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忌まわしき過去
信用出来ねえのかっ!
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「成功報酬は三千万。
しかも、あの財産とは別途だ。だから売却の額を1億にしてくるんだ」
三千万…そんなに貰えるのか?
鴨志田も金の欲に目が眩んだ1人だ。
「本当に成功したら三千万くれるんでしょうね?」
「何だ、疑り深いな!信用してないなら今すぐここで車停めて降りてくれ。そこまで疑われちゃ、アンタとは仕事が出来ないからな!」
達也は鋭い目付きでバックミラー越しから鴨志田を見た。
一瞬背筋がゾッとする程、恐ろしい目付きだった。
「わかったわ…で、あの窓口にいた男を誘うの?」
「いや、違う。ターゲットはあの男じゃない。奥の部屋にいたメガネをかけた神経質そうなヤツだ」
奥の部屋にいた男?鴨志田は窓口で対応した男の顔しか見ていなかったので、他の連中の顔は覚えていなかった。
ただ、数名が店舗で電話をしたり、デスクでパソコンに向かって作業していたぐらいしか覚えてない。
「何故、その男をターゲットに?」
「窓口で対応したヤツはただの主任だ。あんなヤツたぶらかしても何の得にもならない。
奥にいたヤツ、あの男があの店舗の責任者、まぁ部長クラスの人間だろうな」
達也は外の風景を見ながら、自信満々に答えた。
「何故、その男が1番偉い人間だと分かったの?」
「勘だよ、勘」
「勘?勘だけで決めつけるの?もし違ったらどうするの?」
「いや、あの男だ。アイツがあの店舗の責任者だ。まぁ、名前までは見てなかったがな」
「ホントに大丈夫なんでしょうね?」
達也は声を荒げた。
「おいっ!さっきからしつけぇなっ!だったらこっから降りろ!もうアンタとは組めねえ!さっさと降りろ、コラァ!」
「わかったわよ、ごめんなさい…疑ったりして。で、どういう作戦に出ればいいの?」
鴨志田は怯えながら達也のやり方を聞いた。
「2,3日中にあの男の素性を調べる。それまで待機してくれ」
(めんどくせぇ女だ!まぁ、テメーは所詮ソープ上がりで、巨乳しか取り柄のないヤツだからな)
達也は鴨志田の存在が邪魔になってきた。
所詮は金で繋がった関係だ、切ろうと思えばいつでも切れる。
会社に着くと、達也は鴨志田と共に社長室に入り、今後のスケジュール管理をまとめるよう伝えた。
「スケジュールって、アナタのスケジュールをどうやって作るのよ?」
社長になったものの、まだこれといった仕事はしてない。
しかも、どんな仕事をすればいいのか分からない。
「ここに資料がある。あの女がよく会ってた関係者だ。
何時に誰と打ち合わせとか、何時に誰と会食するとかテキトーでいいから入力してプリントアウトしてくれ。
それが終わったら、その用紙を沢渡に渡すんだ」
とは言うものの、勝手にスケジュールを決めていいのだろうか?
言われるがまま、鴨志田は目の前にある関係者の資料を元に、スケジュールを作成した。
ファイルには、業者の名前、会社名、年齢、住所や、趣味嗜好まで載っている。
社内にとって大事な資料であることには違いない。
「じゃあ、オレは今からあの男の素性を調べに行ってくる」
「アタシは行かなくていいの?」
すると、達也は振り向きざま、鴨志田の豊満な胸をガシッと掴んだ。
「痛いっ!だから乱暴は止めてって言ってるでしょ…」
「アンタはさっさとスケジュール作りゃいいんだよ、分かったかっ!」
インナーを首元まで捲し上げ、赤のブラジャーに収まってる乳首を出すと、噛み付いた。
「い、痛ぃっ!!お願い…止めて…」
「うるせぇんだよ、さっきから!黙って言う通りにしてろっ!!」
日に日に達也の態度が傲慢になっていく。
目に涙をうかべ、鴨志田は乱れた衣服を直した。
達也は会社を出るとタクシーに乗り、以前調査を依頼した興信所へ向かった。
達也が鴨志田に言ってた奥の部屋にいた男は一番偉い人間でも何でもなかった。
だが、窓口で対応した男より地位は上のはずだ。
鴨志田を上手くコントロールする為にデタラメを言っただけにすぎなかった。
洞察力や判断力を誇張する為に、敢えてそう言い切ったのだった。
興信所のあるビルに着き、達也は前回、あの弁護士を探してくれたスキンヘッドの強面の男に依頼した。
「この不動産の店舗で一番偉い人物の素性を知りたい。で、そこから更に上の地位の人物、統括の部長クラス辺りの人物の素性まで調べて欲しいんだが、頼めるかな?
勿論、報酬はこの前と同じ倍の金を払う。期間は2,3日の間でお願いしたい」
達也は手付金として、100万入った封筒をスキンヘッドの男に手渡した。
「分かりました。多分、この感じだとその期間までには十分調べられますので」
男は封筒の中身を見て、札を数えていた。
「じゃ、何か進展があったら連絡して欲しい。前みたいにメールで構わないから」
用件を伝えると、達也は事務所を後にした。
(しかし、社長になったのはいいが、かなりの出費だな…)
思惑通りに会社を乗っ取り、社長の座を射止めた達也だが、まだ何か物足りない。
色々な事を考えながら、繁華街まで来てしまった。
ここも随分と夜の店が多いもんだ。
そして、達也が何かを閃いた。
(アイツの処遇はこれで決まった)
達也は会社には戻らず、今日はこのまま直帰すると鴨志田に連絡し、繁華街の中へと消えていった。
しかも、あの財産とは別途だ。だから売却の額を1億にしてくるんだ」
三千万…そんなに貰えるのか?
