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連載2
神との戦い6
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「ああ。お前と一緒なら、どこにでも行くよ」
兄様の返事に、迷いはない。
それがたまらなく嬉しい。
「……いつまで、そうしているつもりだ!?」
いつまでも二人だけで話している私達に、しびれを切らしたルイス王が苛立たしそうに叫んだ。
「そうやって体全体で庇えば、我がその男を攻撃できぬとでも思ったか!? 我はこの空間の支配者だぞ! それくらい簡単に引き離せ……」
「ーー兄様。今だよ」
「ああ」
ルイス王が喚いている隙を狙って、兄様に目配せする。
兄様が結晶化された【厄】の袋をルイス王に向かって投げつけたのと同時に、私は【厄】の結晶化を解除し、残った力全てを振り絞って結界を張った。
「な……」
ルイス王が事態が飲み込めず唖然としているうちに、指先から引き出した力を編み込むようにしながら、私と兄様の体を覆っていく。
けれど既に【厄】に侵されている今の私の状態では、即時にいつもと同じだけの結界を張るのは難しくて。
使える力自体が少なかったこともあって、出来上がったのは網目の荒い、すかすかの結界だった。
こんな結界で、あれだけの量の【厄】を弾き返すことができるのだろうか。
自然と苦笑いが浮かんだけど、これまで集めてきた全ての【厄】の結晶化を解除してしまった今となっては、この結界がきちんと作用してくれることを祈るしかない。
覚悟を決めて、解除された【厄】の行く末を見守らことにした。
「…………え?」
けれど、次の瞬間視界に飛び込んできたのは、思いがけない光景だった。
「ひいっ! く、来るな来るな来るな! 我を私を誰だと思っている!? 我は王にして神……やめろおおおおおお!」
結晶化を解除された【厄】は、私や兄様には見向きもせず、まっすぐにルイス王の周りに群がっていった。
瞬時にルイス王は手をかざして【厄】の一分を消失させたが、数が多過ぎてきりがない。
【……いか……ルイス、陛下……】
【ルイス陛下……愛しいトリアス様……ああ、嬉しい……あなたにこんな近付けるなんて】
結晶化したはずのユーリアの声が、ルイス王を取り囲む【厄】から聞こえてくる。
【嬉しい……これでようやく、あなたと一つになることができる】
【あなたの中に入って、あなたと一つになって、一緒に死ぬことができる……ああ、なんて幸せなのでしょう!】
【愛してます、トリアス様……どうか私を受け入れてください……!】
兄様の返事に、迷いはない。
それがたまらなく嬉しい。
「……いつまで、そうしているつもりだ!?」
いつまでも二人だけで話している私達に、しびれを切らしたルイス王が苛立たしそうに叫んだ。
「そうやって体全体で庇えば、我がその男を攻撃できぬとでも思ったか!? 我はこの空間の支配者だぞ! それくらい簡単に引き離せ……」
「ーー兄様。今だよ」
「ああ」
ルイス王が喚いている隙を狙って、兄様に目配せする。
兄様が結晶化された【厄】の袋をルイス王に向かって投げつけたのと同時に、私は【厄】の結晶化を解除し、残った力全てを振り絞って結界を張った。
「な……」
ルイス王が事態が飲み込めず唖然としているうちに、指先から引き出した力を編み込むようにしながら、私と兄様の体を覆っていく。
けれど既に【厄】に侵されている今の私の状態では、即時にいつもと同じだけの結界を張るのは難しくて。
使える力自体が少なかったこともあって、出来上がったのは網目の荒い、すかすかの結界だった。
こんな結界で、あれだけの量の【厄】を弾き返すことができるのだろうか。
自然と苦笑いが浮かんだけど、これまで集めてきた全ての【厄】の結晶化を解除してしまった今となっては、この結界がきちんと作用してくれることを祈るしかない。
覚悟を決めて、解除された【厄】の行く末を見守らことにした。
「…………え?」
けれど、次の瞬間視界に飛び込んできたのは、思いがけない光景だった。
「ひいっ! く、来るな来るな来るな! 我を私を誰だと思っている!? 我は王にして神……やめろおおおおおお!」
結晶化を解除された【厄】は、私や兄様には見向きもせず、まっすぐにルイス王の周りに群がっていった。
瞬時にルイス王は手をかざして【厄】の一分を消失させたが、数が多過ぎてきりがない。
【……いか……ルイス、陛下……】
【ルイス陛下……愛しいトリアス様……ああ、嬉しい……あなたにこんな近付けるなんて】
結晶化したはずのユーリアの声が、ルイス王を取り囲む【厄】から聞こえてくる。
【嬉しい……これでようやく、あなたと一つになることができる】
【あなたの中に入って、あなたと一つになって、一緒に死ぬことができる……ああ、なんて幸せなのでしょう!】
【愛してます、トリアス様……どうか私を受け入れてください……!】
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