悪徳領主の娘に転生しました。『魔法学園恋愛編!』たぶん!

naturalsoft

文字の大きさ
77 / 94

カラクリは単純

しおりを挟む
アースとレアは父親の登場に驚いていた。

「貴様の不死身のカラクリは見破った。魔将軍最弱のザンドよ」

グイードは見下した眼で見詰めた。

「き、貴様!私を愚弄するとは死──」

ザンドは最後まで喋れなかった。グイードが目にも止まらぬ速さで全身を切り裂いたからだ。

「レア!アース!魔力の1番強まった所を見ろ!」

父親の言葉に意識を集中した。
アースより、魔力の扱いが得意なレアが気付いた。

「お父様、ザンドの足元が1番魔力が強いです!」
「そうだ。よく気付いたな」

グイードはレアの頭を撫でた。

「ほほほほっ!話している時に攻撃するとは躾がなっていませんね?正直、頭にきましたが、結局、貴方も不死身である私を倒す事はできませんよ?」

ザンドは怒りを露にしたが、余裕があった。不死身のカラクリがわかったと言われて、内心不安がよぎったが、結局は攻撃をするだけで、核心に触れてはいなかったからだ。

「いや、貴様はもう詰んでいる」

グイードは居合いのように、斬激を飛ばしてザンドを再度十文字に切り裂いた。

「貴様!!!何度やっても無駄だと言っているだろうが!下等な人間が!我が本気の一撃で死ぬが──」

ドンッーーーーーーー!!!!!!!!

グイードはザンドが喋っている時に、右腕を前に出し、人差し指をクイッと上に曲げると、突然、ザンドの足元の地面がドンッと急激に空に伸びて、 一気に30メートルほど高さまで上がった。

「き、きさま!何を………!?」

ザンドは気付いてしまった。
この人間は不死身のカラクリに気付いたと。

「だから言っただろう?貴様のカラクリは見破ったと。ネタをバラすと、先に出したゴーレムすら貴様の存在を隠すフェイクだったのだろう?本体の体内に核であるコアがあり、それを壊すと倒せると、どこかで見ているかも知れない四大精霊様に見せつけるのが目的だった」

!?

「しかし、貴様にはコアはない。そう、貴様の本体は地面の下に隠れており、樹木の様に足元から魔力を送り、目の前のザンドを形作っていたんだ。私が切り刻んだのは、形を保つ為に、多少なりとも魔力供給をしなければならず、その時、魔力が強まり本体の場所を探るためだったのだ」

グイードは剣を腰に戻すと、抜刀の構えを取った。

「地面にいる本体ごと空高く飛ばした。逃げ場はないぞ!」

ザンドは破れかぶれで砂の魔法を放ったが、一瞬で消し飛ばされた。

「クソッ!?」


焦るザンドにグイードは静かに呟いた。

「帝国剣術秘技・ガイアブレイク!」

グイードの闘気が天を突くほど伸び、巨大な剣となって空にいるザンドに振り降りてきた。

「あ゛あああああああぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!」

闘気の刃はザンドを真っ二つにして、そのまま下にある地面ごと『本体』を切り裂いた!

ドッーーーーーーーン!!!!!!!!

グイードの技の爪痕は数百メートルも大地に巨大な斬激の跡を残した。

「………は、ははは…………マジかよ」

父親の圧倒的な闘気と技を見て渇いた声で笑った。

唖然としているのは自国の兵士も同じであった。

「こ、こんなに強かったのですか………?」
「だから言ったであろう?帝国最強の騎士だと」

「どうして今まで実力を隠しておられたのですか!?」

「強さとは見せびらかすものではないからだ。ワシが平和にした帝国国内では、力を見せる機会も少なかったであろうしな」

!?

「もう一度言っておく。貴様達が忠誠を誓うのは皇帝グイードじゃ!肝に命じろ!」

「「「はっ!!!!」」」」

騎士達の士気も上がった所でグランも高らかに叫んだ!

「皆の者!魔王の側近である魔将軍は人間の手で、皇帝グイードが倒した!我々は戦えるのだ!全軍、魔王軍残党を殲滅する!続けーーーーーーーーー!!!!!!!!」


オオオオオオォォォォ!!!!!!!!!


帝国軍は突撃を開始した。

「アース、レア、怪我はないかい?」

父親であるグイードは子供達に声を掛けた。

「ああ、たいしたことはないよ」
「私も大丈夫です」

アースはバツの悪そうに言った。

「どうして実力を隠していたんですか?」
「親父であるグランが帝国を平和にした。出没する魔物も、騎士団で相手が務まる。ならば、私のすることはペンを持ち、より帝国を富ませる法案を考えたりすることだと思ったんだ。まぁ、たまには隠れて身体を動かしていたがな」

アースは背を向けて言った。

「………今度、稽古を着けてください」
「ああ、この戦いが終わったらな!」

二人は突撃したグランの後を追うのだった。










「あれ?私の出番は???」

転移でやって来たノームは自分の出番が無い事にあれっ?と首を傾げた。

「い、いや!予定通りよね!魔王との決戦に私達、四大精霊を温存する話だった………はずだし!これでいいのだ!」

ノームは無理矢理納得して、トンボ帰りするのだった。

(ちゃんと予定通りですよ?)



しおりを挟む
感想 22

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?

音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。 役に立たないから出ていけ? わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます! さようなら! 5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!

【本編完結】伯爵令嬢に転生して命拾いしたけどお嬢様に興味ありません!

ななのん
恋愛
早川梅乃、享年25才。お祭りの日に通り魔に刺されて死亡…したはずだった。死後の世界と思いしや目が覚めたらシルキア伯爵の一人娘、クリスティナに転生!きらきら~もふわふわ~もまったく興味がなく本ばかり読んでいるクリスティナだが幼い頃のお茶会での暴走で王子に気に入られ婚約者候補にされてしまう。つまらない生活ということ以外は伯爵令嬢として不自由ない毎日を送っていたが、シルキア家に養女が来た時からクリスティナの知らぬところで運命が動き出す。気がついた時には退学処分、伯爵家追放、婚約者候補からの除外…―― それでもクリスティナはやっと人生が楽しくなってきた!と前を向いて生きていく。 ※本編完結してます。たまに番外編などを更新してます。

【完結】物置小屋の魔法使いの娘~父の再婚相手と義妹に家を追い出され、婚約者には捨てられた。でも、私は……

buchi
恋愛
大公爵家の父が再婚して新しくやって来たのは、義母と義妹。当たり前のようにダーナの部屋を取り上げ、義妹のマチルダのものに。そして社交界への出入りを禁止し、館の隣の物置小屋に移動するよう命じた。ダーナは亡くなった母の血を受け継いで魔法が使えた。これまでは使う必要がなかった。だけど、汚い小屋に閉じ込められた時は、使用人がいるので自粛していた魔法力を存分に使った。魔法力のことは、母と母と同じ国から嫁いできた王妃様だけが知る秘密だった。 みすぼらしい物置小屋はパラダイスに。だけど、ある晩、王太子殿下のフィルがダーナを心配になってやって来て……

転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。

琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。 ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!! スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。 ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!? 氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。 このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

完結 辺境伯様に嫁いで半年、完全に忘れられているようです   

ヴァンドール
恋愛
実家でも忘れられた存在で 嫁いだ辺境伯様にも離れに追いやられ、それすら 忘れ去られて早、半年が過ぎました。

処理中です...