鴨志田も金の欲に目が眩んだ1人だ。
「本当に成功したら三千万くれるんでしょうね?」
「何だ、疑り深いな!信用してないなら今すぐここで車停めて降りてくれ。そこまで疑われちゃ、アンタとは仕事が出来ないからな!」
達也は鋭い目付きでバックミラー越しから鴨志田を見た。
一瞬背筋がゾッとする程、恐ろしい目付きだった。
「わかったわ…で、あの窓口にいた男を誘うの?」
「いや、違う。ターゲットはあの男じゃない。奥の部屋にいたメガネをかけた神経質そうなヤツだ」
奥の部屋にいた男?鴨志田は窓口で対応した男の顔しか見ていなかったので、他の連中の顔は覚えていなかった。
ただ、数名が店舗で電話をしたり、デスクでパソコンに向かって作業していたぐらいしか覚えてない。
「何故、その男をターゲットに?」
「窓口で対応したヤツはただの主任だ。あんなヤツたぶらかしても何の得にもならない。
奥にいたヤツ、あの男があの店舗の責任者、まぁ部長クラスの人間だろうな」
達也は外の風景を見ながら、自信満々に答えた。
「何故、その男が1番偉い人間だと分かったの?」
「勘だよ、勘」
「勘?勘だけで決めつけるの?もし違ったらどうするの?」
「いや、あの男だ。アイツがあの店舗の責任者だ。まぁ、名前までは見てなかったがな」
「ホントに大丈夫なんでしょうね?」
達也は声を荒げた。
「おいっ!さっきからしつけぇなっ!だったらこっから降りろ!もうアンタとは組めねえ!さっさと降りろ、コラァ!」
「わかったわよ、ごめんなさい…疑ったりして。で、どういう作戦に出ればいいの?」
鴨志田は怯えながら達也のやり方を聞いた。
「2,3日中にあの男の素性を調べる。それまで待機してくれ」
(めんどくせぇ女だ!まぁ、テメーは所詮ソープ上がりで、巨乳しか取り柄のないヤツだからな)
達也は鴨志田の存在が邪魔になってきた。
所詮は金で繋がった関係だ、切ろうと思えばいつでも切れる。
会社に着くと、達也は鴨志田と共に社長室に入り、今後のスケジュール管理をまとめるよう伝えた。
「スケジュールって、アナタのスケジュールをどうやって作るのよ?」
社長になったものの、まだこれといった仕事はしてない。
しかも、どんな仕事をすればいいのか分からない。
「ここに資料がある。あの女がよく会ってた関係者だ。
何時に誰と打ち合わせとか、何時に誰と会食するとかテキトーでいいから入力してプリントアウトしてくれ。
それが終わったら、その用紙を沢渡に渡すんだ」
とは言うものの、勝手にスケジュールを決めていいのだろうか?
言われるがまま、鴨志田は目の前にある関係者の資料を元に、スケジュールを作成した。
ファイルには、業者の名前、会社名、年齢、住所や、趣味嗜好まで載っている。
社内にとって大事な資料であることには違いない。
「じゃあ、オレは今からあの男の素性を調べに行ってくる」
「アタシは行かなくていいの?」
すると、達也は振り向きざま、鴨志田の豊満な胸をガシッと掴んだ。
「痛いっ!だから乱暴は止めてって言ってるでしょ…」
「アンタはさっさとスケジュール作りゃいいんだよ、分かったかっ!」
インナーを首元まで捲し上げ、赤のブラジャーに収まってる乳首を出すと、噛み付いた。
「い、痛ぃっ!!お願い…止めて…」
「うるせぇんだよ、さっきから!黙って言う通りにしてろっ!!」
日に日に達也の態度が傲慢になっていく。
目に涙をうかべ、鴨志田は乱れた衣服を直した。
達也は会社を出るとタクシーに乗り、以前調査を依頼した興信所へ向かった。
達也が鴨志田に言ってた奥の部屋にいた男は一番偉い人間でも何でもなかった。
だが、窓口で対応した男より地位は上のはずだ。
鴨志田を上手くコントロールする為にデタラメを言っただけにすぎなかった。
洞察力や判断力を誇張する為に、敢えてそう言い切ったのだった。
興信所のあるビルに着き、達也は前回、あの弁護士を探してくれたスキンヘッドの強面の男に依頼した。
「この不動産の店舗で一番偉い人物の素性を知りたい。で、そこから更に上の地位の人物、統括の部長クラス辺りの人物の素性まで調べて欲しいんだが、頼めるかな?
勿論、報酬はこの前と同じ倍の金を払う。期間は2,3日の間でお願いしたい」
達也は手付金として、100万入った封筒をスキンヘッドの男に手渡した。
「分かりました。多分、この感じだとその期間までには十分調べられますので」
男は封筒の中身を見て、札を数えていた。
「じゃ、何か進展があったら連絡して欲しい。前みたいにメールで構わないから」
用件を伝えると、達也は事務所を後にした。
(しかし、社長になったのはいいが、かなりの出費だな…)
思惑通りに会社を乗っ取り、社長の座を射止めた達也だが、まだ何か物足りない。
色々な事を考えながら、繁華街まで来てしまった。
ここも随分と夜の店が多いもんだ。
そして、達也が何かを閃いた。
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達也は会社には戻らず、今日はこのまま直帰すると鴨志田に連絡し、繁華街の中へと消えていった。
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