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第6章 3日目――決着
決戦の舞台へ
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突如起こった異変に、その場にいた誰もが息を飲んだ。
「なっ…!?」
術に集中していた拓也も、これには気を取られて目を瞠る。
それは、死神も同様のことだった。
天井や壁、床も含めた部屋のありとあらゆるものが光り出したのだ。
強さを増していく光に全員が目を焼かれ、視覚を失う。
強烈なまぶしさに耐えることしばらく。
光が、突然消えた。
目を開くと、そこはもう先ほどまでの部屋ではなかった。
辺り一面が闇に覆われた、上も下も分からなくなるような空間。
そこに、全員が投げ出されていた。
「ここは……」
蓮たちがきょろきょろと周りを見回す中、拓也と尚希だけが全て理解したような顔をする。
「あいつも、よくやるな。」
苦笑混じりに言い、尚希はすっと立ち上がった。
拓也もそれに倣って立ち上がり、尚希と共に蓮たちの方へ歩みを進める。
「―――さあ、あなたたちの出番ですよ。」
蓮たちとすれ違いざま、尚希はそう告げる。
「えっ!?」
狼狽えた蓮が尚希たちを振り仰ぐ。
そんな蓮に、今度は拓也が微笑んで口を開いた。
「大丈夫ですよ。ここではなんでもできます。必要なものは、頭に強く念じてみてください。」
「拓也君……」
拓也の言葉に、蓮は固唾を飲んだ。
何が起こったのかはさっぱりだが、とにかく今がまたとない好機らしい。
それだけは分かったので、蓮は表情を引き締めて頷いた。
「分かったよ。やってみ―――」
「危ない!」
叫んだのは尚希だった。
外套を脱ぎ捨てた彼は、勢いよく地を蹴る。
その半瞬後、蓮の後ろで金属のぶつかり合う音が。
蓮がハッと後ろを見ると、そこではすでに激しい剣劇が繰り広げられていた。
襲い掛かってきた鎌を細身の剣二本で受け止めた尚希は、間髪入れずにそれを払う。
払われた勢いを利用して下から繰り出された鎌が容赦なく尚希を襲うが、そのことを読んでいた尚希は、鎌を受け止めながらひらりと身を捻った。
一進一退。
どちらにも傾かない戦いがしばし。
先に動きを変えたのは尚希だった。
剣と鎌が交わり合った瞬間、尚希が死神の鎌の柄に蹴りを入れる。
その衝撃で互いの間に距離が生まれるのを見計らって、尚希は剣の一本を死神に向かって投げつける。
死神はそれを間一髪で避けたが、完全には避けきれなかったらしく、二の腕辺りに剣がかすった。
しかし、それだけでは終わらない。
鋭く光る尚希の目。
次の瞬間、死神の後ろで剣が大爆発を起こした。
「―――っ」
爆風に弾き飛ばされ、死神は派手に地に叩きつけられる。
「す、すごい……」
あんぐりと口を開けて、呆気に取られる紫苑。
しかし、それ以上に驚いていたのは他でもない死神自身だった。
「な……何故…っ」
自分が簡単に膝を折っていることが理解できない。
そんな風に、死神の声は動揺に彩られていた。
そこに―――
「不思議? こんなにあっさりやられるなんて、納得できないってとこかな。」
「!?」
笑みを含んだ声と共に、それは尚希の隣にふわりと舞い降りた。
「お主…っ」
呻く死神に、実は不敵な笑みで語る。
「ここは、どこの世界にも属さない次元の穴に作った空間。よって、あんたの力と俺らの力のどちらかが有利になることもない空間。ここを作り上げるのに、かなり苦労したんだよ? あんたにばれないよう、細心の注意を払ったよ。」
「く…っ。つまり、その者が色々やっていたのは、お主の隠れ蓑というわけか。」
「まあね。―――さて、時間稼ぎはこんなもんでいいかな?」
