体強化しているのか元々すげえ防御力の魔物なのか区別つかんしな。魔法じじいがどこまで魔物の種類を知っているかは知らんけど、森でそういった新種の魔物に遭遇したと言っても完全に否定はできんだろう。
まあ実際いたのは森でなくて、ネーバ山の冬エリアだけども。
「無意識で常時発動してる魔法なだけに、普通の手段では妨害できないと思ったんす。周囲の魔力を遮断しようとしても、体内魔力が枯渇するまで時間かかりますし」
詠唱や魔法陣で魔法が発動するなら、呪文を邪魔したり、魔法陣を破壊したりして妨害する方法はある。
無詠唱の場合はその分多くの魔力が必要とされるので、自身の魔力だけでなく周辺の魔力も取り込む必要がある場合が多く、周囲の魔力を吸収できないように遮断する魔法が有効になってくる。
しかし詠唱も魔法陣もなしに無意識で発動される身体強化の場合。常時無意識で周囲の魔力を取り込んでいる状態のまま、体内で勝手に本人仕様に変換され蓄積された魔力が自動使用されている可能性が高く、周辺魔力を遮断したとしてもストック分が枯渇するまで時間がかかると考えられる。
なら、どうすれば身体強化を妨害することができるか。
「だから俺、魔力譲渡してみたんす」
「は???」
「なるほど……! その手があったか」
一瞬で理解した魔法じじいと、首を傾げる剣じじい。……これはもう、剣じじいに直接話すべきだな。
魔法の師匠ことセドリック。長い白髪を三つ編みにした、線の細い繊細で端正な顔立ちの美ジジイ。(剣の師匠と違って、老いてなお美貌が現役な希少じじいだ)
まあ、俺はどっちも単に師匠と読んでるし、心の声は以降剣じじい、魔法じじいと呼ぶことにする。剣の師匠、魔法の師匠と心の中までいちいち呼ぶのは長くて面倒だし。
まあ、そんなわけで二人のじじいと一緒に、俺の部屋に来たわけだが。
「…………」
「おい、エド坊。さっきから何黙りこくってやがる」
「さっさと身体強化を弱体化する方法について説明しなさい。エド」
何も話すことはできないまま、Wじじいに詰め寄られているなう。
こいつらが二人同時にやって来たからな!
「その……」
「あん?」
「なんだ?」
「え、と……敬語とそうじゃないの、どっちで……」
前にも言ったが、俺が敬語を使うと剣じじいは取り繕っているようで気持ち悪いとボコボコにしてくる。
しかし、立場関係なく師となる相手には敬語を使うべきと教育してきたのは、他でもない魔法じじいだ。
絶対に敬語を使わせたくないじじいVS絶対に敬語を使わせたいじじい。ファイっつ!
「敬語なんか使うな。気持ちわりぃ」「師匠に敬語を使うのは当然だろう?」
「「はあ?」」
にらみ合うじじい共。待て、ここは俺の部屋だ。実力行使で互いを黙らせようとするんじゃねぇ。お前らが本気でやりあったら、屋敷が崩壊するわ。
方針の違いで勝手に争う分にはいいが、頼むから俺を巻き込まないで欲しい。
「取り合えず、間を取って。説明は崩した感じの敬語でいいっすかね。ちゃんと個別には普段通りの言葉遣いでいくんで」
らちが明かないので、勝手にそういうことで進めさせてもらう。
目指すは、やたら馴れ馴れしい後輩が先輩に使うような崩した敬語だ。なんかちゃらいのは許して欲しい。
Wじじい共は不満げだったが、お互い譲らないのはわかってるのか、しぶしぶ了承してくれた。実に面倒くさいじじい共である。
「じゃ、そういうことで。えーと、取り合えず森で修行ている最中に、獣人みたいに無自覚で身体強化しているタイプの魔物を見つけたんすけど。これは聞いてるっすよね?」
「ああ」
「あの森で今までそういう類いの魔物に遭遇したことがないから、にわかに信じがたいがな。お前の魔力探知能力の正確性を考えたら信じざるを得ないだろう。何らかの原因で別大陸から流れてきたのかもしれんしな」
まあ、そもそも魔力探知できなきゃ、身体強化しているのか元々すげえ防御力の魔物なのか区別つかんしな。魔法じじいがどこまで魔物の種類を知っているかは知らんけど、森でそういった新種の魔物に遭遇したと言っても完全に否定はできんだろう。
まあ実際いたのは森でなくて、ネーバ山の冬エリアだけども。
「無意識で常時発動してる魔法なだけに、普通の手段では妨害できないと思ったんす。周囲の魔力を遮断しようとしても、体内魔力が枯渇するまで時間かかりますし」
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無詠唱の場合はその分多くの魔力が必要とされるので、自身の魔力だけでなく周辺の魔力も取り込む必要がある場合が多く、周囲の魔力を吸収できないように遮断する魔法が有効になってくる。
しかし詠唱も魔法陣もなしに無意識で発動される身体強化の場合。常時無意識で周囲の魔力を取り込んでいる状態のまま、体内で勝手に本人仕様に変換され蓄積された魔力が自動使用されている可能性が高く、周辺魔力を遮断したとしてもストック分が枯渇するまで時間がかかると考えられる。
なら、どうすれば身体強化を妨害することができるか。
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