にやりと笑みを深める実。
「!?」
その瞬間、死神を中心として巨大な陣が生まれた。
「なっ…!?」
術に集中していた拓也も、これには気を取られて目を瞠る。
それは、死神も同様のことだった。
天井や壁、床も含めた部屋のありとあらゆるものが光り出したのだ。
強さを増していく光に全員が目を焼かれ、視覚を失う。
強烈なまぶしさに耐えることしばらく。
光が、突然消えた。
目を開くと、そこはもう先ほどまでの部屋ではなかった。
辺り一面が闇に覆われた、上も下も分からなくなるような空間。
そこに、全員が投げ出されていた。
「ここは……」
蓮たちがきょろきょろと周りを見回す中、拓也と尚希だけが全て理解したような顔をする。
「あいつも、よくやるな。」
苦笑混じりに言い、尚希はすっと立ち上がった。
拓也もそれに倣って立ち上がり、尚希と共に蓮たちの方へ歩みを進める。
「―――さあ、あなたたちの出番ですよ。」
蓮たちとすれ違いざま、尚希はそう告げる。
「えっ!?」
狼狽えた蓮が尚希たちを振り仰ぐ。
そんな蓮に、今度は拓也が微笑んで口を開いた。
「大丈夫ですよ。ここではなんでもできます。必要なものは、頭に強く念じてみてください。」
「拓也君……」
拓也の言葉に、蓮は固唾を飲んだ。
何が起こったのかはさっぱりだが、とにかく今がまたとない好機らしい。
それだけは分かったので、蓮は表情を引き締めて頷いた。
「分かったよ。やってみ―――」
「危ない!」
叫んだのは尚希だった。
外套を脱ぎ捨てた彼は、勢いよく地を蹴る。
その半瞬後、蓮の後ろで金属のぶつかり合う音が。
蓮がハッと後ろを見ると、そこではすでに激しい剣劇が繰り広げられていた。
襲い掛かってきた鎌を細身の剣二本で受け止めた尚希は、間髪入れずにそれを払う。
払われた勢いを利用して下から繰り出された鎌が容赦なく尚希を襲うが、そのことを読んでいた尚希は、鎌を受け止めながらひらりと身を捻った。
一進一退。
どちらにも傾かない戦いがしばし。
先に動きを変えたのは尚希だった。
剣と鎌が交わり合った瞬間、尚希が死神の鎌の柄に蹴りを入れる。
その衝撃で互いの間に距離が生まれるのを見計らって、尚希は剣の一本を死神に向かって投げつける。
死神はそれを間一髪で避けたが、完全には避けきれなかったらしく、二の腕辺りに剣がかすった。
しかし、それだけでは終わらない。
鋭く光る尚希の目。
次の瞬間、死神の後ろで剣が大爆発を起こした。
「―――っ」
爆風に弾き飛ばされ、死神は派手に地に叩きつけられる。
「す、すごい……」
あんぐりと口を開けて、呆気に取られる紫苑。
しかし、それ以上に驚いていたのは他でもない死神自身だった。
「な……何故…っ」
自分が簡単に膝を折っていることが理解できない。
そんな風に、死神の声は動揺に彩られていた。
そこに―――
「不思議? こんなにあっさりやられるなんて、納得できないってとこかな。」
「!?」
笑みを含んだ声と共に、それは尚希の隣にふわりと舞い降りた。
「お主…っ」
呻く死神に、実は不敵な笑みで語る。
「ここは、どこの世界にも属さない次元の穴に作った空間。よって、あんたの力と俺らの力のどちらかが有利になることもない空間。ここを作り上げるのに、かなり苦労したんだよ? あんたにばれないよう、細心の注意を払ったよ。」
「く…っ。つまり、その者が色々やっていたのは、お主の隠れ蓑というわけか。」
「まあね。―――さて、時間稼ぎはこんなもんでいいかな?」
にやりと笑みを深める実。
「!?」
その瞬間、死神を中心として巨大な陣が生まれた。
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